Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ!   作:tonkacchi

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年内(2024年)の完結を目指していました
無理です

すみません


第56話 凄乃皇

 4:30 

 

 赤泊に凄乃皇・弐型が接近してくるころ、同時に宇宙から更なる増援がやってきた。今回の肝でもある、軌道降下兵団だ。

 

「こちら地上管制、第6軌道降下兵団に緊急連絡!作戦は第5段階の途中となっており、光線属種は未だに多数健在!並びに、エコー・ウィスキー両部隊が想定の20%遅れで侵攻中。だが、このまま降下を開始せよ!繰り返す、降下開始!」

「了解、我々は元からそのつもり出来ている!全機、突入開始!」

 

 降下兵団は光線属種など恐れていない。彼らにとっては、それが日常なのだ。毎回降下中に撃墜されることなど、ざらではない。前回の甲21号作戦もそうだった。今回はそのリベンジマッチに全員が燃えていた。

 

「佐渡島到達まで、残り180秒!…佐渡島からの初期照射が開始されました!」

「あの野郎、こんな距離から照射する気かよ!?」

 

 降下兵団を狙っていたのは、超光線級だった。だが、すぐに照射は止まった。その時、地上では必死に戦車隊が戦闘をしていた。

 

「こちら北方第1山岳戦闘旅団、01式戦車と87式自走高射砲を前面に展開させる。間を90式戦車で補え!74式戦車では歯が立たん!」

「旅団長、対BETA特技兵部隊の展開も完了しました。ランチャー陣地と、ライフル陣地のどちらも設営完了だそうです!」

「そうか!然らば、その陣地までBETAを誘引させろ!戦車隊もそこに集結させるんだ!小型種は我々、通常兵器に任されよ!」

「こちら第106戦術機甲小隊、援護に感謝する!我々はこれより、光線級吶喊を開始する!」

 

 90式戦車が小型種を主に引き付けるため、前進した。同時に、特技兵が指向性地雷の設置も完了していた。遠隔操作による起爆以外の方法はない、比較的安全なものだった。ライフル陣地には、計30人がアンツィオ20㎜対物ライフルを構えて待機していた。20㎜対物ライフルは、特に戦車級に特効があった。利用方法次第では、戦術機や重機関銃よりも有能なものだった。

 

「こちら第2戦車小隊、BETAは十分に引き付けれたと考える。これより後退する!」

 

 後進しながら、120㎜砲を撃ち続ける。車載機関砲も絶え間なく撃っていた。通常兵器群に必要な要素は弾幕だ。弾幕が彼らの盾にもなる。戦車が地雷敷設エリアを通過する。後方からは、遅延工作のための榴弾砲が砲撃を開始していた。

 

「地雷エリア、通過完了!」

「了解!…………発破!」

 

 スイッチを押し込む。敷設エリアが一瞬光って、地面が一気に膨れ上がった。そのエリアにいたBETAは、ことごとく駆逐された。辛うじて爆発の逃れたBETAもいた。だが、それを待ち構えるのは要塞ともとれる陣地だった。

 

「対物ライフル、撃て!ランチャーもどんどん撃ってけ!」

 

 わずかに生き延びたBETAを次々と破壊していく。そこら一帯の掃討を彼らは確認した。特技兵は陣地を放棄してトラックに乗り込む。戦車隊も前進を開始した。一方の戦術機は、光線級に苦戦していた。

 

「畜生、光線級の周りに要塞級が多くて捌ききれねえ!第106戦術機甲小隊よりHQ、北緯38.04東経138.38への砲撃を要請する!」

「こちらHQ、支援砲撃の要請を却下する。現在、艦隊は移動を開始しており、別の座標への砲撃を開始している。代わりに、手の空いている戦術機甲部隊を回す。それで対応せよ」

 

 すると、マップに増援が現れた。

 

「こちらアルゴス試験小隊、HQからの要請を受けて来た。光線級吶喊の最中か?」

「そうだ!手が空いてるってんなら、あの要塞級を足止めしてくれ!その間に俺たちが光線級を片付ける!もう降下兵団は来てるんだ!」

 

 上空には降下兵団の降下ポッドの光が見えた。落着地点はここではないが、ここの光線級を始末しなければ被害は甚大になるだろう。

 

