宝石の国Any%RTA フォス生存&月人消滅チャート   作:あじまる

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#10 ミニゲーム~海中探索まで

 ウンコ王「弟を返してください、オナシャス!」月人「おう考えてやるよ」(返すとは言ってない)なRTA、はーじまーるよー。

 

 前回は金剛にバレないように武器を調達するため、ゴーストを頼り長期療養所に行った所、なんやかんやあってカンゴームに名前がついたところまででした。

 

 さて、時刻は依然夜です。そろそろ宝石達も掃除を終えて自由時間に入った事でしょう。もう自室に戻って朝まで倍速でもいいんですが、昼間ベニトがトランプに誘ってくれていたので顔を出しておきましょう。友好度上昇もそうですが、これはガバ防止にも一役買います。

 

 と言うのも実は、皆が掃除を終え、1階がガラ空きになったタイミングで、フォス新作の制服と耐塩樹脂を盗む為に行動を始めるので、万が一にも見つかってしまわないよう、誘導出来る宝石はトランプ大会で拘束しておく必要があったんですね。

 

 ベニトの部屋に着きました。このミニゲームイベントは宝石との友好度上げの救済措置でもあるので、毎回参加する宝石はランダムに選出されます。さて、今回は誰が居るんでしょうか。

 

 

 

「こんばんはー!」

 

「いらっしゃい、ホワイト」

 

「遅かったわね、待ちくたびれたわ」

 

「ウォーミングアップはバッチリだよ!」

 

 

 ホストのベニト、そしてアレキサンドライトにレッドベリルですか。あんまり絡みが無さそうな面子が選ばれましたね。三人はどういう集まりなんだっけ?(純粋な疑問)

 ですがレッドベリルをここに拘束出来たのは良かった。フォスは滞りなく制服を盗み出せるでしょう。

 

 

 

 という訳でミニゲームです。

 

 参加者が四名という事で、選ばれたゲームはセブンブリッジです。

 ご存知ない方の為に簡単に説明しますと、麻雀とババ抜きを合体させた様なゲームで、役を作りながら手札を減らし、最初に捨て札で手札をゼロにしたプレイヤーが上がりとなります。

 上がったプレイヤーはそれ以外のプレイヤーが持っている手札の数字を合計した物を得点として獲得でき、最終点数で勝敗が決まります。

 

 まあ実際にやってみましょうか。

 

 

 ベニトがカードをシャッフルし、それぞれに7枚ずつ手札を配ります。配られたカードを確認しましょう。

 

─────────────────────

 ホワイト

 

 ♡3 ♧6 ♤6 ♤7 ♢10 ♡10 ♤10

 

─────────────────────

 

 ふむ、いい感じですね。

 10が三枚あるので「グループ」としてメルドできます。7があるのもうま味です。

 

 メルドとは、役をメルドエリアに公開する事を指します。手札から「グループ」(同数三枚)または「シーケンス」(同スートの階段)の状態でメルドする、もしくは他のプレイヤーが捨てた札に対し「ポン」「チー」を行う事で、その捨て札を組み合わせた役としてメルドする事ができます。(???「チ〇ポにゃ!」)

 また、唯一の例外として7のみ、単独や二枚のみで役とカウントされます。

 

 このメルドした役に「付け札」として後からカードを付け足す事もできるので、これらを活用して効率良くカードを減らし、一番に上がることを目指していきます。

 

 

「ホワイトは初めてだよね?先行どうぞ」

 

「わかった!いくよー!」

 

 

 走者はあんまりミニゲームをして来なかったので不安ですが、まあ負けてもロストする訳でも無いし、気楽にいきましょうか。

 

─────────────────────

 ホワイト

 

 ドロー:♧K

 

 

 ♡3 ♧6 ♤6 ♤7 ♢10 ♡10 ♤10 ♧K

 

 

 捨て札:♧K

─────────────────────

 

 

「よし、僕の番だね」

 

 

─────────────────────

 ベニトアイト

 

 ドロー:?

 

 捨て札:♢3

─────────────────────

 

 

「...切っておきましょうか。メルド!」

 

 

─────────────────────

 アレキサンドライト

 

 ドロー:?

 

 メルド(シングル):♡7

 

 捨て札:♢3

─────────────────────

 

 7を一枚で切ってきますか。

 捨て札での「シーケンス」を狙っての事でしょうが、吉と出るか凶と出るか。

 

 

「ふっふっふ、初めてだからって手加減しないよ!」

 

 

─────────────────────

 レッドベリル

 

 ドロー:?

