ゼインの世界渡り   作:ikkun

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城の魔王の話

正義たちは彼の研究室で不動院教授の話を聞く。

 

不動院「我々は、あの迷路棟の取り壊し反対派だからね。警察にも真っ先に襲われたよ。最初の被害者が工事に来ていた工事業者だったから・・・まぁその後、ウチの日村くんがあんな目にあったから少しは疑いが晴れたのかな?」

 

翔太朗「教授も歴史的な価値を重要視して反対されてるんですか?」

 

不動院「いや私は本条くんたちとは違う。思い入れも無ければ価値も感じていないよ。建物は建物だ。ただこう思っているだけさ・・・この迷路棟は呪われている。だから手を出さない方がいいとね・・・」

 

次の瞬間教授の目は恐怖に染まっていた・・・

 

フィリップ「非科学的な言葉だが、あなたの口から出てくるとは興味深い。具体的には何に呪われているのですか?」

 

不動院「ヘルスタイン・・・彼の呪いさ。」

 

正義「ヘルスタイン・・・」

 

不動院「ハルバ―・ヘルスタイン博士・・・生物学の鬼才と言われ、東風大にその身を置いていた科学者だ。迷路棟はこの人の城、博士は城の王だったんだ。いかなる権力もここに立ち入らせなかった・・・迷路棟に手を出すものはいるとしたら博士以外考えられない。」

 

翔太朗「その人は今どこに?」

 

本条「博士は現在消息不明だ・・・いつの間にかこつぜんと姿を消していたらしい。だがそれは今から50年以上前のことだ。博士はそのとき75歳だった・・・」

 

翔太朗「え!じゃあ生きてたら125歳!?」

 

羽柴「とても存命とは思えないですよね・・・」

 

不動院「いや、私は忘れない・・・博士が消える直前、私が研究員だったころに・・・あの人は確かに言ったんだ。ついに見つけたと・・・死なない方法を!」

 

それを最後に不動院教授は震えあがってしまった・・・

翔太朗たちは教授を落ち着かせて外に出ようとしていた・・・

 

本条「すまん、教授は立派な科学者なんだが昔から迷路棟の呪いに関してだけはあんなでね。」

 

翔太朗「その時の博士がよほど怖かったんだろうな。」

 

本条「僕もああいう話は苦手だ。でも何もない廊下で人間が何度も負傷しているんだ。よもや、という気になってしまってね。そんな時にお前にあったんでつい頼ってしまった。」

 

翔太朗「俺みたいなバカがお前の助けになる日が来るとは思わなかったよ隼人。」

 

本条「何を言う・・・お前はいつだって・・・」

 

本条は昔を思い出しながらつぶやく。そうして大学を出た翔太朗は考える。

 

翔太朗(ヘルスタイン博士が見つけたという、不死の方法っていうのはガイアメモリなのか?でもメモリが誕生してから20数年・・・その前から博士は消えている・・・)

 

翔太朗「ええい!ともかく迷路棟そのものと誕生の背景を、洗い出すしかねえな。しばらくお邪魔させてもらうぜ、隼人。」

 

本条「あぁ、頼む。」

 

翔太朗「じゃあ役割分担と行こうかみんな・・・って羽柴さん以外いねー!!」

 

そう、亜樹子とフィリップ、ときめと正義ははぐれていた・・・

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