正義とフォスは訓練を終えて大浴場に行くところだった・・・
正義「まさか異世界でお風呂に手軽に入れるとは思いませんでしたね。」
フォス「はい!すっきりしていきましょう!」
二人がそうして浴場に着くと・・・
フォス「ステラ!」
正義「あなたも来てたんですか・・・」
ステラ「なんでぐったりした顔するのよ!ミリム様が入られたって聞いたから。」
二人は懸念していることを聞く。
フォス「・・・もしかして初めて入るです?」
ステラ「そうなの!お湯につかるんでしょ?都ではもっぱら水浴びだったからどんなものか楽しみだわ。」
正義「・・・フォス、お願いできますか?」
フォス「はい、ステラ一緒に入るです!」
ステラ「いいわよ!」
そうして混浴だったが正義は別れて別々の場所でお風呂に入り、正義は先に出た・・・
正義「大浴場を混浴って・・・なんかリムルのシュミが見えた気がしますね・・・」
フォス「おー、早かったですね。正義!」
フォスも出てきたが・・・
ネム「あー、正義もいたの。」
シュナ「あら、待ち合わせている人がいるとは聞きましたが・・・」
「お前は馬車のときの・・・」
フォスが連れていたのはステラと一緒にネムとシュナ、そして紫髪の鬼人族の女性、シオンだった。
正義「なんでそんな大所帯に?」
フォス「実は、ネムと偶然会ったんですけどそのときにステラがリムル様の料理を食べたことが話題に上がって・・・」
シュナ「それをシオンが羨ましがってステラが料理するということになったんです。」
正義「それってリムル様の手作りではないですよね・・・」
シオン「大丈夫です!リムル様が考案した料理であればリムル様を感じることができます!」
正義(なるほど、こういう忠臣タイプですか・・・)
忠義が行き過ぎるタイプだと一瞬で察した正義、もっともましろの前ではどっこいどっこいな気がするが・・・
そうして皆でゴブイチの店に行くことになった・・・
シオン「ゴブイチ!作ってもらいたいものがあります!」
ゴブイチ「シオン様、シュナ様!?それにステラたちも・・・一体なにをご所望で?」
正義「ハンバーガーなんですけどできますか?」
ゴブイチ「あぁあの時の・・・じゃあステラ、作ってみようか。」
ステラ「え!?」
なんとステラに白羽の矢が立った。
ステラ「ちょっとゴブイチさん!?私まだ見習いよ!?ちゃんとした料理なんて・・・」
ゴブイチ「大丈夫、今のステラなら十分作れる。」
ステラ「・・・わかったわ。」
ゴブイチの真剣な目にステラも決意を固めフライドポテトを作り始めた。
正義「やっぱり努力すればできますね。ネムみたいな要領の良さはないですけど。」
ネム「ステラすごいのぉ・・・」
ゴブイチ「正義君の言う通り最初は芽を取るときも指でつくし、食材をゆでてって言ったら生でも食べれるって言ってたけど・・・くし切りも丁寧に出来るようになったしせっかちなところはあるけど上達ぶりはすごいよ。」
ステラの成長に皆感心していると・・・
ステラ「塩を振りかけて・・・フライドポテトの完成よ!」
ステラのフライドポテトが出来上がった。
そして食べてみると・・・
正義「うん、美味しいですね。」
シオン「素朴で奥深い・・・まるでリムル様のようです。」
シュナ「シンプルなのにアレンジの幅が広がりそうです。流石リムル様。」
正義「ケチャップって言うソースを使うともっと美味しくなりますよ。」
ステラ「本当!?それも教えてね!」
ネム「美味しいのぉ・・・」
フォス「ポテチと同じ芋でもこんなに違うんですね!」
みんなフライドポテトに舌鼓を打った・・・
シオン「娘!いえステラ!おかげでリムル様を感じることができました!なので・・・リムル様の料理人である私が、特別に料理を振る舞ってあげましょう!」
シオンがそう言った瞬間だった・・・
ぞくっ!!
正義(な、なんですかこの悪寒は!?)
今まであまたの世界で戦ってきた第六感が危険を告げていた・・・
それを皮切りに・・・
シュナ「シオン、私は工房に残した仕事がありますので・・・」
ゴブイチ「あの・・・仕込みが途中ですので・・・」
シュナとゴブイチも去っていく・・・
正義「あー!私もちょっと買いたいものがあるんでした!」
ネム「・・・!ネムもシュナ様を手伝いに行くの。」
ネムも危険を感じ取ったようでそそくさと去っていった・・・
フォス「リムル様の料理人の料理なのにもったいないです。」
ステラ「そうよね。」
そうして逃げ遅れた2人は・・・
シオン「完成です。召し上がれ!」
おぉおお・・・・
フォス・ステラ「・・・・」
シオンの作った叫び声をあげているどす黒いなにかを食べることとなるのだった・・・
正義「やっぱり感じ取った通りになったか・・・」
ネム「恐ろしいの・・・」
そんな二人の様子を正義とネムは戦々恐々としながら見るのだった・・・