ゼインの世界渡り   作:ikkun

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笑いの後には

響子は当然生きていたルークに驚きを隠せない。

 

響子「ルーク!生きていたの・・・」

 

翔太朗「あのホテルでの事件の時に俺には妙に引っかかることがあった。響子さんが遺体に近づいたときドーパントが慌てて焼却したように見えたからだ。能力を聞いてその引っかかりが消えた。あの死体は皮膚で作り出した偽物であの場でバレないように証拠隠滅した。」

 

正義「そしてめでたく被害者となったあなたはまさに亡霊のように犯行で来たというわけですか。流石は天才とまで呼ばれた科学者にしてガイアメモリの生みの親の一人ですね。」

 

ルーク「ご名答だ。」

 

響子「なんでみんなを・・・」

 

ルーク「わからないのかい?響子、笑顔のためさ。」

 

ラーフ!

 

そうしてルークはメモリを刺してラーフドーパントとなった!

 

ラーフドーパント「うひょほほほほ!!では真犯人を見つけたご褒美だ!ニコニコビーム!!」

 

ズドーン!!

 

そうして翔太朗たちにビームは直撃したかと思ったが・・・

 

エクストリーム!

 

インペラー!執行!ジャスティスオーダー!

 

Wはプリズムビッカーでビームを払い、ゼインはミラーモンスターのギガゼ―ルと大量のゼール系のモンスターを呼び出して響子を安全圏に避難させていた。

 

W(翔太朗)「これ以上依頼人は泣かせねぇ。」

 

W(フィリップ)「死の連鎖は僕たちが断つ!」

 

そうしてラーフが拳を振り上げてWたちに向かってくる。

 

ラーフドーパント「うおぉぉお!」

 

ドゴン!!

 

ゼイン「今のところプリズムビッカーの防御とギガゼールたちの攪乱のおかげでしのげてますがあのパワーは厄介ですね。」

 

ゼインはシカの角を模した手甲武器ガゼルスタッブを構えながら言う。

 

W(フィリップ)「あぁ、だがあの加工能力は綿密に練られた仕掛けに相手をはめてこそ真価を発揮するもの!」

 

ドガ!ガガガガ!!

 

Wはそのままビッカーで押し切りそのままギガゼールの大群がラーフを跳ね飛ばす!

 

W(フィリップ)「この何もない空間で力と数の戦いに持ち込まれれば長所は発揮できない。」

 

ゼイン「なるほど、偶然にも選んだカードは有利な戦法でしたか。」

 

W(翔太朗)「人を騙す奴ほどもろいってことか。」

 

ラーフドーパント「舐めてくれちゃってぇ!」

 

ラーフドーパントは仮面を置いて皮膚をドンドン取り出す!

 

ラーフドーパント「この能力に生み出せないものはないんだぁああ!」

 

すると皮膚の塊はあるものへと変貌する・・・

 

響子「あ、あれは・・・!?」

 

ラーフドーパント「うひょほほ!そうさキョ―コ!これこそ最強の怪物!テラードラゴン!」

 

それはテラードーパントの使役するドラゴン型の怪物テラードラゴンだった・・・

 

ゼイン「やはり生物も生み出せるのは厄介ですね・・・」

 

昔の友人に似たような能力を持つゼインは上位互換的な彼の能力に苦虫を噛んだ顔になる。

 

W(翔太朗)「いや大丈夫だ。実際見てきた俺達に任せとけ!」

 

テラードラゴン「ぐあぁあわあ!」

 

そう言ってWはテラードラゴンの噛みつきをWはビッカーで防ぐ!

 

W(フィリップ)「はぁ!」

 

そのままプリズムソードで強烈な月をお見舞いする!

 

テラードラゴン「ぎゃおぉぉおん!!」

 

正義「一瞬で顔にひびを・・・やはり一度戦った経験値はデカいですね。」

 

W(フィリップ)「それだけじゃない、偽物は所詮偽物、加工してもラーフの元のパワーは上回らない!」

 

W「さあ!おまえの罪を数えろ!」

 

ゼイン「ならば私はドーパントを縫い留めます!」

 

ガヴ!執行!ジャスティスオーダー!

