ゼインの世界渡り   作:ikkun

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黒田坊の奇襲

そうして奴良組に来た正義だったが帰っている途中で山吹が百足の毒で倒れてしまい急いで戻ってきたのだ・・・

 

雪麗「ちょっと待ちなさい、鯉伴、乙女ちゃん偉い顔色じゃない!」

 

正義「そこまでは歩けたんだけどそこからぐったりって感じですね。」

 

雪麗「って正義!?あんたどうしてここに!?」

 

正義「色々とありましてね・・・それより早く治療をしないと・・・」

 

二人でそう言っていると鯉伴が乙女の傷に手をかざすと光が出て傷が治っていった。

 

正義「やっぱり母親の血も受け継いでたんですね。」

 

鯉伴「雪麗さん、ちょいと頼むわ。」

 

雪麗「え~!?」

 

そうして鯉伴は対策のために幹部を集める命令を出しに行ってしまった・・・

 

雪麗「で?どうしてあんたはここに?」

 

正義「それはですね・・・」

 

正義はことの次第を説明する。

 

雪麗「つまりこの時代の悪意を感知してそのままこっちに来たってこと?」

 

正義「まぁ、そうですね。」

 

雪麗「つまりしばらくはここにいるってこと?」

 

正義「もちろん前みたいに料理や洗濯の手伝いはしますよ。」

 

雪麗「別にまた会えただけで嬉しいけど・・・」(小声)

 

正義「何か言いましたか?」

 

雪麗「な、なにも言ってないわよ!」

 

そうして正義と雪麗は賑やかにしゃべっていた・・・

 

鯉伴「お~い、親父や皆に紹介したいからこっち来てくれや。」

 

鯉伴が出てきて正義を呼びに来た。

 

正義「わかりました。」

 

正義はそうして奥の大広間に通される。」

 

狒々「おぉ、本当に正義だ!」

 

牛鬼「お前が来るということは今回の妖騒ぎ・・・一筋縄ではいかないということか。」

 

鴉天狗「しかし正義がくれば百人力・・・いや百鬼分頼もしいというもの!」

 

そこには幹部の面々がいた。

 

正義「失礼ですが鴉天狗・・・なんか小さくなりましたね。」

 

そうシュっとしていた鴉天狗がなんだかマスコットみたいなサイズになっていたのだ・・・

 

鴉天狗「言うな、お前と同じように色々あったのじゃ。」

 

正義「そうですか・・・それで今回の騒動の原因は?」

 

ぬらりひょん「今はなしてたところじゃ、百物語を利用した形で人に仇名す妖が生まれているといったところじゃ。」

 

正義「つまり原因は人間にあると・・・いや妖を生んでいるなら元からいる妖と手を組んでる可能性もあるということですか・・・」

 

牛鬼「その通りだ、こちらの組員もやられている。抗争はもうすぐ起こるだろうな。」

 

そうして会議は終わりを迎えた・・・

 

その夜、正義は瓔姫の墓前に来る。

 

正義「やっぱりあれから数百年はたってましたか・・・」

 

正義は瓔姫の墓の前で言う。

 

正義「きっと幸せだったことはわかりますよ。大丈夫、貴方の息子と一緒にまた来る巨大な悪意打倒してみせますよ。」

 

そうして鯉伴と首無、巨漢の妖、青田坊と一緒に見回りに出かけたのだが・・・

 

正義「案の定二人ははぐれましたね。」

 

鯉伴「いやいや、俺についてこれるだけお前もやるな。」

 

正義「ぬらりひょんの癖は大体覚えてますから、それに気を付けてれば大丈夫ですよ。」

 

鯉伴「マジか・・・気をつけないとな。・・・気づいてるか?」

 

正義「えぇ、冷酷な刃のような殺気・・・手練れですね。」

 

?「奴良鯉伴に組でも信頼を置かれている客分・・・善井正義だな?百物語黒田坊の怪、貴様らの命もらいに来た。」

 

そうして黒装束にツノの生えた長髪の男が鉤爪をつけて襲い掛かってきた。

 

鯉伴「ふっ!」

 

がきん!!

 

鯉伴の長ドスと交錯する形で膠着状態になると思いきや・・・

 

しゅるる!!

 

鯉伴「ちっ!」

 

黒田坊の出した鎖分銅に絡められてしまう。

 

ゼイン「なにやってるんですか。」

 

バスター!執行!ジャスティスオーダー!

 

鯉伴が時間を稼いでいる間に変身した正義は仮面ライダーバスターのゼインカードを読み込ませて土豪剣激土を召喚した。

 

ゼイン「ふん!」

 

ごごご!!

 

黒田坊「くっ!?」

 

ゼインが剣で地面を叩くと地面がゆれて黒田坊の足は止まる。

その隙に生み出した土の腕が鎖を引きちぎった。

 

鯉伴「ありがとな!正義。」

 

そのまま鯉伴が突っ込む。

 

黒田坊「舐めるな!」

 

黒田坊は蛇腹剣を出して切り裂こうとするが・・・

 

鯉伴「あいにく切り裂いたのは俺の幻・・・それが明鏡止水だ。」

 

鯉伴そうして長ドスを叩き込むが浅く終わってしまう・・・

 

ゼイン「空中では無防備・・・どうやってるんですかあれ?」

 

鯉伴「俺に聞かれてもねぇ・・・」

 

そう、滞空状態のところを狙おうとしたのだが黒田坊は体から無数の火縄銃を出したのだ。

 

ゼイン「ならこうですね!」

 

ずがががが!!