「ユウヤ、ここの部隊じゃ心もとねえぜ?だから、俺が全部片づけてもいいか?」

「落ち着けヱルム君、ここは俺に任せてくれ。あ、タリサは借りてくぜ!」

「はあ~!?勝手に連れてくなっての!」

「………メガネ、タリサのリードは絶対に離すなよ?」

「メガネ言うな!……そんじゃ、行くぜぇBETAども!」

 

 メガネと呼ばれた男は、自分の乗機の不知火を突撃させる。彼の名は、リユス・マナンダル。タリサの夫であり、アルゴス試験小隊にも配属されていた。ユウヤからはメガネと呼ばれていじられている。また、彼の不知火には独自改装が施されており、見た目はだいぶ変わっていた。彼の不知火もまた、試験機だったのだ。

 

「ああ~もう!行くしかなくなったじゃねえか!」

 

 リユスとタリサは要塞級の相手をし始めた。二人は息の合った連携で、次々と要塞級を撃破していく。二人が陽動を買ったことにより、光線級まで最短距離で突撃することができた。光線級さえ駆逐してしまえば、後は怖いものなど無い。ここにいたのは、光線級と要塞級、要撃級だった。すぐに彼らは掃討する。

 

 仮に支援砲撃を要請していた場合、光線級が撃墜して効果的ではなかった可能性が高い。結果論に過ぎないが、これでよかったと第106小隊は感じた。掃討が完了し、リユスが戦術機の手を空に向けた。

 

「…さて、降下兵団のお出ましだな」

 

 彼らはすでに目視でとらえれる距離まで接近していた。

 

 

 4:33 

 

「初期照射が開始されました!再突入殻を分離しますか?」

「まだだ!高度が高すぎる!隊長、このまま分離せずに指定高度まで降下しましょう!」

「………こちらザウバー1。全機、再突入殻をパージしろ!指定高度などクソくらえだ!」

 

 降下兵団は、予定高度より1000m高い3000mでパージした。ここからは、運が大事になってくる。

 

「久しぶりだな、クソ野郎ども!」

 

 一気に高度を下げるべく、加速をさせる。降下中の加速は減速できなければ死に直結する。だが、悠長なことを言っている余裕はない。早く地上に到着し、ハイヴに突入しなければならないのだ。しかし、BETAも馬鹿ではなかった。すぐにレーザーが照射され始める。だが、パージしていた再突入殻がシールド代わりになった。これに攻撃が集中する。

 

 その隙に、一気に高度を下げていく。再突入殻が爆発四散すると、重金属がばらまかれた。その雲を突き抜け、ついに地表に到達する。

 

「こちらザウバー隊、地上に到達した!各部隊、ここまでの援護に感謝する!」

 

 次々と降下兵団が到着してきた。彼らは地上到達と同時に、ハイヴまで最速で向かうのだ。彼らに休息や補給はない。

 

「どけどけどけどけ!こっちは体が固まっちまってイライラしてんだよ!」

「異星起源種ごときが人間様の土地を荒らしてんじゃねえぞゴラァ!」

 

 彼らはBETAをものともせず前進を続ける。一人でも多くたどり着かなければならない。しばらく侵攻すると、中間合流地点に到達した。そこに一度集結し、補給をしてからハイヴに突入するのだ。待機していると、次々と降下兵団が集まってきた。全員生きており、この戦力なら先行突入は容易と判断した。

 

「こちら第6軌道降下兵団、これより甲21号ハイヴに突入する!」

 

 

 同時刻 赤泊

 

 A-01は、凄乃皇・弐型と合流を果たした。今まで実機での連携など行ったことなど無い。シミュレーション上だけだ。実機の異様なまでの大きさには圧巻させられる。そんな中、降下兵団がハイヴに突入したのとの連絡があった。エコー部隊は目的を完遂していた。本陣を襲撃し終わり、海上からの再上陸に備えていた。だが、ウィスキー部隊が芳しくない状況だった。艦隊の援護があるものの、両津港とは違い、戦艦の数は少なかった。ある意味では陽動はできているのだが、ハイヴから引きはがし切れていなかったのだ。

 

