アリアンとイビンは剣を構えて向き合う。
イビン「さあ、どれだけ腕を上げたか見せてちょうだい?」
アリアン「望むところ!」
そうしてアリアンは巧に剣をイビンに振り下ろす!
ビュッ!
イビン「いやー!アリアンちゃんすごーい!」
ガッ!
イビン「お姉ちゃん負けちゃいそう~!」
そう言いつつイビンは余裕をもって躱している。
アーク「全てイビン殿に見切られている・・・」
正義「というよりあれは天性と経験から来る先読みで躱してますね。攻撃的なグレニスさんとは違った鋭敏な回避を軸にした剣術・・・厄介ですね。」
アークと正義はイビンの戦い方を分析する。
アリアン「やっぱり素早い・・・炎を纏いし礫よ・・・敵をうがち屠れ!」
アリアンが炎の散弾を放つと・・・
イビン「風よ・・・我と共に駆けろ!」
イビンは風の魔法を体に纏って素早さを上げて全段躱して間合いに入った!
カッ!
正義「剣を弾いた!」
イビン「水よ、我が意に答え敵を洗い流せ!」
そうしてイビンは水魔法で作った水球にアリアンを閉じ込めた!
アリアン「がぼ・・・んんんん!!」
イビン「はい、勝負ありー!」
イビンが水魔法を解除するとアリアンはダウンしてしまうのだった・・・
イビン「まだまだね。」
アーク「姉上殿お見事!」
正義「親子そろって強すぎですよ・・・」
イビンの腕前に二人は関心するのだった・・・
そうしてアリアンの息が落ち着いたころには夜になっていた。
正義「イビンさんもう寝ちゃいましたね。寝つきよすぎでしょ。」
アリアン「仮眠とは言ってたけど・・・結局任務については聞けないし・・・」
アーク「姉上殿に負けたこと気にしているか?」
アリアンが落ち込みながら言うのをアークが問いかける。
アリアン「落ち込みもするわよ・・・姉さんは昔から何考えてるかわからないけどそれでも私の中では輝いてたの・・・私が物心ついたころから戦士として仲間を沢山救ってて・・・少しでも姉さんに近づいたかと思ってたけど・・・」
アリアンはそう言って暗くなるが・・・
アーク「いや、我と初めて会ったころに比べても間違いなくたくましくなっているぞ。」
正義「そうそう、はじめのころは猪突猛進って感じでしたけど推理したり作戦考えたりしてますし。」
アリアン「そりゃそれ以上の猪突猛進な人たちがいればね・・・でもそうかしら。」
アーク「それにアリアン殿も多くの物をすくってきたではないか。その頑張りを見てきた我が保障する。」
正義「そうそう、世界をめぐってきましたが間違いなく指折りで強いことは保障しますよ。」
アリアン「・・・ありがとう。それにしても長い付き合いになったわよね。私たちって。」
アーク「我の旅は急ぐものでもないしな。大いに楽しんでいるぞ。」
正義「私も意外と自由気ままですしね。この世界での活動は結構充実してますよ。」
二人は長い縁にこう答える。
アリアン「今回も頑張らないと・・・」
そう、決心してアリアンたちは仮眠から起きたイビンから任務を聞く。
イビン「このアネット山脈にデネルっていう村があるんだけど・・・深い森にある村でね近隣の村とは一切交流のないかなり閉鎖的な村だったの。」
アーク「過去形ということは今は違うのか?」
イビン「うん、村長の一族が村を治めてたんだけど・・・数年前に魔獣に襲われて全滅してしまったの。生き残った村長の娘が後を継いだんだけどその子が天使のように優しいと評判で彼女が納めるようになってから外との交流が増えたの。そこにリーザの里というエルフの保護をしている施設があるの。」
アリアン「リーザの里?」
イビン「ユリアーナ姫のおかげで囚われていたエルフたちの救出と解放が進んでるでしょ?」
正義「あぁ、あの理想の燃えてたお姫様・・・」
アーク「頑張ってるのだな・・・」
イビン「え?もしかしてまたアーク君たちが関わってるの?」
アリアン「死にかけてたのを蘇生させたらしいの・・・もう驚かないわよ。」
イビン「歴史に残る偉業よそれ・・・まぁそれで解放が進んだまでは良かったんだけど簡単に故郷に帰れるわけじゃない・・・」
正義「まぁ、まだ差別的なところもありますし面倒見る義理はないって感じですか・・・」
イビン「リーザの里では保護したエルフたちを故郷へ返す手伝いをしてくれてるらしいの。」
アリアン「リーザの由来って・・・」
イビン「えぇ、村長の娘の名前よ。夫と二人で施設を作ったの。」
アーク「しかしそのような活動そうとう金もかかりそうだが・・・」
アークが懸念事項を口にする。
イビン「夫はもともと国外の商人だったんだけど所要でリーザに出会って恋に落ち結婚したそうよ。商人だったときのお金をたんまり持ってきたらしいわ。」
アーク「中々情熱的なごじんだな!素晴らしい話のようにも聞こえるが・・・」
イビン「本当の話だったらね・・・エルフや獣人を返してると言ってるけど・・・実際に戻ったものがいないらしいの・・・」
アリアン「そんな・・・」
イビン「襲撃されたとか送った後のことは知らないと言われればそれまでよね。だから・・・」
アリアン「真相を確かめに行くのね・・・」
今回の任務は潜入からの調査任務となりそうだった・・・