ゼインの世界渡り   作:ikkun

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兄妹の想いと組織

正義たちはダンカからの連絡でローデン王国のホーバンへと訪れていた。

 

正義「ここに3種族を敵に回す豪胆な人身売買組織があるんですよね。」

 

アーク「あぁ、ホーバン領はエルフ族と唯一交易しているリンブルトとローランドを結ぶ貿易の要衝。」

 

アリアン「つまり人の出入りが激しくて人さらいにはうってつけというわけね・・・」

 

町に入ると話の通りエルフ族が普通に町を歩いている。

 

正義「銃人族も交じってますしこれこそなんか異世界って感じですよね。」

 

アーク「そうだな、こんな風景がこの世界でも広まってくれればいいが・・・」

 

アリアン「ユリアーナ姫のおかげでエルフ族も表に出やすくなったからね。」

 

その景色を感慨深く見る。

 

アリアン「まずは宿をとって疲れを癒しましょうか。」

 

そうしてその日の夜にはアークたちは食事に入る。

 

アーク「あぐむぐ・・・うんうまいなぁ・・・」

 

正義「相変わらず豪快な食べっぷりですね・・・明日は手分けして情報収集で大丈夫ですか?」

 

アリアン「そうね・・・でもこれだけ人が多いと情報を得るのも苦労しそうね。」

 

アーク「まぁ、なんとかなるであろう。悪事とは向こうからやってくるものだ。」

 

正義「相変わらずの英雄気質ですね。まぁ、そっちの方が望むところですが。」

 

アリアン「あのねぇ・・・そのせいで面倒ごとに巻き込まれるのよ?はぁ・・・あむあむ・・・うーん美味しい!」

 

アリアンがターキーを頬張るとその耳が真っ赤になった!

 

正義「あれ・・・?これってまさか・・・」

 

アーク「アリアン殿が酔っぱらったときの!」

 

アリアン「うーん・・・この肉独特な味付けよね。癖になりそー。」

 

正義「お酒を使った料理ですかね・・・?」

 

アーク「いや我が頼んだのはよりどりターキーだったはずだが・・・あれ?酔いどれターキー・・・」

 

正義「食べただけで酔える一品・・・忙しい人におすすめなハイブリットなアルコール料理・・・流石は異世界ここまで強い度数の料理を普通に提供するとは・・・」

 

アリアン「うーん・・・あむまむ。」

 

アリアンは話を聞かずにどんどん食べ勧める!

 

アーク「いかん!!」

 

正義「こりゃアリアンの分まで食べるしかないですね・・・あむまむ・・・」

 

アーク「もぐもぐ・・・」

 

アリアン「いいぞいいぞ!一気一気!!」

 

そうして地獄のような盛り上がりを見せる食事なのであった・・・

 

翌日には正義たちは早速聞き込みを開始したが・・・

 

アーク「うん…大した情報はなかったな・・・」

 

正義「裏通りや商人も知らないとなるとやつら相当町を知り尽くしてますね・・・」

 

アリアン「そうね・・・いたた、頭痛い・・・お酒飲んでないはずなのに記憶も飛んでるし・・・」

 

正義(ホントに恐ろしいですね・・・)

 

アーク(飲んだんじゃなくて食べたんだよな・・・)

 

アリアンの酔いっぷりに正義たちは戦慄したときだった・・・

 

少年「さぁさぁ、お立合い!これより素手素足でこの天をも貫く時計塔を上ってみせましょう。しくじりましたらぺしゃんこ。上手く言ったらご喝采!おあしのほうもご奮発!それではごらんあれ!」

 

アーク「おぉ、曲芸か!」

 

正義「しっかし高いですね・・・無茶なことするもんですね少年が。」

 

異世界ゆえの危険な曲芸に正義はハラハラする。

 

住人「あれ?今日は一人か?」

 

住人「確か前見たときは妹が笛を吹いてたような・・・」

 

話を聞いてる間にも少年はもう半分まで登っていた。

 

少年「さぁさぁ、残り半分だ!」

 

アーク「器用なものだな・・・もうちょっと近くで見るか・・・」

 

正義「確かに、落ちたときなら私たちで受け止められますしね。」

 

アリアン「相変わらずね・・・私はここで見てるわ。」

 

近くに行くと少年は無事に登り切っていた。

 

少年「・・・!」

 

3人の視力が少年が誰かにハンドサインを送るのを見る。

 

アーク「あれは・・・アリアン殿を指してるのか?」

 

正義「何か怪しいですね・・・」

 

アリアン「私・・・?」

 

3人が警戒していると・・・

 

「騒ぐな・・・このまま我々と一緒に来てもらいましょう。」

 

アリアンは組織の人間と思われる男にナイフを突きつけられる。

 

アリアン「こういうからくりなのね・・・全員が上を見ている間に攫うっと!」

 

ドガっ!!

