ゼインの世界渡り   作:ikkun

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ラブラブカップルと不穏な影

正義たちは偽物騒動を解決した後一旦里に戻るというチヨメと別れてランドバルト領に来ていた・・・その理由は。

 

アリアン「我々はカナダ大森林よりやってきた使者です。領主さまにご結婚のお祝いを届けに参りました。」

 

そうエルフと結婚したという領主を見ることだった。

 

正義「中々立派な街ですね。」

 

アリアン「それだけ領民を苦しめている可能性もあるわね。」

 

アーク「しかしエルフと結婚した領主なら柔軟な考えの持ち主のようにも思えるが・・・」

 

アリアン「そう願いたいわね・・・無理矢理の結婚じゃないか確認する必要があるわね・・・」

 

正義「また股間キックはやめてくださいよ・・・あれ地味にこっちにもダメージ来るんですから・・・」

 

正義は苦笑いしながら言うのだった・・・やましいことがあれば断ると踏んでいた一同だが・・・

 

パパ―!!

 

なんとトランペット付きの歓待を受けることとなった・・・

その後城に案内されると・・・

 

「ようこそエルフの使者よ!私がランドバルト領主ペトロスです。そして妻のトレアサです。」

 

トレアサ「ようこそおいでくださいました!」

 

アリアン「この度はご結婚おめでとうございます。」

 

ペトロス「ありがとう、長旅さぞお疲れでしょう。食事の用意をしました。遠慮せずお召し上がりください。エルフの食べっぷりは知っていますからね。」

 

トレアサ「もうやだ!それじゃあ私が食いしん坊みたいじゃない!」

 

ペトロス「君が美味しそうに食事していると幸せな気分になるんだ。愛せる人のお腹を満たせる!こんな幸福があるだろうかってね。」

 

トレアサ「貴方~!」

 

ペトロス「トレアサ・・・」

 

正義「・・・なんか私たち邪魔者っぽいですね。」

 

アーク「やましいところは微塵もないな・・・」

 

アリアン「そうね・・・」

 

二人のラブラブっぷりに少しほっとしつつもアリアンは話しかける。

 

アリアン「あの・・・失礼ですが・・・こちらの領主は20年にわたり職を務めているはずですが年齢が合わないような・・・」

 

ペトロス「なるほど、アリアン殿は私を疑っておられるのですね。」

 

アリアン「そういうわけでは・・・」

 

ペトロス「ですが私は2代目領主です。」

 

正義「ということは代替わりしたということですか。」

 

ペトロス「えぇ、最近先代領主の父がエルフを迫害していたことが発覚しました。私は父上に行いを改めるように説得したのですが受け入れてもらえず・・・そこで領主をやめていただき領主についたのです。」

 

アーク「して、先代の領主は・・・」

 

ペトロス「悪事を行っていたとはいえ実の父親ですからね・・・城の最上階にある小部屋で大人しくしてもらっています。」

 

正義「つまり軟禁ですか・・・」

 

ペトロス「その時の助けたのがこのトレアサです。一目みて恋に落ちたのです!」

 

アーク「しかし思い切った決断ですな、人とエルフではかなり寿命が違うはず。」

 

ペトロス「いいではないですか!私が年をとっても彼女はずっと美しいまま!こんな素晴らしいことはありますまい!」

 

アリアン「お二人の幸せな姿を見て安心しました・・・では我々はこれで。」

 

ペトロス「お待ちください・・・実はお三方に聞いていただきたい話がありまして・・・」

 

そうして3人は執務室に入る。

 

アーク「一体どんな話だ?」

 

アリアン「のろけ話だったらすぐに帰るわよ。」

 

正義「まぁまぁ、せっかく歓迎してもらったんですし相槌だけはしてましょう。」

 

3人が小声で話すなかペトロスが話をする。

 

ペトロス「お三方を相当な手練れとお見受けしてお願いがあります。彼女・・・トレアサの命を守ってほしいのです。」

 

突然の申し出に3人は驚く。

 

アリアン「どういうことです?」

 

ペトロス「実はここ数日でトレアサを亡き者にしようとする事件は立つ続けに起きているのです。」

 

アーク「暗殺事件!」

 