 

 捨て札:♢K

─────────────────────

 

 

「よーし、ぼくのばん!」

 

 

─────────────────────

 ホワイト

 

 ドロー:♧7

 

 ♡3 ♧6 ♤6 ♤7 ♧7 ♢10 ♡10 ♤10

 

─────────────────────

 

「......んお?」

 

 あっ...(超豪運)

 

 えー、勝ちました。

 早速、メルドしていきましょう。

 

 

─────────────────────

 

 メルド(グループ):♢10 ♡10 ♤10

 

 メルド(シーケンス):♤6 ♤7

 

 メルド(シーケンス):♧6 ♧7

 

 捨て札:♡3

 

 

 

 ディールエンド!

 

 オールインワン!!(×2)

 

 

 

 ベニトアイト:-94点

 

 アレキサンドライト:-66点

 

 レッドベリル:-42点

 

 

 ホワイト:+202点

 

─────────────────────

 

 

 えー、多分これが一番早いと思います(セブンブリッジRTA)

 完走した感想ですが、明日大勝負あるのにこんな所で運使ってんじゃねぇよ!!

 あー、この運の一片でも回避判定で出てくれれば......(呆れ)

 

 

「やったー、かちー」

 

「うそぉ!いっぱつ!?」

 

「ば、ばかな...ありえないわ...」

 

「えぇ!?も、もう一回よ!もう一回やりましょう!」

 

「いいよー、もっかい!」

 

 

 

 それでは、しばらくミニゲームを続けるので以下倍速でお送りいたします。

 

 

 

 

 

「く、くそう......初心者がいれば勝てると思ったのに......また最下位......」

 

「あんた、相当引き良いわね...」

 

「ぐええ...負けた〜...」

 

「だい、しょう、りー!」

 

─────────────────────

 ベニトアイト

 友好度 2→3/10

 

 アレキサンドライト

 友好度 2→3/10

 

 レッドベリル

 友好度 4→5/10

─────────────────────

 

 よしよし、レッドベリルはあと一つ上がればスキル獲得出来そうです。

 夜も更けてきたので、宝石達はかなりグロッキーですね。眠気がプレイにも現れていたのか、後半はほぼホモくんの独断場でした。眠くならない体質というのはこう言う所でも活きてくるんですね〜。

 さて、そろそろ解散しましょう。

 

 

「たのしかった、ありがと!おやすみなさー!」

 

「......皆、帰る元気ある?」

 

「......あたし無理そう」

 

「僕もー...」

 

「じゃあもう寝ていいよ......寝ぼけて割らないで...ね.........」

 

 

 

 

 

 部屋に戻ってきました。今頃フォスは王道を征くソープ系の如く、身体中に耐塩樹脂を塗りたくっている事でしょう。早朝になれば樹脂の在庫を確認したユーク達に見つかるため、そのタイミングで剣を回収しに行きましょうか。

 それでは、朝まで3.643641919801倍速します。

 

 

 

 

 

 

 おはヴォ-...ございます。

 空も白んで参りました。早起きな宝石達がパタパタと音を立てて部屋から出て行ってますね。ぼちぼち三階へ剣を取りに行きましょう。

 

 昨日戦った辺りは…っと、ありました。このまま持っておりてもいいですが、念には念を入れて窓から外へと落とした後、下に降りて目立たない様に草をかけておきます。白菜かけますね(意味不明)

 こうする事で出発時にスムーズに回収出来るでしょう。

 

 

 そうこうしていると、やたらヌルヌルしているフォスが、ルチルとユークに連行されていくのが見えます。ついて行きましょう。博物誌の報告は2回しているので、超絶運が良ければ海洋調査の許可が出ますが、果たしてどうか...

 

 

 

 

「許可しない」

 

 

 はい。知ってた。

 

 

「えー、なんでー?」

 

「博物誌の一環としての調査なのですが...」

 

「丘の事が全て終わったならともかく、まだ二度しか報告を受けていない。それに、海はその危険性故に禁止しているのだ。ホワイトならばともかく、お前のような脆い体質であれば、波に揉まれて砕かれる可能性が高い。故に、許可できない」

 

 

 ぐうの音も出ないほどの正論です。

 説得でどうこうするのは無理なので素直に諦めて、黙って行く方にシフトしましょう。

 

 

 

 

 

 

 金剛先生の教卓から離れ、外まで歩いてきました。フォスはウェントリコススとなにやら話し込んでいますね。

 