 

「ぐわっ!!」

 

しかし拳を抜かなくてもアリアンは戦士として訓練を受けた者。すぐさま格闘術で男たちを叩きのめす!

 

構成員「ちっ!逃げるぞ!」

 

アーク「アリアン殿!」

 

アリアン「私は大丈夫!二人はあの少年を!」

 

アーク・正義「わかった!」

 

そうして正義はウィザードのゼインカードを出すとそれはウィザードライバーとハリケーンウィザードリングとなる。正義はドライバーをスライドする。

 

シャバドゥビダッチヘンシン!シャバドゥビダッチヘンシン!

正義「変身。」

 

正義はドライバーにリングをかざす。

 

ハリケーン!プリーズ!フーフー!フーフーフー!

 

ウィザードはハリケーンスタイルへと変身した正義は風の力で一気に飛び上がる!

 

少年「なっ・・・!飛べるのかよお前・・・」

 

アーク「おっと、我もいるぞ。」

 

アークは転移によって少年の背後に回りこむ。

 

ウィザード「では話を聞きましょうか。」

 

バインド!プリーズ!

 

正義は風の檻に少年を閉じ込めた。

 

少年「た、助けてー!目が回るー!!」

 

アーク「やれやれ・・・悪い大人たちとつるむとは捨て置けんな。」

 

そうして煙幕で構成員を逃がしてしまったアリアンと合流して3人は町の外で話を聞くことにした。

 

少年「あんな技ありかよ・・・」

 

アリアン「ねぇ、あなたアイツ等の仲間なんでしょ?なんであなたが協力してるの?」

 

少年「・・・・」

 

アーク「黙秘か・・・」

 

正義「仕方ないですね・・・どうしてもいやならあなたの心の中に潜入して妹も知らない恥ずかしい出来事を写真に収めますよ。」

 

少年「はぁあ!?そんなことが・・・」

 

エクスドリーム!

 

正義が少年の体にカプセムを回すと深層意識の扉があらわれる。

 

アリアン「これが正義の新しい力・・・尋問にうってつけね。」

 

正義「ほうほう、貴方がおねしょをしてたのは・・・」

 

少年「やめろぉお!?いうから!言うから!!」

 

アーク「まぁまぁ、彼は怪我をしてるし治療してやろう。」

 

アークは治癒の力で傷をいやす。

 

少年「これも魔法なのか・・・骨折とかも直せるか!」

 

アーク「直せるが…わけを聞かせてくれるか?」

 

少年の話を聞くにこうだった・・・その日はいつも通り妹と芸を披露していたがさらに盛り上げるために予定よりも高いところに上ったのだがそこは老朽化で脆くなっていたらしく少年が足をかけたと同時に倒壊。少年はとっさに壁を掴んで無事だったが時計塔の真下にいた彼の妹が瓦礫に巻き込まれて足を骨折してしまい医者にみせようにも治療費は膨大で足りずそれで組織の仕事を手伝うことにしたらしい・・・

 

少年「でも妹・・・シアと同じくらいの子が売られる姿は・・・」

 

アーク「少年、妹のところに案内してくれ。」

 

アリアン「全く相変わらず優しいわね・・・」

 

正義「それに奴らのことです。私たちにバレたとなったらすぐに町を出そうですしそこが勝負ですね。」

 

まずアークたちは少年・・・シルの家に向かった。

 

シア「だ、誰!?」

 

シル「大丈夫だ。騎士様が骨折を直してくれるんだ。」

 

アーク「あぁ、しかし酷いな・・・さぞ痛むであろう。ヒール。」

 

すると赤黒かった彼女の足は元に戻っていく・・・

 

シア「全然痛くない!!」

 

シル「あとはずっと動かしてなかったからマッサージもしないとな・・・」

 

アリアン「兄妹愛か・・・姉さんのは過剰だったけど懐かしいな。」

 

正義「そうですか・・・まぁ、私はここに残るので2人はアジトの方をお願いします。」

 

アーク「どういうことだ?」

 

正義「性格の悪い私は奴らが今後この兄妹に対してどう動くか予想できてしまうんですよね・・・ある程度奴隷がそろった状態で足が不自由な女の子に組織が損切のためにやることといえば・・・」

 

アリアン「・・・!妹をさらって兄に真の口封じを行う!」

 

シア「そんな・・・!」

 

シル「くそ・・・確かに考えそうな手だ。」

 

正義「というわけで外で見張ってる連中には私をこれでごまかします。」

 

プロジェクション!

