ゼインの世界渡り   作:ikkun

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鳥娘との再会

正義たちは今日も警備隊として朝の見回りをしていた。

 

フォス「清々しい朝です!沢山の種族がいるのに平和ですし・・・ユーラザニアだったら朝から喧嘩が始まってるのです。」

 

正義「どんな朝ですかそれ・・・」

 

正義がユーラザニアの治安を心配したとき思念伝達によって報告がもたらされた。

 

警備隊「住民より通報。織物工房に侵入者あり!近くの警備隊は急行せよ!」

 

ゴブエモン「俺たちが一番近い!行くぞ。」

 

フォス「はいです!」

 

正義「また不法侵入って・・・流行ってるんですかね・・・」

 

ステラと似た事件に正義はげんなりしながらも行くと工房にいたのは・・・

 

ネム「あ~フォスとマサヨシなのぉ。」

 

なんと料理を奢ったネムだった・・・

 

ゴブエモン「二人とも知り合いなのか。」

 

ゴブエモンが2人に詰め寄る。

 

正義「いえ、全く知りません。」

 

ネム「酷いの正義~」

 

フォス「前に行き倒れているときにご飯を奢ったです!」

 

ゴブエモン「そうか・・・でここで何してたんだ。」

 

ネム「ここでこの服にくるまって寝てたの。この服の肌触りはつやつやでするするで気持ちいいの。初めての触り心地なのぉ。ネムは究極の寝床を作るのが夢だから色んなところ・もので寝てるの!」

 

正義「それで寝てる間に捕まったと・・・私が寝込みたくなってきました・・・」

 

フォス「マサヨシさんねちゃダメです!それにしてもハーピーなら魔王フレイ様の命で来たとばかり思ってたですが・・・」

 

フレイはハーピーの国を治める魔王である・・・

 

「商品を気に入ってくれたのは嬉しいですが売り物をダメにしてしまうのは困りますよ。」

 

そう言って出てきたのは巫女服に身を包んだ桃色髪の少女だった・・・

 

フォス「あの方は馬車のとき側にいたシュナさまですね・・・」

 

正義「穏やかな雰囲気ですがこちらもとんでもなく強そうですね。」

 

二人はシュナの雰囲気を推測する。

 

ネム「ならネムがもらってあげるの!!」

 

シュナ「そういうわけにはいきません。弁償していただかないと。」

 

ネム「ならフォスか正義が払うの。」

 

フォス「ふぁ!?無理です!!」

 

正義「なんで不法侵入者はどいつもこいつも奢らせようとするんですか・・・」

 

ステラを思い浮かべながら2人は頭を抱える。

 

シュナ「そういうのはダメですよ。払えないのなら働いて返してもらうしかありませんね。」

 

ネム「うえ、やなのぉ・・・ネムは働きたくないのぉ。」

 

シュナ「働いて返してくださいね。

 

シュナは穏やかな笑みを浮かべながら圧をかけた・・・

 

ネム「わ、わかったの。」

 

シュナの圧にネムは素直に従った・・・

 

シュナ「彼女のお目付け役を2人にお願いできませんか?私たちがずっとついてるわけにはいきませんので。」

 

ゴブエモン「もちろんです!お前たち、しっかりやれよ。」

 

正義「なんで私たちコンビが厄介者引き受け係になってるんでしょうか・・・」

 

フォス「まぁまぁ、これも仕事ですよ!」

 

正義がまた頭を抱える中ネムの仕事は始まったのだが・・・

 

ネム「はぁ~嫌なのぉ・・・」

 

ネムは早速綿花の種取りをしていたが・・・

 

正義「そういう割にはめちゃくちゃ丁寧ですね。」

 

フォス「やれないんじゃなくてやりたくないってタイプですね・・・」

 

ネムの要領の良さに二人は関心する。配達業務では飛んで行って届けようとしていたがフォスの尻尾でもふもふすることをちらつかせて逃げる可能性を潰した・・・

 

フォス「うぅ・・・めちゃくちゃモフモフされました・・・」

 

正義「でもとんでもないスピードで終わらせてましたし報酬替わりと思えばいいんじゃないですか。」

 

そうして3人は業務を終えてシュナのところに戻ってきた。

 

シュナ「3人ともありがとうございました。弁償の件はこれでおしまいにしますが・・・ネム、良かったらこの工房で働きませんか?仕事も丁寧で完璧、様々な種族の方がいれば商品開発もはかどります。」

 

正義「どうせポイントないんですから服とか寝具買うためにやったらどうですか?」

 

ネム「でもネムは働きたく・・・」

 

リムル「シュナいるかー。」

 

するとリムルが入ってきた・・・

 

シュナ「リムル様、言ってくださればそちらに伺いましたのに・・・」

 

リムル「いやー何着か見繕ってもらおうかなと思ってさ・・・」

 

フォス「スライム姿初めてみましたけどぷるぷるですね・・・」

 

正義「ゆるキャラみたいですね・・・ってすごい目を輝かせてますね!?」

 

正義はさっきまで無気力な目だったネムが凄い目を輝かせているのに驚く。

 

ネム「スライムなの・・・!しかも意思をもった!前に野生のスライムで寝ようとしたら溶かされたけど意思を持ってたら溶かされないの!」

 

正義「確かに寝心地良さそうだけども!」

 

フォス「そんなこと許されるわけないです!?」

 

ネム「でもフレイ様は膝枕してくれたの。」

 

正義・フォス「してくれたんだ・・・」

 

フレイの意外な懐の深さに二人はあんぐりする。

 

ネム「チャンスはゼロじゃないの。ここで働いてリムル様で寝られるチャンスを待つの!」

 

フォス「怖いもの知らずです・・・」

 

正義「側近にバレたらただじゃすまなそうですね・・・」

 

ネム「あ、フレイ様の偵察指令も忘れないようにしなきゃなの。」

 

フォス「やっぱり任務だったのですか!?」

 

正義「がっつり忘れてましたよね・・・?」

 

ネムもやっぱり偵察指令を受けてたことに驚きつつも他の魔王の配下もいるかもしれないと考える正義とフォスなのであった・・・

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