目が覚めた。
「ん・・・」
アキラは軽く背伸びをしてクレイドルから起き上がった。
ふと窓を見た。外はまだ薄暗く、窓に自分の姿が映っていた。
そこに居るのは、人間ではなく神姫。やっぱり昨日のことは夢じゃないんだなと改めて実感させられる。
アキラは時間を確認した。時刻はまだ5時だった。
理人や神姫達が起床するのは6時55分から7時のいずれかだった。
通常は普通の神姫よりもバッテリーの充電に時間が掛かるので、起床するのは神姫達と同じか少し遅くなるのだが、昨日はこの身体を起動させたのが午後の7時辺りだったので、充電にそこまでの時間が掛からず、メモリーの整理する情報が少ない分、早く完了したのだろう。
そのため、それ以上のスリープモードの持続に意味が無いとシステムが判断し、早めに起きれた、あるいは、単に以前の癖が残ってるだけかもしれない。
隣のクレイドルを見た。4人ともまだ寝ているようだった。
アキラは1人、キッチンへ向かった。
「どうせアイツのことだから、普段まともな食事とってないんだろうし、ちょっと料理の腕前、見せてやろうかな・・・」
アキラはそう言って、小さな身体で冷蔵庫を開けた。
中は意外とまともな材料が揃っていて、きっちり整理整頓されていた。きっと、神姫達が管理しているのだろう。
アキラは冷蔵庫の中から必要な食材を取り出し、調理に使用する包丁やまな板、ボールに計量カップなどを用意した。
そして、いざ始めようとしたとき、調理するのだから消毒はした方がいいだろうと思い、一番分かりやすい所に置いてあった消毒液を持ってきて、自分の身体に吹きかけた。
どうやって人間用のサイズの消毒液のスプレーを吹きかけたかというと、どこから現れたのか、アキラより少し大きなハムスターがスプレーのボタンを押してくれたのだ。
最初は少しびっくりしたが、そのハムスターはなかなか大人しく、しつけられている様子だったので、きっと理人が飼ってるハムスターだろうとアキラは思った。ハムスターはスプレーのボタンだけ押すと、何もせずそのまま廊下の方へ行ってしまった。
「さて、やりますか!」
アキラは気を取り直して、調理を開始した。
朝の7時、窓辺のクレイドルにいる神姫4体が起床した。
アーンヴァル型はアン、ストラーフ型はヒナ、アルトアイネス型はアイネス、アルトレーネ型はレーネという名前だ。
「ん~・・・おはよう、みんな。」
アンは背伸びしながら言う。
「ふわぁぁぁぁ・・・おはよう・・・」
アイネスは大きな欠伸をしながら頷いた。
ヒナは早速、武器の手入れを始めていた。
「あら?アキラさんが居ないのです。」
レーネはアキラがクレイドルに居ないことに気がついた。
「ホントだ、一体何処に・・・」
その時、アイネスが何かの匂いを嗅いだ。
「ねぇ、何かいい匂いがするんだけど・・・」
「本当ですね・・・でも、一体何の匂い?」
アンもレーネもその匂いを感じ取った。
「これは・・・台所からなのです!」
ヒナを除いた3人はキッチンへ向かった。
キッチンに来てみると、アキラがそこで何やら作業をしていた。テーブルの上には調理した料理が幾つか置かれていた。
白ご飯と、オムレツにベーコンと野菜のバター炒めだった。
そしてそこに皮を兎のように切った林檎とコーヒーをアキラが運んできた。
「ふぅ~、これで終わりっと・・・」
3人はその光景を呆然と見ていた。
すると、アキラはそこに立っている3人に気づいた。
「あ、おはようみんな。」
アキラは爽やかな笑顔で挨拶した。
「は、はい・・・おはようございます。起きるの早いですね・・・」
「ああ。昨日、あんまり動いてなかったせいか、結構早く起きちゃったからな・・・」
「あの、その料理、アキラさんが作ったのですか?」
レーネはアキラに質問した。
「ああ、時間も充分にあったし、理人のことだから普段冷凍食品とかそんなのしか食べてないだろうなと思ってな・・・」
