ゼインの世界渡り   作:ikkun

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翔太朗を励ますため

翔太朗が依頼で出かける中正義は事務作業を終えて何かメモリを作っていた・・・

 

亜樹子「何作ってるの?」

 

正義「デンデンセンサーの機能をさらにアップデートする機能を作ってるんです。G研・・・もといチームアクセルにも強力してもらって東風大にあった合金なんかを採取して透視能力を高めたりゴミ捨て場にあったX粒子の流れを見れるようにする機能を加えようと思ってるんです。フィリップもスパイダーに機能を加えてますよ。」

 

亜樹子「二人ともすっかり取り戻す気満々だねぇ・・・翔太朗君はすっかり落ち込んでるのに・・・」

 

すると翔太朗が大量の猫を連れて帰ってきた・・・

 

正義「猫探しの依頼でしたっけ・・・ミックが呼び寄せたんですか?それ。」

 

翔太朗「あぁ、見分けるの手伝ってくれ・・・」

 

そうして亜樹子と正義が依頼の猫を探し出した・・・

 

翔太朗「はぁ・・・今日はミックに助けられちまったな。唯一の得意がこんな調子じゃミックに事務所を譲った方がいいかも・・・いった!」

 

翔太朗がガレージの扉に激突する・・・

 

フィリップ「家にも戻ってないらしい・・・事務所で寝泊りしているらしい。まだアイツの匂いがするんだって・・・」

 

スパイダーの調整を行って戻ってきたフィリップがそういう・・・

 

亜樹子「そっか・・・ねえ!何か翔太朗君が元気になれるイベントでも計画しない?そうしたら決断できるかもしれないし!」

 

フィリップ「・・・僕はこの決断は安直に背中を押すべきでないと思う・・・亜樹ちゃんの善意には反対しないけど・・・」

 

正義「私は参加しますよ。ただ飯食べたいですし。」

 

亜樹子「素直でよろしい!やったるでぇー!」

 

そうして亜樹子と正義は翔太朗にゆかりのある人物たちに招待をかけて店選びをして夜に翔太朗を引っ張りだした!

 

翔太朗「どこまで連れてく気だよ・・・」

 

亜樹子「もう着いたよ!」

 

正義「風都の飲食店が並ぶイブクロ横丁です。」

 

そこはアーケド街で人がにぎわっているグルメな横丁だった・・・

 

翔太朗「ここはガキの頃から世話になってるけど・・・」

 

そうしてきたのは中華料理威風という店、そこには二人が招待したイレギュラーズに加えて・・・

 

翔太朗「尾藤さんに鈴鳴珈琲店の店長、風麺のマスター・・・!どうしてここに・・・」

 

そう、他にも壮吉の親友だった尾藤勇に翔太朗が世話になっている顔役まで揃っていた。

 

尾藤「鳴海の旦那の娘さんや新顔の事務員から辛い目にあったと聞いてな。皆で集まったんだ。」

 

翔太朗「二人とも、なにを・・・」

 

尾藤「詳しい事情までは聞いてねぇよ。そんな仲間がいたら笑顔で支えてやるのがこの町の流儀だ。」

 

翔太朗「尾藤さん・・・だらしねぇな俺・・・こんなに心配かけるぐらい弱ってるの丸出しだったなんてさぁ・・・」

 

尾藤「ま、いいじゃねぇか。半人前なりにお前が自分の胸に抑え込めるようになってきたってことだ!たまには甘えてパーッと騒げ!」

 

その言葉に皆が頷く。

 

翔太朗「あぁ!みんなありがとう!」

 

そうして横丁の会長の乾杯の音頭と共にみんなが騒ぎ、飲んでいく。

 

正義「・・・みなさん、ものすごい食べっぷりですね・・・女性陣のりりィさんやエリザベス、クイーンまで・・・」

 

亜樹子「うおおお・・・よ、予算がヤバい!」

 

余りの食べっぷりに正義が驚き、亜樹子が慌てだす。

 

翔太朗「そりゃそうさ。このイブクロ横丁はなぜか食が進んで普段の何倍も食えちまうんだ。」

 

亜樹子「そうなん?」

 

翔太朗「それに威風さんはちょっと高級だし俺の慰めるにしちゃ高くついたな・・・わりぃ亜樹子。正義も準備の手伝いありがとな。」

 

少しだけ明るく謝罪した翔太朗に亜樹子は無駄じゃなかったとほっとした。

 

ウォッチャマン「でも翔ちゃん悪いよねぇ・・・そもそも翔ちゃんにこれといった好物がないからみんなが悩んで結局威風さんに決めちゃったんだもんね。」

 

サンタ「そうそう、翔ちゃんって何でも食べるけど一番が特にないんだもんなぁ。」

 

青山「コーヒーくらいかな・・・?」

 

正義「だから食事できる喫茶店とかレストランも考えたんですけど・・・」

 

クイーン「師匠からの影響だしいつもの白金さんのカフェと変わらなさそうだったからここにしちゃったんだよね~」

 

エリザベス「味も酷いしね!」

 

翔太朗「お前らなぁ・・・!」

 

しかし翔太朗は考え込んだ後一つある食べ物を思い出す。

 

翔太朗「一番は・・・あれかな。この横丁にバーがあってさ。IRON(アイアン)っていうんだけど昔おやっさんのところに弟子入り志願で押しかけては追い返されて俺がぐずると夕方開店前の店に連れてってくれたんだ。」

 

そのアイスの味はグランドホテルの料理長が工夫を凝らしてるらしく酒でただれた胃袋も一発で目を覚ます味らしい・・・

 

亜樹子「へぇ・・・お父さんがそんなお店に。」

 

町民「それはいい思い出だねぇ・・・」

 

町民「実際僕もあのアイスは飲んだら必ず食べたなぁ・・・隠れた名物だった。」

 

その時青山が名案を思い付く。

 

青山「翔太朗さん、そのアイスを僕がごちそうするよ!」

 

イレギュラーズ「おぉ!」

 

しかし・・・

 

翔太朗「いや・・・今はもう食えないんだ。」

 

町民「なくなっちゃったんだ、そのバーは・・・」

 

会長「いつ閉じたんだっけ・・・」

 

翔太朗「残念だったなぁ・・・酒が飲める歳になったらまた食べてみたかったのにさ・・・」

 

正義「なんなら私が時をさかのぼって持ってきましょうか?」

 

尾藤「なんだそのSFじみた冗談は?」

 

翔太朗「冗談じゃねぇから怖いんだよな・・・」

 

そう、電王やジオウの力を使えばそのバーから持ってくるのは可能なのだ・・・

 

亜樹子「なにその歴史を超えたフードデリバリー・・・」

 

丁重にお断りする翔太朗にほっとした青山は皆にまた思いついたアイデアを話す。

 

クイーン「なるほどね・・・私たちイレギュラーズがその調査網でマスターを探し出して。」

 

リリィ「思い出のアイスを再現して!」

 

サンタ「サプライズでプレゼント!」

 

エリザベス「エモいかも!」

 

そうしてイレギュラーズでアイスを再現することになったのだがそれが事件の引き金となるのは知る由もなかった・・・

 

 

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