柴関ラーメンを食べられれば、それでよかったのに 作:鯛焼きの餡
今日も今日とてバイト探し~
<ブルブル♪ブルブル♪
*依頼内容<番組ディレクター:ミレニアム・ブラックマーケット撮影素材提供>
「バイトみっけ、これやろー。」
ブラックマーケットの様子を撮ってきて欲しいだぁ?お安いご用。このアリナ様に出入りできない場所なんてない!っていうか、転売とか横領なんかが日常の世界なんて見ていて楽しいモノじゃないよねー。知らない人は一生知らなそうだし、別に知らなくても生きていけるし。
撮ってきて欲しいとは言われたけど、どんな番組で使うんだろ?ニュース?ワイドショー?バラエティ?・・行けば分るかー
**本日は依頼を受けてくださりありがとうございます!
*打ち合わせはどこで行いますか。
**ミレニアム・グランドタワーの会議室にて行います。お昼頃までに向かっていただきますようお願いします。
おぉ、ついにテレビ局から依頼が来るとは...嬉しいんだけど何故私を指名したんだ?
つべこべ言ってもしょうが無い!グランドタワーに向かうぞ!
時刻は昼過たぐらいだろう。私はグランドタワーに着いて、上を見上げた。
「さすが、グランドタワー。でかー」
建物の中に入りエレベーターで部屋へ向かった。高―く上がった後、会議室の扉の前に立ち、ノックする。
<コンコンコン
<どうぞー
「失礼します。こんにちはー」
『こんにちは!あなたが見留目アリナさんでよろしかったでしょうか!?』
「はい、そうです」
出迎えてくれたのは生きの良い生徒・・・『クロノススクール』の子だぁ..元気やねぇ..
って、気を取られてはいけないよ。なんだか視線を感じるからね。つまり、すでに
『本日は!あの!キヴォトスの闇取引が行われているとうわさのブラックマーケットに!調査!してくださるんですよね?!』
やかましいなぁ・・・ヨシ、ノってやるかぁ!(?)
「はい!闇の闇まで!隅々!余すこと無く!調査して参りましょう!!」
『なんと!そんなところまで?!(合わせてくださりありがとうございます!)』
「おまかせくださいっ!(今回だけですよ...)」
芝居じみた挨拶を済ませた後、元々そうであっただろうテンションに戻る。
『内容の詳細をお伝えします。』
「いや、さっきのテンションは何処行ったのよ。折角ノってやったのに~」
『あ、あはは。まだ慣れなくて...ここはカットするので大丈夫です!』
「君、何年生?クロノススクールだろうけど」
『1年生です!』
あぁ、若い、若いねぇ...心配ダナー
「ねぇ君、私がこの撮影できたとして、そのデータの入手はどう説明するの?メディアの放送倫理とか大丈夫なの?取り上げた内容的には満点以上もらえるだろうけどさ」
『・・・なんとかします』
「ん?」
『好成績を出すためなら何だってやります!』
この子、社会の闇を知らなさそうね・・・あ!良い経験だ、ちょっと怖がらせてやるかー!
「ならいいよ。そのやる気、気に入った。私が
『ハイ!』
「それで?なにをすれば良いんだっけ?」
『こちらの、超小型カメラを渡すので様子を撮ってきてください!』
おいおいおい、あっさりカメラくれちゃったよこの子、騙されない?大丈夫?
「こんなカメラ、あっさり渡しちゃダメだと思うんだけど...盗まれる可能性は考えてないの?」
『・・・信用していますので。そして、アリナさん。私はあなたが裏切るような人じゃない事を知っています。』
「お?」
『私なりに、くわしく調べました。だから、絶対にあり得ません!』
「そ、そう?まぁ、ただ確認しただけだし?」
大丈夫そうだね。うん、その通り、このカメラ欲しいわけじゃないし。
『なので今回の撮影お願いします!』
「オッケー。いつ撮ってこればいいの?」
『・・・今からでもお願いできますか?』
「いいよー」
そうだよねー少しでも早く知りたいもんねー..ククッ
『深夜にミレニアムサイエンススクール正門前に来てください。カメラを回収しますのでお願いします』
「はーい」
彼女がカメラを持ち出すと、またやかましくなり、
『では!こちらのカメラを渡しますので、調査の方お願いします!!』
「コホン..はい!」
カメラを受けとった私は、早速ミレニアムのブラマへ足を踏み入れる。
相変わらず、モノや金がめまぐるしく動いていて、隅っこの方では表に出すことのできないあんな取引やこんな契約をしている企業が多数いた。
「何処も変わらず流れが激しいコトで・・・一つ一つ調査したらきり無いんよね~..まぁ、ネタが多くていいところだけどサ」
カメラの電源を入れながら何を調査するのかを考えたけど、まずはブラマ全体を撮ることにしよう!