「…速瀬中尉。ここは凄乃皇・弐型の荷電粒子砲を使用し、ウィスキー部隊の支援をするのが良いかと思いますが」

「宗像、それは無しよ。アレの火力がどんなものかわからないのよ?それで誤射でもしてみなさい、始末書じゃ済まないわ…」

「それについてだが、速瀬中尉。作戦概要は理解しているが、我々も前進するべきではないか?」

 

 沙霧が口をはさんだ。降下兵団からの連絡は逐一来ており、状況は良好だそうだ。だが、どうにも事がうまくいきすぎていると言うのだ。そのため、一度制圧のために前進をして、全作戦参加部隊で総攻撃を仕掛ける方が合理的と判断したのだ。その際に、口火を切るための荷電粒子砲を使用しようというのだ。

 

「沙霧大尉、それはいささか早計かと?」

「そうですよ隊長!不確定要素を嫌うのは隊長の特徴みたいなところあったじゃないですか?」

 

 如月と駒木が沙霧を止めた。だが、意外な人物がそれを後押しした。

 

「中尉大丈夫です、沙霧大尉のプランで行きましょう!…凄乃皇の荷電粒子砲の火力はよく知ってますから」

 

 そう言ったのは武だった。別の時空でも荷電粒子砲は放たれている。その時の火力は、ハイヴの地上部分を軽く吹き飛ばすほどの威力だった。それと同等クラスなら、沙霧のプランは効果的だと判断したのだ。

 

「白銀、なぜそれを早く言わなかった!」

「すみません、速瀬中尉!香月博士から言わないようにしろって言われてて…」

 

 結局、彼らは香月に指示を仰ぐことにした。一応、沙霧のプランで進める予定だという話もした。そして、その立案は許可された。ただ、条件としてが課せられた。凄乃皇・弐型が少しでも変な挙動をした瞬間に、作戦を中断するとのことだった。

 

「そういえば、そっちに伊隅はいる?再三呼び出してるってのに、さっきから通信が繋がらないの」

「実は、私たちも連絡がつかなくて…バイタルモニターでは生きていることは分かるのですが」

「そう、まあいいわ。連絡が取れ次第、HQに連絡するように伝えて頂戴」

「了解しました」

 

 通信を終え、彼女たちは前進を開始した。凄乃皇を取り囲むように陣形を展開する。あくまで凄乃皇の直掩なのだ。能動的ではなく、受動的に動いていかなければならない。十分に警戒しながら前進を続ける。正面にはハイヴが丸見えだった。それに見とれていると、緊急連絡が入った。

 

「こちらHQ、降下兵団のマーカーロスト!ハイヴ内部にて全滅した模様!繰り返す、降下兵団全滅!」

 

 こうなると、突入中の部隊は現状いないことになる。さらに、現在地は射線が開けており、障害物も無い最良の環境だった。荷電粒子砲を撃つにはこのタイミングしかない。白銀の話と照らし合わせ、予想射線を算出する。

 

「………HQ、今から送るデータの射線軸から退避するように、作戦参加部隊に通達してほしい」

「了解…データの受信を確認しました。データ送信並びに実際の行動開始までを鑑みて、2分待機してください」

 

 荷電粒子砲のチャージには少しだけ時間がかかる。ちょうど良い頃合いだろう。さらに、マップには増援が来ていることが確認できた。

 

「こちらは、ジェームズ少佐だ!少々揉め事の後処理で遅れたが、大丈夫か!?」

「少佐!…こっちは、死ぬほど忙しかったんですよ!?後で何か私たちにおごってくださいね?」

 

 ジェームズは、先ほどの恭子たち斯衛軍を引き連れて戻ってきた。斑鳩派の部隊は、後方ではなく最前線配備に転換させられていた。仮に反抗しようとしても、時間がかかるので対策可能ということだった。あとはトンカッチたちが合流すれば完璧だ。

 

「少佐、今から荷電粒子砲を使用します。よろしいですね!?」

「ああ、その判断は最適だろう。使用後は、我々は前進してハイヴに突入する。恐らくそのプランで行くつもりだったんだろ?」

 

 そして、荷電粒子砲がチャージを完了する。全部隊が射線軸上から退避が完了していた。発射許可も下りている。ステータスも問題なかった。

 

