霊夢は善悪と共に紙に書いてある水晶の住処の位置を目指していた。
〜Stage1 再来する悪臭と偽物〜
二人は近づいて来る妖精を片付けながら、先へと進む。すると、魔理沙が飛んできた。
「おい!霊夢、大変だ!そこら中が偽物で溢れてる!」
「何ですって⁉︎いよいよ大変なことになったわね。善悪!どうする?」
「……」
善悪は黙って魔理沙を見ている。魔理沙は左手に八卦炉を持っている。静寂に耐えきれずに霊夢は名前を呼ぶ。
「善悪?」
「……貴女、左利きですか?」
「え?魔理沙の事?魔理沙は右利き……まさか!」
「チッ!ばれたか!喰らえ、鏡符『ミラースパーク』ッ!」
いつもと左右対象のマスタースパークが放たれた。しかし、大して変わりはしない。あっさりと霊夢達はかわす。
そして霊夢がスペルカードを構えると前に善悪が出てきてスペルカードを構えた。霊夢はスペルカードを使うのを止めた。
「偽物。貴女を断罪します。スペル、業符『順現法受業』ッ!」
美しい弾幕と、灰色の弾幕が折重なり鎖のような形で大量に飛んでゆく。魔理沙の偽物は最も簡単に被弾し、パリン!と鏡が割れるように砕け散った。が、すぐまた再生してしまう。まるで逆再生の動画を見ているようだ。しかし、割れた魔理沙は元に戻ったは良いがしばらくは動けないようだ。そのまま二人は先へ進む。
「魔理沙が偽物だって何時気がついたの?」
「最初からですよ。しかし左手に持っているだけで左利きとは判断し辛かったので、わざと貴女を利用しました。すると勝手にあっちからバラしてくれた訳です。」
「利用って……。まぁいいわ、早く行きましょう。」
またしばらくの間、霊夢達は突き進むのだった。
所変わって紅魔館。門の前では戦いが繰り広げられていた。偽物美鈴と本物美鈴の戦いだ。水晶は更に自分の僕を増やしてゆく。
紅魔館内では咲夜が二人に増えた。
「へっへっへー。レミリア・スカーレットさんだね?」
「……まさか貴女が偽物を作り出している元凶?いや、目の前で起こったからには十中八九そうね。」
咲夜と咲夜が戦っている中、レミリアは妖力で水晶を威嚇する。しかし水晶はニヤニヤし続けるだけではっきり言って不気味なのだ。鏡を鞄から取り出し、レミリアを鏡に映そうとする。しかしレミリアは吸血鬼。鏡には映らない。
「残念だったわね、私は吸血鬼。鏡には映らないわよ。」
「映らなくってもいーよー。なんせ必要なのは向けるだけだから。リプロデュース!」
「なっ⁉︎しまった!」
鏡から光が放たれ、レミリアに当たる。するとレミリアの偽物が現れ、不敵な笑みを浮かべながらスペルカードを掲げた。本物もひるむこと無く、スペルカードを発動する。
「鏡符『グングニル・ザ・ミラーランス』ッ!」
「神槍『スピア・ザ・グングニル』ッ!」
二人の放ったスペルはほぼ同じパワーだった。そう、水晶の作り出す偽物は全く同じパワーをもっている。ただし違うのは左右が逆転している事。それ以外では見分けがつかない。二つの神槍は砕け散り、レミリア同士の戦いが始まった。
ーーーしかし誰も気がつかない。浄玻璃水晶があらゆる場所に同時に現れている事に。