「チャンネルそのまま!TVユーガッタから愛を込めて。笹原エイトのチャンネル8!爆薬分隊生放送特番!はじまりますよー!」
この番組の司会を務める笹原エイトが番組コールを行い番組のポップなロゴが上空にホログラムとして投影され、番組が始まる。
「なんと今回は!爆薬分隊の選手3名をお呼びして1時間みっちりお話していただきまーす!」
生放送番組特有のSNSで呟いた内容がテレビ画面下に表示されている。今回の特番内容とエイト氏の人気からか相当数のつぶやきがされている。
これだけの人気番組になったのはやはりアイドルとして活躍をし続けている笹原エイトが司会をしているからだろう。
そんなことをのんきに考えているとディレクターから2分後に登場ゲートから出るようにとカンペが向けられる。
「ずいぶん落ち着けるようになったわね。No Face?」
「ほんとほんと。やっぱり慣れってやつか?」
「そりゃあれだけ世間様の前に出れば慣れる。そも今日の主役はおまえら二人だろ?GH:Cのタッグマッチ優勝のインタビューが今日のメインイベントと俺は思ってんだ。今日の俺は後ろで頷くだけだからな」
こんなたわいのない会話をしながらそのときを俺、カッツォ、夏目氏は待つ。
「さらに今回爆薬分隊の選手の他に1人スペシャルゲストがおられます。まずそちらの方からご紹介させていただきます!それではどうぞ!」
初耳である。俺ら爆薬分隊の3名、笹原氏合計4名で番組を回す予定だったはずだ。一体誰が乱入してきたのかと疑問に思っているとスタジオにあるもう一つのゲートからその乱入者は現れた。
「はーい!!皆さんこんばんはー!天音永遠でーす!」
3人揃って絶句である。
「天音さん今回は来ていただきありがとうございます!」
「エイトちゃんの頼みだし。断る理由もなかったからねー」
スタジオの観衆から割れんばかりの拍手が起きている。
「皆さんに説明させていただくと、今回お呼びしている爆薬分隊の方々と仲が良い天音さんをお呼びし、普段知られていない所まで全て暴こうというのが今回の趣旨になります!」
重ねて絶句である。ボスから今回のテレビ出演は絶対出演を強制されていたがこれが原因か。
「ねぇ慧。私たち嵌められた?」
「あぁ。100パー嵌められた」
こいつらもやはり知らなかったらしい。となると本当に笹原氏が原因のようだ。よりにもよって何故外道大魔王を呼んでしまったのか...
「それでは前置きはここまでに!今回のゲスト!爆薬分隊の方々です!どうぞ!」
ディレクターからGoサインが出る。
「これ逃げれないから確定エンカウント?」
「腹くくるしかないのか...おぉ神よ...何故俺を見捨てたのですか」
「ほら行くよ2人とも」
「「はーい」」
覚悟を決めてスタジオに入場していく俺たち。カメラにギリギリ隠れて見えないようにして最大級のわっるい顔をしている天音と目が合うが見なかったことにして軽く手を振る。本当に慣れたものだ。
「はーいどうもー爆薬分隊のKもとい、魚臣慧です!」
「Nu2megでやらせていただいています。夏目恵です」
「No Faceでーす」
スタジオから先ほどに比べれば穏やかな拍手が湧く。こいつら分かりやすいな。
「それでは本日の役者が揃いましたので笹原エイトのチャンネル8!スタートです!」
そのかけ声とともにカメラがスタジオを回っていき、ゲストを近距離で映していく。
外道共はちゃんとポーズを決めていく。流石は日本を人気トップのカリスマモデルとプロゲーマーである。
恵氏もぎこちないながらもポーズを決めていく。俺もそれに合わせて軽くポーズを取っていく。
さぁ。この地雷だらけの戦場で俺は生存することが出来るのだろうか。