ある日の夜、正義たちは最後の階層。永遠の階層について話していた。
ラミリス「永遠の階層ってどんなところなの?」
ヒュウルミ「このダンジョンの最下層にある現在もまだ攻略されていない夜の階層だ。まず大きな空き地が存在しそこの見えない深い谷があり3本の道が真っすぐ伸びている、それだけだ。」
正義「モンスターもいないんですか?」
ヒュウルミ「あぁ、3本の道で攻略済みなのは右の道だけだ。あるハンターが1年間歩き続けた結果、1本道が永遠にも思えるほど続いて最終的には道が途切れて終わっていたそうだ。そこから名前も付けられたらしい。」
シュイ「想像するだけでうんざりするっすね・・・」
ピティ「そんなの無理・・・」
ハッコン「暗闇の中の一本道を1年間歩き続けるって相当の苦行だぞ・・・」
正義「聖職者でも気が狂うでしょそれ・・・」
ヒュウルミ「あぁ、そのハンターも1年かけて戻ってきたわけだが餓死確定のところを加護の力で乗り切ったそうだ。」
つまり食料や水などの確保が極端に難しいということだ・・・
ラミリス「だからケリオイル団長はハッコンを欲しがっていたのかな?」
ヒュウルミ「あぁ、スルリムには転移の加護があるが一度行った場所にしか飛べねぇ。」
シュイ「戻るのは楽そうっすけど・・・進むときは食料を確保するために戻りながら進まないといけないっすから・・・」
ハッコン「気の遠くなるような作業だな・・・」
正義「それにあの転移の加護、使うと体力を消耗するみたいですし私たちが想像するよりかなり時間がかかりそうですね。まぁ私たちも歩き続けるのは苦行ですけどね・・・」
全員「まぁ、食料の心配はないよね!」
ハッコン(そうなんだよなぁ・・・あの自販機をやるにはまだランクが足りないみたいだし・・・)
正義(あの自販機?)
そんな疑問がわきながらも翌朝は他の念メンバーにも行くか聞いてみた。
ミシェル「もちろん私も行きます!」
へブイ「私も同行しますよ。長旅で自分を見つめなおすのも乙なものです。靴がくたびれるでしょうから買いこまないと・・・処分もお任せを!」
正義「過去を聞いてから少しは仕方ないと思ってましたけどもう吹っ切れて趣味に走ってますよねあなた・・・」
へブイの相変わらずっぷりに正義たちはげんなりしながらも攻略のことを話す。
ミシェル「しかしハッコン師匠がいれば有利ですよね!」
ヒュウルミ「油断は禁物だがな。どうしたへブイ?」
するともやもやした顔をしたへブイにヒュウルミが問いかける。
へブイ「冥府の王が黙っているかと思いまして・・・」
ミシェル「なるほど・・・妨害工作をしかけるということですか・・・」
すると協会の職員が慌ててやってくる!
職員「皆さん!小将軍カリオリングスが脱走しました!」
正義「小将軍って・・・あのヘビメタ声を響かせてくそうるさい女ですよね?」
ハッコン(その通りだ・・・どうやって・・・?)
クマ会長「全員眠らされていたようでな・・・命に別状はないが加護を防ぐ合金の檻も切られており武芸の腕の立つものの犯行だ・・・」
そうしてハンター協会で会議となった。
クマ会長「ユミテ。檻を切断することは可能だろうか?」
ユミテ「可能だと思いますよ。私も同じことができますので。」
シメライ「おっかないのう・・・」
正義「やはり冥府の王の配下の仕業ですが・・・」
すると今度はゴルスが飛んでくる。
ゴルス「大変だ!遠征に出ていたハンターの連絡で魔物の群れが集落に向かって攻めてきているそうだ!」
クマ会長「数は!」
ゴルス「500は確実だそうだ!」
ハッコン「復興の途中で・・・脱走も気になるがそれどころじゃないな・・・」
ハッコンたちはすぐに外に出て・・・
ハッコン(フォルムチェーンジ!)
望遠鏡で覗くと前よりも酷い数となっている魔物たちに苦しい声をあげる・・・
正義「全く嫌がらせの達人ですね。3種類の魔物の連合軍ですか・・・」
ヒュウルミ「あぁ、よっぽど永遠の階層を攻略されたくないらしい・・・」
そうしてハッコンたちは食料や生活用品を出して迎撃の準備を整える。
クマ会長「本当に助かる・・・ここには多くの階層の人たちがいるからな。」
正義「冥府の王はそれ狙いでもあるでしょうしね・・・」
ラミリス「うん!でも皆で絶対守ろうね!」
ツオリ「武器の修復は私にお任せあれ!」
ツオリの紹介も武器の修理と提供を担って準備は万全だった。
そうして準備の整った皆は魔物の様子を見に行くと・・・
正義「動きなしですね・・・」
ミシェル「まだ1キロもありますね・・・」
ヒュウルミ「時間稼ぎか兵力を蓄えているか・・・」
魔物との膠着の中ハッコンたちは攻めるかの会議となった。
灼熱の会長「んじゃあ言わせてもらうぜ!さっさと攻めるべきだぜ!増える一方だ!」
始まりの会長「だがそうすると多くの犠牲を覚悟しなければならない・・・」
ラミリス「じゃあ少数精鋭で削るのはどうかな?」
ヒュウルミ「同じ意見だが遠距離から強力な火力で相手の戦力を削るのも必要だな。」
シメライ「ならばワシの魔法を打ち込もう。」
クマ会長「よし、護衛を同行させて襲ってきたら撤退するように!」
そうしてラミリスたち選抜メンバーは魔物のところへと向かうこととなった。