ゼインの世界渡り   作:ikkun

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エリザベスの嫉妬

ときめを探し出す準備を終えてしばらく経ったころだった・・・

 

ドンっ!!

 

エリザベス「翔ちゃ~あぁん!!!」

 

イレギュラーズの一人、エリザベスが事務所に勢いよく入ってきたのだ。

 

正義「この事務所の扉って壊れるくらい勢いよく開けないといけない決まりでもあるんですか?轟さんといいエリザベスさんといい・・・」

 

翔太朗「んなことはないはずだが・・・どうしたんだよエリザベス。」

 

エリザバス「依頼よ!もう翔ちゃんに依頼するっきゃない!」

 

正義「それで依頼内容は?」

 

亜樹子「すぐに落ち着いて依頼内容を聞くとは流石だね・・・」

 

エリザベス「クイーンよ!」

 

二人は風都ではアイドルユニットとして有名なのだが・・・

 

亜樹子「仕事でトラブったの?」

 

エリザベス「むしろ超順調!そこが問題なの!クイーンったら最近私じゃなくて・・・プリンスくんとばっかり仕事するのよぉ!」

 

その言葉に翔太朗は首をかしげる。

 

翔太朗「プリンスくん?誰だそりゃ?」

 

亜樹子・エリザベス「知らないの?」

 

フィリップ「呆れたねぇ、翔太朗。相変わらず芸能関係には疎いな。仲間の仕事をチェックしていないのもさることながら昨今人気のクイーン&プリンスを知らないなんて、風都市民としていかがなものかと思うよ。」

 

フィリップが持ってきた雑誌にはクイーンと一緒に美少年が映っていた。プリンスという少年は天才子役として名をはせており、クイーンと一度コラボしてからというもの人気爆発でこのユニットの露出が上昇しているらしい。

 

正義「あぁ、テレビとかでよく出てますよね。弟キャラでクイーンさんの大人っぽさが倍増するんですよ。」

 

エリザベス「正義君にも好評なんて~!!プリンスくんとの仕事ばっかで納得いかないの!クイーンと行ったら下の句はエリザベスでしょ!有名なお舟から名前つけたんだから!」

 

翔太朗「それって要するにただの嫉妬ってこと?」

 

翔太朗があっけにとられたように言うと・・・

 

エリザベス「ただのじゃなくてガチの嫉妬だよ!」

 

エリザベスが大声で返すのだった・・・

 

フィリップ「だがエリザベスが動揺するのも無理はない、正義の言う通り美女二人のコンビにあきつつあった層ががっちり食いついたということだろう。」

 

エリザベス「やめて!フィリップ君に分析されると倍傷つく!だから翔ちゃん!プリンス君の黒い噂とかゴシップっぽいのを嗅ぎつけて欲しいのよ!なんとか砲みたいなやばげな奴を!」

 

エリザベスが言ってきたのは悪徳探偵向きの依頼だった・・・

 

翔太朗「受けるわけねぇだろそんな依頼!」

 

エリザベス「やだやだ!私が一番の相方だってクイーンにもう一度思い出させてよ翔ちゃあぁん!!」

 

エリザベスはダダをこねてしまった・・・

 

亜樹子「どうする・・・?」

 

翔太朗「あー・・・とりあえずクイーンに話を聞くわ・・・」

 

そうして翔太朗と正義はエリザベスの撮影現場に来たのだが・・・

 

クイーン「うんうんいいぞ、プリンスくん。」

 

そこにはプリンスもおり面白い掛け合いを行っていた・・・

 

正義「こりゃますます嫉妬が加速しそうですね。」

 

翔太朗「確かに女王様と王子様ってかんじだな・・・」

 

二人が感心しているとクイーンとエリザベスのマネージャーである九重がやってきた。

 

九重「やぁ、左くんに正義君。手短に頼むよ。ここの撮影が終わって次に行く合間に話してくれ。」

 

翔太朗「すみません、忙しい時に・・・」

 

九重「ま、そちらにもよく助けてもらってるから。うちのタレントはみんな癖が強くて困るよ。」

 

正義「でも人気はあるんですよね。」

 

九重「全く、結果を出すんだからこっちもほっておけないんだ。」

 

翔太朗「同感っす・・・」

 

そうしてクイーンにエリザベスの様子を話すのだが・・・

 

クイーン「あははは!!」

 

翔太朗「いや、笑いごとじゃねぇよ。駆けこまれたこっちの身にもなってくれ。」

 

クイーン「いやー、だってプリンスくんとの仕事が増えてるだけで私とエリザベスの仕事の量は減ってないんだよ。それは考えもしなかったわ。」

 

正義「それで嫉妬するって早いというかなんというか・・・」

 

翔太朗「そうだったのか・・・できたらフォローしてやってくれねぇかな・・・」

 

クイーン「エリザベスは大丈夫よ・・・ほっといても。」

 

翔太朗「そんな言い方ないだろ、長年の相棒に。可愛くねぇな。」

 

そう言った瞬間クイーンは急に怒りのオーラを纏う。

 

クイーン「しばらくぶりで忘れちゃった?私に対する禁句・・・」

 

翔太朗「そ、そうでした・・・でもそういう意味じゃなくて・・・」

 

正義「でも愛も友情も同じで口に出しておかないとすれ違いや薄れを生んでしまうんですよ・・・私もそうでした・・・」

 

正義はましろのことを思い出しセンチメンタルになる・・・

 

クイーン「なんか哀愁をはらんでるね・・・」

 

翔太朗「なにがあったんだよ・・・」

 

二人がいきなりで戸惑っていると・・・

 

プリンス「あのー・・・クイーンさん。お取込み中すみません。そろそろ移動だそうです。」

 

プリンスが移動の連絡にきたのだが・・・

 

翔太朗(なんかさっきのはつらつとした王子様とはずいぶん違うな・・・)

 

余りのギャップに戸惑っているとクイーンが翔太朗を突き放していってしまう。

 

翔太朗「おい、待てよクイーン!」

 

プリンス「あの・・・もしかしてあの人クイーンさんの・・・」

 

クイーン「そーよ、元カレ。」

 

翔太朗「おい、子供に適当なこと吹き込むなよ!」

 

翔太朗は怒っているが・・・

 

正義(いやあれは・・・惚れてた幼馴染にちょっかいかける女の子に似た感じですね・・・)

 

クイーンの悪戯っ子な態度に正義はそんな感じを覚えるのだった・・・

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