「荷電粒子砲…………撃て!」

 

 ついに荷電粒子砲が放たれた。雲を切り裂かんとする巨砲の一撃は、容易くハイヴの地上構造物を吹き飛ばした。あれだけ人類が攻略に苦労していたハイヴを、凄乃皇・弐型が簡単に消し飛ばしたのだ。

 

 これを見たものは、ある者は感激し、別の者は恐怖し、さらに別の者は畏敬の念を抱いた。

 

「…………我々の予想をはるかに上回る火力といったところか。では、荷電粒子砲の威力は目の当たりにしたところで、前進開始だ。全機、突撃開始!」

『了解!』

 

 一気にハイヴに前進を開始する。それに呼応するように、エコー部隊も再上陸警戒状態から突入配備に移行した。ウィスキー部隊もそれを見て、陽動ではなくハイヴ突入を開始した。本来の作戦とは全く異なる動きだった。全部現場の独自判断によるものだった。だが、全員がハイヴ突入を目的として動き始めた。司令部は大混乱に陥り、指揮系統はぐちゃぐちゃになってしまった。必死に回復に努めるが、もはや手遅れだった。そのため、HQは以降の作戦を前線将兵の独自判断に任せるとした。

 

 上陸が完了しきったため、艦隊は北上して地上の援護と陽動に回った。どうやら甲21号目標は光線属種が大量配備されているようだ。それの囮になるならと、佐渡島に接近していった。

 

 

 4:40 

 

 各部隊の指揮官はHQの協力のもと、集結地点を形成した。そこに補給コンテナと守備部隊を配置し、前線拠点とした。弾や推進剤がなくなれば、戻って再補給できるようにしていた。A-01もそこまで前進した。その場にいた全員が、凄乃皇・弐型の大きさに驚いた。

 

「こちらA-01の速瀬中尉だ。弾薬や推進剤の補給を受けれるか?」

「それならそこにある、あんたら専用のゾーンがあるぜ」

 

 そこには大量に補給コンテナが積まれていた。コンテナ側面には、しっかりとA-01専用と書かれていた。コンテナを開くと、専用装備がこれでもかと入っていた。ハイヴ内部での戦闘は、長期戦が予想されている。さらに、先に突入した降下兵団のこともある。奇襲に対応できる装備で行くのが基本だ。

 

 99式重火砲と74式長刀は必ず携帯させ、それ以外は自由に装備させた。コンテナには、謎にM1873prototypeが全員分用意されていた。専用アタッチメントがあり、脚部に取りつけて持ち運ぶことができるようだ。ショートバレルにされているため、自衛用ということだろう。せっかくあるので、全員装備した。すぐに取り付け作業を開始する。取り付け自体は簡単で、脚部のプラットフォームにはめ込むだけだ。

 

 ジェームズは、自律機に92式追加装甲を両腕に持たせた。肉壁運用するつもりだった。一応背中の兵装担架に突撃砲を持たせているので、射撃戦は可能だった。全員再装備が完了し、推進剤の補給も完了した。凄乃皇・弐型の調子も良好だった。この状況なら、ハイヴ突入も問題はなさそうだ。しかし、テンペストの音響センサーが反応した。

 

「…まずいな、地下からBETAが出てくるぞ!奇襲に備えろ!」

 

 すると、集結地点から300mと離れていないところからBETAが大量に出現した。

 

「畜生、出やがったなバケモノめ!」

「絶対にここを渡すんじゃねえぞ!A-01とデカブツを優先して守ってやれ!あいつらが最重要護衛対象だ!」

「どうせ戦車はハイヴ突入には役に立たねえ!戦車隊、防衛戦闘のため前進開始!」

 

 集結地点にいた部隊が応戦を開始する。だが、彼らはまだ補給を終えていない状況だった。不完全な状況での接敵のため、徐々に押されつつあった。さらに、突入予定の入り口からもBETAが排出され始めた。実質的な挟み撃ちだった。

 

「A-01、どうした?俺たちが囮になってる間にハイヴに突入しろ!」

「駄目だ!ハイヴからも出てきやがった!このままだと挟み撃ちになっちまうぞ!?」

「光線級出現、初期照射を開始!」

 