正義「まぁ、起こりうるでしょうね。貴方も有望で結構いい見た目してますし若いとなったら他の結婚希望の貴族令嬢やその家族からしたら寿命の長いエルフなんて略奪しにくい厄介な奴ってことになりますから。」

 

ペトロス「そうなのでしょうね・・・一週間前にはトレアサのベッドに毒蛇が放りこまれ食事には毒がもられており毒見役が・・・一命はとりとめて療養してもらってますが・・・」

 

アーク「つまり犯人を見つけてほしいと。」

 

ペトロス「はい。お願いできますか?」

 

アリアン「お引き受けします。同じエルフ族として見過ごせないわ。」

 

トレアサ「ありがとうございます!」

 

早速一同は犯人の推理を開始する。

 

アーク「正義殿の言う通り外部の可能性もあるが寝室や食事に罠を張れるとなると曲者は城中のものである線が濃くなってしまうな。」

 

ペトロス「心当たりならあります・・・この城に仕えているものたちは先代、父の代からのものがほとんどです。父を追い落とした私とトレアサに恨みを募らせるものは多い・・・」

 

正義「まぁ、貴方は狙われてないようですし軟禁されている状態でも使用人とは話すわけですから息子はエルフにたぶらかされているとでもいえば忠誠心が高く差別思想な奴は企てそうですね。」

 

アリアン「そうね・・・候補者を炙り出して追放はダメなのかしら?」

 

ペトロス「彼らに罪はありません。そのものたちの首を切ればその家族たちも露頭に迷うことになりましょう。」

 

正義「その家族も切れば問題なしですよ!自分の故郷の歴史書に残る領主も父親殺したり追放してますし(武田信玄や斎藤義龍)自分の一族殺したり(豊臣秀吉や徳川家光)してますから。」

 

アリアン「それ笑顔で言っていいことなの!?どんな暴君よそれ!?」

 

アーク「正義殿!それ戦国時代の領主だから!しかも名君として名高いからたち悪い!」

 

トレアサ「その人たちに比べて甘いことはわかっています・・・人々の中には私たちの結婚を快く思ってない人たちがいることも・・・でもそれは仕方ないことなのです。」

 

ペトロス「確かにそうすれば一番早いのでしょう。ですが怨恨は必ず残ってしまう。私たちは長く穏やかな道を選びたい。」

 

2人は覚悟をもって言った・・・

 

アーク「承知した。では作戦を練ることにしよう。」

 

そうして正義たちは食事を持ち帰って用意された部屋で食べる。

 

アーク「あぐもぐ・・・ロブスターみたいなの美味しいな。」

 

正義「この焼き魚も美味しいですね。港町だけあって新鮮な魚介がそろっています。」

 

アリアン「ちょっと気を抜きすぎじゃない?」

 

アーク「すまんすまん。それにしてもあの二人しっかりしておるな。」

 

アリアン「そうね自分達の結婚で世界を変えようとするのを感じた。力になって揚げたいけど・・・」

 

正義「まあ、トレアサさんにはゼッツセンサーやフードロイドなんかをつけたのでナイフで直接突っ込んできても捕まえてそく尋問ですね。」

 

アリアン「あぁ、あの小型の使い魔たちね・・・抜かりないわね。じゃあ情報収集をしましょうか。私も警護に参加するから2人は城の怪しい人間を調べて。」

 

アーク「承知した。」

 

正義「適材適所ってやつですねわかりました。怪しい奴がいたら速攻で尋問ですね。」

 

そうしてアークたちは城の探索を開始した・・・

 

正義「まずは現場周辺の人間から話を聞きましょうか。」

 

正義たちは夜に城を探る警備兵をとっ捕まえて尋問を開始する。

 

警備兵「な、なんで鎧が・・・」

 

アーク「何故城内を探るように?このメモはなんだ。」

 

ゼイン「まさか城の見取り図を外部に・・・」

 

しかしそこに書かれていたのは・・・

 

ゼイン「・・・愛の言葉ですね。でも唇の色の例えで子豚はないでしょう子豚は。」

 

警備兵「え、そうですか・・・って恋文勝手に読まないでくださいよー!」

 

アーク「すまんすまん、最近奥様が狙われているから調べていたんだ。」

 

警備兵「あぁ、あれですか・・・お二人の結婚見て恋文をしたためてたんですよ・・・まさか疑われているとは・・・」

 

ゼイン「すみません、次は厨房に向かいましょうか。」

 

そうして夜が明けたころ厨房付近を探っていると・・・

 

ゼイン「あれ見てください・・・中から一人フードを被った兵士が・・・」

 

アーク「しかも思い詰めたように・・・怪しい。」

 

後をつけてみると薬屋に入っていった!

