浅野学秀の双子の妹がエンドのE組に入った話 作:あるふぁせんとーり
呼び間違い
「志御、少し相談があるんだが」
何か用があるらしい学秀は志御の部屋を訪ねた。ちょうど宿題も終えて気分がいい志御はくるっと椅子を回して振り向いた。
「何?お兄ちゃ……」
「……少し相談があるんだが」
「何?兄さん」
「あと今のは忘れろ」と志御はにわかに顔を赤くした。
◇◇◇
FPS
「じゃあな神崎、また明日」
「うん、志御もおやすみ」
11時過ぎ。そう言って志御は神崎との通話を切り、パソコンで動かしていたFPSを閉じる。すると通話を切ったばかりの画面に律が現れた。
「志御さん志御さん」
「どうした?律」
「私もやってみたいです。FPS」
「……駄目だな、どうあがいても垢BANされる」
「……残念です」
志御の答えに律は肩を落とした。
◇◇◇
目撃
「残り12km、そろそろ折り返しです志御さん!」
「オッケー、ありがと律」
休日、いつものようにランニングに勤しんでいた志御。その道中で彼女は「喉乾いたな」と自販機を探していた。そして、もう少ししたところで彼女は無事にそれを発見した。
「……にゅやッ!あれは500円玉……!」
「何やってんだ殺せんせー?」
「?!し、志御さん?!」
自販機の下に触手を突っ込んで小銭を漁っていた殺せんせーは志御に声を掛けられるなりマッハ20で去っていった。
「……何だったんだ?あれ」
「自販機漁りについて検索しますか?」
「……いや、やめとく」
◇◇◇
対抗心
「ねえ、二人ともお使い行って来てくれない?」
「お使い?」
「そうそう。お鍋にするから白菜とかね」
「えー、兄さん行ってこいよ」
「あいにく僕も所用でな」
母親、
「じゃあ先に買ってきてくれた方はおやつも買ってきていいよ」
「行ってくる!」
「行ってきます!」
「学秀がお野菜で志御がお肉ねー!」
急いで準備して飛び出した二人に彼女は「気をつけてねー!」と送り出した。
◇◇◇
妹萌え
「そういえば志御さんの誕生日は1月1日だとか」
「ああ、そうだぜ」
「実は私のプロジェクトが始まったのも14年前の1月1日なんです」
「あ、じゃあ同じだな。誕生日。っても兄さんも一緒だけど」
「兄さん……」
「……どうかしたか?律」
「いえ、なんでもありません。……志御お姉ちゃん」
「んんッ♡?!」
唐突な動悸に、志御は思わず胸を抑えた。
◇◇◇
誤解
「でさ、それで……そうそう」
ふと開いている扉の隙間から志御の部屋を覗いた学秀。そして志御の様子を見て、彼は思わず目を見開いた。
(志御が……画面に話しかけている……?!)
学秀は、律を知らない。
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