 

「...呼んでも聞こえないの?」

 

『─────────────────────』

 

「でも、ちょっと寂しいね」

 

『─────────────────────。─────────────────────』

 

 

「......ホワイト」

 

「なにー、せんぱい?」

 

「今日の博物誌はお休み、部屋で休んでて」

 

 

 む、置いていくつもりですか。まあここで駄々こねてもロスなので、大人しく帰るフリして剣を取りに行き、すぐに後を追いましょう。

 

 

「わかったー」

 

「うん、くれぐれも外に出ないように!月人が来るかもしれないからね!」

 

「はーい、またねー!」

 

「..................いったか。それじゃ王。行こっか、海」

 

 

 

 

 

 

 よし、全力で学校の裏手にまわり、朝方隠した剣を掘り起こして、装備し直します。

 

─────────────────────

 ホワイト

 

 装備:古剣

─────────────────────

 

 耐塩樹脂はホモくんにとって白粉保護以上の意味は無いのでキャンセルだ!

 文字通り押っ取り刀で南の浜へ猛ダッシュします。

 何とか海に入る直前に間に合いました。俺も仲間に入れてくれよ〜(SNJ)

 

 

「.........も大事だけど、王も大事だよ。弱っててひとりじゃムリ......誰!?...ってホワイト!」

 

「せんぱい、ぬけがけ。おうとふたりでうみにいってあそぶき。そうはさせない」

 

『───────』

 

「いやいやいや、先生も言ってたじゃん!海は色々危ないんだってば」

 

「だめ、しがみついてでも、ついていく」

 

「.........はぁ〜、先生に怒られても文句いうんじゃねーぞ」

 

 

 クソデカため息をつかれましたが何とか同行できそうです。あっそうだ(唐突)

 忘れないうちにやっておきましょう。

 

 ホモくんのグローブとソックスを脱ぎ、フォスへと投げ渡します。すぐ脱ぎますよ(高速脱衣)

 

 

「ちょいちょいちょい、なにやってんのさ...うわっ、と」

 

『─────────』

 

「それ、つけて!」

 

「は?なんで?」

 

「なみでわれちゃったら、かけら、どこかにいっちゃうって、きいた。あぶない!」

 

「......まあ、それもそうか。じゃあ、有難く借りとくよ」

 

『─────────────』

 

「うるさいよエロナメクジ!いちいち興奮するな!」

 

 

 という事で、万が一移動中に割れた場合の事を考慮し、フォスにグローブとソックスを装備させておきます。さらに、剣にリフレクト、DEX上昇と万全な備えをしているため、可能性は限りなく低いですが、もしこれから起きる戦闘でフォスが割られた場合、大規模な破片の流出を防止することもできます。うーん、我ながら良采配(自画自賛)

 

 ところで、ペアとソックスの共有って、なんかえっちですよね(人間の業)

 

 粘度の高い耐塩樹脂を塗り重ねたフォスの脚が、ソックスへと差し込まれました。先程までホモくんの脚が差し込まれていたソックスは、ヌルヌルとしたフォスの脚によって押し広げられ、引き上げられたソックスはべっとりと貼り付き、ほっそりとした脚の形を浮かび上がらせました。

 

 フフフ...ソックス!(カミーユ)

 

 

「うわー...これは脱ぐとき大変そうだ...」

 

「べったり」

 

『──────────────』

 

「まあ、無事に帰ってくる事が大事だしね。しゃーないしゃーない。それじゃ、準備はいい?」

 

「いいよー!」

 

『──────』

 

「よし。それじゃあ、いざ!王さまの故郷へ、出発!」

 

「おー!」

 

 

 イクゾー!デッデッデデデデ!(カ-ン)

 

 

 

 

 

 

 

 ウェミダ-!