 

アーク「薬屋か・・・まだ決定的な証拠ではないが怪しいな。」

 

ゼイン「こういうのは裏どりが大事ですからね。薬屋で聞きこみましょう。」

 

そうして店主に話しを聞くと・・・

 

店主「あぁ、さっきの客なら毒のことを知りたいって。毒草はどこで取れるかときくので北のはずれの森に生えていると教えましたよ。」

 

アーク「やはり・・・」

 

ゼイン「行きましょうか。」

 

そうして教えてもらった森にはいると兵士は草をとっていた!

 

アーク「そこまでだ!」

 

ゼイン「こんな白昼堂々と毒薬作りとは精がでますね。」

 

兵士「ま、待ってくれ!なんの話だ!!?」

 

アーク「毒草をつんでおいて往生際が悪いぞ!トレアサ様毒殺未遂の件だ!」

 

兵士「毒は毒でも解毒薬ですよ!解毒剤があれば処置できると思って・・・」

 

そうして聞き込みは全て空振りに終わった・・・

 

正義「・・・という風に意外とあの二人を慕っている人が多くて苦戦してますね。」

 

そのことを正義たちは部屋にてアリアンに話す。

 

アーク「あとその帰り道にポンタが妙な鳥を見つけたぞ。」

 

正義「あぁ、あの囁き鳥っぽいけどくそ失礼に何見てんだとか承知承知とか繰り返している鼻歌を歌っているオウムですね。」

 

アリアン「鼻歌を歌うオウム・・・そういえば中庭に先代領主が飼っていたオウムの鳥籠があったわよね?」」

 

アーク「もしかしたらそのオウムかもしれんな。とにかく空振りだったな。」

 

アリアン「いいえ、最後に大本命が残っているわ。」

 

アーク「ペトロスの父親殿か?しかし監禁の身、たくらみなどできるだろうか?」

 

アリアン「私にいい考えがあるわ。」

 

正義・アーク「嫌な予感が・・・」

 

その数日後、先代領主の部屋に骨のはく製と鎧が置かれることとなった。

 

父親「なんじゃこの骨と鎧は!中に誰か入っておるのか?」

 

ゼイン・アーク「ぎく・・・」

 

そう、これは飾られたアークとゼインである・・・

 

父親「というわけではないか・・・ふん、ここにいるのももうしばらくの辛抱だ。」

 

するとあのオウムがあらわれる。

 

父親「よいか?明日は妻の命日、ペトロスたちは必ず墓参りに行く。そこを狙え。」

 

オウム「承知、承知・・・」

 

オウムはそうして飛んでいった・・・

 

アーク(やはり黒幕は父親か・・・)

 

ゼイン(あのオウムの行先に協力者がいそうですが今は負えなさそうですね・・・」

 

そうして二人は父親が寝るのを待って抜け出した。

 

一方そのころトレアサとペトロスを乗せた馬車は墓参りにために進んでいたのだが・・・

 

刺客「覚悟ぉお!」

 

刺客たちは一斉に馬車に襲い掛かるが・・・

 

アーク「鎧ラリアット!」

 

ガヴ!執行!ジャスティスオーダー!

 

転移してきたアークの格闘術とゼインの呼び出したグルキャンガトリングで沈んでいく。

 

刺客「な、なんだこいつ!」

 

刺客「構うな!狙いはエルフだ!」

 

刺客たちはなんとか間をすり抜けて馬車に向かうは・・・

 

アリアン「炎よ・・・剣とともに舞い踊れ!」

 

トレアサに化けていたアリアンの炎の件で切り裂かれていく!

 

アーク「一気に片付けるか!ジャッジメント!」

 

フォーゼ!執行!ジャスティスオーダー!

 

バリリり!!