 

ゼインはそのままキャンディを模した2脚の足で固定された大型ガトリング、ブルキャンガトリングで頭の上にいるラーフドーパントに連続射撃!

 

ズドドド!!

 

ラーフドーパント「うわぁああ!?」

 

皮膚を大幅に使っていたラーフドーパントは必死に身をかがめるがテラードラゴンにはほとんど当たってひるんでしまう!

 

W(翔太朗)「流石だ。終わりにさせてもらうぜ!」

 

サイクロン! ジョーカー! ヒート! トリガー! マキシマムドライブ!

 

そして最後にルナメモリをベルトのマキシマムロットに突き刺してプリズムソードを抜いた!

 

W「ビッカールナチャージブレイク!」

 

しゅばばば!

 

テラードーパントは銃撃に縫い留められたまま熱線を纏った鞭のようにしなる剣によって細切れにされた!

 

ラーフドーパント「まだだ・・・吾輩はこんなことじゃやられないぞ。」

 

W(フィリップ)「ゼイン!仮面を狙え!」

 

ゼイン「分かりました!」

 

ゼインはそのまま召喚したチョコレートを模した銃、チョコダンガンを仮面に向けて連射しWが剣を振って壊すと・・・

 

仮面「ぐぎゃぁあああ!!」

 

しゅうううう・・・

 

仮面「あぁあ・・・」

 

パリン!

 

なんとそこからメモリが出てきてブレイクされルークが出てきたのだ・・・

 

正義「フィリップに聞かされるまで知りませんでしたよ、まさか一枚の皮がドーパントなんて・・・」

 

翔太朗「ムキムキ野郎も分身で本人は仮面の裏に隠れて殺してたってわけさ。」

 

変身を解除した二人はその形態に驚きを隠せない。

 

響子「この仮面・・・なんだが電子的な基盤みたい。」

 

フィリップ「正解です。この状態のラーフは人間に癒着してその頭脳を全てデータ化して取り込むことができるんです。電子工学の天才だからこそ開眼した力だったのでしょう。張り付かれたものは急速に全記憶をデータ化されて吸い上げられた結果顎の部分に全ての表情筋が引っ張られて笑顔のような死に顔になったんです。」

 

正義「そして動機は四人の頭脳を一つにすることですか・・・」

 

響子「そんな・・・なぜ。」

 

ルーク「必要だったからさ・・・」

 

ルークは急速的に老け込んでいく・・・

 

フィリップ「異常なメモリの能力の多様・・・これは再起不能かもしれない・・・」

 

ルーク「四人の頭脳を一つにして君の笑顔をみたかった・・・君の笑顔はいつもリュウべエさんだけに向けられていた・・・だから僕はリュウべエさんになりたかったんだ。あの偉大な帝王になるためには・・・頭脳を一つにするしかない。そうすれば・・・君の笑顔が僕のものに・・・」

 

そういうとルークはこと切れてしまった・・・

 

響子「バカよあなた・・・!うぅっぅう・・・」

 

翔太朗「見たことねーよ・・・こんな悲しそうな笑顔・・・」

 

その顔は泣きそうな笑顔になっていた・・・

 

そうして悲しくも旧組織の絡み合う事件を解決したことで翌日翔太朗はタイプライターで報告書を書いていた。

 

亜樹子「後味の悪い事件だったよね・・・でも咲夜さんは無事だったんだよね。」

 

照井「あぁ、追跡した俺たちが保護した。ラーフが吾妻仁を騙って警察の中に犯人がいるから自分の隠れ場所に来いと連絡したようだ。それにまんまと引っかかった。」

 

フィリップ「翔太朗が犯人の正体に気づいてくれなかったら危なかったね。」

 

正義「でもルークはどうやってあんな規格外なメモリを手に入れたんでしょうか・・・」

 

フィリップ「それは僕が説明しよう。」

 