 

 という訳で海中探索です。と言っても泳ぐ訳ではありません。なんたってフォス達は宝石です。

 海中をテクテクと歩いで移動しましょう。

 

 

「あっ、そういえばホワイト、白粉が......ん?なんか、元々白いからあんま変わんないな」

 

「ぬあああ、しろいいい」

 

 

 白粉が水に溶けてすっげぇ白くなってる。白い煙を手で払って中から出てきたホモくんですが、元々体が白く濁ってるだけあって、そんなに見た目変わってませんね。

 ただ、白粉は全部流れてしまったので、帰ったらルチルにしばかれるのは確定です。カワイソウニ...カワイソウニ...(野獣先輩)

 宝石一人分の白粉を塗るのに、オシロイバナの種が約1000粒必要になります。昨日見回り組が作っていた白粉はほぼ全てホモくんへと使われるでしょう。

 

 

「まあ、大丈夫ならいいか。王、故郷までどんくらい?」

 

『─────。────────────────』

 

「うーん。まあ、大丈夫でしょ。新しい制服にグローブとソックス、ここまでガチガチに固めてんだからちょっとやそっとじゃ割れないって。てか気になってたんだけどさ、なんで剣持ってきたの。てかその剣なに?」

 

「ゴーストとカンゴームにかしてもらったの、くれぐれもきをつけて、だって!」

 

「誰だよカンゴームって...…」

 

 

 …おや!?ウェントリコススのようすが…!!

 

 フォスの持つ器から飛び出したウェントリコススが急激に膨張していき、その姿が人間の様に変化していきます。

 

 上半身は女性のような姿で、髪にあたる部分はお団子の様にまとめあげられています。下半身はまるでタコかクラゲのように無数の触手で覆われており、上半身と合わせてみればまるでドレスを纏った貴婦人の様にもみえます。

 

 

「そういや王、出発前の話の続きだけどさ、僕らと似た生物には死がある…の………」

 

 

 驚くフォスとホモくんを前に、ウェントリコススは身体の動きを確かめるようにクルリと回った後、こちらを見つめて口を開きました。

 

 

『うむ、美しい殻はただの衣、わしらには肉しかない。よって、腐って無くなるのじゃ……跡形もなく。』

 

「わーきれい!」

 

『ふふん!そうじゃろ!…さて、日も高い、急ぐぞ』

 

「はーい!」

 

『ああ、懐かしい!近いのう、このかおりだけは月人が来る前と変わらぬ………どうした、はよせい。日が暮れると動けなくなるんじゃろ』

 

「……王」

 

『おう』

 

「なにそれ!」

 

 

 あまりの急激な変化にフォスはポルナレフ状態になっていますね。

 

 

『なにって、わしじゃよ』

 

「だってあの自分では愛くるしいって言ってたけど全然気持ち悪いのが本当の姿だって言ってたじゃん!」

 

『これが真の本当の姿じゃい。故郷に近づくと成れるのだ。ぬしらとよく似とるじゃろ?』

 

「にてるー」

 

「うーん、うん…そうね…」

 

 

 こちらへ決めポーズを作るウェントリコススをみてフォスが何か言いたげな様子ですが、マジで日が暮れても大変なので、先を急ぎましょう。

 

 

『…ああ、それもう捨ててよいぞ。荷物じゃろ』

 

「え?あ、器のこと?ダメダメ!物は大事にしろって言われてる。ただでさえ僕ら黙って出てきたし、持って帰らないとすげー怒られちゃうよ」

 

 

 振り向いたウェントリコススの目…養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だ!

 残酷な目だ…『かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』ってかんじの!

(JO並感)

 

 当然です。ウェントリコススは端から故郷に帰る為ではなく、弟を解放する為にフォス(となんかついてきた白いの)を誘導したに過ぎません。己の策略によりもはや彼らは丘に帰ることは無いと分かっているので、憐れみと覚悟が混ざった様な表情が出てくる訳ですね。

 

 ウェントリコススの様子に気づかないフォスは無邪気に話しかけ続けています。

 

 

「でもさあ、僕らなんで似てるわけ?」

 

『わしもはっきりしたとこは知らん。おまえ達はどう思う?博物誌担当なら推察してみろ』

 

「うえー先生みたいなこというわね。そうねえ……僕らの美しさにおどろいたクラゲがああなりたいと一心に願って」

 

『クラゲ説は捨てよ』

 

「うーん、あっ!ねっこがおんなじなんじゃない?」

 

 

 おおっと、ホモくんここで迫真のアイデアロールクリティカル!ウェントリコススも目玉が飛び出そうな顔してますね。

 

 

「ホワイト、それどういうこと?」

 

「シンシャにおしえてもらったしょくぶつ、いろもかたちもちがうけど、ねっこはおんなじかたちだった!」

 

「そうだったっけ?王と話してたからちゃんと見てなかった……うーむ、そうなると、僕らの根っこってなんだっけ…」

 

「せんぱい、このまえおはなししてくれたよ!」

 

「このまえ……あー、序文の事?確か……月がまだ一つだった頃、繁栄した生物のうち逃げ遅れ海に沈んだ者が、かくかくしかじかで我々である…どうしたの、王?」

 

