柴関ラーメンを食べられれば、それでよかったのに   作:鯛焼きの餡

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これから、n番煎じのSSをひっそりき殴っていきます。
所々ネタかぶりしていますが、どうかご了承ください。

過酷が見えちまったんだ。


1.食うにも金は必要です

ブロロロロロロロロロロ

 

 アビドス砂漠を走る1つの戦車がある。装甲に、何かを塗りつぶした雑なインクの跡が特徴的だ。

 

ブロロロロロロロロロロ

 

 しばらくして、戦車が止まり砲塔から女の子が顔を出した。

 

「あっつー、みんな無事に逃げ切ることが出来たかなー?まぁ、生きてりゃそのうち会えるっしょ!・・・はぁ、空は青くてきれいだねー」

 

 頭にひし形が連なってできた輪・赤茶色の髪・水色の瞳をした女の子であった。彼女が、なぜこんなことを言うのかは数時間前に遡る。

・

・

・

『こんなブラックなヤローとはおさらばだ!!オマエら!!ぶちこめぇ!!!』

『『『『『おおおおおおおお!!!!』』』』』

「うおおおおお!いっけー!!」

 

<ガチャン!!

<バッヒューン!!

<ダン!ダン!ダン!

<ピン!ヒュッ!

 

チュドーーーン!!!!

 

 ここは、アビドスの北の方に位置する場所。砂漠化が進んでいる中、一際目立つ場所があった。そこには、広く整備された敷地があって、工場・建物が立ち並んでいる。その真ん中に大きなビルが建ってあり、そのまわりを戦車や爆弾を詰め込んだトラックが囲んでいた。誰がそんなことをしているのかというと、その会社で働いていた社員やバイトの子たちであった。

 今、まさにその大きなビルが破壊され崩れ落ちている。

 

『やっと、解放されるんだ!!』

『あぁ、マジでブラックだった..』

『木っ端微塵に燃え尽きていい様だぜ!!』

「はぁ・・・(面倒くさかった。いつか爆破してやろうって思うくらいにはサイアクだったし、ちょうど良いね)」

 

<ザッ・ザッ・ザッ・ザッ

<サカラウモノ ツカマエテ サイキョウイク 

 

 つかの間、崩れ落ちたビルの下や周りから警備隊のロボットが沢山湧いてきて、このやり過ぎストライキ集団は解散したのだった。

 

『みんなーーー!!逃げろーーー!!!』

・

・

・

激しいチェイスの末、現在に至る。

 

「いやーブラックどころの話じゃなかったな。私、短期バイトでって言ったのに監禁されかけたし、他の子達は○にそうな顔をしてたし・・・まぁ、ちょうど良かったってことだネ!キヴォトスじゃ日常!日常!」

 

 逆に手助けてあげた私って、英雄では?ビルに向かって撃った時、皆の顔がヤバすぎてどんだけ恨みがあるんじゃいって感じだしー。あのとき、誑かしといて正解だったねー。

 

 一悶着終えて自由の身となった私。時刻は午後3時ぐらいか。昼食を抜いていた私にとって空腹であった。ここ、アビドスで食べるおいしい料理といえばアレしかないだろう!!

 

(とりあえず、柴関ラーメン食べに行きますか~^^)

 

しばらく戦車を走らせて・・・

 

 お?ここら辺じゃね?ヨシ。戦車止めてーロックしてー鍵掛けてーOK!さぁいこう!!

 すすの馴染んだ匂いを、上書きするようにある匂いが全身を覆う。

 

「あぁ、漂ってくるこのsmell..素晴らしィ...早く食べたくなってくる!」

 

 戸を勢いよく扉をあけて

 

「こんにちはーーー!!!!」

 

 中で仕込みをしているこのお店の大将が出てくる

 

『おぉう!いらっしゃい!嬢ちゃん!適当に座ってくれ』

「はーい」

 

 時間帯的にも昼過ぎだからか、客はまったくいない。カウンター席に座ると、大将が伝票を渡してきた。

 

「大将?」

『まぁ、口で言うのも面倒だろ。お客さんも少ない、紙に書いて出してくれるだけでいいぞ。』

 

 お伝票だけを渡してきたって事は、何書いても良いわけだよね?ちょっと変な注文しちゃおっかなー

 というわけで、私が注文したのは

 

”柴関醤油/味噌ラーメン”

 

「大将!お願いしまーす!」

『おう。ってなんだこりゃ?』

 

 私の意図が分かるかなー?(にやにや)

 

『なるほどな、新商品として出せるかどうかは別として、お嬢ちゃんは”コレ”を食いたいんだろ?』

「うん。“それ”を食べたいな。」

『わかったよ、って、なにニヤニヤしてんだ。』

「ちゃんと、私の意図、理解、できたかなーって」

『まかせときな、何年大将やってると思ってる』

「さっすが!!!」

 

 奥の厨房へ行き、ラーメン作りに励む大将。その間に私は自分のお財布を見る。中には、真っ二つに割れたカード・半分焼失した通帳・2000ぐらいのお金が残っていた。

 

「うーん、次のバイト探さなきゃなー。」

 

 2000かー少ないなー水道代・電気代払わんとだしー、もっとバイトしなきゃなー、面倒くさいなー、やだなー、でもなー、うーn

 

『へい!お待ち!<柴石“焦し”醤油/味噌ラーメン>だ。』

 

 あ、料理来た!思った矢先、味噌と醤油の香ばしく濃厚な匂いが私の鼻を蹂躙する。

 

「あっ///これ///すご//..いぃ//..!」

 

 ちょっと逝...いやまて!ここでヤられてはだめだ!まだラーメンを食べていないじゃないか!情報を整理してちゃんと吟味しよう!正気を保て!!

