探偵と執行人の会合
さまざまなことが起こりしばらく経ったころ・・・
正義「また悪意がうごめきだしましたか・・・それでは行くとしましょうか。」
正義はまたオーロラカーテンを展開してそれをくぐる、するとその町には仮面ライダーたちの町のデータベースに該当するものがあった。
正義「風都タワーですか・・・」
それは風の街風都を代表する建物だった。
そして正義がたどり着いたのは港だった。
正義「善意の流れからして彼は此処にいると思うのですが・・・」
するとスタッグフォンに耳を当てて電話に出ている帽子をかぶった一人の男がいた。彼こそは左翔太郎、ハードボイルドを名乗っているが感情的になりやすいハーフボイルド探偵だ。
彼は電話の主にこっぴどく叱られていた。
翔太朗「ったく所長様はちっとも丸くならねぇな・・・」
正義「すみません、左翔太郎さんであってますよね?」
正義は臆することなく翔太郎に近づく。
翔太郎「そうだがアンタは?」
正義「私は善井 正義。もうすぐこの町に巨大な悪意が来ることを知らせに来て共闘を申し込みにきたものです。」
翔太郎「なんだって?なんでそんなことがわかんだよ?」
正義「わかりますよ。だって私も仮面ライダーですから。」
そう言って正義はゼインドライバーとプログライズキー、そして仮面ライダーWのゼインカードを出す。
翔太郎「・・・!!味方にしろ敵にしろお前を見過ごすわけにはいかなそうだな・・・」
正義「丁度依頼が入ったみたいですし続きは探偵事務所で話しましょう。依頼の後で所長にも探偵事務所で厄介になっていいか聞きたいですし。」
翔太郎「居候する気満々かよ!!」
そう言いながら二人は歩き始めるがそこには白いノースリーブの服に黒いズボンをはいたグラマラスな美女がいたのだ・・・
翔太郎「マジかよ・・・すっげぇドストライクな女・・・」
正義「さっきまでのシリアスが台無しですね・・・なんか舌なめずりしながらこっちに来てますよ。」
そうして女は翔太郎の眼前にくる。
翔太郎「おーっと・・・道を開けてくれるかな、レディ?これ以上真っすぐ進むと君の胸の凶器が俺のハートに突き刺さっちまう。」
しかし女性は黙ったままだ。
正義「いきなり少しセクハラしようものなら黙っても仕方ないですよ。」
翔太郎「さっき会ったばっかなのにずけずけ行くな!お前!」
二人が言い争っている間に女は呟く・・・
女性「・・・私はいつも飢えている。貴方は私を満たしてくれる人?」
こっちもこっちで少し意味不明なことを言い出した。
翔太郎「よくわかんねぇけど・・・新手の客引きか?だったらパスだ。あいにくこっちは貧乏探偵でね。夜の美女につぎ込む余裕はねーんだ。」
女性「たんてい・・・?」
すると女は通り過ぎていってしまう・・・
正義「やり過ごしたところ悪いですけどあっちって海じゃありませんでした?」
翔太郎「そうだった!!って・・・消えた?」
正義(悪意がありませんでしたが今回私が来たことと繋がりそうですね・・・)
正義は少し考えながらも探偵事務所に着くのだった・・・
そうして所長の鳴海亜樹子とフィリップに翔太郎は正義を紹介する。
亜樹子「へぇ~別の世界からこの町に悪意を感知して・・・っていうかAI搭載してるの!?」
フィリップ「別世界の仮面ライダーゼインか・・・非常に興味深いね。システムについてもぜひ知りたいしね。」
そうして正義は亜樹子に能力を見せる。
正義「ゼインドライバーをパソコンにつなげば・・・」
亜樹子「おぉ!今はやりの生成AIのように報告書の文章が出来ていく・・・!」
正義「さらに私自身も・・・」
かりかりかり・・・
亜樹子「おぉ!厄介な税務申告の処理なんかを一瞬で終えた!」
正義「どうか事務員として雇ってくれませんか?」
亜樹子「もちろーん!!もしかしたら愛しのダーリンとのベイビーちゃんが生まれちゃうかもしれないし!期間限定とはいえこれだけ優秀ならばっちりだよ!」
正義「感謝します。」
翔太郎「ったくすっかり懐柔されやがって・・・」
フィリップ「でも君がタイプライターで書く間報告書は亜樹子ちゃんがパソコンで打ってたわけだしそれを考えれば亜樹子ちゃんの負担が減るのは良いことだよ。」
そうして正義を正式に迎え入れる準備を終えた事務所は依頼人との約束の時間となる。
依頼人は坪崎忠太、依頼はどうやら魔女を探して欲しいという依頼だった。
忠太「この町ではそういう不思議な事件が起きると聞いていましたし。ここはそういう事件専門に扱っていると聞きましたから・・・」
正義(すっかり知れ渡ってますね。)
パソコンでメモを取りながら正義は思う。
事件の概要は忠太が仕事を終えて金を下ろして家に向かっているときに特徴を聞くに翔太郎と正義の出会った女性に鞄を取られてしまい追ったはいいもののその女は行き止まりから出てきたということだった。
翔太郎「じゃあご依頼はその女を捕まえてお金を取り戻すってことで良いんですか?」
忠太「そうなるんでしょうか・・・あのバックはこっちに来るとき両親が送ってくれたものですし・・・」
亜樹子「金銭よりバックが大事ってこと?」
忠太「えっと・・・」
正義「何か隠してます?鞄の中に違法なものが入ってる場合は流石に・・・」
忠太「!?い、いえそういうのじゃなくて・・・」
翔太郎「正義、失礼なこと言うな。読めたぜ、金よりもその女にもう一度会いたい、そういう依頼でいいのかな?」
忠太「は、はい・・・お恥ずかしい限りなんですが心を奪われてしまい・・・もう一度あって泥棒をやめるように言ってあげたいんです。ダメでしょうか?」
翔太郎「依頼人は全員わけありだ。いちいち気にしてたら探偵なんかできねぇ。俺の尊敬する先代の言葉さ。お受けしましょう、魔女探し。」
そうして依頼人を返したのだが・・・
フィリップ「一目で男の心を奪う魔性の女・・・どう考えても君の鬼門のジャンルだよ。また痛い目に合うんじゃないかと思って背筋がゾクゾクしてきたよ。」
翔太郎「なんだとぉ!」
正義「そもそも消える女なんて路上で暗躍してるならあなたの情報網に引っかかってるはずですよね?わからないならなおさらこの事件は波乱になりそうですね。それに・・・」
亜樹子「それに・・・?」
正義「あの依頼人・・・まだ何か隠してる。」
翔太郎「何?」
正義「それが何かはわかりませんがおどおどしてる中にほんのりと悪意が隠されているのが解りましたので、警戒は怠らない方がいいですよ。」
フィリップと正義の言う通りこの事件は複雑化していくのだった・・・