 

正義はプロジェクションカプセムで自身の投影を作り上げる。

 

シル「すげぇ・・・これも魔法なのか!」

 

アーク「では我我はこの投影をつれてアジトへと行く。」

 

アリアン「シルちゃんのこと頼んだわよ!」

 

正義「お任せを。」

 

そうしてアークたちが外を出ると・・・

 

構成員「やっぱり裏切りやがったか・・・まぁこの娘をさらえばお釣りが・・・ぐばっ!」

 

構成員「おまえいつからそこに・・・ぎゃぁ!!」

 

早速アジトに入ってきた男たちを正義は仮面ライダー夢現の使う刀で切り裂く。

 

シア「ほ、本当に来た・・・」

 

正義「奴らは思ってた以上に行動が早い・・・奴隷は外に出るかもしれませんね。」

 

シア「なら早く助けないと・・・」

 

正義「そうですね・・・まぁアイツ等もこいつらだけで誘拐は事足りると思ってそうですしシアさんは騎士にこのことを伝えてください。私は貴方の兄と合流します。」

 

シア「はい!お兄ちゃんのことお願いします・・・!」

 

シアに頼まれて城門のところに移動するとアークたちと合流できた。

 

シル「シアの方は・・・!」

 

正義「無事制圧完了です。」

 

アリアン「連れていかれる先はオーラブらしいわ。すぐに向かいましょう。」

 

そうしてアークたちがショートワープで向かうと馬車がいくつも通り過ぎる・・・

 

シル「違う・・・違う・・・あいつだ!」

 

少年は御者の顔を見て叫ぶ。

 

アーク「シルはここで待っていろ。ふんっ!」

 

アークは馬車の前にたって進路を妨害する!

 

正義「さぁ、大義の見えてない愚か者たちに天誅を・・・」

 

正義は仮面ライダー夢現のカードを出すとそれは夢現ドライバーとデイドリームカプセムへと変わり正義はカプセムをドライバーにセットする。

 

デイドリーム!

 

正義「変身。」

 

正義がドライバーを回すと赤い月と白い月に照らされて影が融合して変身が完了する。

 

ハハハハハ!デイドリームライダー!否、我が名は夢現!

 

正義は仮面ライダー夢現に変身すると白昼夢の力で地面を畳替えしのようにひっくり返して馬車を横転させる!

 

構成員「な、なんだ今の!?」

 

構成員「あの時のダークエルフもいるぞ!?」

 

アリアン「ふんっ!!」

 

夢現「今日はコンビネーション技ですよ!」

 

夢現!白日夢斬!

 

アリアンと夢現の息を合わせた斬撃に構成員たちは倒れ伏す。

 

アーク「兄の妹を思う心を悪事に利用するとは・・・見過ごすわけにはいくまい!」

 

構成員「なんなんだあいつはー!!」

 

アーク「ワイバーンスラッシュ!!」

 

アークは斬撃によって残りの構成員を吹っ飛ばして事件は解決するのだった・・・

その数日後には兄妹はもう芸を披露していた。

 

シル「さぁさぁ、お立合い!頂上まであと少し!」

 

正義「全くあんなことがあったというのにたくましいですね・・・」

 

アリアン「でもすぐに復帰できてよかったじゃない。」

 

アーク「妹の笛もなかなか・・・二人そろうとまた見事だな。」

 

二人の芸を見てほっこりとしていたときだった・・・

 

アリアン「あ、囁き鳥だわ。」

 

連絡用の鳥が飛んでくる。

 

囁き鳥「アリンちゃーん!!大至急お姉ちゃんに会いに来て―!!」

 

アリアン「イビン姉さん!?」

 

なんと声の主はアリアンの姉、イビンからだったのだ・・・

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