正義たちが食堂に向かうと一人の女性が冒険者と思われる男たちともめていた。
女性「約束が違うじゃないか!そんな金額払えないよ!」
冒険者「あ?ファルムスまで荷物だけでなくそいつら裏切者の護衛までしてやるんだ。妥当な金額だろ?今更帰りたいなんて面の皮が厚い奴らだぜ。あんたもよくそいつらに付き合いよな。」
女性「もういい、ここまでで結構だよ!」
交渉は決裂し冒険者は立ち去ってしまった・・・
正義「どうやらファルムスの避難民と一緒に行こうとしてたみたいですけど護衛の料金をふっかけられたみたいですね。」
フォス「でもそれならファルムスにも行くみたいだし好都合です。」
ネム「移動は馬車がいいの。」
利害が一致するため正義たちは女性に話しかける。
正義「すみません、私たちもファルムスに行くので護衛の代わりの馬車に乗せてもらえないでしょうか?」
ステラ「私たちBランク冒険者なのよ!」
フォス「馬車に乗せてもらえれば料金はいらないのです!」
女性「お嬢ちゃんたちがBランク!?すごいね!ならお願いするよ!」
そうして交渉が成立した正義たちは翌日の朝馬車にのってファルムスに向けて出発した。
女性「そういえばお嬢ちゃんたちはファルムスには何しにいくんだい?」
正義「知り合いが催し物をするのでそれを見にね。」
フォス(流石正義さん。ごまかし方が上手です・・・)
ステラ「お姉さんは何しにいくのよ?」
女性「私はファルムスまで新しい販路の開拓をね。新しい王様が即位するしね。」
正義「確かに商売のチャンスはありそうですね。」
そんなことを言いながら馬車を走らせているとあっという間にファルムスの国境付近まで来た。
女性「入国審査に時間かかるだろうから護衛はここまでで大丈夫だよ。ありがとね。助かったよ!」
フォス「はい、お気をつけて!」
そうして4人は一足先に入国手続きを終えるのだった・・・
正義「やっぱり冒険者の身分証は楽でいいですね。」
ステラ「簡単に審査をパスできたわね。」
改めて身分証の凄さを実感しているとテントが集まっているところを見つけたのでなんなのか尋ねる。
フォス「あのこのテントは?」
兵士「避難民の避難場所さ。」
ステラ「戦争は終わったしファルムスは戦場にならなかったんだから自分の家に帰ればいいじゃない?」
兵士「そうもいかんのだ・・・家族だけ逃がしたのなら呼び戻せるんだがな。徴兵令を無視して家族ぐるみで逃げたら敵前逃亡だからな。帰っても村に受け入れてもらえないんだよ。」
正義「だからあの馬車の人も怯えてたわけですか・・・」
フォス「皆が兵士じゃないし事情や考えがあるんですね・・・」
ステラ「そうね・・・」
ネム「でも受け入れる場所があってよかったの。」
兵士「なんでもブルムンドの貴族で私財を受け入れて行ってるらしいんだよ。」
正義「それはまた凄いですね・・・ってあれは・・・」
そこには必死に働いているコックルの姿があった・・・
兵士「そうそう、あの人だよ。」
コックル「ひぃ!?私は真面目に働いております!あのお方にはサボってないと伝えてくださいぃ!」
しかし前にあった時とは対照的に何かにすごい怯えている様子だった・・・
ディアブロ「くふふふ・・・結構、真面目に働いてるようでなによりです。」
正義「おぉ!」
フォス「ディアブロ様!」
なんと意外な場所でディアブロに再開するのだった・・・