ゼインの世界渡り   作:ikkun

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アングラな聞き込みと安らぎの泉

フィリップと亜樹子の突き止めた薬品YOKEの正体を見つけ出した成果は大きく、翔太朗たちの聞き込みと一葉の風体もあり、その足跡に追いつきつつあった・・・

 

正義「やっぱり風都にもありますか。こういうアングラな市場は。」

 

ときめ「そうだね。」

 

老婆「おやおや、男二人を侍らせるとはなかなか魔性の女性と見えるね。」

 

老婆がタバコを吸いながらからかう。

 

翔太朗「遊びじゃねぇ、仕事だ。話してくれ。」

 

翔太朗はお金を入れながら一葉の写真を手渡した。

 

老婆「うん、この子だよ。来た来た。すっごかったよあのゴスロリ。細い腕でそこの店の店主を引き倒してさ。たまにこっそりメモリを売りに出してる店はあるからね。店主が薬はないって言ったら切れてボコしてたよ。」

 

店主は今骨折して閉店中らしい・・・

 

翔太朗「その後、どこに行ったかわかるか?」

 

老婆「さぁねぇ・・・そういえば伸びちまう前に安らぎの泉に行けって叫んでたね。」

 

正義「それが魔窟の名ですか・・・メモリ使用者にとってはかなり有名そうですね。」

 

翔太朗「ありがとよ。おばちゃん、そのタバコやめた方が良いぜ。すっげえヤバい匂いがするぞ。」

 

老婆「メモリの100倍は健康的だよ。」

 

正義「それと比較するのもどうかと思いますけど・・・」

 

そうして重要な単語を聞き出すことができ、ガレージにいるフィリップと亜樹子にも伝える。

 

フィリップ「安らぎの泉・・・か。そこがYOKEを与え続け廃人たちを縛り付けておく場所だとしたら、名前のイメージとは程遠いな。」

 

亜樹子「だよねぇ。言葉は綺麗だけどあの塾長のキャラだと上っ面にしか聞こえんわ。」

 

フィリップ「塾長・・・そうか塾か!」

 

フィリップは亜樹子の言葉で重要なキーワードを導くことができた!

 

フィリップ「お手柄だ、亜樹ちゃん。」

 

亜樹子「今回打率高くない!」

 

フィリップ「あぁ、猛打賞だ。今から検索するから僕が指示する地点に向かってくれないか。」

 

そうして翔太朗たちはフィリップの検索の元立ち入り禁止の鎖がめぐらされた施設にやってきた。

 

翔太朗「あれは鳥羽音吉の学習塾が所有していた施設だ。今は閉鎖されているが生徒の集中講座や、リラクゼーション用に建てられたものらしい。」

 

一葉の繋がりのあった施設を全て検索して一番水源の豊富な場所らしい・・・

 

正義「確かに成分表を見た限りでは水が豊富でないと工場にしろ提供施設にしろ建設できないですね。すぐに作れないと薬中たちは暴れ出しますし。」

 

ときめ「じゃあこのあたりに安らぎの泉が隠されてて一葉が来ている可能性が高いってことだね。手分けして探そう!」

 

翔太朗「おう、全体を見て回るからバラバラになるが何かあったら連絡な。」

 

ときめ「正義はこっちに来て!」

 

正義「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ・・・」(好都合ですね・・・)

 

正義はときめについていきしばらくあたりを見回っていると・・・

 

正義「・・・いましたね。」

 

ときめ「一葉!」

 

一葉「追ってきちゃったの。ときめさん、伝言見なかった?」

 

ときめ「薬を探してるんでしょ?やめなよ!一度使ったらおしまいになるようなものなんだろ?」

 

一葉「わかんないよ、貴方には・・・もう全身ちぎれそうなくらい痛いんだぁ・・・それにそこにいるゼインとアクセルのせいで、殺人じゃいけない。このまま静かに快楽を得るにはもうYOKEしかなくない?」

 

ときめ「ダメだっ!」

 

正義(なかなか感情的になりますね・・・記憶に関係してるんでしょうか。)

 

一葉「ゼイン以外にも今彼と来たんだ、私を捕まえに。怒られたでしょ?」

 

ときめ「後悔したよ・・・心から悔やんだ。最初から相談してればもっと早く助けられた!翔太朗は一緒になって助けてくれる人だって最初から分かってたのに・・・」

 

一葉「相変わらずだね・・・ときめさん・・・」

 

ドキュン!!

 

次の瞬間、一葉の脇腹に何かが穴をあけた!

 

一葉「あぁああ!!?」

 

ときめ「一葉!?」(正義は・・・何もしてない!いきなり一葉の腹に穴が開いたってこと!?)

 

正義(いい位置に狙撃しましたね。シュートロイミュード。)

 

正義はポケットにしまっていた。レコーダーに記録したロイミュードにしか聞こえない音波で合図を出し、シュートロイミュードに狙撃してもらったのだ。

 

ときめ「一体、誰が・・・!」

 

一葉「あれが誰かはわからないけど・・・!!ヤバい、さらに最悪な奴が来たっぽい。」

 

一葉が体をガタガタ震わせる・・・ときめと正義が視線を向けるとそこにはメガネをかけた怪しげな男がいた・・・

 

正義「ときめさんは翔太朗に連絡お願いします。」

 

ときめ「わかった!」

 

正義「貴方が裏風都の刺客ですか?」

 

夜一「あぁ、俺は矢ノ神夜一。本物の死神さ。仮面ライダーゼイン、ここは引いてくれないか?私の目的は五条一葉の命だけだ。安らかな終末を望んでいるなら俺に譲るのも善意というものだ。」

 

正義「わるいですが彼女には情報を吐いてもらいたいので守らせてもらいます。」

 

夜一「そうか・・・なら死神を相手にしたことを後悔しながら死ね。」

 

そうして夜一はメモリを刺す・・・

 

デス!

 

するとまさに死神のような髑髏にローブを身にまとったデスドーパント変貌した・・・

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