 

ゼインは剣で地面を再び叩いて土壁を出すと鯉伴と一緒にそこに隠れる。

 

ゼイン「やれやれ・・・妖怪は頑固ですから昔の武器しか使わないと思ってましたが色んな武器が出てきますね・・・」

 

鯉伴「ははは、確かにうちの組も昔の武器の奴が多いな。にしてもいくつ持ってんだろうな。」

 

黒田坊「残念だが拙僧の暗器黒演舞からは逃れられん。絶え間ない刃の上でどこまで踊れるかな?」

 

そうして黒田坊は二人に近づいてくる・・・

 

鯉伴「ったくつけてくる奴から色々聞き出したかったんだが・・・あてが外れたぜ。」

 

正義「忠誠心も高そうですし自白剤でもないと吐きそうにないですね。」

 

鯉伴「へぇ、異世界にはそんな薬もあるのかい?うちにも薬師の一派がいるからぜひ教えてくれ。」

 

黒田坊「戯言を・・・もうすぐ殺されるというのに愉快に談笑とはな・・・」

 

鯉伴「そんなんじゃねーよ・・・黒田坊っていったっけ?お前らが百物語で新しい妖怪作ってるんだろ?お前自身も怪って言ってたし強ぇ・・・一体なんの妖怪だい?興味あるねぇ。」

 

黒田坊「拙僧は自分が何者かなど知らん、あるお方によって生まれ・・・そのお方の邪魔するものを葬り去る。拙僧はただの暗殺者、それ以外に存在する理由などない・・・」

 

すると鯉伴の雰囲気が変わる・・・

 

鯉伴「そりゃつまんねぇ妖怪だな・・・殺してもかまわねぇや。」

 

ゼイン「そのお方のこと吐いてもらいましょうか?」

 

エスパーダ!執行!ジャスティスオーダー!

 

ゼインは雷鳴剣黄雷を召喚して電撃を上空から落とす!

 

バリバリ!!

 

黒田坊「ぬぅぅ!!」

 

妖怪の頑丈さでなんとか耐えるが出していた武器は全て熱で溶かされてしまう。

 

鯉伴「ふっ・・・やっぱ味方なら心強いぜ。」

 

その隙に鯉伴はもう一つの恐れ、認識をずらす技、鏡花水月で間合いを詰めていた。

 

黒田坊「うおぉぉぉ!」

 

黒田坊は切り裂かれつつも全方位から武器を出して仕留めようとしたが・・・

 

鯉伴「驚いたぜ・・・そんなのを持っていたとはな、でも的が絞れなきゃただのガラクタだ。」

 

ズバッ!!

 

鯉伴は黒田坊にドスで切り裂いて倒すのだった・・・

 

鯉伴「黒田坊、もう一度聞くぜ。てめぇを生んだって言う百物語ってぇのは誰がやってんだ。俺の江戸で好き勝手やってる奴には直にあってきついお仕置きくれてやんなきゃならねぇからな。」

 

黒田坊「拙僧は・・・貴様らを殺さねばならん・・・」

 

ゼイン「やめておいた方がいいですよ。貴方と鯉伴では背負ってるものが違いますから。」

 

黒田坊「なに・・・?」

 

鯉伴「そういうこった、華やかな江戸には闇もある・・・誰かが守っていかねぇとすぐにおかしくなっちまうんだ。俺が背負ってるのは江戸八百八町の闇、それが俺の存在する理由であり強さだ。」

 

ゼイン「そして私は善意の化身としてその悪意を討ち滅ぼす、そのために戦っているのです。」

 

鯉伴「本気で俺達を倒したいのなら自分が何者なにかわかってから来るんだな。」

 

黒田坊「なにを・・・!拙僧は・・・」

 

黒田坊の中でなにかが揺れたその時だった!

 

ばっ!!

 

ゼイン「新手ですか・・・」

 

刺客の怪「我らは刺客の怪・・・二人とも死んでもらうぞ。」

 

ゼイン「私は相手できますが情報収集できない相手は親玉と一緒に一気に叩いた方が効率的です。ここは隠れますよ、鯉伴。」

 

鯉伴「あぁ、そうだな。黒田坊、自分が何者かわかったのならまた会おうぜ、その時は俺の百鬼夜行に相応しいかどうか見定めてやるよ。」

 

剣斬!執行!ジャスティスオーダー!

 

ビュオォォォ!!ズバババ!!

 

刺客の怪「ぐあぁぁああ!!」

 

黒田坊「くっ・・・」

 

ゼインの召喚した風双剣翠風の手裏剣の形態で刺客たちを一気に切り裂いたあとそのまま起こした風で視界を隠して二人は消えてしまった・・・

その後数か月の間二人は組に戻ってこなかった・・・

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