出紋大騎の経歴はこうだ。彼はカイ・コーポレーションの古株の社員で務めた経験はここしかなく人柄だけが取り柄で持病もあってか年齢の割りに待遇が恵まれていなかった・・・
趣味は絵画で美女だけを描いていたがそれも健全な憧れとはいえず弱い肉体に対する鬱屈とした感情の裏返しだったのだ。
彼は若きCEOとして万灯雪侍が着任するまでそこが財団Xの支配下にあることを知らなかった。心の闇の気づいた万灯は彼を秘書に選び、ガイアメモリの世界へと導いた。万灯が会社から消えても出紋は行動を共にし彼をささえ続けた。しかしディープメモリを使ったとたん彼の肉体は治癒し豹変したかのように反旗を翻したのだ・・・
正義「いくら風都を知り尽くした翔太朗でも流石に潜った場所は特定できても地底への行き方は知らないでしょうしこれは出紋と組んで万灯たちを闇討ちしてときめ奪還交渉をした方が建設的な気がしてきましたよ・・・」
亜樹子「何言ってんのぉ!そんな変態爺が約束なんて守るわけないよ!」
正義「私だってそんな下品な悪意に味方するのは嫌ですけど・・・」
翔太朗「だったらその気持ちに正直になったらいい。お前もときめを大切に思ってる証拠だ。」
聞き込みを終えた翔太朗が帰ってきた。
翔太朗「囲はまだ広いがときめの姿が目撃された最後の地点は絞れてきたぜ。」
しかしまだ亜樹子の表情は不安そうなままだ・・・
翔太朗「どうした亜樹子?フィリップか?」
亜樹子「うん、正義君が休憩しようって言っても全然効かない没頭モード。確か何か作ってるんだよね。」
正義「ええ、私も実験で既存のアイテムやマシンは作りますがゼロから全く新しいものを作るのは経験がないので苦戦中なんですよ。」
正義は亜樹子が持ってきた食事をとりながら言うと・・・
フィリップ「・・・うぐ。」
翔太朗「フィリップ!?」
ふらふらのフィリップがガレージから出てきた。
亜樹子「何食べたい?食べさせたるでぇ!」
フィリップ「糖分・・・・」
そうして亜樹子の用意したバナナを食べながらフィリップは翔太朗の持ってきた情報を分析する。
フィリップ「よくやってくれた翔太朗。この範囲の地底で間違いないだろう。」
翔太朗「おまえ正義と何作ってるんだよ。」
フィリップ「1つ目は地底突入手段、正義のツールを合わせても僕らは地底を高速で移動するユニットを持っていない。アクセルを含めた現状装備の強化でこれに対応する。」
正義「ドリルやスコップはあるんですけど一瞬で深くまでいかないと逃げられますからね。これに関してはもう構想はできてて考えてるのはエンジンメモリが使える3つの攻撃の同時発動による破壊力増加で岩盤を打ち砕く作戦です。」
翔太朗「メチャクチャパワーいりそうだな・・・」
亜樹子「うちの旦那がますます人間離れしていく・・・」
フィリップ「もう一つは針の穴ほどだが実現すれば地底を掘り進めるより確実に隠れ家に到達できる発明だ。」
正義「現状はあまりに難航してますね。なんせ電波はわずかしかないですし失敗ならフィリップと私は粉々になる確率もありますからね。」
フィリップ「機械工学に関しては僕の才能はダブルドライバーを生み出した母さんの半分にも満たない。」
一つの体に二つの意識を入れるシステムを作り出す天才と比べるのも酷だとは思うが・・・
翔太朗「それでも頼む・・・」
フィリップ「言ったろう。ときめはもう僕たち全員の仲間だと。」
正義「心折れそうですがこれも成長の機会です頑張ってみましょう。」
そうして三人は決意を新たにする。
亜樹子「でも上手くいかなかったらここら辺を旦那のエンジンメモリや正義君の力でドリルやスコップ使って掘り進めないといけないんだよね・・・そもそも風都の外に逃げちゃったりしてるんじゃない?裏風都の奴ら怪しいカードでどこにでも出てくるじゃん。」
フィリップ「いや。出紋のアジトは確実に風都内の地下だ。何故ならそこには裏風都は手だしできないからさ。資料は国家機密の文書と同じで都合の悪い情報は書かない。彼らが自力で攻撃できない理由は書かれていない。」
翔太朗「そうか、あの町はロードが大地を広げて拡大してるって言ってたよな・・・じゃあ広げた大地の下は・・・」
フィリップ「ビンゴだ。無い!推測だが異空間の町には深い地底が存在しないんだと思う。したがって襲撃不可能。これほど安全な隠れ家はないのさ。」
そのとき翔太朗のスタッグフォンが鳴る・・・
翔太朗「万灯と出紋が顔を合わせてるだって!?」
なんとウォッチャマンからもたらされた情報によるとカフェテラスで万灯と出紋が二人で密会しているということだった・・・
翔太朗「俺はそこに向かう!正義はどうする!」
正義「すみませんが・・・私はエンジンメモリを仕上げて照井さんに渡します。おそらく万灯と共闘してもすぐに地底に潜るでしょう。なら一刻も早くできる確率の高い発明をこなして照井さんにも準備を進めてもらいます。」
フィリップ「わかった。強化構想は共に考えたが今あるものの強化や改造は君が向いてる。任せたよ。」
正義「分かりました。」
そうして翔太朗が町を守る間、正義は確実な救出方法の開発に努めるのだった・・・
仮面ライダーって怪人は地底掘り進める能力多いのにライダー側はフォーゼのスコップとかドリルだけしか思いつかないのは私だけですかね・・・あとはリバイスのモグラバイス
タンプとか・・・