全ては孤島で発見された死仮面に魅了されたルークの闇から始まった・・・フィリップは本棚で父の本を読んだが事件の項目しか読めていないがそれでも様々なことがわかった。

彼ら4人の旧組織への貢献は多大な成長をもたらしメモリの大量生産につながったのだ。

 

照井「罪悪感を持った4人が離れたことまでは聞いたが・・・」

 

正義「ルークはそうじゃなかったってことですね。」

 

フィリップ「あぁ、父さんはそれに気づいたんだ。」

 

亜樹子「じゃあ消えた死仮面は・・・」

 

フィリップ「父さんは死後に送られるようにしてたんだと思う。ラーフメモリと一緒に。あれは園咲家のものだけが使えるゴールドメモリだった。」

 

翔太朗「市販じゃ手に入らねぇ代物だな。」

 

ルークはそれを後継者指名と受け取りそれはハイドープ能力である頭脳データの吸収へと繋がり帝王になることへの渇望と狂気に満ちた計画をスタートさせたのだ・・・

 

翔太朗「その狂気と渇望の源が響子さんへの届かぬ想いだった、というのが救いがないな・・・」

 

アジトの広大な空間もメモリ製造のためと考えて良さそうだ。

 

翔太朗「なんとか惨劇は止められたが偽の亜樹子のペースにはまってたからな。よく偽物ってわかったなフィリップ。」

 

そう翔太朗はフィリップに偽物を指摘されるまでわからなかったのだ・・・

 

フィリップ「当然だ、彼が吸収しようとしていたのは優れた知能の人間だけだからね。」

 

照井「ぐふっ!」

 

正義「なるほど・・・確かに納得ですね!」

 

亜樹子「ちょっと待ったぁ!!私がおバカってこと?そーなんか?あぁん!!」

 

フィリップ「バカではないよ。ただ独特すぎる、犯人が欲しがる知能ではない。」

 

亜樹子「真顔で言わんといて!!」

 

翔太朗「くく・・・!!」

 

正義「まぁ亜樹子さんにあるのは大阪の常識だけですもんね。」

 

亜樹子「笑うなぁ!そして大阪バカにすんなぁ!!」

 

そうして亜樹子の怒声が響く中翔太朗のタイプライター執筆と正義のパソコン執筆が終わり亜樹子は報告書を響子に届けることになった・・・

 

亜樹子「これ届けないとな・・・」

 

翔太朗「気が重いよな、どれほど傷ついてるか想像もつかねぇ・・・」

 

その瞬間・・・

 

ズドーン!!

 

正義「また扉の修繕が・・・」

 

翔太朗「それよりも野獣の響子さんが何故ここに!?」

 

元気そうな響子がそこにいたのだ・・・

 

響子「今日は新しい冒険を見つけたの!!それにずっとへこんでたけどいいことがあったから報告!咲夜先生は博物館の顧問に復帰してくれたのよ!」

 

全員「えぇ!?」

 

どうやらルークの歪みに気づけなかったことを悔やみ響子を支えることを決心してくれたそうだ・・・

 

翔太朗「そいつは良かった!この町のために戻って来てくれて・・・」

 

響子「だからめそめそしてられない!今度こそ見つけるの!幻の生物モッケレラ・ベロンべを!」

 

全員(なにそれ?)

 

正義「そもそも思ったんですけどフィリップの星の本棚をみればその生物がいるかどうかわかるんじゃ・・・?」

 

響子「いいえ、フィリップ君の本棚に乗ってない生物を見つけて本棚を増やす!それが私の冒険の一つの目標よ!」

 

正義「特訓した翔太朗と似たこと言ってますね・・・」

 

そうして翔太朗は轢きづられて行ってしまった・・・

 

響子「そうだ、今度はあなたの彼女の助手さんも休暇終わったら呼びましょう!」

 

翔太朗「そんな長期間行くの!?」

 

しかしそのおせっかいも無駄に終わる。長期休暇が終わってもときめが帰ってこず連絡が途絶えたからだ・・・

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