 

残りはアークとゼインのビリーザロッドと電撃魔法で蹴散らされてしまった。

 

ペトロス「お三方素晴らしい活躍です!」

 

アリアン「トレアサさんは今どこに?」

 

ペトロス「町のはずれにある毒見役の家にお見舞いに。」

 

アリアン「北のはずれの毒見役・・・目撃された先代領主のオウム・・・まずい!!アーク!北の森の飛んで!おそらく先代領主の協力者はこいつらの他にもう一人!毒見役の女よ!」

 

ペトロス「そんな!」

 

ゼイン「バッドニュースですね・・・今ゼッツセンサーが毒を入れたのを確認して警告を出してます。」

 

WARNING!WARNING!

 

アーク「急ぐぞ!」

 

ゼイン「まぁ、急がなくても大丈夫ですよ。見張りはちゃんと機能してますから。」

 

アリアン「そうか!使い魔!」

 

そうして駆け付けると・・・

 

毒見役「いたたた!鋏で突くのはやめて!!」

 

ぶしゅぅうう!!

 

毒見役「いやぁああ!冷たい煙が!!」

 

警告音に反応したフードロイドたちが反応して攻撃している光景だった・・・

 

最後は・・・

 

ドゴッ!!

 

毒見役「ぎゃぁああ!!お、お尻・・・」

 

ホルワンコフのスコップが尻に突き刺さり撃沈してしまった・・・

 

トレアサ「うっ・・・痛そう・・・」

 

正義「まぁ、あのスコップは硬い岩盤でもほれるようにできてますからね。」

 

アーク「しかしよく気づいたなアリアン殿。」

 

アリアン「話を聞いて変だと思ったの。毒を飲んで生き延びるなんてそうあることじゃない。毒殺未遂は自作自演だったのよ。毒蛇で失敗したアイツは疑いがかからないようにして満を持して見まいに来たトレアサさんを毒殺しようとしたのでしょうけどそのセンサーが毒を検知できるようになっていたのと使い魔が優秀だったことね。」

 

そうゼッツセンサーのスキャニングモードで毒を検知したゼッツセンサーは素早く警告を行ったためフードロイドたちは攻撃を開始したのだ。

その言葉にフードロイドたちは喜び今回の事件は解決したのだった・・・

 

ペトロス「ありがとうございました!」

 

アリアン「信じていた人に裏切られたのはつらいでしょうけど・・・」

 

トレアサ「今回の件でもッと強くならないといけないと感じました・・・私はエルフ族と人族の関係を信じます。」

 

ペトロス「私も君を守っていくよ。」

 

トレアサ「貴方・・・」

 

ペトロス「トレアサ・・・」

 

アーク「一目なんてもはやないも同じだな・・・」

 

正義「人目をはばからないから父親に隙を突かれて悪評建てられた気もするんですけど・・・」

 

アリアン「ま、まあ、素晴らしいことじゃない・・・」

 

あらためて二人の強さを思い知った皆なのであった・・・

 

アーク「しかし今回は名探偵アリアンの名推理がなければトレアサ殿の命はなかったな。」

 

正義「えぇ、推理力にハードボイルドに事件を解決する力・・・向いてますよ貴方。」

 

アリアン「探偵?ハードボイルド?」

 

正義・アーク「いや、こっちの話。」

 

アーク「しかしペトロスも大変だな。父親の始末もあるだろうし。」

 

正義「ん?あの兵士は・・・」

 

そこには昨晩いた兵士たちも一緒になってオウムを追っていた・・・

 

アリアン「残党狩りね。もう先代領主の味方はいないわ。」

 

そうして時代が変わっていくのを確認していると・・・

 

アリアン「あれは・・・私たちの囁き鳥?」

 

囁き鳥が下りてくると伝言を開始する。

 

囁き鳥「アリアン、アーク、マサヨシ。」

 

正義「この声って確か・・・」

 

アーク「ダンカ殿だな。」

 

そうアリアンとの初任務のときに同行したエルフの戦士だ。

 

囁き鳥「ローデン王国でエルフ族、獣人族人族を問わず拉致を行っている者たちがいる。至急向かってくれ。」

 

どうやらあのバカ息子たち以外にも組織がいたようだ・・・

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