正義たちはハッコンを押しながら道を進んでいるとスコンが呟く。
ミケネ「もうすぐ紅豚魔(こうとんま)が出てきた場所だったな・・・」
スコン「いきなり出てくるから怪我しちゃったのよね・・・」
正義「まぁ、そうなってもこの魔道具は結界も張れるから安全ですよ。」
ぺル「加護持ちの魔道具!?本当に珍しいな!」
ショート「本当にお宝並みの価値だな・・・」
ハッコンの凄さに感心していると・・・
紅豚魔がうなり声を上げながら突進してくる!
正義「また切り刻みますか?」
ハッコン(いやもっといい機能がある!フォルムチェンジ!)
そうしてハッコンが代わったのはガソリンスタンドにあるセルフ型の給油機だった・・・
正義「なるほど・・・確かにこれも硬貨投入で出てきますし自販機の定義に沿ってますよね・・・」
正義がそう言いながらノズルを外して紅豚魔にガソリンを浴びせる!
ミケネ「あれって油か!?」
スコン「紅豚魔が足を取られてころんじゃってる!」
正義「あとは任せてください。」
アギト!執行!ジャスティスオーダー!
ゴオオ!!
紅豚魔「きゅいいあ!?」
ゼインに変身したゼインはシャイニングカリバーで油に点火して紅豚魔を一気に燃やしてしまった!
ぺル「これで進める!」
ショート「いや待て!」
ぺルが喜んで進もうとするがショートが制止したすぐあとだった!
「ごおおお・・・!」
スコン「炎巨骨魔!(えんきょこつま!)」
その名の通り炎を纏った骨の魔物が迷路の壁を破って現れた・・・!
ゼイン「この炎ももろともせず突っ込んでくる・・・やっぱり炎への耐性が凄いですね・・・」
ショート「分析してる場合じゃねー!逃げろー!!」
さらに燃える紅豚魔を見て逃亡する正義たち。
ゼイン「紅豚魔を食べたら言っちゃいましたね・・・っていうか骨が豚食べてるってなんかシュールですね・・・」
ミケネ「そりゃ魔物だし階層主だからな・・・」
スコン「本当びっくりしたわ・・・」
ショート「倒したらお宝手に入るって噂だけどあんなのどうやって倒すんだよ~!」
ゼイン「俺とハッコンで炎を消せば行けそうですけど・・・」
ハッコン「いやいや!あんな勢いの炎正義はともかく俺はポイント切れになる!」
ハッコンたちはため息をつきながら夜の見張り、具体的には階層主の手下である炎人魔(えんひとま)を交替で倒しながら眠るのだった・・・
ミケネ「それにしても正義さんの水の剣とハッコンの水があったおかげで余裕で倒せたな!」
ゼイン「いえいえ、貴方たちの爪や牙を使った戦いも流石でしたよ。」
ショート「そろそろ出口のはずだぜ。そうしたらお前たちの仲間に会えるんだよな。」
正義「はい、お世話になりました。」
ミケネ「俺たちは契約に従っただけさ。」
ゼイン「そうだ、契約ついでにはなりますが・・・」
ドライブ!執行!ジャスティスオーダー!
ゼインはドライブのマッドドクターの能力でスコンの足を治療した。
スコン「足が治ってる!」
ゼイン「貴方たちが悪人か見極めてましたがちゃんと出口まで送ってくれましたからこれは疑ったお詫びと追加料金ってやつです。」
ぺル「これでお宝さがしも続行できそうだ!ってなんか争ってる音がするような・・・」
すると袋熊猫人魔の聴力が戦闘音を捕らえたようだ・・・
スコン「なんか数も多そうだね・・・」
ミケネ「どうする?」
ショート「俺がちょっと見てくるよ。」
ショートが音のする方に行くとすぐに戻ってきた。
ショート「皆―!クマ会長がいたぞ!急いで向かおう!」
ミケネ「クマ会長って清流の湖階層にいるはずじゃ・・・」
ゼイン「おそらく愚者の奇行団が連絡してくれたんでしょうね。」
ぺス「愚者の奇行団とも知り合いなの!?」
会長や有名パーティとのコネクションに驚く暴食の悪魔団だったがハッコンと正義はこれで無事に戻れるとほっとする。
ショート「そうだ、ハンターの中に凄いのがいたぞ。お前たちの名前を叫びながら岩人魔をキックやパンチで何体も砕いてる。」
ぺル「嘘だ、人間が素手で砕ける硬度じゃないよ?」
ショート「あとこうも言ってたな。心配ばかりさせて!一発ガツンとかまさないと気が済まないとか・・・あれ?なんでアンタたち引き返そうとしてるんだ?」
暴食の悪魔団が振り返るとそこにはハッコンを押しながらこの場から遠ざかろうとするハッコンとゼインが目に入った・・・
ゼイン「さ、先に合流をお願いします。私たちは安全を確保するため近くの魔物を倒してから向かいますから・・・」
スコン「安全ならまず会長たちと合流してからの方が良いんじゃ・・・?」
ミケネ「アンタたちなんかやらかしたのか?」
焦りながらこの場から遠ざかろうとするハッコンだったが・・・
ラミリス「ハッコーン!!正義ー!!」
次の瞬間にはラミリスが魔物を蹴り飛ばしながら現れた・・・
ラミリス「うぅうう・・・二人とも―!!」
ドーン!!
ハッコン・ゼイン「ぎゃぁあああ!!」
二人は交通事故のようなタックル・・・もとい抱擁で吹き飛ばされるのだった・・・