「凄いよアキラ!よく1人でここまで出来たね・・・」
アイネスは少し感心しているようだった。
「結構大変だったよ。体が小さくなってる分、自由は利かないし、作業はいつもの倍手間が掛かるし・・・」
「起こしてくれたらボク達だって手伝ったのに・・・」
「気持ちよさそうに寝てたから、起こしたら悪いと思ったんだよ。」
ちょうどその時、理人が起きてきた。
「おはようみんな。あれっ?朝ご飯作っててくれたんだ・・・」
「はい。朝早くからアキラさんが作ってくれたみたいなんです。」
アンが説明する。
「アキラが?ごめんね、わざわざ・・・」
「いや、俺の料理の腕前を見せてやろうと思ってな。どうせ普段はあまりまともな料理食べてないんだろ?」
「うん、まあ・・・」
理人は恥ずかしそうに後頭部を掻いた。
「それにしても、お前にしては珍しいな。1人でちゃんと起きるなんて。」
以前から日常のことは聞いていたので、彼の大体の生活態度は分かる。
「いやぁ、いい匂いがしたもんだからつい・・・」
要するに、理人は料理の匂いに釣られて起きてきたのだ。
「さあ、冷めない内に早く食べた方がいいぞ。」
アキラがそう言うと、理人は頷いて椅子に座った。
「いただきます。」
理人はまず、オムレツから食べた。
口に入れた瞬間、とろけるような食感と美味しさが広がった。
「美味しい!アキラって、料理上手なんだね。」
理人の口に合ったようだ。
「まあ、俺も普段朝食は食パンに牛乳くらいで済ましてるんだけど、休日とか時間がある時は、いつも自分で料理して食べてるんだ。」
「へぇ、羨ましいな。僕なんてろくに調理できないよ。だからいつも神姫に任せっぱなしなんだよね・・・」
「やれやれ、これは毎日が大変になりそうだよ。」
アキラはそう言って普段の神姫達の様子を想像した。
いつも神姫に何もかも任せてるのだから、アン達は相当大変な思いをしてるだろう。今日からしばらく理人の神姫として生活するのだから、アキラも4人と共にその大変な作業をする事になる。
「まあ、その事は置いといて、早くそれを食べ終わりなよ。折角早起きしたのに、また遅刻するぞ。」
「おっと、そうだね。」
アキラにそう言われると、理人は再び朝食を食べ始めた。
「ねえ、アキラ!ボクにも美味しい料理を作るコツ教えて!」
「あ、私にもお願いします!」
「私にも教えて欲しいのです!」
アンとアイネス、それにレーネの3人がアキラに頼んだ。きっと、彼女らも理人に美味しい料理を食べさせたいのだろう。
「べ、別に良いけど・・・どう説明したら良いのかな?所々、神姫だと分かりにくいところもあるしな・・・」
その時、アキラはヒナが居ないことに気づいた。
3人に訊くと、起きて早々、武器の手入れを始めたらしい。
「ストラーフったら、手伝ってって言っても、『そんなヌルい事ができるか!』なんて言って手伝ってくれないんだよね。」
「なるほどな・・・じゃあ、彼女には包丁の整備でもして貰おうかな?」
普段、武器の手入れをしているヒナにとても合った仕事だろう。
「確かに、それならストラーフも手伝ってくれそうですね!」
アンがアキラの意見に賛成のようだ。あとの2人も、賛成という感じの表情だった。
「私が何を手伝うって?」
「わぁ!!」
3人が振り向くと、そこにはヒナが立っていた。様子から見て、どうやら武器の整備は終わったらしい。
「ああ。ストラーフが普段、みんなの手伝いをしないって訊いて、それなら包丁とか調理道具の整備ならやってくれるんじゃないって言ってたところだよ。」
アキラはいつの間にかそこにいたヒナに特に驚きもせず普通に話した。
「フン、なるほどな・・・」
ヒナはそう言うと、キッチンへ走っていった。
「あっ、私達も片付けしましょう!きっと、キッチンがすっかり散らかってるんじゃないですか?」
