正義たちは深夜になってアリアンとダンカと合流して目的の建物の前に来ていた。
ダンカ「裏口には来たが・・・潜入するのは骨だな。」
アリアン「やはり見張りは厳重ね。」
アーク「骨・・・」
ゼイン「気にしてる・・・アークの転移魔法があれば一瞬ですよね!」
アーク「あ、あぁそうだな。小窓まで行こうか。」
アリアン・ダンカ「え?」
あっけにとられる二人をよそにアークは短距離転移で一気に小窓へ転移した。
アリアン「短距離でも使えるなんて・・・あなた本当に何者・・・?」
アーク「ただの傭兵さ。」
ゼイン「そろそろごまかしがきかないような・・・」
ダンカ「素直に凄いな・・・」
しかし小窓の大きさはアークやゼインが通るには少し狭いものだった・・・
アリアン「中には誰もいない・・・ここから侵入します。」
しかし・・・
アリアン「う・・・ぐ・・・せまい。」
アリアンの豊満な胸が邪魔しているのか通るのに少し手間取っている・・・
ゼイン「気マズイ・・・」
アーク・ダンカ「あぁ・・・」
3人とも男であり紳士のため目は逸らしているが気マズイ感じになってしまう・・・
ゼイン「アークが活躍したことですし私も活躍しないといけませんね。」
そういうと正義はカードを一枚取り出した。
キュアパッション!執行!ジャスティスオーダー!
ゼインはキュアパッションのテレポートを使って転移するとちょうどアリアンも通り抜けられたところだった・・・
アリアン「ちょっと!そんな方法あるなら先に行ってよね!」
ゼイン「いえ、真剣な雰囲気に押されて・・・」
アーク「安心されよ。目は逸らした。」
アリアン「記憶から抹消しなさい!」
ダンカ「行くぞ・・・」
気の抜けた雰囲気をダンカが絞め直しながら一同は屋敷の中を探索することにしたが・・・
ダンカ「・・・!!これは、すでに殺されている。」
アリアン「喉に刃を一刺し、血も乾いてない・・・」
ゼイン「盗賊や護衛を数瞬で暗殺する技能・・・中々の手練れですね。」
アーク「侵入者が他にもいるらしいな・・・」
早く探した方がいいということで手分けをして探すことにした・・・
ゼイン「しかし殺されている見張りがいるだけでエルフが見つかりませんね。」
ポンタ「きゅい・・・」
アーク「あぁ、だが見落としがあってはいけないからな・・・鍵がかかっていても・・・」
ヒュン!
二人とポンタはまた部屋に瞬間転移で入るとそこにはやはり殺されている見張りの人間だった・・・
アーク「またか・・・一体誰の・・・」
ゼイン「・・・!危ない!」
キン!
ゼインが腕を振ると金属音が響く!
アーク「これはクナイ・・・?」
ゼイン「ちっ!」
剣斬!執行!ジャスティスオーダー!
ゼインは二刀モードの風双剣翠風で連撃をしのぎながらもアークが剣をふるもしなやかな動きで躱されてしまう。
「中々・・・」
距離を取ると月明りで姿が見えたがその格好は・・・
アーク「忍者!?」
ゼイン「先ほどのクナイといいやはり・・・」
そこにいたのは口元は隠しているがボーイッシュな雰囲気の女性の忍者だったのだ・・・
アーク「しかも・・・ケモミミ忍者きたー!」
ゼイン「この世界には獣人もいたんですか・・・」
二人の言う通り黒い頭には動物の耳、臀部には尻尾も生えていた・・・
獣人忍者「お二人とも忍者という言葉を知っているのですか?何故?」
アーク(どうといわれてもそれは完全に忍者の格好だろ!)
ゼイン(異世界の獣人が忍者という概念を知っている・・・様々な推測が浮かびますね・・・)
二人がそう考える中獣人忍者は続ける。
獣人忍者「どうやら単なる賊ではないようですね・・・それに・・・」
ポンタ「きゅい!」
獣人忍者「精霊獣を連れているということは悪意をもつものということではなさそうですね。」
ゼイン(ポンタ・・・どこまで顔パスできるんですか・・・)
問答無用で善意を保障される存在のポンタにゼインは感心してしまう。
獣人忍者「目的はエルフ族の救出でしょうか?」
アーク「貴殿もか?」
獣人忍者「いえ、僕の探し物は見つかりませんでしたが・・・エルフたちなら地下に囚われていましたよ。それと・・・」
忍者はそういうと紙をなげて渡す。
獣人忍者「貴方たちにとっては有用なものです。」
ゼイン「これは奴隷売買の契約書ですか・・・」
正義はゼインに搭載された翻訳機能で解析した。
獣人忍者「それと襲ったお詫びにもう一つ、領主城にも二人ほどエルフの女性が囚われています。」
そう言い残すと忍者はまさに風のように消えてしまった・・・
アーク「結局名前も聞けなかったな・・・」
ゼイン「まぁ、ポンタもなついてましたし悪い人ではなさそうですね。」
二人はその情報を伝えるためアリアンとダンカのところに行くのであった・・・