ゼインの世界渡り   作:ikkun

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昔馴染みの依頼人

そうして大学から連れてきた依頼人に亜樹子は驚きの声を上げた。

 

亜樹子「えぇえええ!?翔太朗君、本条隼人の同級生だったの!?」

 

正義「高校時代からって話ですけどそんなに有名人なんですか?」

 

亜樹子「そらもう!私もこの人の脳トレ本とかクイズの本とかいっぱい持ってるもん!」

 

東風大の天才児・本条隼人は在学中からニュースのコメンテーター、クイズの回答者として有名人になり卒業後も准教授として大学に数々の研究成果で貢献してきたらしくタレント業好調らしい。

 

亜樹子「風都の抱かれたい男ベストテンで毎年必ずトップ3に入るお人なんやでぇ!」

 

ときめ「そ、そーなんだ・・・」

 

亜樹子のミーハー度に若干引きながらも答えるときめ。

 

亜樹子「何故言わん!しょっちゅうテレビでとるやろ!」

 

翔太朗「そりゃ隼人の出てる番組くらいたまに見るけどさ。こんな有名になっちまった奴を俺の友達なんだぜ~なんて今更言えないだろ。」

 

本条「はははっ、こういう奴なんですよ翔太朗は、苦しんでる奴をほっとけないがハッピーになったら照れくさそうに離れていく。そんな性格だったからこそ堅物の僕とは妙に気が合った・・・」

 

するとフィリップも挨拶をする。

 

フィリップ「光栄だ・・・翔太朗の相棒の先輩に会えて。」

 

心配だった隼人とフィリップの仲も良好ということで翔太朗たちは東風大に行くすがらけが人が複数出ている迷路棟の話になった・・・

 

隼人「迷路棟・・・正式には大学のH棟なんだけど今から100年近く前に施設を拡大する中で作られた8番目の棟だ。」

 

正義「つきましたけど・・・確かに西洋の城のような作りですね。」

 

亜樹子「いやこれもうホントにRPGのダンジョンじゃん!」

 

すると研究員の羽柴ひろみが複雑そうな地図を取り出した・・・

 

ときめ「本当に迷路みたいなのね・・・」

 

本条「この構造図も学生たちが長年自力で書き足したものだから完全とはいえないんだ。」

 

フィリップ「・・・」

 

フィリップは地図にある一つの空欄に目が行く・・・

そうして様々な場所をめぐっていくと彫刻の様式や天井の高さが違ったりと100年前の歴史を感じるところが増えてくる・・・

 

亜樹子「あれ?写真送ろうと思ったけどここ圏外じゃん・・・」

 

本条「主な建築資材の大理石の他にも鉄骨や鉛を複合的に使ってるらしくて・・・構造も複雑で有線以外のネットワークが存在しないんだ。」

 

正義「もはや一つの秘境じゃないですか・・・」

 

本条「学校の関係者ですら迷うくらいだからね。だから・・・とうとう取り壊しが決まった。残念だけど・・・仕方ないよな。」

 

羽柴「いいえ!私、納得がいきません!」

 

羽柴が白衣をまくると迷路棟を守れというロゴの書かれたTシャツが姿を現した・・・

 

羽柴「東風大の宝!本条先生にこんな寂しい顔をさせるなんてぇ!」

 

その火の付き具合に全員困惑する。

 

翔太朗「お、落ち着けよ、ひろみちゃん。」

 

羽柴「やだ、私・・・」

 

本条「彼女僕のファンらしくてね。それでウチの科を選んでくれたんだ。」

 

羽柴「すみません・・・先生のこととなると・・・」

 

本条「君や僕だけじゃないさ、今でもここを使い続けている僕たち特殊生物化学科の皆はみんな反対していた。愛着もそうだけど歴史的に貴重すぎる建物だからね。だが・・・」

 

翔太朗「最近ここで頻繁に人間の体が切り裂かれる事件が起きている・・・」

 

本条「あぁ、今までは軽傷で済んでいたが、昨日はとうとう僕の研究室の若者が重症を負ってしまった・・・」

 

翔太朗「それが呪いだってんのか?」

 

すると本条は独特なポーズを取って答える。

 

本条「明快にお答えしよう。と言いたいが・・・詳しい人がいる。上司の不動院春馬教授だ。」

 

するとそこに話していた教授が現れたので話を聞くことになった・・・

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