そうして翔太朗はフィリップたちと別れてときめと見張りを行ったがドーパントは現れず事務所に戻ってくるとそこには照井がおり事務所全体も良くない雰囲気を放っていた・・・
翔太朗「照井も来てたのか・・・」
照井がうなづくのを見ながら翔太朗も察していた・・・調査の結果、分かったことは最悪なことだと。
フィリップ「翔太朗・・・迷路棟の関する全ての知識を得た。予想の通りあの建物には陰惨なバックボーンが存在した。」
正義「私たちが提示したキーワードで検索した結果は貴方にとっていいものではないです。」
翔太朗「なんだって?そりゃどういう・・・」
フィリップ「その前に・・・財団Xの話をしよう。」
フィリップは話をさえぎってライダー世界で悪名高い組織の名前を口にする。
ときめ「財団Xってガイアメモリの開発に出資していた悪の親玉みたいなやつら・・・だったよね?そいつらがあの迷路棟と何か関係があったの?」
フィリップ「あぁ、大いに。あれを東風大に建築したのが、おそらく財団Xなんだ。」
翔太朗「なんだって!!」
フィリップ「僕が最初に気になったのは図面に不自然な空間があることだった。丁度迷路棟の各界中央の壁の内側に何もない場所が存在する。鷹さ12メートル、底面積6メートル四方の空間が無駄になっている。」
正義「バットショットの透視撮影で空間は映らなかったのでデンデンセンサーやバガニールの構造物解析に切り替えて調査したところ隼人さんの言っていた大理石や鉄骨、鉛の他にも不透明性を高めるために高密度の特殊合金を使用していることがわかりました。」
翔太朗「百年前に特殊合金・・・?当時からそういう金属を持ってる奴らが作ったってことか!兵器を作れる技術を使って・・・!」
フィリップ「その通り、東風大の歴史とハルバ―・ヘルスタイン博士に関するすべてを閲覧したところ迷路棟の建設に出資したのは財団Xの前身であり、当時軍事拡大に走っていた権力者と結託し、戦争用の極秘施設を博士に迷路棟として与えていた。不死の生物を生み出す施設として!」
正義「それがNEVERや超能力兵士クォークスの始まりともいえるかもしれません。彼らは死の商人としての活動をそれほど昔からこの土地で始めていたことになります。」
ときめ「死の商人?」
フィリップ「古来から強力な兵器を製造して各国に売りさばき戦争を激化させて利益を得るものたちがいた。その集団を人々は死の商人と呼んだ。財団はその末裔たちが時代に合わせた形で存続してきたものだ。幹部たちは世界中で暗躍していたが実態がつかめてきたんだ。」
正義「万灯のカイ・コーポレーションなんかが典型的な例ですね。巨大企業や団体を隠れ蓑に利用して技術を研究、実験材料まで調達していたんでしょう。」
照井「仮面ライダーは幾度も奴らの悪事と戦い粉砕してきた、すでに財団Xは半壊しているといっていい。」
事実反逆者が出たり研究に乗り出して死んでいる幹部も複数いる・・・
照井「だがその悪意はこの世から消えていない・・・まるで肉体を持たぬ幽霊だ。」
翔太朗「けど話が見えないぜ。まさかお前博士が今でも囲われているとでもいうのか?」
フィリップ「博士が生存しているかはわからないが研究データはあるだろう。裏風都の狙いはそれだろう。シザーズはそれを守る番人じゃないだろうか。」
正義「つまり大学に常時入れる人物が犯人・・・この事件で関わってきた人たちが犯人ということになります。」
不動院教授と羽柴ひろみ・・・そして
翔太朗「隼人まで怪しいっていうのか!どれだけ堅物か知らないんだ!アイツがメモリなんか死んでも手を出す奴じゃねぇ!」
正義「財団Xの中には科学者が大勢います。自分の研究が認められないもの、支配衝動に飲まれたもの・・・奴らは心の闇に眼をつけて出資します。」
照井「正義の言う通りだ。准教授になる前彼の研究は、一度頓挫している。その時に援助をしてくれた企業のリストだ。警察が後に財団Xの隠れ蓑であると暴いた企業が複数存在していた・・・彼らが本条隼人を引き入れた可能性否定できん・・・」
亜樹子「それに・・・ドーパントがテレビでよく見るしぐさをしたのを見たんだ・・・」
次々と上がってくる隼人への疑惑の証拠・・・そうしてフィリップ、正義は結論を言う・・・
フィリップ「勿論他の二人も怪しいが現時点で財団Xとのかかわりが疑われる彼を調査しないといけない。君の気持ちを考えると辛いが言わないわけにもいかなかった。」
正義「奴らの性質上、上の奴らにたどり着く可能性は低いですがそれでも確保して情報を聞き出す以外に選択肢はありません。」
すると翔太朗は自分の席に近づいた・・・
翔太朗「隼人は・・・親友ってだけじゃなくて恩人でもあるんだ。アイツがいなかったら俺は探偵になれてなかった・・・」
翔太朗は鳴海壮吉に弟子になる条件として高校卒業を課題にされていた・・・
翔太朗「それまでやけになってやんちゃしてたから学校の評価が低すぎてテストでよほど挽回できなきゃ卒業なんて無理だった・・・」
そんな中翔太朗は隼人に頼み込んで勉強を教えてもらった。隼人は、そのころから教授としての才覚があり翔太朗を最後のテストで高得点を取らせて卒業させたのだ・・・
翔太朗「だからすまねぇ・・・相棒。全然成長してないと分かってはいるが・・・それでも!」
翔太朗はダブルドライバーを置いて決意を皆に伝えるのだった・・・