ゼインの世界渡り   作:ikkun

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夕日泥棒とお泊り

オウルドーパントを倒してしばらくしたころ翔太朗たちは風都湾付近でときめが空間の歪みを探知したというので探っていた・・・

 

ときめ「オウルを倒した夜なんだけど気配が凄く大きくて嫌な感じだったんだ・・・」

 

ウォッチャマン「実際デカい怪獣みたいな陰を海で見たって言う噂もあったのよねぇ~」

 

そう言ってウォッチャマンが出したのはぼやけているものがほとんどだが巨大なものが映っている動画だった・・・

 

正義「そこまでの巨大なものだとすると・・・ブラキオザウルスのドーパントの子供ですね。」

 

翔太朗「確かお前は戦ったんだっけか?」

 

正義「本人ではありませんが部下と少々、ですがアイツの思念波や巨体を使いこなすさまは熟練の感じがしましたね・・・NEVERのような見た目が変化しないという人間の線も考えておいた方がよさそうです。」

 

正義は死者蘇生兵士NEVERのことを考えていた。

 

ときめ「そうだね・・・あのエロガキ何を考えてんだか・・・」

 

翔太朗「おい!?あの時本当に何があったんだよ!?」

 

正義「気にするのそこですか・・・ウォッチャマンも何いちゃついてる動画撮ってるんですか・・・」

 

ウォッチャマン「私物私物、個人で楽しむものでーす。」

 

翔太朗「嘘付けぇ!」

 

そうしてドタバタしていると亜樹子から電話がかかってきた。

 

翔太朗「依頼人が来た?」

 

亜樹子「実は過去最高に意味不明な依頼でショート寸前なのよ・・・」

 

亜樹子はその依頼人に困っている様子だった・・・

 

そうして戻ってきてその依頼人・・・カメラマンの弁財天源十郎の言葉を聞いて翔太朗も理解不能となる・・・

 

源十郎「・・・夕日泥棒を捕まえてくれ!」

 

翔太朗「はいぃい?」

 

正義「まずは盗まれたという夕日を見せてくれませんか?」

 

源十郎「あぁ、これだ・・・」

 

そうして源十郎が見せたのがゴミ山とそこに映る夕日だった・・・

 

翔太朗「流石に綺麗な写真だなぁ・・・」

 

源十郎「去年俺の家付近からとった風都の夕日だ。最近この風景が消えちまった。だれかに盗まれたんだよ、夕日が。俺にはわかる・・・」

 

正義「金田〇少年の怪盗紳士みたいにモチーフが壊されたみたいな感じですか?」

 

亜樹子「中々マニアックな例えだね・・・」

 

源十郎「あぁ、それだ。」

 

正義以外(通じた・・・)

 

フィリップ「相手は気象現象だ。写真映えの悪い日が少々続いたとしても不思議はないだろう。」

 

確かに写真はその日の環境で変わるものだが・・・

 

源十郎「いや違う。疑うならあんたも明日の夕日を見に来てみるといい。」

 

そう言ってその日の夕方写真を撮ったというゴミ山付近に行ってみると・・・

 

翔太朗「マジ・・・かよ!」

 

夕日は紫や茶色が入り交じり異様な靄を含んだものとなっていた・・・

 

ときめ「異常気象だけど役所はなんて・・・」

 

源十郎「調査中だとよ・・・」

 

正義(中々に闇の深そうな事件になりそうですね、これは・・・)

 

役所も絡んでいる事件かもしれないと正義は予想する。

 

フィリップは調査のためバットショットを別の場所に移動させる。

 

源十郎「俺はガキの頃からここの夕日が好きでな家まで建てたほどなんだ。それなのに・・・」

 

正義「中々の木造建築ですね。」

 

源十郎「大したことはない。こんな廃棄場付近の土地なんて安いもんさ。それに家も手作りだしな。」

 

翔太朗「そこまでするほどの風景が奪われたか・・・気持ちはわかるけどなんでそれで夕日泥棒なんて・・・」

 

源十郎「誰かが盗らなきゃこんなにならん!原因はわからんが人間が何かせんかぎりこんな異様な空にはならんだろうが!」

 

そういうとフィリップもそれを肯定する証拠を持ってくる。

 

フィリップ「見てくれ、バットショットに離れた画像を取らせたら普通の夕日は取れた。3キロ離れたところからは普通の色みたいだ。」

 

翔太朗「ここら辺の夕日だけがおかしいってことか・・・」

 

正義「たしか夕日が赤くなるのは太陽光の角度や地球の距離などが関係している・・・ということは夕日や朝日の角度の日の光が当たるところになにか特殊なものが当たることでこの色になっているのかもしれないですね・・・」

 

フィリップ「あぁ、空気の中に長波長だけを変換させる原因があるのかもしれない。」

 

そうして翔太朗とときめは空気のサンプルを取りに行った・・・

 

正義「でも役所がこの異常気象を見て見ぬふりするということは役所にとってこの場所は何か不都合な場所かもしくはこの現象だけが不都合なにかも調べないといけませんね・・・」

 

フィリップ「だがこの色は普通の公害では起きない多分役所の人たちにも計算外だろうしおそらくこのゴミ山が不都合なのだろうね。」

 

源十郎「・・・随分と熱心に調べてくれるようになったな。」

 

フィリップ「ただ科学的興味がわいただけですよ。」

 

正義「闇があるのなら照らしたいのは人の性ですしね。」

 

二人がそうして調べていると家の中から複数人出てきた・・・

 

フィリップ「あれは?」

 

源十郎「俺の仲間たちが来たようだ。探偵さんが調べにくると伝えといたんだ。驚かんでくれよ。みんな俺同様の変人でいらん知識の怪物ばかりだ。」

 

フィリップ「知識の怪物?」

 

その時フィリップの目はキラキラだった・・・

 

正義(あ、絶対厄介なスイッチが入りましたね・・・)

 

付き合いの短い正義でもこういう目の人間は厄介ごとを呼び込む目だと分かってしまうのだった・・・

 

そうして案の定・・・

 

正義「あ、翔太朗さん、ときめさん戻りましたか・・・」

 

翔太朗「おい・・・すげぇ大盛り上がりだが今なんて言った?」

 

フィリップ「決めたよ翔太朗!夕日の謎がわかり事件を解決するまで僕は事務所には帰らない!BBB(スリービー)!ベイサイドバッドボーイズ!僕もこの素晴らしいグループに入れてもらったんだ!」

 

そうすっかり仲間たちと意気投合してしまった・・・

 

正義「まぁ、初めてのお泊りで翔太郎が心配するのもわかりますし私が助手兼保護者を務めるのでご心配なく。」

 

翔太郎「頼む、正義・・・」

 

そうしてフィリップの初お泊りがはじまるのだった・・・

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