ゼインの世界渡り   作:ikkun

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終わった後と残酷な加護

正義たちが戻ると皆が歓迎してくれた。

 

始まりの会長「諸君!よくぞやってくれた!ハッコン、すまないが宴会用の飲み物と食べ物を用意してくれ。」

 

そうしてハッコンはいつもの料理を用意すると・・・

 

ハッコン「やってみたことをやってみるか!」

 

正義「それは・・・お米が出てくる自販機ですか?」

 

ハッコン「あぁ、念動力があるから調理もできるかなと思ってな。」

 

正義「じゃあ鍋持ってきますね。」

 

正義が鍋を持ってくるとハッコンはガス自動販売機になってそのままお米と水を入れて炊くのを開始する。

 

ハッコン「手伝ってもらうことはあるけどなんとかなりそうだ。」

 

正義「これは・・・炊き込みご飯ですか。」

 

ラミリス「すごーい!美味しそう!」

 

ヒュウルミ「そうだな。」

 

そうしてハッコン手作りのごはんを食べた翌日にはヒュウルミの転送陣の修理は完了していた。

 

ヒュウルミ「ここと清流の湖階層だけ移動できるようにしておいたぞ。魔物には使えないようにしといた。」

 

ラミリス「お疲れ様。」

 

ミシェル「ありがとうございます。」

 

ケリオイル「おぉ、頑張ってるね。ここが落ち着いたら清流の湖階層に戻るか。」

 

アカ「残党もいないみたいだしね~。」

 

正義「流石愚者の奇行団、仕事早いですね。」

 

シュイ「ちょっと!なんでこの変態と一緒なんすか!!」

 

へブイ「やれやれ・・・私は幻覚魔法を使ってませんよ。どこに変態がいるというのですか。」

 

正義「自覚のない変態がいるのが唯一の欠点ですが・・・」

 

ケリオイル「わりぃな誰かが見張ってないといけないからな。」

 

へブイ「気にしないでください。か弱い女性を守るのは紳士の役目ですから。」

 

シュイ「うわぁああ!崩れた民家から靴掘り当てては鼻をぴくぴくさせる!まじきもいっす!」

 

へブイ「情緒不安定ですね・・・可哀そうに。」

 

シュイ「うぅううう!!」

 

シュイの弓を軽やかによけるへブイ・・・やってることは高度なのだが・・・

 

ハッコン「きっかけと内容は酷すぎる・・・」

 

ケリオイル「そうだハッコン、正義、この後いいか?」

 

正義「かまいませんがあれほっとくんですか・・・?」

 

ケリオイル「いつものことだ、愚者の奇行団の拠点に来て欲しくてな。」

 

ハッコン「え・ここ・に?」

 

ケリオイル「あぁ、ここにあるぜ。」

 

二人は意外そうにする、てっきりもっと深い階層にあると思ってたからだ。

 

ケリオイル「ハッコンやラミリス、ヒュウルミにも話しておきたいことがあってな・・・」

 

フィルミナ「そうですね・・・知ってもらったほうがいいですね。」

 

アカ・シロ「・・・・」

 

影のある雰囲気に一同はただごとではないと思いシュイとへブイが落ち着いた後拠点に向かうことになった。そうしてシュイに拠点のことを聞く。

 

ヒュウルミ「始まりの階層にあったんだな。」

 

シュイ「目立たないようにしてたっすね。」

 

ラミリス「シュイは団に入って何年くらい?」

 

シュイ「2年もたってないっすね。」

 

正義「じゃあへブイの方が先輩なんですか?」

 

へブイ「えぇ。私が先輩です。まぁ愚者の奇行団に先輩後輩とか上下関係はありませんよ。」

 

正義「みんな普通に団長に給料交渉したり不平不満行ってますしなんか家族みたいな感じですよね。」

 

へブイ「そうですね。とくに団長と副団長、アカさんとシロさんは古参ですね。4人で最初は活動してたみたいですしね。」

 

シュイ「そうなんすか・・・言われてみれば確かに一緒に行動することが多いっすね。」

 

ミシェル「先ほどの話を聞いて気になることがあって・・・アカさんとシロさんの気配が・・・いや憶測で語るのはやめましょう。」

 

ハッコン・正義「気になる・・・」

 

4人のことで気になることがあるので皆で向かうと壁のない家があった・・・

 

ヒュウルミ「随分と風通しのいい家だな。」

 

シュイ「あぁ、違うっすよ。この隠し扉の先にあるっすよ。」

 

シュイが地面をいじると隠し扉と階段が現れた。

 

正義「地下ですか・・・まさにアジトって感じですね。」

 