 奇襲に加え、警報無しでの初期照射が始まった。照射先は、凄乃皇・弐型だった。何回かは耐えられる設計だそうだが、なるべく危険にさらすことは少なくしたい。すぐにF-5Eに防御させる。追加装甲なら一撃くらいなら耐えられる。だが、レーザーの威力は想定を上回っていた。1機のみの防御とはいえ、レーザーが貫通した。貫通したレーザーは凄乃皇に直撃した。だが、レーザーは湾曲し、拡散して消えた。

 

「……あのデカブツ、レーザーが直撃しても無傷じゃねえか?」

 

 凄乃皇は無傷だった。レーザーを無効化する、この地獄のような戦争においては夢のようなものだった。最強の火力と防御力を持ち、ハイヴを殲滅戦としようとするその姿は、神のようにも見えた。しかし、この最強の防御力でも何発もくらえば、ひとたまりもない。機体の負荷も計り知れないものになるだろう。それを知ってか知らずか、BETAは再び凄乃皇に照射を開始した。

 

「こちらジェームズ、これ以上は自律機でガードしきれねえぞ!?誰か直掩に入れ!」

「無理です少佐!こっちも手一杯なんですよ!?」

「畜生!こうなったら俺が行くしかねえか!?」

 

 ジェームズの行く手を阻むようにBETAが壁を作る。目視でも確認できる距離には光線級がいる。だが、ギリギリ倒せない。そして、照射が開始される。

 

「ここまでか…!」

 

 しかし、光線級はすぐに殲滅された。

 

「待たせたな、諸君!元気にしてたか!?」

 

 現れたのは、トンカッチとみちるだった。光線級に狙撃をして、撃退する。

 

「トンカッチ…お前本当に来るの遅かったな!?早く援護しやがれクソ野郎!」

「なんだお前、俺が死んだとか思ってたのか?そんな心配しなくてもいいぜ!俺はみちるが生きてる限りは不死身なんだぜぇ!?」

 

 村雨が周囲のBETAを掃討する。それによって勢いづき、他の部隊も一気に防衛線を固める。前線拠点は再び安定な状況に戻った。戦車隊と、旧型の戦術機が防衛を担当することになった。ここは出口にもなる重要な拠点になるが、ハイヴ内部に突入さえしてしまえば、BETAはそっちに引き寄せられる。そうすれば、地上の戦力はそこまで必要なくなるのだ。

 

「さ~て、トンカッチ。ここまでお前は何をしてたんだ!?」

 

 ジェームズはトンカッチに問い詰めた。ここまで一切通信が繋がらなかったのだ。ジェームズ然り、全員が聞きたいことだった。トンカッチは補給をしながら軽く話し始めた。

 

 高速機動戦術機部隊に所属して任務を遂行し、一定の戦果を挙げたのちに部隊から離脱した。それからA-01と合流する予定だった。だが、通信機器が損傷し、データリンクシステムも機能不全を起こした。さらに、攻撃兵装もなくなって推進剤も枯渇していた。一度補給を受けていたところ、降下兵団と合流して護衛任務に就いていたそうだ。彼らも通信不良になっており、HQに連絡を取ることができなかったのだ。護衛を完了し荷電粒子砲を見届けた後、待機していた。だが、凄乃皇を確認したため、その方角に向かっていったということだ。

 

「そうしたら、お前たちがいたってことさ。これで納得してくれたか?通信機能は、今こうやって接触回線をしてるだけで回復はしてねえけどな」

「なるほどな………整備兵ってここにいるか?」

「はいここに!本格的な整備はできませんが、応急処置なら何とかなりそうです!」

 

 通信装備の取り換えをしている間、次々と部隊が集結しつつあった。

 

「こちらアルゴス試験小隊、緊急連絡を受け到着した。その機体は…………久しぶりだな、大尉!」

「その声は、まさかユウヤ?ユウヤ・ブリッジスか!?まったく、俺は中佐になったっての!」




書いてて思いました。凄乃皇そこまで暴れなかったな~って。

以上!



今回の友情出演組です。(敬称略)

BD2 リユス (ship5&6) (@R50354110)New!
ジェームズ・スミス(@Lt_smithFFR41mr)
如月中尉(@KSRG_TSF94)
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