そうして援軍が来ることになったころフィリップは事件の概要が分かったことを伝えた。
フィリップ「でもかなり大胆な仮説でね、自信がない。だから君たちの意見を聞いてからと判断した。君は誰が犯人だと思う?」
翔太郎「正直まだ絞れてねぇな・・・殺されるまでは有藤 蛍が怪しいと思っていた。財前暦とももめていたし気性も荒そうだったしな。」
正義「私も似た感じですね。」
翔太郎「たださ・・・お前たちにはまたハーフボイルドだって笑われそうだが犯人だと思えねぇ人間はいるんだ。」
フィリップ「当てよう。久保倉環奈だね。」
翔太郎「流石相棒、お見通しだな。正義は疑っていたが彼女が仕込んだことなら俺達を助ける必要はなかったと思わねぇか?」
正義「・・・確かにその通りですね。演技と仮定してもデメリットが多すぎる。」
翔太郎「それに必死に頼んでたんだ。まるでうちの事務所のドアを叩く依頼人たちのようにな・・・」
フィリップ「ふふ・・・やはり君は僕より相手の本質を見抜くのに長ける。人柄が見抜ければ道筋が通る。これで仮説に自信が持てた。次の犠牲者は出さずに済みそうだ。」
正義「ならおびき出しは任せてください。」
そうしてアルコールのメモリを持つものをおびき出すために作戦を立てる3人最終日の4日目となり照井たちも着実にこちらに向かっていた・・・
バイオ「ひゃー・・・携帯で車操作できるとは流石Wの装備やわぁ・・・」
チェルシー「うちのボスも呼び出せるでしょ・・・・?それにしても彼女も結構器用なのね。もう操作できてるし。」
亜樹子「飲み込み早いんだよねぇ。」
照井「大分なじんできたようだな。この調子で思い出してくれると良いが・・・」
そんな中ときめはずっと嫌な感覚を感じていた・・・
ときめ(無事でいて・・・三人とも!)
そうしてリボルギャリーを使って雪に埋まったトンネルを掘り進める三人、場所は変わり屋敷の中では久保倉環奈が手紙を残し消えていた・・・
環奈?「はあ・・・はぁ・・・」
くるみ「あーあ・・・がっかり、なんかわかっちゃったわ。」
それは空也の落胆した様子を見て環奈を追いかけてきたくるみであった・・・
くるみ「あんな未練が残るような書置き残して夜会はなしにして追いかけてもらおうって腹なんでしょ?いい子ぶっててムカつく女!」
そうして彼女はアルコールメモリを出した!
アルコール!
そうしてスロットに刺そうとしたときだった!
どかっ!
くるみ「うわ!」
メモリを持っていた手を環奈が蹴飛ばして遠くへと弾き飛ばしてしまった。
環奈→フィリップ「弁解したいのだが・・・体格的な理由でよく女装を押し付けられるのだが僕本人にそういう趣味はない。」
それは変装したフィリップだったのだ。
正義「どうですか?私のメイク技術、仮面をつけているとはいえ肌色や髪型はそっくりですよね。」
環奈「は、はい・・・びっくりです。」
翔太郎「こんなこともできたんだな・・・そこまでだなチャイナレディ。」
フィリップ「銀色のメモリ・・・旧組織の準幹部クラスのものだ。」
くるみ「返してよ!」
翔太郎「やめとけって、俺たちは君を救ったんだぜ。」
正義「これを使えばあなたはアルコールや毒素によって死にます。有藤 蛍のように。」
そう、昨夜風呂場で鉢合わせした二人はまたも口論となって怪物となったが何故か倒れて絶命してしまったそれが風呂場の事件の真相だった。
フィリップ「その時に君はメモリを奪った・・・そうだろ?」
くるみ「そうよ・・・だってあの人が殺人鬼だったんでしょ?こっちは死ぬところだったんだから!」
正義「これは本格的に仮説が正しいと考えていいですね。」
そうしてメモリを再び起動させるとくるみと環奈二人同時にスロットが出てきた!
環奈「なんなのこれ・・・?」
フィリップ「君もメモリの使用者だったんだ。しかしそれを忘れていた。君の言葉は真実だったんだよ。」
概要としては最初の夜にメモリに引き寄せられて変身したが受け付けずに倒れてしまった・・・その時に記憶も抜け落ちて財前にメモリを拾われたということだ。
フィリップ「そして二日目に財前は有藤蛍を殺すつもりだったがメモリが毒素と会わずに中毒死してしまい有藤 蛍にメモリを奪われて木にたたきつけられてあの死体が出来上がったということなんだ。」
翔太郎「あのドーパントは蛍だったわけだ・・・」
正義「蛍は体質があっていたけど風呂場であったことが災いして血行が良くなって毒素の回りもよくなって死んでしまったということですか・・・」
くるみ「まって・・・それじゃあ・・・」
翔太郎「あぁ・・・人は死んでいるが殺人じゃない。全員ドーパントとなることで死んだんだ。」
フィリップ「死体には共通の特徴として恍惚な表情があったことだ。」
環奈「何故・・・私たち四人がそんなことに・・・」
正義「実験でしょうね・・・貴方たちの欲の悪意に紛れて静かにことを進める第三の悪意が・・・」
翔太郎「そもそもガイアメモリは専用の装置で肉体にスロットをつけないと使えない、一本のメモリのスロットが婚約者全員にあるならそれは知らないうちにつけられたとしか思えねぇ・・・」
くるみ「そんな・・・」
すると足音が複数聞こえて来た!
フィリップ「!翔太郎!正義!」
正義「来ましたか・・・第三の悪意・・・」
翔太郎「マスカレイドみてぇだが違うな・・・」
そうかつてミュージアムにいたマスカレイドドーパントに似た戦闘兵たちが大勢やってきた・・・