ゼインの世界渡り   作:ikkun

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ロストドライバーと風都の幽霊

正義たちはユナイトの事件が終わってから喫茶白銀を起点としてイレギュラーズと情報収集を行っていた。どんな些細な情報でも見逃さないように網を張っていたある日のことだった・・・

 

正義「相変わらず成果なし・・・静かなのが逆に不気味ですね・・・って・・・」

 

翔太朗「だからさ、そろそろ返せって俺のロストドライバー。」

 

フィリップ「やれやれ・・・またその話かい。」

 

正義が戻ってくると全員集合しており翔太朗とフィリップが言い争っている最中だった。

 

亜樹子「お、正義君おかえり~二人ともまた始めちゃったんだよ。」

 

エリザベス「ロストドライバーって何?」

 

正義「壮吉さんや大道克己が使ってた一本のガイアメモリで変身できるドライバーですね。Wの半分の力の代わりに一人で変身できるんです。翔太朗さんも確か大道克己との決戦や青山さんと初対面の時には仮面ライダージョーカーとして戦ってたんですよ。」

 

空也「そんなベルトがあったのか。」

 

青山「そうそう、それで一人で戦ってたんですよ。」

 

亜樹子「でも持たせてると無茶ばっかりするからって言ってフィリップ君が見つけられない場所に隠しちゃったらしいのよねー。」

 

翔太朗「この際だ!皆の意見も聞こうぜ!第一に町に危機が迫ってるからこそ変身の選択肢は多い方がいい!二つ目はときめのために無茶するって理由でかくしてたがときめが変身できるようになった今は心配することねえだろ?」

 

それにはイレギュラーズは頷く。

 

翔太朗「第三に!これが大事だがあれはおやっさんが託してくれたドライバーなんだ!それを奪う権利はお前にもない!!」

 

イレギュラーズ「え?」

 

もう死んでるはずの壮吉に託されたと聞いてイレギュラーズは度肝を抜かれる。

 

正義「確かにドライバーは大道克己との決戦のときに出て来たらしいですけど・・・」

 

フィリップ「彼はそう主張してるんだ。」

 

大道克己にメモリを無効化されて敗北した。絶望している翔太朗に壮吉があらわれてドライバーを渡したらしい・・・

 

クイーン「もろ怪談じゃん・・・」

 

フィリップ「そうしてドライバーで仮面ライダーになった翔太朗はタワーに突入したらしい・・・改めて言うがこの世に幽霊は存在しない。死者を生き返らせるメモリだってない。そして鳴海壮吉のドライバーは破損している。これを修復か新造できるのは僕の母さん、園崎文音だけだ。つまり君がみたスカルは意識混濁の中みた願望だったんだよ。」

 

フィリップは論理的な視点から翔太朗の意見を切り捨てた。

 

正義「それはどうでしょうか?」

 

フィリップ「!?」

 

それに意見を述べたのは正義だ。

 

正義「この風都には風を通じて地球の記憶が噴出しているというのがあなたのお父さんの意見です。そしてガイアメモリはそれが抽出されたもの・・・なら風都の危機に対して地球の意思によって記憶が抽出されてドライバーや壮吉さんの形を取っても不思議はありません。なにせその日は風都の風によってエクストリームはさらに進化したんですから。」

 

エリザベス「確かに金ぴかになってたよね。」

 

フィリップ「確かにあり得る話だが壮吉だって弟子が無茶したら頭をひっぱたいてでも止めるはずだ。だから僕は翔太朗の単独暴走を許すわけにはいかない。だから僕は壮吉の意思を受け継いでドライバーを取り上げているんだ。」

 

空也「確かに正義君の言う通りだとしても師匠ならそうしそうだね・・・」

 

クイーン「同じく翔ちゃん暴走に一票。」

 

正義「すみません、全然だめでした。」

 

翔太朗「だ、大丈夫だ。正義も信じてくれてありがとよ・・・」

 

翔太朗はアウェイな雰囲気を察して切り上げるのだった・・・

皆が解散する中亜樹子は聞く。

 

亜樹子「事務所に依頼が来たらどうする?休業にする?」

 

翔太朗「いや、それはそれだろ。町の人をほってはおけねぇ。」

 

フィリップ「それが糸口になることもあるしね。罠であったとしても大歓迎だ。」

 

正義「さっきまで喧嘩してたとは思えないほどの一致・・・まぁ確かに罠の中から証拠を見つけ出す。虎穴に入らずんば虎子を得ずの精神がこの事務所と今の状況にはあってそうですね。」

 

亜樹子「そうやなー・・・じゃあ私たちは先に事務所に戻ろうか。」

 

亜樹子と正義が事務所に先に戻ると事務所のポストに手紙が入れられていた。

 

正義「どれどれ・・・依頼書・・・今日に手紙でとは珍しいですね。」

 

亜樹子「名前は・・・えー!!」

 

その名前を見た亜樹子は度肝を抜かれる。それは壮吉同様、あってはならない名前だったからだ・・・

 

そうして翔太朗たちに二人は相談する。

 

正義「ミュージアム関連の事件だとしてもこの人の名前を名乗るメリットが解りません。」

 

フィリップ「確かにこの名前を見たら理解不能になるね・・・」

 

中身は普通の手紙で場所と時間が指定されていた・・・

 

亜樹子「どうする?受ける・・・?」

 

翔太朗「本当に差出人がこの世にいないならな・・・」

 

フィリップ「考えれば悪戯だが場所がディガルコーポレーション跡地か。取り壊されて買い手がついておらず更地のままだ。」

 

翔太朗「化けて出るにはうってつけの場所だな・・・正義も行きたそうにしてるしな。」

 

正義「あったり前ですよ。貴方たちの心に刻まれている人物ですからね。」

 

二人はバイクで跡地へと向かうとその人物は堂々と瓦礫に座っていた・・・

 

「やぁ。翔太朗君。それに君は・・・雰囲気でわかる。君も仮面ライダーか。」

 

翔太朗「本当にいやがった・・・!」

 

正義「ナスカドーパント・・・いや園崎霧彦。」

 

そこにいたのは殺されたはずの園咲霧彦だったのだ・・・

 

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