正義たちは準備をあらかた終えて最終確認に移っていた・・・
フォス「忘れ物はないです?」
ステラ「あっても問題ないわ!買えばいいんだから。でも研究のために食べ物は買わないとね!」
ステラは渡されたお金を見せて自信満々に言う。
正義「計画的に使わないとだめですよ。宿泊費や食事代やその他雑費に使うんですから。ネムを止めるのにどれだけ苦労したか・・・」
ネム「正義のせいで少ししか買えなかったの・・・」
フォス「でも買ったんですね・・・」
正義をもってしても隙あらば買うネムの執着にフォスは呆れる。
ステラ「野宿もするんだからもっと必要なものを入れなさいよ!」
流石に野生に近い生活をしているステラはネムに注意する。そのときだった。
ソーカ「準備はできてる4人とも。」
そう言ってきたのはソウエイの配下の竜人族、ソーカだった。
正義「はい。多少の備品面でのトラブルはありましたがすでに鎮静化済みです。」
ソーカ「そう、じゃあ任務の確認をするわよ。まず西側諸国の調査といっても特別なにかしろということじゃないわ。動くだけで意味があるの。くれぐれも問題を起こさないこと。あとは街道や宿、水場の使い勝手の確認ね。設備や食事、働く人もチェックしてね。」
ステラ「任せなさい!」
ソーカ「あぁ、路銀は余裕をもって渡したけど足りなくなったら・・・」
ネム「ちょっと少ないから欲しいの。」
正義「あー!ネムのは私が管理するのでご心配なく!」
ソーカ「報告書といっしょに不足分は転送するからブルムンドには馬車で行きなさい・・・」
ソーカの不安そうな顔をよそに4人は出発するのだった・・・
馬車は順調に街道を進んでいく・・・
正義「出発してないのにいきなり怒られそうでしたがなんとかなりましたね・・・」
フォス「あはは・・・そうですね。」
ステラ「全く先が思いやられるわね・・・もぐもぐ。」
正義「ちょっと!いつの間に菓子なんて買ったんですか!?」
ステラ「あんこが入ってて美味しいわよ。食べる?」
フォス「私たちがしっかりしないとだめですね・・・」
頭を抱える正義にフォスは自分もアシストするという。
正義「ありがとうございます・・・資料によると街道の全部に石畳が敷かれてて片勾配によって水が側溝に流れやすくなっているようですね。」
フォス「あとは標識や魔物よけに街頭・・・食堂と浴場が併設されている宿屋も一定区間にあるそうですね。」
ステラ「今日は宿屋に泊まるのよね。楽しみだわ!」
ネム「警備隊員も見回ってるから安心なの。」
正義「しかし馬車がガタつかないほどの整備とは・・・テンペストの技術力は凄いですね・・・」
現代に勝るとも劣らないレベルに正義は関心する。
そうして何事もなく馬車は関所にたどり着いた。
ネム「ずっと乗ってるから疲れるの。」
ステラ「あんた寝てただけじゃない。」
正義「でもネムは寝る場所によっては眠れないこともありますからそれだけがたついたりしなかったってことで報告できると思いますよ。」
そうして関所で通行許可証を見せる。
係員「お、お兄さん引率でお使いか。ご苦労さん。」
おそらく正義が年上に見えるせいでステラやネム、フォスは妹分だと思われているようだ・・・
ステラ「私は子供じゃ・・・むご・・・」
つっかかりそうなステラをフォスは止めながら宿屋に入るのだった・・・
フォス「さて、宿屋にチェックですね。」
正義「といっても2部屋取りましたがどちらも快適そうですね。」
ネム「ベッドも最高なの。あとは枕をえりすぐりのものにすれば・・・」
ネムはそうして荷物から枕を出そうとしたが・・・
ネム「・・・・・」
正義「どうしたんですか?固まってしまって・・・あれ?」
フォス「あれ?それって・・・」
ステラ「紫色の猫?」
そうネムのリュックの中に紫色の猫が入っていたのだ・・・