ゼインの世界渡り   作:ikkun

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奪われしもの

洗脳されたときめは何も言わずまさに無抵抗だった・・・

 

千葉「これまでの戦いで疲弊してたのでチャンスは活かさないと。これも返してもらいますよ。」

 

千葉はときめのガイアドライバーREXを持ちながら言う。

 

千葉「さぁ、万灯さんところへどうぞ。」

 

千葉が促すとときめは言われるがままに万灯のところに行ってしまった・・・

 

万灯「全てが叶いとこんなに晴れがましい気分になるものなんだねぇ。」

 

W(翔太朗)「野郎!!」

 

ゼイン「させるわけないでしょう。」

 

3人は万灯たちのところに向かおうとするが突如として中枢器が倒れてきた!

 

3人「ぐわぁああ・・・!」

 

余りの重さに受け止めた3人は足止めされてしまう・・・

 

万灯「その中枢器は進呈しよう。もはや使い道はない。今まさに残りの11機の装置も各地で自爆しているはずだ。これで我々を追う手立ては失われる。仮面ライダーにも財団Xにも新しい風都に介入はできない。理想郷国家の出来上がりというわけだ。では失礼しよう。かつて風都だった名もなき町の諸君。」

 

そういって万灯はゲートで去っていった・・・

3人は中枢器を上げるとそこには爆炎と残骸、そして・・・

 

W(翔太朗)「ときめー!!」

 

翔太朗の叫び声だけが空しく残っていた・・・

その後の風都も悲惨の一言だった。

 

正義「町の六割以上が無の大地となり人々も家を失い被災者となった・・・まさに大敗北ですね。」

 

フィリップ「あぁ、行政も警察も全てが対処に追われている、間違いなく風都史上最大の災害だ。」

 

照井「それはまだいい、まだ建てて取り戻せるかもしれないものだ。破壊装置の解析もチームアクセルで進めてはいるが・・・やはり残酷なのはこの中枢器だな。入っていたのは・・・」

 

正義「シティドーパント、万灯トワの死体ですね・・・」

 

正義は死体からDNAを採取して答える。

 

正義「培養して体は作ってみますが魂が真・風都の中に息づいている以上急務となるのは・・・」

 

照井「真・風都の壊滅だが手がかりが少ないからな・・・難航するだろう。」

 

フィリップ「なにより心配なのは翔太朗だ。あれからずっと復興する町をぼんやりと眺めている・・・」

 

照井「無理もない。初めて共闘した矢先に奪われたのだからな・・・」

 

するとフィリップと正義の電話が鳴る。その主は亜樹子からだった・・・

 

亜樹子「二人とも!イレギュラーズ全員事務所に集まってるで!」

 

亜樹子は変わらず元気な声で言う。

 

正義「では私が行きます。あの人たちの現状も気になりますし。」

 

フィリップ「あぁ、ここは僕に任せて行ってくれ。」

 

照井「所長によろしく頼む。」

 

そうして正義はコードゼロイダーで事務所に向かうとそこには翔太朗を含めた全員が集合していた。

 

翔太朗「皆無事でよかったぜ。」

 

正義「ん?なんか動物の声が聞こえるような・・・」

 

ウォッチャマン「うーん・・・皆ではないかな。」

 

リリィ「サンタさんが・・・」

 

そこには大量のペットの檻の側で落ち込むサンタの姿があった・・・

 

翔太朗「まさか・・・」

 

サンタ「うん、うちのお店しょわーって消えちゃった。もし消えたらこの子たちもヤバいと思ってペットケースに移したんだけど戻ったら店は無くなっててさ・・・」

 

翔太朗「元気だせよ。しばらくは事務所にいな。町を消す装置は壊したんだし少なくとも今以上に消えることはねぇよ。」

 

サンタ「ごめんよ、翔ちゃん・・・そっちだって辛いことあったばっかなのに・・・」

 

鏡野「所長さんから聞いたよ。彼女が裏風都に攫われたって。」

 

エリザベス「どうやってときめちゃんを助けるつもりなの?翔ちゃん・・・」

 

正義「現状は手がかり無しですね・・・装置を必死に調べるかトワの遺体や中枢器のパーツからなんとか裏風都に侵入する手立てを探しますがそれもいつまでかかるか・・・」

 

翔太朗「そうだな・・・俺自身はちっぽけでも皆の力を借りて町の小さな幸せを守ってきたがここまでごっそり奪われたのは初めてだ・・・そそて自分の小さな幸せも。こんな時に手立てのない自分は悔しいよ・・・」

 

するとクイーンが近づく。

 

クイーン「翔ちゃん、あなた仮面ライダーと友達なんでしょ?」

 

すこしぼやかしながらクイーンは話す。

 

クイーン「だったらなんとかなるでしょ、私この場で翔ちゃんに依頼する。私たちの町と大切な人全部取り返して!」

 

翔太朗「クイーン・・・」

 

正義「やれやれ・・・とんだ大規模依頼ですね。」

 

クイーン「でも庭を荒らされて黙ってる探偵事務所じゃないよね?」

 

サンタ「そうだよ、僕からも依頼するよ!どんな危機でも救ってくれるこの町の顔なんだから。」

 

ウォッチャマン「うんうん、僕も乗る!」

 

エリザベス「私も私も!」

 

鏡野とリリィも頷いた。

 

青山「僕たちは翔太朗さんでみんながつながってきた。これからも翔太朗さんを信じます!」

 

亜樹子「どうする?この依頼。」

 

翔太朗「こんだけ煽られて断れるかよ。わかった!皆の頼みを聞けない俺はもう俺じゃねぇもんな!依頼料は高くつくから覚悟しとけよ!その依頼確かに受けたぜ。」

 

正義「Take everything back.(全てを取り返せ。)それが私たちの依頼ですね。」

 

亜樹子「きゅ、急に英語!?」

 

正義「こういうときは外国語にした方がカッコいいんですよ。」

 

翔太朗「確かにそうだな!」

 

エリザベス「あー!翔ちゃんが元に戻った!」

 

リリィ「ふふ、良かった。」

 

そうして前向きに歩み始めた探偵事務所だったがこの依頼こそが最も厳しく大きな依頼となることになるのは明らかだった・・・

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