ゼインの世界渡り   作:ikkun

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部下の気持ちとパーティの誘い

フォスがヨウムたちがくだを巻いている間に気配を感じて外に行ってみると・・・

 

フォス「グルーシス様、中に入らなくていいんですか?」

 

グルーシス「いいんだよ!俺は別に・・・ミュウランに頼まれただけだしな。腐っても王様だし何かあったら困るだろ!」

 

フォス「そうですか。」

 

グルーシス「俺には話はわかんねぇが話せる相手がいてよかったぜ・・・」

 

そういうとグルーシスはフォスたちにヨウムを任せて行ってしまった・・・

 

正義「つまり・・・この酔っぱらってる3人は私たちでお城に送らないといけないんですね。」

 

正義は冷めた目で出来上がってるヨウムたちを見る。

 

エドワルド「わ、我々には護衛もいるし飲みなおすから大丈夫だ!」

 

正義の殺気にエドワルドとエドマリスはそう言い訳をする。

 

ヨウム「そういうことなら俺は帰るか。ミュウランも心配してるみてーだし。」

 

そうして5人は城に行くことになった・・・

 

ネム「それにしいぇも面白い動きなの。」

 

正義「ああいうのを異世界では千鳥足って言うんですよ。」

 

フォス「安酒は酔いやすいって言ってたです。」

 

ヨウムの千鳥足に4人は面白そうな目線を向けていると・・・

 

ステラ「なんかお城に近づいたら明かりが増えて建物も立派になってきたわね。」

 

ヨウム「さっきの酒場あたりは一般庶民の住む地区だからな。中心はお貴族様や豪商なんかが住んでるから立派にするのさ。貧困層なんかは城壁の外で屋根のあるところで寝られればラッキーな生活さ。俺もそういう場所で育った。それがこの国の王様になるってんだから面白いよな。」

 

フォス「ヨウム様ならその壁をなくすんですよね。」

 

ヨウム「当たり前だ。壁なんかぶっ壊してやるよ。」

 

正義「壊すなら慎重にやってほしいですけどね。」

 

ヨウム「そうだな。またミュウランに言われそうで怖いぜ・・・」

 

ヨウムがひやひやしていると商人の女性とすれ違った。

 

女性「やだ、お嬢ちゃんたちじゃないか!」

 

フォス「あ、こんばんは。」

 

正義「ここまでくるとなにか縁を感じますね・・・あ、こちらにいるのは先ほど言った友人です。」

 

女性「そうなのかい・・・」

 

正義「それで販路の方はどうですか?」

 

女性「恥ずかしながらさっぱりさ。大規模な事業が始まるって商人たちの間で流れてるからね入り込む余地はあると思うよ。」

 

ステラ「そうよ。今は英気を養うときよ!」

 

ステラが女性を励ましてる間にフォスがヨウムに相談する。

 

フォス「あのヨウム様。お姉さんの商売相手になってあげることってできますか?難民の人たちに気をかけていて良い人なんですよ。」

 

ヨウム「へぇ・・・いいぜ。詳しくはわからねぇがなんとかなるだろ。」

 

正義「そんなアバウトな・・・まぁお姉さん喜んでください。この人実は大口の契約先を持ってて取引をしてくれるそうです。」

 

女性「そうなのかい・・・お嬢ちゃんたちが言うなら間違いないんだろうね。助かるよ。よろしく頼むねお兄さん!」

 

ヨウム「あぁ。詳しくは戴冠式が終わってからな。」

 

そうして女性に恩返しのできた4人はお城の応接室で待つことになった・・・

 

正義「ほらネム。ミュウランさんが来ますから起きてください。」

 

ネム「もう夜遅いの、眠いの・・・」

 

正義がネムを起こしながら待っていると・・・

 

ミュウラン「いらっしゃい4人とも、早速迷惑かけちゃったみたいね・・・」

 

フォス「いえ、グルーシス様に任されたので。」

 

ミュウランがお茶を用意して現れた。

 

ステラ「全く王様になるのにあんな安居酒屋で愚痴るなんて!」

 

正義「まぁまぁ、貧困層のことを忘れないために行ったんですから・・・」

 

正義たちはヨウムの悩みを報告した。

 

ミュウラン「そう、ヨウムがそんなことを・・・」

 

フォス「どうしたです?」

 

正義「まさかミュウランさんがマリッジブルーとは・・・」

 

ミュウラン「そうじゃないわ。クレイマン様のことを思い出しちゃってね・・・」

 

ステラ「なによ!あんな悪党にまだ様付けなんてしちゃって。」

 

正義「そうですね。心臓取った上にテンペスト襲わせたんですから呼び捨てでいいんじゃないですか?」

 

ステラと正義は不満げな顔で言う。

 

ミュウラン「癖ね・・・とんでもなかったけど昔はもう少しまともだったから・・・」

 

ステラ「そういえば部下も言ってたわね・・・」

 

ミュウラン「だから諫めなかったことを後悔してるのかも・・・だから今度はヨウムが馬鹿な真似しそうになったら目を覚まさせないとね。」

 

ミュウランは決意した顔でそう言った・・・

 

ミュウラン「今日はありがとうね。部屋も用意したからゆっくり休んでちょうだい。」

 

フォス「ありがとうです!」

 

ミュウラン「あ、あと明日ドレスとスーツの採寸をしたいから時間をもらうわね。」

 

正義「もしかして戴冠式の前のパーティという奴ですか。」

 

ミュウラン「えぇ、ヨウムが王になったことと結婚のお披露目の夜会をね。せっかくだから出席してもらいたくてね。それでマナーが色々あっておざなりにすると貴族様に軽んじられて面倒なのよ。」

 

ネム「つまり・・・作法を覚えるってことなの。」

 

フォス・ステラ「???」

 

正義「早速不安になってきました・・・」

 

果たしてこの二人がマナーを覚えられるのか・・・?

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