ラミリス「正義もこういうの好きなんやね!」

 

そうして階段を降りると4人が座っていた。

 

ケリオイル「おう、来たな。ハッコン、悪いが全員分の飲み物出してもらえるか?」

 

そうしてハッコンが飲み物を出すとケリオイルは話し始める。

 

ケリオイル「ようこそ。愚者の奇行団の拠点に。ココに呼んだのは俺たちの目的を話すためだ。まずはおさらいだがこのダンジョンを制覇すれば願いがかなえられるのは知ってるな。」

 

正義「ってことは願いに関することですか?」

 

ケリオイル「あぁ、南西のダンジョンで願いがかなえられたらしいがそのダンジョンは消滅したらしい・・・」

 

ラミリス「ってことは清流の湖階層も消滅しちゃうの?」

 

ヒュウルミ「ダンジョンが消える時にダンジョン内にいる人は・・・」

 

ケリオイル「強制排出されるみたいだぜ。でだ、俺と副団長の望みを言うぜ。今までうやむやにしてて悪かったな。」

 

そういうと二人はさらに隠し扉を開けてさらに地下に潜ると宝石の壁に囲まれた場所につく。

 

そしてその宝石の一つには・・・

 

ヒュウルミ「なんだあれは!?」

 

ミシェル「男の子・・・ですか?死んではないようですが・・・」

 

そう、男の子が棺のように閉じ込められて眠っていたのだ・・・

 

ケリオイル「こいつは・・・俺とフィルミナの息子だ。」

 

ハッコン(ん!?今なんて・・・)

 

正義「夫婦漫才良くしてるから予感はしてましたけど・・・結婚してたんですか!?」

 

ハッコンの処理が追い付かない中正義は驚く。

 

ラミリス「正義君も思うよね!?」

 

シュイ「確かにうすうす感じてはいたっすけど・・・」

 

皆驚愕する中ケリオイルは進める。

 

ケリオイル「黙ってて悪かったな・・・・結婚して20年近くだったか。」

 

フィルミナ「そうですね。あなた。」

 

正義「ま、まさかケリオイル団長に先をこされてるとは・・・しかもあなた呼びされてるほどラブラブとは・・・」

 

ミシェル「何と張り合ってるんですか貴方は・・・」

 

へブイ「嫉妬ですね。」

 

愕然とする正義をよそにケリオイルは続ける。

 

ケリオイル「そしてアカとシロも俺達の子供だ。」

 

全員「えぇええええ!?」

 

アカ「意外とバレなかったなー。」

 

シロ「黙っててわりぃ。」

 

ミシェル「なるほど・・・だから二人の気配が団長と副団長に似てたわけですか。」

 

ケリオイル「へブイは驚かないんだな。お前の慌てるところもみたかったんだけどな。」

 

へブイ「すみません、うすうす・・・」

 

ラミリス「ってことは二人はその子のお兄さん?」

 

アカ「いや長男は眠ってる方。」

 

シロ「俺達三つ子だからな。」

 

正義「・・・・・・」

 

ミシェル「うわー!正義師匠の魂が抜けてる!」

 

ヒュウルミ「悔しがりすぎだろ!っていうかこれは水晶の棺か!」

 

ヒュウルミが閉じ込められているものを察する。

 

ケリオイル「その通り、大昔の作られたものでな。入れば永遠に時が止まったまま姿を保てる。」

 

フィルミナ「この子には負の加護があってこんなことに・・・」

 

シュイ「負の加護?」

 

ケリオイル「加護は良き神から与えられるものだが悪しき神から与えられたろくでもない力があるんだ・・・日常生活すらままならなくなり助けるために眠ってもらうことにした。」

 

正義「・・・つまり3人のうちその子にだけ加護が発生したわけですか・・・」

 

復活した正義が推理する。

 

フィルミナ「えぇ、腐食の加護。触れるものばかりか自らも腐ってしまう最低最悪の力。それに超回復の加護も持っていたばかりに腐食と再生を繰り返しで痛みを与え続けられる・・・」

 

ラミリス「でもなんで負の加護を・・・」

 

ケリオイル「昔ハンターチームを壊滅まで追い込んだ時に古代の呪いの品を使われてな・・・それなのにこいつが加護を押し付けられたのにしばらく気づかなかった・・・そして気づいたときには痛みで動けなくなっていた・・・」

 

もう団長たちの願いはわかった・・・息子の負の加護を失くすことだった。

 

ケリオイル「この棺の効果は1,2年が限度。時間がない。お前らに相談がある・・・冥府の王に寝返らねぇか?」

 

それは衝撃の提案だった・・・

 

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