『……おまえ達、ボンクラかと思っていたが、存外鋭いのう。妙な可能性を感じさせてくれるわ』

 

「だれがボンクラだ!」

 

『褒めとるんじゃぞ。さて、推察の褒美じゃ、我ら一族に伝わる伝説を教えてやろう』

 

 

 そう言ったウェントリコススは、サンゴに触手を絡みつかせ、砕きながら語り始めました。

 

 

『…この星にはかつて、”にんげん”という動物がいたという。この星が5度欠けた時まではしぶとく生き残ったが、6度目にはついに海に入り、”魂”と”肉”と”骨”、この3つに分かれたという』

 

「…海に入った衝撃で3つに割れたのに生きてんの?”にんげん”動物のくせにやるな」

 

「すごい!つよい!」

 

『あー、ちがうちがう。かっこいい言い方をするとそうなるだけで、実際は徐々に3種に変化して生き残ったっていうニュアンスで頼む』

 

 

 絡みつかせた触手を離したウェントリコススは再び泳ぎ始めました。離されたサンゴは根元を残し跡形もなく喰い尽くされています。アドミラビリスの触手はほぼ筋肉で出来ているので、もし絡め取られれば逃げ出すことは難しく、砕かれ喰われることはほぼ確定です。三族融和チャートに行かないからって、アドミラビリスに喧嘩を売るのは辞めましょう。普通にやられます(n敗)

 

 

『…我が種族、アドミラビリスはそのうちの”肉”、生殖と死を細やかに繰り返しながら、知を重ね紡ぐ特性を受け継いだとされる。一方”骨”は、他の生物と契約し長い時を渡るすべを身につけ、地上へ戻った』

 

「それって……!」

 

『わしらに伝わっているおぼろげな由来じゃ、そこまではわからぬ。』

 

「でも、僕たちの成り立ちにすっごく似てるんだけど!」

 

『そう、予感はある。なぜなら”魂”は……』

 

 

 ウェントリコススが海面近くまで泳ぎ上り、まるで空から見下ろすかのように、上からフォス達を見ています。

 

 

『ついに清らかな新天地を得、再興のため”肉”と”骨”を取り戻すべくさまよっていると言われている。奴らにそっくりだ』

 

「”魂”は………月人は”にんげん”に戻りたくて、あんなことしてるっていうの……?」

 

『わからぬ。だが、われらにはわれらの心がある。それに、今更道を引き返すことが出来るとも到底思えぬ。われらは、自分や仲間を守るために、戦わなければならない…』

 

「なかなおり、できないの?」

 

「そうだよ、王の言う通りなら”魂”だって昔は仲間で一つだったんでしょ?」

 

『……さあなあ、だが月にいた時感じたのは……月人は天敵がいる訳でも無いのに争いを好み、満足することがない。なんとなくだが、あの理由なき焦り様は、”にんげん”がそういう生き物だったのかもしれぬ』

 

「なら、僕らはずいぶん良い風に変わったんだ。僕らだけでもうまくやっていこうよ」

 

「ぼくも、おうさまとなかよくなりたい!これからもたくさんおはなししてね!」

 

『…………ああ、そうだな』

 

 

 ウェントリコススは苦虫を噛み潰したような顔で返答しましたが、彼女の言うとおり今更道を引き返すような真似はできません。ウェントリコススは既に「自分や仲間を守るために戦う」という決断を済ませました。今はただ、希望という名の暗い光が差す方へと進むほかありません。

 

 

 

 

 

『ついたぞ』

 

「つかれたー!なにがすぐだよ!夕方じゃんか!ギリギリだよ!」

 

 

 叫んだフォスは例によってホモくんに担がれています。オメー歩いてねぇじゃねぇか!(憤慨)

 

 

「……にしても、王の故郷……何もないね……」

 

 

 海面から差し込む夕陽によって周囲は橙色に染まっていますが、周辺にはサンゴひとつとて無く、ここが故郷であると言われなければ分からない程に閑散としています。その様相はまさに海の砂漠。

 しかしこれは月人のせいではありません。過剰に繁殖したアドミラビリスによる暴食でこの海域全体が磯焼けを起こしているのです。

 

