ここ沢芽市では今、不穏な空気が満ちようとしていた・・・
女性「やめて!やめてください!」
中心部の繁華街に二人の男に囲まれて暴行を受けているスーツ姿の男性がいた。悲鳴を上げているのは彼女の連れだろう。襲っている奴らの格好はストリートギャング風でまっとうな人間とは思えない。
ギャング1「おい、どうした?もう降参かよ!?」
ギャング2「俺らに喧嘩売ったらどうなるかたっぷり教えてやるよ!おら!立て!」
女性がからかわれたことでスーツの男が文句をつけたことが始まりだったが暴力になれている奴らは加減を知らずに男性を叩きのめしていた。
女性「誰か!誰か助けてください!」
女性は救いを求めるが周囲は巻き込まれるのを恐れて立ち止まろうとはしない・・・
ギャング1「きいきいうるせえんだよ!」
ギャングが女性に掴みかかったときに警察はやってきた。
警官「君たち何をしているんだ!?」
交番から来たであろう警察官が注意するがギャングたちは構わずに暴力を続ける。
警官「やめろと言っているんだ!」
ギャング2「あぁ?邪魔するな!」
警官「くっ!貴様!」
警官は暴力を振るわれて警棒で対抗するがギャングたちはまるで痛みを感じてないように拳を振う。
警官「ぐ・・・動くな・・・」
ギャング1「お、ピストルか?撃ってみろよ!」
警官はとっさの判断で拳銃を向けるもそれでもギャングたちはひるまない。
応援に駆け付けた警官が恐怖で引き金をひく!
ドンっ!
ギャング2「くくく・・・効かねぇよ。全然痛くねぇ。」
ギャングはなんとロックシードを見せびらかしながら狂気じみた笑いを浮かべた。
警官たちが怯える中突如パチンコ玉が飛んできてギャングたちの手にしていたロックシードを弾き飛ばした!
ペコ「よっしゃ今だ!ザック!」
そう言ったのはパチンコを打った本人にしてダンスチームのバロンのメンバー、ペコだった。
ザック「おらぁ!」
同じチームメイトであり仮面ライダーナックルでもあるザックが拳を叩き込むとギャングは気絶してしまう・・・
ギャング「マジかよ・・・だがまだ俺にはロックシードが・・・」
光実「それってこれのこと?」
ギャング「あれ!?いつの間に・・・」
残りのギャングからロックシードを奪ったのはチーム鎧武のメンバーにして仮面ライダー龍玄である貴虎の弟。光実であった・・・
光実「正義さん、お願いします!」
正義「しゅっ!」
ギャング「ごはぁ!」
そういうと光実は日本に来ていた正義に指示をだして正義はギャングたちに拳を叩き込んで制圧したのだった・・・
そう、正義はビートライダーズと合流した後沢芽市にあるロックシードを流している奴らの情報を共有して出歩いている組織の連中を張って暴動を制圧していたのだ。
正義「ナイトウォーロックス・・・通称NWの末端ですか。」
ザック「けどロックシード持ってるってことはボスの居場所を知ってそうだな。」
光実「ペコは皆に連絡を、僕たちは聞き出したアジトに行く。」
ペコ「わかった。」
そうして正義たちは聞き出したバーに向かうと丁度ボスであるキングが部下たちにロックシードを渡しているところだった・・・
ザック「お前たちのロックシードを渡してもらうぜ。」
キング「これから俺はキングになる男だ!あんまり舐めるなよ!」
ガッ!ドっ!!
キングはそう言って部下たちを差し向けてきた!しかし百戦錬磨の三人に敵うはずもなく一瞬で制圧されてしまう・・・
キング「ちっ・・・ジャック!」
そう言ってキングが呼び出したのはおそらく幹部であろう男、しかもザックの拳を食らっても平然としている。
ザック「面倒だな、ロックシード持ちかよ。」
ジャック「がぁああ!」
ジャックが獣じみた突進を繰り出す!
ガッシャ―ン!!
バーである室内にはカウンターがありそれを壊しながらもジャックは血まみれになって立ち上がる。
正義「もうとっくにトランス状態じゃないですか。奥の手でいきますか。」
ジャック「がぁああ!」
ジャックは真鍮の手すりをもぎ取って正義の頭に振り下ろそうとするが正義はそれを取り出したファイズフォンXの銃撃で手すりとロックシードを弾き飛ばした!
ジャック「ぎゃぁああ!!」
ロックシードを落としたことで痛みが戻ってきたジャックは倒れてしまった・・・
光実「正義さん、流石です。しかしキングと連れのクイーンには逃げられてしまったようですね・・・」
ザック「くそ・・・一度ガレージで話し合いだな。」
ザックの意見に従い3人はガレージに戻ってきた。そこには他のチーム鎧武のメンバーだけでなく他のチームのメンバーもいた・・・
チャッキー「3人ともお疲れ様!・・・どうだった?」
短髪のボーイッシュな女子、チャッキーは明るく3人にねぎらいの言葉をかける。
正義「デカい魚はよく眠るといいますがヘッドまでの道のりは中々厄介ですね。」
ザック「あぁ、ロックシード持ちだと手こずるからその間に逃げられちまう。」
光実「皆の方はどうだった?」
光実の言葉に皆は暗い顔になる・・・
チャッキー「今日は他のギャングチーム・・・インフェルノのメンバーがうろついてただけ・・・」
ラット「こっちもとくには・・・」
同じく鎧武のメンバーである男のラットの言葉にもう一人の女性メンバーリカも頷く。
ペコ「でも黒の菩提樹のアジトって本当にここにあるのかな?」
光実「これだけの大量のロックシードを取り扱うには拠点が必要なはずだ。」
正義「データでもここが最有力候補です。さらに言えばセイヴァーシステムもありますからそれも同時に探索しなければいけません。」
ラット「でも兵隊づくりにしてもなんでギャングにロックシードをばらまいてるんだ?メリットもわからねーし・・・」
光実「それはわからない・・・けど確かなのは放置してたら大変なことになるってことだよ。」
その言葉に一同は一層時間がないことを突き付けられてしまう・・・
そうしてその日は解散することになり3人は一緒に帰っていたのだが突如、前方に佇む男がいた!
狗道「私の理想を妨げてはいけない。呉島光実、そして異界の仮面ライダー。」
正義「あれは・・・狗道。本格的に現れましたね。」
光実「兄さんと一緒に見たんですよね・・・けどこいつは死んでいるはずだ。」
狗道「その通りだ。私は死んでいる。」
ザック「ふざけんな!」
ザックは拳を振うがそれは空を切ってしまう・・・
狗道「葛葉絋汰は世界を救えなかった。黄金の果実を手にしながら人類を見捨て、この世界を去った。」
正義「ならあなたはよりよい選択ができると?」
正義は狗道に問いかける。
狗道「あぁ、私の救済を受け入れるならばな。ヘルヘイムが去った今。人類を救えるのは私だけだ。」
そうして狗道は消えてしまった・・・
不気味な影は確実にそばまで迫っていた・・・