東方閻魔鏡   作:ゆっくり無色饅頭

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2人の閻魔

霊夢達は妖怪の山に着いていた。その中腹辺りに空いた洞窟。その中に二人は入っていく。中には沢山六角形のガラス柱が立っていてさながら水晶のようだった。

 

「持って帰ってもいいかしら……」

「やめなさい、みっともない。それにこれは全てただのガラスですよ?」

「そう、ただのガラス。貴女達の心を写す鏡。」

 

今まで何も無かったガラス柱の中から誰かが出てきた。それは善悪に瓜二つだった。そう、善悪の偽物だ。二千年前に善悪のフリをして浄玻璃水晶を開放した今回の異変の元凶の一人とも言える。

 

「……やっと見つけましたよ。絶対に何処かに居るとは思って居ました。」

「貴女に私は倒せない。鏡に映った自分の虚像を倒せるもの等居ないのだから。」

「あぁ、なるほどね。だから私に一緒に来いって言ったわけ……最初っから善悪、あんたは私を利用して自分の偽物を倒させるつもりだったの?」

「いいえ、私の偽物です。私が倒さないと話になりません。彼等は私の偽物。ならばコチラがどうするか分かってるはずです」

 

善悪は偽物にあるものを向けた。ただの手鏡である。するとどうだろう。偽物の体にヒビが入り、崩壊を始めたのだ。しかし途中で元に戻った。しかし見た目が鏡写しでは無くなっていた。

 

「これが浄玻璃水晶の能力の弱点。鏡に映されると作られた偽物は本人にも倒せるようになるのです。」

「つまり、虚像を本物と同じ向きにすればよかったのね。てか、最初からそれを教えなさいよ。」

「すいません。私にも考えがあるので。」

「……では始めましょうか。スペルカードの枚数は?」

「2枚でお願いします。私はコレを付けておくので間違えないで下さいね霊夢。」

 

善悪は赤いリボンを脚に巻き付けた。見た目が全く同じになってしまった為見分ける方法がないからだ。

〜弾幕決闘開始〜

二人とも弾幕を張り始めた。放つ場所、タイミング共に全く同じ。弾幕はぶつかり、消滅する。通常弾では勝負がつかないだろう。

 

「スペル!輪廻『カルマ:サンサーラ』!」

「スペル!業道『十善業道』!」

 

上が偽物、下が本物である。偽物の弾幕は川の流れの様な弾幕で、うねりながら本物に迫る。本物の弾幕は円を描きながら広がって行く。違うスペルカードを同時に発動したため、弾幕にズレが生じる。二人とも被弾してしまった。

 

「やりますね……」

「そちらこそ……ッ!」

「中々やるわね……腐っても神って訳かしら。」

「霊夢!危ないので下がっていて下さい!スペル!断罪『深き生前の業』!」

 

更に強力なスペルを放ち、偽物を追い詰める。まるで逃げる事の出来ない運命の様にどんどん弾幕の密度が上がり逃げ場がなくなって行く。

 

「くっ……ここまでか。貴女達に一つだけ教えてあげましょう。浄玻璃水晶は一人ではありません!彼女は自身の分身を作り、4人になっています!」

「……ありがとう。そしてさようなら私の偽物。コレで終りだ!」

 

大量の弾幕に被弾した偽物は粉々に砕けちり、びくともしなくなった。しかし四人の浄玻璃水晶から本物を見つけられるのだろうか。二人は洞窟を出て、妖怪の山を後にしたのだった。

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