 原作漫画にてウェントリコススは月人が美しい殻を目当てにアドミラビリスを連れ去ったとフォスに話していました。しかし、真実は違います。過剰に増殖したアドミラビリスは海洋資源をほぼ全て喰いつくしたために、共食いを行う程の飢饉に襲われました。収拾がつけられなくなった50年前の王は月人へと移住の希望をだし、自発的に全員月へと移住したのです。大胆な歴史改変は王族の特権だからね、しょうが無いね。

 

 しかしアドミラビリスが海へ遺した爪痕は、50年程度で癒えるものでは無かったようです。ウェントリコススの表情にも落胆が滲んでいますね。

 

 

 おっと、こんな事をしている場合ではありません。これより改変チャートの肝、海上戦が始まろうとしています。ウェントリコススは先程からチラチラと海面を気にしている様子です。

 

 ホモくんに剣を握らせ、迎撃準備を整えます。

 ここからはウェントリコススの合図を契機に、海上に待機していた月人による矢の斉射が始まります。

 

 といっても、こちらの準備は既に終わっています。DEXを上げ、剣を手に入れ、「リフレクト」を習得したホモくんは、この戦いにおける完全メタ編成となっています。正攻法でやるなら海上から矢を撃たれ続けるこの状況はほぼ負けイベントなのですが、海中であれば衝撃蓄積を無視し、「リフレクト」を安定して使えるため、剣をブンブンして矢を跳ね返しているだけで一回表にしてゲームセットです。

 

 

「あ、もうダメ動けない、ちょっと横になるわ。用事済んだら言って…」

 

 

 さて、そろそろですね。

 さあホモくん、剣を握りしめて「リフレクト」を起動…け、剣を……剣……剣は?

 

 

「んー?おうさま、どうしたのー?」

 

─────────────────────

 ホワイト

 

 装備:無し

─────────────────────

 

 

 あっあっあっ

 

 あ゛ーーーーーっ!!(特大ガバ)

 

 いつの間にか後ろに回り込んでいたウェントリコススの触手で剣が絡め取られています!!

 

 こっ、コイツまさか……!

 距離をとって回避を……間に合わない!

 回避判定!!

 

─────────────────────

 ウェントリコスス→ホワイト

 触手:拘束

 

 

 ホワイト

 回避判定(成功率80%)→成功

─────────────────────

 

 

 おっぶぇ!

 

 しまった、剣が、いやそれよりもフォスから距離が…!

 

 

『お前たちがお互いを大事に思うように』

 

 

 攻撃を避けながら全力でフォスへと走ります!何とか射線から逃がすしか……!

 

 

「……?王、ホワイト?」

 

「せんぱいっ!」

 

『私にも大事なものがある』

 

 

─────────────────────

 ウェントリコスス→ホワイト

 触手:拘束

 

 ホワイト

 回避判定(成功率80%)→成功

─────────────────────

 

 

 アカン!間に合わん!フォス、起きろォ!!

 

 

「っ、にげてー!!」

 

『……許せ』

 

「な、なに!?」

 

 

─────────────────────

 雑(1~15)→フォス

 弓:斉射

 

 150ダメージ!

 

 

 フォス

 回避判定(成功率35%)→成功 7、失敗 8

 

 80ダメージ!

 

 

 

 フォス

 HP:75→0/75

 

 状態:全身損傷

 

 

 

 

 ホワイト

 

 メンタルダメージ超過!

 状態:解離性昏迷

 

 

 発動:不活性インクルージョン

 

 対象:オブシディアン

 特性:炉身溶融

 

─────────────────────

 

 

「せんぱ、い」

 

「……ホワイト、ごめ」

 

『…アクレアツスと、引き換えなのだ』

 

 

 ……くそ、ホモくんのメンタルダメージがオーバーフローしてます。こっちの操作は一切受け付けていません。今はただホモくんがウェントリコススに拘束されていくのを見ている事しか出来ません。

 フォスは念押しのグローブとソックスで何とかバラバラにならず繋ぎ止められていますが、海面から投網が飛んできて引き揚げられていきます。

 

 続いてホモくんを絡めとったウェントリコススも海面を飛び出し、上空に留まっている器へと飛び移りました。

 

 

 ……今はできる事をしましょう、まだフォスは月に行っていません。未だ動かないホモくんは一旦放置しカメラを操作して敵を観察します。

 確認できる限りでは雑、後槍ともに15、器は旧式。前方に陣取る雑は火を灯した槍を構えています。器の奥には、ホネガイのような無数の突起がある巨大な貝殻が鎮座しています。あれが王弟アクレアツスです。

 

