正義はその日自分の世界でのんびりと観測をしていたのだが・・・
ぐぅ~・・・
正義「お腹空きましたね。」
正義は自分の腹の音で寝転がるのをやめた。やはりAIを搭載していても人間。お腹は空くのだ・・・
正義「今日はランダムな世界でご飯を食べましょう。」
今日はいつもの違い世界を渡って食事することにしたようだ・・・
ディケイド!執行!ジャスティスオーダー!
そうして渡るといきなり大草原に来た・・・
正義「しまった・・・これまさかのキャンプ飯になりそうですかね・・・」
そう思っていると・・・
フェル「む、貴様。どこから出てきた?」
なんと喋る狼が偶然出てきた場所で獲物と思わしきモンスター・・・蛇の魔物を狩っていた・・・
正義「えーっと・・・狼さん、私はちょっと異世界で食事しようと思って渡ってきた旅人なんですけどここら辺に美味しい飯屋とかないですかね?」
フェル「我はただの狼ではない、誇り高き風の女神の加護を受けたフェルというものだ。そうだな・・・ここら辺の町は知らんが我が主なら美味い飯をふるまってくれる。お主強いか?」
正義「まぁ、ある程度は。」
フェル「ならば我と主と共に魔物狩りを手つだえそうすればその魔物の肉で主が上手い料理を作ってくれるぞ。」
正義「それはいいですね。ぜひごちそうにならせてください。」
そうしてたまたま獲物狩りをしていたフェルとともに正義は彼の主の元へ向かう。
向田「フェル遅かったな・・・って誰その美青年!?」
スイ「髪真っ白~」
そこにいたのは黒髪の中年男と少し目がかわいらしいスライムが野営の準備をしていた。
フェル「どうやらこいつも貴様と同じ転移者のようでな。飯を探して世界を渡ってきたらしい。」
向田「そんな気軽に渡れるの!?じゃあ俺を元の世界に戻したりとかは・・・」
正義「いや今回はランダムで渡ってきただけで元のあなたの世界の位置もしらないですし神様もいるようですから隙間を突かないと無理そうです。」
向田「そうですか・・・で本当に魔物狩り手伝ってくれるんですか!?」
向田はキラキラとした目を正義に向ける。
正義「はい、そのギルドの依頼というメタルリザードを討伐すればご飯を食べさせてくれると聞いたので。」
向田(勝手に約束されてる!?)
どっちが主従かわからないがこうして一夜を過ごしたのちそのメタルリザードがあらわれるという洞窟に来ていた。
向田「どの辺に住み着いてるんだろう・・・」
フェル「ちょっと待て・・・うむ、こっちだ。」
正義「流石フェンリル、鼻の良さは並みの犬の魔物とは雲泥の差ですね。」
フェル「当然だ。いくぞ!」
向田「うわぁああ!」
そうして全員で洞窟にむかって突っ込み奥深くに進んでいくと・・・
フェル「いたぞ。」
フェルが隠れながら刺した先には確かに光り輝くトカゲのようなモンスターがいた・・・
向田「確かにいたけど・・・なんか光ってない?」
正義「メタルだからじゃないんですか?」
向田「鑑定してみるな・・・ってミスリルリザード!?」
まさかの上位種だった・・・
フェル「ほうミスリルか。この辺でメタルリザードの気配は奴だけだ。おそらくミスリル鉱石を食ったことで変異したのだろうな。となると魔法はあまり効かんな。ミスリルは硬くて軽く、魔力の通りの良い鉱石なのだ。つまり受け流すようになるのだが・・・お主なんとかできるか?」
正義「まぁ、できますよ。内臓は少し傷つくかもしれませんが・・・」
そうして正義はゼインに変身する。
フェル「ほう・・・貴様が隠してた強さはそれか・・・」
向田「すげー・・・」
スイ「カッコいい正義~」
そうして正義はカードを一枚出す。
スラッシュ!執行!ジャスティスオーダー!
そうして召喚したのは音銃剣錫音の銃奏モードへと切り替えてワンダーライドブックを読み込ませる!
ブレーメンのロックバンド!錫音音読撃!
ズドーン!!
フェル「ほう、音の弾丸で内部を攻撃して倒したか・・・」
向田「えげつな・・・」
スイ「一瞬~」
そうして倒したミスリルリザードは向田のスキルである収納に収められた。
向田「それにしてもミスリルか・・・剣とかナイフとか憧れてたんだよな~」
正義「ならそれ私が作りましょうか?」
向田「え!?いいの!」
正義「食事の料金替わりですよ。確かもう一つ依頼があったんですよね。それをスイとフェルに任せて私は集めたもので精製しましょう。」
そうして向田たちが牛の魔物ブラッディホーンブルを蹴散らしている間正義はミスリルで剣を作った・・・
正義「よしそろそろ出来上がってるころですかね・・・」
そうして正義はワイズマンのテレポートでフェルに言われた場所に転移すると・・・
正義「死屍累々ですね。」
向田「うん・・・」
向田は落ち込んでいた・・・フェルから聞いた話だと異世界生活からしばらく経っているからどうしたのかと思っていると・・・
向田「スイが・・・可愛いスイがどんどんフェルかしていく・・・」
どうやら可愛がっているスイが魔物を蹴散らしている姿に落ち込んでいたらしい・・・
正義(この人も案外肝が据わってますね・・・)
そんなこんながありながらも向田は三人のために昼飯を作った・・・
正義「それがあなたのチートの異世界通販ですね。」
正義は向田のだした現代でおなじみのものを出しながら言う。
向田「あぁ、オークやロックバードを使ったカツサンドにする。すぐにできるしな。」
そうしてできたのはソースに挟まれたカツサンドだった・・・
正義「もぐもぐ・・・流石現代商品・・・キャベツとソースだけで家で食べてるカツサンドそのままの要素もありつつ肉が上質なおかげで高級感もでています。」
フェル「このコーラもうまいな。」
スイ「うん、美味しい~」
そうして正義のごはんはすんだということで別れとなった・・・
正義「ごちそうさまでした向田さん、また来ても大丈夫ですか?」
向田「もちろん!また魔物退治お願いしますね!」
フェル「今度は我とも手合わせ願おうか。」
スイ「またね~!」
そうしてミスリルソードを渡した正義は帰ってきた・・・
正義「今度もあの料理食べたいですね・・・」
食に関して母の料理以外無頓着だった正義が通い詰めることとなるのはまた別の話・・・