横島っ!   作:緋踏そら

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まことに勝ってながら少し話の内容を変えさせて貰います。
憑依とではなく、タケルの代わりに横島を入れようと思います。
この話は別に憑依じゃ無くても良いんじゃねと思い書き直します。

書き直しは直ぐに終わるので、今週中には壱話の後半を投稿しますので
自分勝手な私にもう少しお付き合いください。


プロローグ―彼女

『ふふ、そんな目的の為だけにあの子を転生させる訳無いじゃない…』

 

―黒

地面も壁もなく、ただその一色だけの異様な空間。

そんな空間に一人の女と思わしい者がいた…

 

『……それにしても、あの子が死んじゃうなんてちょっと驚きだったわね… 』

 

彼女もまた、最高指導者達と同じく生前の横島の生活を覗き見していた一人であった。

美神に神通棍で殴り飛ばされ、小竜姫やワルキューレに折檻を受けボロ雑巾の様に成りながらも、次の瞬間には何事も無かったかの様に立ち上がりナンパなんかをしていた。

そんな、神魔のお仕置きを受けても瞬間回復してしまう横島が死んだという事実は彼女にとって、信じられなかった。

アシュタロスとの対決でさえ、ギャク補正により生き延びた…メドーサしかり、デミアンしかり……ギャク補正によって戦い勝ってきた。

 

『……この私が驚くなんていつ以来かしら…やっぱり、魂を回収しておいて 良かったわ』

 

そう言い、彼女はおもむろに腕をあげ

手の平を開いた。……すると、蒼き時折、黒く輝く火の玉の様な物が現れる。

 

『普通、魂の色は一色と決まっているのに…この子の魂は二色。やっぱり、 あの子の霊基構造のせいなのね』

 

彼女の手の平で静かに形を保ち、蒼と黒の色の正体は…横島忠夫の魂。

何故、彼女が横島の魂を持っているのか?

それは横島が息を引き取った直後、死んだことを知った彼女は本来、輪廻の輪に行く筈の魂を横から取ってしまったのだ。

 

どの道、横島の魂は輪廻の輪に行かず

キーやんとサッちゃんの最高指導者達に回収され、賭けの対象にされってしまうだけだったのだ。

そう考えると、彼女に回収されて正解だったのかもしれない。

 

『私は君を転生させて遊びたい訳じゃないの…ただ………もう一度、君に生を謳歌して欲しい』

 

聞こえている筈のない横島の魂に向か って彼女は言った。

 

『あ、もちろんあの子も忘れないわ。

愛し合ってた二人を切り離すなんてロマンチストがすることではないもの』

 

微笑みと共にそうこぼした。

聞こえてない筈の横島の魂は、彼女の言葉聞こえ喜んでいるのか激しく動いていた。

 

『ふ…ふふ、まさかロマンチストなんて言葉が私から出るなんて。君を見るまで想像もしたことがなかったわ…』

 

『……私にも…感情っていうのが有った。それだけが、分かっただけでも君には感謝しなきゃ』

 

『けど、言葉だけの感謝じゃあ私の気が収まらないの……勝ってな事だと思うかもしれないけど君に…君達にもう一度生きてほしいから……』

 

彼女は一旦そこで言葉を区切った。

少しして、彼女は口をゆっくり開いた。

 

『だけどあの世界にもう一度転生させられない……』

 

あの世界に横島を転生させる事は簡単だ。しかし、その後はどうする?

また死んだら今度こそ最高指導者達のオモチャになってしまうかもしれない。

それが回避出来たとしても、また死んだら…さらに回避しても…いつかは限界が来てしまう。

 

『でも…安心して。あの世界では転生出来ないけど……別の世界なら大丈夫よ』

 

別の世界。

確かに、彼女の力を持ってすれば別の世界へ横島を転生させられるし……いくら最高指導者だろうが別の世界なら手出しの仕様がない。

 

『……その選択をするのは貴方よ…あの世界には両親、友、仲間…大事な人達がいる。それを切り捨てでも生きて彼女に会いたい?』

 

それは究極の選択であった。

両親、友、仲間……かけがえのない人達を捨て、ただ一人……愛した女に会うか。まるであの時の様だ。

 

アシュタロスと対峙し、世界を取るか、愛した女を取るか…あの時、横島は涙を流し世界を取った。

 

しかし、今回は違う。愛した女を選んでも誰も死ぬことはない………なら。

 

『ふふ、分かるわ。君から火傷しそうな程…熱い気持ちが体全体に伝わっていく…』

 

握っていた横島の魂をそっと離し腕を前に突きだす。

すると、なにもない所に小さな罅が出来ると徐々に罅は拡がり光輝く扉らしき物が出来た。

 

『この光の扉は…あの世界の輪廻の輪に直接繋がってるわ。そのまま直ぐに転生できる筈よ…そして』

 

また、彼女は腕を突き出すと光の扉の真横に紅い扉が現れる。

 

『これが…別の世界に通じる扉』

 

『さあ! 選択をするのは貴方よ、横島忠夫っ! 仲間や家族にまた会えるが神々のオモチャになる運命…愛する女に会うため仲間と家族を切り捨て別の世界に行くのか!! さぁ、選べ!』

 

声を張り上げ口調は荒々しくなる彼女の姿はどんな神魔よりも恐ろしく……頼もしかった…

 

横島の魂はゆらりとゆっくり扉に向かい動き出す。

 

『…私の声聞こえてたんだね…やっぱり君は凄いよ』

 

横島の魂は×××の扉の前まで移動しいったん止まった。

 

『ふふ…お礼なんていいの…言ったでしょ。お礼って』

 

荒々しかった口調は戻り、横島に対して小さく笑いをこぼす。

横島の魂は喋れない筈だが、何故か彼女は横島が何を言ってるのか分かってるらしい。

 

『モタモタしてたら私の気が変わって神魔みたいに私専用のオモチャにしちゃうわよ?……嘘よ、そんなに慌てないでゆっくりくぐりなさい』

 

その声色は優しく。まるで息子の門出を祝う母親のような優しい…とっても優しい顔つきだ。

横島の魂は再度動き出し扉に差し掛かった。

 

『………バイバイ』

 

横島の魂に手を振り、別れの挨拶をする。同時に完全に扉の中に入った横島の魂。

 

『……バイバイ…か………あぁ、もっと話したかった…』

 

横島の魂が潜った扉を名残惜しそうに見つめる彼女の表情はとっても寂しそうだった………

 




プロローグ―彼女から直しを入れました。
明日は設定を書き直し投稿します。
余裕があれば、壱話―前半も投稿しようと思います。

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