 黒雲に降り立ったウェントリコススは未だ拘束されているアクレアツスを見、次に五色の糸で雁字搦めにされ器に乗せられたフォスを見て、一瞬苦々しい表情を見せたあと、月人の群れを睨みつけています。

 一瞬風を切るような音が聞こえた途端、ウェントリコススが声を荒げました。

 

 

『バカな!次を連れてこいだと!?約束と違う!!フォスフォフィライトに、ホワイト・ダイヤモンド、価値は十分のはずだろう!!』

 

 

 ウェントリコススの訴えに対し、月人は火槍を突きつけて応えます。当たれば溶断される程の火力を前に、ウェントリコススもこれ以上強く出られないようです。

 

 

 ……さっきから私がいやに冷静な事に違和感を持っておられる方もいらっしゃるでしょう。ですが、焦る必要は無いのです。

 

「リフレクト」での完封はプランAに過ぎません。

 

 もしもの為のグローブとソックスにより、フォスはバキバキですが欠損はありません。これならば、アドミラビリスとの間に禍根は残りません。ということで、プランB。原作通り、火槍がウェントリコススを焼くのを黙って見ていれば、覚醒したアクレアツスにより全ての片が付くって寸法です。

 

 どうでしょう、ウェントリコススの干渉も想定した二重の策、今回のチャートはかんぺき〜(満面の笑み)

 

 

『……向こうもバカではない。二名も行方が知れぬ上で同じ手が通じるとは思えん。フォスとホワイトを餌にするなら……そうだな、孤立していて察しのいい、シンシャなら』

 

「っ!?────!!!」

 

 

 器の上で、フォスが布地によって辛うじて繋がっている身体を無理矢理起こしてウェントリコススを見つめます。口元を縛られており言葉は聞こえませんが、その懇願はウェントリコススに届きました。

 ふぅ、これにて海上戦は終了です。なんとも締まりのない決着ですが、致し方ありません。しかし、無惨にも焼かれるウェントリコススを見て、未だ立ち直っていないホモくんのメンタルは耐えられるのでしょうか?(純粋な疑問)

 

 

『……やはり、この二名が限界だ。私はもう怪しまれている。戻っても……』

 

 

 言い終わらないうちに、火槍が突き込まれます。

 反応できないウェントリコススをよそに、冷酷な炎がその身を焼こうと一直線に飛び込んできます。

 ……ん?今、ホモくんが動いたような…?

 

 

「……………だ、め!!!」

 

 

─────────────────────

 雑(1~3)→ウェントリコスス

 攻撃:火槍

 

 

 

 ホワイト→ウェントリコスス

 カバー(成功率80%)→成功 3

 

 

 

 焼夷ダメージ!

 

 ホワイト

 HP:175→160/175

 

 状態:口部損傷、解離性昏迷

─────────────────────

 

 

 ……おいおいおい、まじか。

 

 拘束されていたホモくんが、顔面で火槍を受け止めました。いや、それはいいんですが、何故動ける!?

 

 いやそれも今はいい、ウェントリコススが焼かれなければ、アクレアツスは目覚めません!

 

 マニュアルモードにて行動を制御し次の攻撃は見逃して……うそぉ、弾かれた!?

 

 未だにインクルージョンはショック状態、こちらのコマンドは受け付けてません!

 

 や、やばいやばい!リカバリー、リカバリー案を……!

 

 

「────っ!ホワイト!」

 

『おまえ、なにを……!』

 

「おゔ、ざま…!にげ、て……!」

 

 

 あっ……

 

 砕けた口元から溶岩を吹き出したホモくんは、黒雲を蹴って海へと飛び出しました……

 

 未だに絡みついているウェントリコススも一緒に落ちていきます。視界が切れる寸前、絶望に歪んだフォスの顔が見えます。それも一瞬の事、海面に叩きつけられたウェントリコススとホモくんからは、もはや何も見えません。

 

 

 ……リカバリーはもう不可能です。連中はフォスのみを回収して月へ戻るでしょう。

 不活性インクルージョンによって出た特性は「炉身溶融」。「イカロス」であれば追いすがることも出来ましたが、傷口から溶岩が出るだけではどうしようもありません。

 

 そもそも、ホモくんは何故動けたんですか?(疑問)

 インクルージョンは依然昏迷状態、こちらのコントローラーからの信号を一切認識していない様です。当然ホモくんも身体を動かせないはずなのに…

 

