亜樹子と正義、フィリップは早速容疑者3人の集まる、威風に入った。
まず亜樹子が自己紹介から始める。
亜樹子「彼がフィリップくん。翔太朗君とならぶうちの事務所の探偵です。」
挨拶が終わった後に彼らは翔太朗の心配をしてくれた。
伊倉「翔ちゃんまで倒れたみたいだけど大丈夫?」
大山「横丁の皆も心配してるよ。」
亜樹子「今は回復傾向・・・ですかね。」
森川「それは良かった・・・うちの花村くんみたいに死んでしまったら元も子もないからね・・・で、今日我々に聞きたいこととは?」
森川が本題を聞きにくる。
フィリップ「僕は翔太朗のような人間的な駆け引きができない。単刀直入に言います。あなた方3人。もしくはお店の関係者にガイアメモリに関わっている人はいませんか?」
フィリップの質問に容疑者たちの顔色は変わる。
正義「その反応を見るに存在自体は知っていると・・・」
大山「そりゃこの町で知らない奴はいないさ。」
伊倉「警察が取り締まってるし、何より翔ちゃんが聞き込みにくるからね・・・」
フィリップ「僕の調査では今回の事件を引き起こした怪物の拠点は、ここの3店舗のどこかなんです。」
正義「失礼ですが皆さんのアリバイについてお聞かせ願えませんか?」
そうして3人は話始める。
大山「店だよ、昼時は過ぎていたとはいえ営業中だったからね。」
伊倉「私も店にいた。丁度翔ちゃんが帽子を取りに来た頃だったよ。」
フィリップ「でも現場に居合わせたものは伊倉さんの姿を見ていません。一緒に出たはずが消えていたという翔太朗の言葉もある。」
伊倉「いや、近くにはいたよ。あんなに人がごった返していたら見失ってもおかしくないだろう?」
確かにそうだがアリバイとしては弱くなってしまう・・・
正義「森川さんは?」
森川「僕も厨房だ。花村くんの件で警察の事情聴取を受けていた。それが済んだ後事件が起きて・・・気が付いたらその場で倒れていた。」
正義(空腹で倒れたとも考えられるし、ガイアメモリの後遺症で倒れたとも考えられる・・・どっちにしろ店付近にたいたわけですか・・・)
フィリップ「つまり皆さん店舗付近にはいたというわけですね。」
伊倉「いい加減にしてくれ!この中の誰も怪物でなんかあるはずない!」
大山「そうだとも!ここで暴れるような奴なんていない!みんな長年横丁を盛り上げることだけ考えて力を合わせてきたんだ。」
森川「ああ、信じられない。信じたくない!」
そうしてこれ以上は聞けないということで解散となった・・・
フィリップ「確かに全員犯人とは思えない。僕が怪しいといったとき彼らは全員他の二人に疑惑の目を向けていた。何より言葉に嘘が感じられなかった。」
正義「でもアリバイ面から言えば疑惑が大きいのが伊倉さんと森川さんですね。特に森川さんはアルコールドーパントのように使った後記憶が飛んでいたという線もあります。」
亜樹子「でも刺すまでの記憶があれば嘘は感じられるんじゃない?動機も薄いし・・・」
フィリップ「ま、疑いの目を向けられたという事実があればいいんだ。もし彼らの周辺に犯人がいるならきっと動きを見せるはずだからね。」
亜樹子・正義(けっこう人間的駆け引きしてる・・・)
フィリップの駆け引き力に二人は突っ込みを入れる。そうして夜中横丁で張り込んでいると・・・
正義「伊倉店長が袋を持って出てきましたね・・・」
フィリップ「追いかけよう。」
そうしてこっそり後をつけると・・・
亜樹子「ここは森川さんの店!?」
そう、入っていったのは天塔、森川の店だった・・・
そして伊倉は森川にじりじりと近づく・・・
森川「い、伊倉さん!?なんです!」
伊倉「・・・・」
伊倉がそのまま袋の中身を出そうとしたときだった!
フィリップ「何をするつもりだ!」
フィリップが手首をひねると出てきたのは・・・
亜樹子「え・・・中華包丁!?」
よくとがれた中華包丁があった・・・
伊倉「か、怪物が出たときの用心だ!私は森川くんに問いただしたかっただけなんだ・・・!随分前に彼がメモリの噂に興味を持っていたことを思い出して・・・」
正義「確かに、普通に聞いても白を切られそうですけどそれでも刃物の持ち出しはダメですよ。」
伊倉「それは・・・すまなかった・・・」
そうして一同は森川を見るが・・・
森川「違う!僕は怪物じゃない!・・・はずだ・・・はずなんだ!」
森川は金庫に駆け寄る。
森川「いまもここに手つかずのはず・・・」
しかし金庫は空となっていた・・・
森川「ない!どこに・・・」
「ここだ・・・」
そこから怨念のあふれた声が聞こえたときだった!突如森川が白目をむいてゾンビのように歩き出す!そのときダブルドライバーがあらわれて翔太朗からフィリップに連絡が入る!
翔太朗「フィリップ、やばいことになってないか!」
フィリップ「なりつつある!確実に!」
翔太朗「俺のバカげた発想を言うぞ・・・真犯人は、ガイアメモリそのものだ!」
正義「どうやら正解みたいです・・・メモリがふわふわと浮いて声を出してますからね・・・」
そう森川の前にいたのは宙を浮いたハングリーメモリだった・・・
亜樹子「いやいやありえへんやろ!メモリそのものが犯人とかわかるか!そんなもん!」
正義「年月を得たものは付喪神になるとは言いますが・・・まさか最近できたガイアメモリでもそれが起こるとは・・・」
フィリップ「飢えのメモリに内包された地球の記憶があまりに強烈すぎたんだろう・・・自らの意思に近いものが生まれるほどにね・・・」
翔太朗「ときめの言葉を思い出した・・・そのとき思ったんだもし今回のドーパントが飢えに振り回されて自分のしたことを忘れちまってる奴だったらって・・・」
強い邪念に進化した飢えの記憶が人間の肉体を引き寄せて体を支配して記憶すら消していたということだ・・・
森川(ハングリーメモリ)「おまえもか・・・この人間のように満たされないのか・・・?だったら俺と同じだ。」
ハングリー!
メモリを突き刺すと森川店長はハングリードーパントとなってしまった・・・