まず、野菜が盛られているがこれは大将のオマケなんだろう。メンマよし・海苔よし・味玉よし・チャーシューよし・もやしよし・白菜よし・ネギよし。トッピングに関してはどこも一緒だ。落ち着けるぞ。もう一回香りを・・ね?

 

<スンスン

 

「あっ..///」

 

 やばいな。脳が破壊されるぞ。次いこう次!

 

 えー、見た目!一見ただの醤油ラーメンに見えるが

 私の想像通りだと・・・・

 いや、さっさと食べよう!お楽しみはあとからね!

 

食べるためのステップは至って簡単

1.割箸を取りましょう。

2.割りましょう。

3.麺を挟みましょう。

4.持ち上げましう。

5.口まで持って行きましょう。

6.咥えましょう。

7.啜りましょう。

8.以下3~7の繰り返し

 

<ズズズズズズ

 

「ん~!おいしい~!!焦がし醤油の香ばしさがもう最高よね!」

 

 空腹にラーメンが染みること染みること、人生最大の幸せを感じられざるを得ないわ~

 

<ズズズ・・

 

 おっと、アレをやらずに全部食べちゃうところだった。あぶないあぶない。ではでは?何を注文したかというとー私の想像通りであるならー

 底をかき混ぜればー?

 

 醤油の透き通る茶色がどんどん淡く濁り、匂いも味噌の主張が激しくなっていく。すると、あら不思議、味噌ラーメンに大変身したのだった!!

 

「おおおお!!これこれ!!大将さすがぁ!」

 

 視線を大将へ向けると、腕を組みながらサムズアップしていた。

 

<ズズズズ

 

「あっ//脳に//クるッ..!」

 

 あえて、残しておいた野菜たちと一緒にどんどん食べる。野菜の食感とあっさりさに加え、味噌の濃厚スープもおいしくてレンゲが手から離れることを知らなかった。

 

「お、おいしい~!!」

 

 終始、他の子には見せられないような顔をしながら、なんとか食べきった。

 

「大将!ごちそうさま!ちょーおいしかった!!」

『そうか、満足したなら良かった。だが、味濃すぎじゃなかったか?』

「いや、食べ応えバツグンだったよ!」

『ならよかった。他の客さんにも試食してもらい感想を聞くとするか。』

「良いと思います。私、イチオシですので!」

 

 うん。これが人気出て商品化できたら、私としてもうれしいしネ!

 あーおいしかったー。気合い入ったよ!うっし!出発するかー

 

「大将―お会計―」

『あいよー、600な』

「え?600?1000ぐらいあると思うんだけど・・・」

『なぁに、あたらしい商品開発の予習させてくれたんだ、それぐらいおまけさせてくれ』

「いいんですか?!ありがとうございます!」

 

 やった!

 

「では、お言葉に甘えてーありがとうございました~!」

『おう。また来てくれよー』

「はーい!」

 

 柴ちゃんいい人(?)やねー。だから長続きするんかなー関心関心

 

「はー、おいしかった♪」

 

 お店を出て、家に帰ろうかと思った時

 

<ブルブル♪ブルブル♪

 

 ん?携帯になんか来た?メール?あ!求人依頼か。よし!もう1働きできる!夜ご飯にまたここ来よう!とりあえずさらば柴関!

 

「お仕事内容は~?なになに~?<今晩、ブラックマーケット輸送車の護衛(♯場所:トリニティ♯報酬増加)>今晩ぅ?まじかー..お金無いしねーはいはい行きますよっと、えーっと」

 

*内容を受諾しました。どちらに向かえば良いのでしょうか。

**引き受けてくださりありがとうございます。後ほど集合地点を送信します。あとは、担当の指示に従ってください。ご健闘を祈ります。

 

 うーん、今日の晩ご飯は抜きかなー・・・報酬普段よりも多いみたいだし、我慢するのだー・・・今晩って言ってたね、はぁ、弾とか補充しなきゃじゃん。お金無いってーそれぐらい支給してくれてもいいじゃんーけち~。・・・言っても通用しないよね。はいはい、もらえれば何でもいいですよーだ。

 

 とりあえず、先の戦利品であるこの戦車を家に持ち帰ろう。柴関ラーメンから出発し、アビドスのどこかにある私専用の秘密の隠れ家に行く。

 

「この辺かなー」

 

 周りは砂に埋もれかけの家の廃虚が立ち並ぶ、その1つの看板の前に立ち宣言する。

 

「<神秘構築>」

 

 体から何か抜けていく感覚と共に、目の前のボロボロの一軒家が淡い光に包まれると、在りし日の新築の家が目の前に現れた。

 

「おし、ここに留めさせてもらおーっと」

 

 戦車を止め荷物を取り出し、家に入ってシャワーを浴び、作業服から着替えて、愛銃を肩に掛け家を出ると、家は再び先ほどの廃虚になった。

 

「この力は便利やねー、“あの大人”には感謝しないとなー。ラーメンでも奢ってあげるかー」

 

 日頃の感謝は置いといて、私に残された時間はあまりない、故にさっさと装備の買い足しに向かおう~

 と思ったが

 

「あ、しまった。戦車。止めただけだった。隣の車取り出すの忘れてたー!!あー!もー!また、力使わないとじゃん!!面倒くさい!!」

 

 ので、電車を使って移動することにしました。何やってんの私イィ!はい。駅まで徒歩で移動です。トホホ・・・(徒歩だけに←は?)




「クックック・・礼には及びません」
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