東方閻魔鏡   作:ゆっくり無色饅頭

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閻魔鏡異変の章
付喪神 浄玻璃 水晶


霊夢は最後の妖怪に会いに行く途中である。その名前は浄玻璃(じょうはり) 水晶。危険度 極高 人間友好度 低とある。しかし、鐙口の件もあるため当てにはならない。

しばらく飛ぶと、遠くに同じ方向に飛んでいる少女が見える。こちらに気がついたか、猛スピードで迫ってきた。

 

「貴女、一体どうゆう人間ですか?私の『業を司る程度の能力』で裁こうとしたらグレーになりましたよ?」

「勝手に能力かけないでもらえる?私は博麗の巫女をやってるわ。司る程度って事は貴女神様か何か?」

「私は六道魔善悪ヤマザナドゥ。あ、失礼。元、ヤマザナドゥです。」

「え?じゃあ映姫の前の閻魔って事?」

「まぁお恥ずかしい事に責任を取らされて2000年も封印されてましたが。貴女のお名前は?」

「博麗霊夢よ。よろしく、善悪。」

 

二人は偶々同じ方向に用があると思っていた。しかし、二人の目的は同じ浄玻璃水晶を倒すことだったのだ。善悪の取らされた責任。それは昔、ある魂を独断で解放した事にあった。その魂が善悪の持っていた浄玻璃の鏡に乗りうつり、付喪神に変化したという事らしい。だが、それが不味かった。その魂は鏡に乗り移った後、暴走を始めた。なんとかそれは食い止めたのだが、止まった頃には浄玻璃の鏡はすでに妖怪化しており、使い物にならなかった。そして善悪は魂を解放した事と、浄玻璃の鏡を使い物にならなくした責任を取らされ封印されたのだ。だが、実際は違う。その魂の持っていた能力。『写し取る程度の能力』により作られた善悪の偽物が、魂を解放したのだ。その落とし前をつけるべく、封印前に善悪は紫に二千年後に封印を解くようにこっそり事実と一緒に伝えたのだ。そして、カモフラージュとして、他の妖怪と一緒に浄玻璃水晶をおびき出して欲しいと。

 

「二千年前にそんな事があったなんてね……」

「てっきり知っている物かと思いましたよ。(紫め、ちゃんと博麗の巫女にこの事実を伝えろって言ったのに!)」

「なんか言った?」

「い、いえ。なんでも。」

 

一瞬素が出た善悪は焦ってごまかした。やたらときっちり喋っているのはこの方が閻魔の威厳があるからである。一方その頃魔法の森。野風縁奇の目の前には鏡を持った浄玻璃水晶がいた。こっそりかなりでっかいキノコの後ろから覗いているのは霧雨魔理沙である。

 

「なんじゃお主は。私に何か用か?」

「へへへ……いー奴みーっけ!リプロデュース!」

 

野風縁奇の体が一瞬発光したかと思うと水晶の持っている鏡に光が吸い込まれていった。縁奇自体は何ともない。水晶はニヤニヤして鏡を見て、そのまま鏡をカバンに仕舞った。

 

「……は?何が起こった?」

「あ、気にしなくっていーよ!じゃねー。」

 

水晶はそのまま何処かに言ってしまった。しかし魔理沙は見てしまった。水晶の鏡に映った縁奇がそのまま写真のようになっていたのを。こんな事はあり得ない。鏡に映る像が動かないなど。魔理沙はやばいと感じて博麗神社へ飛んで行くのだった。

 

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