 万策尽きました。ウェントリコススがジャイアントスイングしてホモくんを海上まで打ち上げ、そのままの勢いで器を貫くぐらいの奇跡が起きなければ、ここから挽回は出来ないでしょう(諦め)

 

 いや、それでも何か、方法が…

 

 ステータスを確認して……

 

 

 ……なんだ、これ?(困惑)

 

 

─────────────────────

 

 name:ホワイト・ダイヤモンド

 

 硬度:10/10

 靱性:7.5/10

 INT:6/10

 POW:9/10

 DEX:8/10

 

 特性:不活性インクルージョン

 司銀

 炉身溶融

 轣ォ逕滉ク画乂←NEW

 

─────────────────────

 




☆コメント返しのコーナー
〇え?これ録画したのに後から音声つけてるんじゃなくて直接喋ってるの?
ねえ走者さん、それ本当にゲームですか?あんたインクルージョンだったりしませんか?

走者は朝起きて食事を摂り糞をして、誰かと対話し、和解し、愛し合い、啀み合う、至って普通の人間です(エ並感)

音声に関しては、ゆっくりMovieMakerの後付けですが、本走中は疲れからか独り言が多くなっていたようで、どうやらそれを読み取っているようです。
ただ、不可解なのが、私マイクONにしてないんですよね。ふつうにこわい。私のハード、ウイルスかなんかに感染してるんでしょうか(恐怖)

もしおんなじCPU搭載のハードに買い替えなんてことになったら、家売らないといけないのでほんとにやめて欲しい(懇願)







〇ガバガバすぎて「なんでこの人こんなに急いでるの?」ってコメントついてそうで好き

にんげんははやいって、それ一番言われてるから…(至言)






〇>「んー.........ときどきひどいこというけど、でも、ぼくができないこと、てつだってくれるから、すき!」
走者によるマニュアル操作はホワイトダイヤモンド君にとっては「内側から手伝ってくれてる」なんですねえ。だから今回ストップかけたり合図して息を合わせたりできたと。
このゲームのCPU「Lonsda laite」は現実と遜色ない物理演算やフラグ管理を行えてるって#1で言ってたけど、プレイヤーの声までストーリーに影響するならそりゃプレイの度に大きく物語も変わるよね……。気が遠くなってきたけど二人三脚でがんばれ走者、ホワイトダイヤモンド君!

本来声を認識する機能はこのゲームには存在しないんですがそれは……(恐怖)
マニュアル・オートモードに関しても、通常プレイと放置プレイ程度の違いでしかなく、それに関してキャラクターが言及することはただの一度も無かったハズです。wikiにも報告が上がっていない未知の現象ですが、このRTA再現性が壊滅的ですね…



〇RTAの意味合い、実はReincarnation To Aim (直訳で目的へ至る輪廻転生)的な物になってないこれ?
でも『一巡前の世界』の終わりを、トンチキ仏教終末で実行されたんじゃ『観測した』人間性たちがブチギレるのはまあ…ね

あるいはこれを鬱エンドだと思うのは、未だ私たちが人間的煩悩にしがみついているからかも知れませんね(菩並感)

ところで『一巡前』ってなんですかね?走者にはちょっと分かりかねているのですが…




〇どうぞ(古剣を)持ってみて下さい、いい腕力でしょう。余裕の音だ、馬力が違いますよ。

……何です?

ああ、何を!ああっここでガバしちゃ駄目ですよ!(建前)待て!ガバれ!(本音)うぁあああ…

一番気に入っているのは、ネタコメだ(元グリーンベレー)





〇金剛先生かわいそす。でもそれはそれとして最後あんなことになったのは許してないからね♡祈って♡(うちわふりふり)

応援足りねぇぞお前らぁ!
(金剛を囲んで全月人で応援うちわを振るよう促すエクメア)





〇何度読み直しても先生、説明欲しいかなーのとこだけ先生の口調崩壊してるの超好き!

こういうお茶目さが金剛先生人気の一端を担ってたんですが、自傷癖アリメンヘラハゲというのがばれ、さらに愛の装甲とかいうきめぇ概念が出てきたせいでこっちまで洗脳されてた感じがしてきて嫌悪感に反転した人が多発したんでしょうねー(他人事)









☆現在の友好度

ベニトアイト
友好度 3/10
 
アレキサンドライト
友好度 3/10
 
レッドベリル
友好度 5/10






次回

ウェントリコススの裏切り、傷つけられたフォス、内に秘めた"声"が轟くとき、大磐石を裂いた義憤の焔が空を焼く。

ご期待ください
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