「カメラスイッチはここか。えー。コホン!これより闇現場に潜入し調査したいと思います...!」
演技をしつつ一通り見回り、本題へ入る。
「いやーそれにしても、表ではめったに見られないモノばかりですね~」
「それでは、今回の大目玉!ミレニアムにだけある極秘施設!決して外に公開することができない、閲覧注意のラボラトリー!その名も『治験室』です!」
市場の一角に巨大な施設があり、窓ガラスがなく厚い鉄で覆われている。私は黒服からもらった黒いカードを扉前のリーダーに当てると、ロックが外れて扉が開く。
足を踏み入れると、内部は白を基調とした内装になっており地上1階~地下4階まであり、各フロアには畳8枚分の広さを持つワンルームの箱がいくつかあった。
「さぁ、ここでは一体何をしますのかと言うと・・・お!早速何かをしようとしている方が居ますね。少し見学させて貰いましょう!」
箱の前で椅子に座り、観察しているあやしいロボおじさんのもとへ行く
「こんにちは~」
『こんにちは。フフっ、あなたも
「恐ろしいのは
『これはですねぇ。我が社の新しい薬です。効果を試しにこちらに来た次第ですよ』
「一体どんな効果なのかお聞きしても?」
『特別ですよ?この薬は『どんな人でも翼が生えてくる薬』なんですよぉ!見ていてください!いずれ彼女の背中から美しい翼が生えてきますからね!!』
このクズの目線の先にはモニターがあり、そこに映っていたのはある箱の内部の様子で、何が入っているのかというと私と同じ学生が収容されていた。
私は大丈夫なのかって?まぁ、そっち側の人だから・・・それでもこの施設は許せんけどね!!!このロボ頭ぶち抜いていいか?!
「もう投薬はされましたか?」
『はい、すでに。後は変化を待つだけです』
ちょっとすると、中にいる子が暴れ始める。壁にぶつかったり体をのけぞらせたり苦しそう。口を大きく開け・目を見開き何かを訴えているけど、このクソロボは一切無視。
次第に彼女は口を押さえうずくまる。気持ち悪さが限界に達したのか彼女は白目を向いて倒れた。キレイな顔だったのになー
「あらら彼女...」
『まったく、使い物にならんガキめ...』
うおおおおお!このクソロボ○してぇ!!場所が場所じゃなかったらスクラップにしてた自信あるわ・・・
「その翼になるやつ、実現すると良いですね!(しなくていいです)」
『ええそうですね。これからも精進して参ります』
「ありがとうございましたー」
『こちらこそどうも、またどこかで』
「はーい(二度と会うか!)」
スクラップ野郎と別れた後、モニターを見ると彼女は吐血した。その目にはハイライトが無かったような気がする。
すると、実験体ちゃんはその血を指に付けて何やら手を動かしていた。
「・・・129・タスケテ」
この四角い豆腐達の中から探してくれとな。ハァ、だからここには来たくなかったんだよね~・・・覚えておくかぁ
って今は撮影中だったんだよね!忘れそうだったー
「なんと恐ろしい!...ここではそんなことを日常から行っているのでしょうか?!では次に、地下4階に行ってみましょう!」
地下4階、そこは現代の生き地獄のよう。
1階まだ優しい方であるが、地下2・3階を飛ばして4階まで行くとどうなるか。もはや歴然である。
今まで通り豆腐ハウスが連なっているが、モニターに映る子達の様子がすでにおかしい。
全てにおいて楽しそうな子・何回も自○行為をしている子・常にふらふら歩き回っている子・生気が感じられない子・倒れて動かない子
などなど、元の生活を忘れたであろう子達が収容されていた。
「皆さん分りますか?これがこのミレニアムでの全貌です。科学の発展の裏には何があるかご存じでしたか?」
この都市けっこうヤバと思うけど、これが事実であり現実だ。これを見てクロノスの子はなんて思うだろうか?この社会を正そうとするのだろうか?
「・・・これで終わるのはただの衝撃映像やね。多分、胸糞すぎて番組どころじゃないなコレ。さっきの129の子を助けて終わった方がいい気がしてきたなぁ」
アクションした方が撮影映えするしね。最悪、脱走した子は絶対逃がして私は・・・そうだ!後から黒服に回収して貰えば良くね?
「はぁ、戦闘準備しますか・・・・」
なんて考えつつ銃を構えて1階に戻ろうとしたとき
ゑ?
遠くの方で爆発音が聞こえた。瞬間、施設内部の警備システムが作動して・・・
「おお?侵入者?も、もしかして!この子達を助けに来た感じ?!マジ?!このタイミングで?!完璧すぎでしょ!!運が良いね私ィ~!」
このキヴォトスでは、いつ何が起きるか分らない。どこかの世界では常識と言われていても、
『さぁ、アウトローの時間よ!!!』