ステラとの騒ぎからしばらく経ったころ正義は自室で寝ていたのだが・・・
管理人「マサヨシさん、なんかあなたに合わせろって言う子がいるんだけど・・・」
正義「?今日は特に人と会う予定はなかったはずですけど・・・」
正義は非番ということもあり疑問に思いながら起きてみると・・・
ステラ「あ!ようやく来たわねマサヨシ!私に協力してくれないかしら!」
ステラが堂々と胸を張ってお願いしてきた。
正義「・・・どうしてここに・・・っていうか一応聞きますがどんな内容ですか?」
ステラ「あの後ゴブエモンに教えてもらったの!食べ物も変えなくなって料理も教えてもらえないからどこか教えてもらえる店を教えてちょうだい!」
正義「・・・すみません、追い返してください。」
正義はそう言って立ち去ろうとする。
ステラ「ちょっと!見捨てる気!?それでもアンタ警備隊なのー!!」
余りに騒ぐので正義は仕方なく外に出た・・・
ステラ「信じられない!女の子がお願いしてるのに普通追い返す!?」
正義「私に女の子と自覚させたいのならもっと申し訳なさそうに本当に困った顔で来なさい。」
正義はましろのお願いを想像しながら言う。
ステラ「なんか妄想してない・・・?っていうかなんか騒がしいわね・・・」
正義「そういえば今日はリムル様がドワルゴンから帰ってくる日でしたね。ほらミリム様とマブダチって噂の。」
ステラ「!!どんなやつか拝まないと!でも人込みで全然見えないわね・・・投げ飛ばすか・・・そうだ!屋根伝いで行けばいいわね!」
正義「やめといた方がいいですよ。メチャクチャ強い護衛がいますし。」
ステラ「でも顔を拝むくらい・・・」
ぎゅるるる・・・
ステラ「そういえばお腹空いてたんだったわ・・・」
正義「金ないって言ってましたもんね・・・そもそも食べ物関係なら私よりも適任がいますよ。」
正義は見回りをしているところを聞いて事情を話す。
フォス「あの店はダメだったですか・・・」
正義「だから美味しい料理屋とかあったら紹介すれば後はにげ・・・任せられると思いまして。」
ステラ「今なにか言いかけなかった?」
フォス「私も全部回ったわけじゃありませんから・・・あ!ゴブイチさんの屋台!」
丁度良くあったのはゴブイチというゴブリンが経営する屋台だった・・・
フォス「あの、厨房で手伝いが欲しいって言ってたですよね。この子ステラって言うんですが料理を覚えたいみたいで・・・」
正義「面倒な性格してるんですけど教えてもらえませんか?」
二人が頼み込む。
ステラ「貴方が指南役ね!さぁ、私に料理を教えてもらおうじゃないの!」
フォス「・・・悪い子じゃないです・・・」
ゴブイチ「・・・あーそういうなら・・・」
正義(基本的に就職活動向いてませんね・・・)
そうして料理指南をすることになったが・・・
ゴブイチ「じゃあ、この芋をむいてみて。」
ステラ「皮も食べられるのに?」
正義「どんな食事なんですか貴方のところは・・・」
根本を理解してないステラに正義はため息を吐く・・・
ゴブイチ「まぁまぁ、料理というのは味はもちろん匂いや食感・見た目も重要なんだ。だから料理によっては皮があるのもいいし、ないほうが良いのもあるんだ。」
ステラ「わかったわ。」
ゴブイチ「この道具を使ってみて。初心者でも簡単に皮がむけるんだ。」
正義「これって・・・ピーラーですよね・・・」
ゴブイチが出したのは地球でもよく使われているピーラーだった・・・
ゴブイチ「おぉ、知ってるのか。リムル様が用意してくれたものなんだ。」
ステラ「この国の盟主がわざわざ・・・」
正義(もうちょっとラーニングが必要ですがやっぱり転生者みたいですね。リムル様・・・)
店員「ゴブイチさん、仕入れの件でちょっと。」
店員が来て用事ができてしまった・・・
ゴブイチ「戻ってくるまでにこのかごの芋の皮むきを頼んだよ。」
ステラ「ふっ、楽勝よ!」
正義「不安だ・・・」
正義はゴブイチに見張りを任されてしまったが・・・
しょりしょり・・・
正義「・・・意外と器用なんですね。あなた。」
ステラ「やっぱりぴーらー?があるのが大きいわね!精神統一の鍛錬にも丁度いいし!」
そうして順調に皮むきをしていると・・・
リムル「ゴブイチくーん!なんか食べさせてくれない?ジャンクな奴・・・ってお前はフォスって子と一緒にいた・・・」
正義「はい、マサヨシと言います。戻ってきたばかりなのに外出してていいんですか?リムル様。」
ステラ「えぇ!?この人が!?スライムじゃ・・・?」
ステラは初めて会うリムルに驚く。
リムル「あれ?その子は?」
正義「竜を祀る民の一人でステラって言って今ゴブイチさんに料理の修業をしてもらってるんですが今仕入れでいなくなって自主練中です。」
リムル「そうなのかー・・・仕方ない。自分で作るか。」
リムルがそう言って作り上げたのは・・・
正義「ハンバーガーとポテトですか。」
リムル「おー、やっぱり分かったか。異世界人は。」
ステラ「えぇ!?あんた異世界人なの!?」
正義の反応にリムルはそう返し。ステラも驚く。
正義「まぁ、普段はスキルで魔物の姿ですが一応転移者ですね・・・」
リムル「じゃあこれも懐かしいだろ。一緒に・・・」
ステラ「師匠はこんなところにいたのね!二人にも料理を教えてもらいたいわ!」
リムル・ステラ「えぇ!?」
いきなりの事に二人は驚く。
ステラ「やっぱり考案者から聞くのが一番だと思ったの!それに異世界の料理のことも知りたいし!」
正義(ちょっと!なにややこしいことにしてるんですか!?)
リムル(いやー・・・これはおれも予想外・・・)
ゴブイチ「ステラ皮むきは・・・ってリムル様!?」
すると仕入れが終わったゴブイチが戻ってきた。
リムル(そうだ!)「ステラ・・・お前の気持ちはよく分かった。だがこのゴブイチも俺の技術を受け継いだ立派な料理人だ。そこで精進してから俺の料理の神髄を知るのだ・・・」
ゴブイチ「リムル様・・・!そこまで買ってくれて・・・!わかりました!全力で教えましょう!」
ステラ「まずは地道にってことね!わかったわ!」
正義(助かった・・・)
リムル(なんとかなっただろ?)
大賢者(さらにややこしくなる可能性が高くなると思われます。)
こうしてステラの就職先は決まったのだがさらに厄介なことに巻き込まれるとはつゆしらない正義なのであった・・・