「まあ、確かに調理するのに色々使ったしな・・・」
「ねえ、アキラ。今度からはボク達も呼んでよね!ただでさえ神姫が料理するのは危ないんだから・・・」
「その通りなのです。年間700件以上も神姫が料理中に事故を起こしてますので・・・」
「分かったよ。今度からはそうするから・・・」
そう言いながら、4人はヒナの後を追いかけた。
理人が学校へ行ってから朝食の後片付けをしたあと、洗濯や掃除などを済ませて、1時過ぎに一休みした。
「ふう・・・やっと終わりましたね・・・」
みんなは非常に疲れてるようだった。アキラも今回を通して神姫達の苦労を思い知った。
「あ、そう言えば・・・」
アキラはあることを思い出し、窓際へ歩いて行った。
「どうしたんですか?アキラさん。」
「ああ、湯田川先生にこの身体のテストを頼まれてな。実践データが欲しいんだって。」
アキラはそう言うと、眩い光と共に武装を呼び出し、窓から外へ飛んでいった。
「あっ、アキラさん待って下さい!」
アンは自分の武装を呼び出すと、窓から飛び出し、アキラの後を追いかけた。
「んもう・・・まだあの身体には馴れてない癖に、何考えてんだよ!?」
アイネスは呆れて立ち上がった。
「面白い。最新型の性能、見せて貰うぞ!」
ヒナはそう言って武装を纏い、アンと共にアキラを追いかけた。
「あ、ちょっとストラーフ!?」
「早く連れ戻さないと・・・今日は午後から雨なのです!」
レーネは深刻な表情で言った。
「えっ!?嘘、ヤバいじゃん・・・」
既に梅雨の時期に入っており、ゲリラ豪雨になる可能性もあった。
「とにかく、私達も追いかけるのです!」
アイネスとレーネも自分の武装を呼び出し、雲が出始めている空へ飛んでいった。
その頃、アキラは街の上空を楽しそうに飛んでいた。
飛行機などの乗り物を使わず、初めて大空を自由に飛んでいるので、彼はとても興奮していた。
まるで、今から40年くらい昔にあった実写映画のアイアンマンになった気分だった。
頭部のバイザーを下げると、視界に戦闘機のガンカメラのようなものが映った。
中央には姿勢指示計、その周囲には対気速度計、高度計、昇降計、方位計、傾斜計などが青色で表示されていた。
このバイザーは、通常とは異なる特殊なセンサーを装備しており、視野を調整したり、遠くのものを拡大して表示したり、壁の裏側にいるものをある程度透視できたり、障害物が多い所などで、安全なルートをバイザーに表示して案内したり、こちらに向かってくる銃弾やビーム、ミサイルなどを探知して警告するなど、様々な機能を搭載していた。
アキラは空中戦闘機動やアクロバット飛行などを数回行い、ビルなどの建物の間を高速で通り抜けていった。ルートはバイザーにあらかじめ表示されるので、それ通りに飛んでいれば問題なかった。
ビル街を抜け、住宅地まで引き返していると、バイザーに銃弾接近の警告アラートが表示された。
アキラは咄嗟にそれを避けたが、またさらに銃撃が地上から襲ってきた。
銃弾が飛んできた方向から1体の神姫が飛んできた。タイプはエウクランテ型だった。
アキラはその神姫の銃撃を避けながら、地上の方へ追い詰められた。彼が着地すると、相手は銃撃を止め、アキラと少し距離を置いて着地した。
「あなた、見かけない神姫ね。」
エウクランテ型の神姫はアキラを睨みつけている。
「ええ、まあ・・・」
「さてはあなた、違法改造された神姫ね!」
「いや、違う!俺は違法改造なんか・・・」
アキラは両手と首を振った。
「どう見たって、一般で販売されている神姫じゃないわ!それに、声もなんか神姫にしては男っぽいし。」
「それは、まあ・・・俺は男だし、まだ正式には────」
「とにかく、あなたのような神姫は放っておけないわ!」
エウクランテ型の神姫はアキラに銃を向けた。
「ま、待ってくれ!俺は君と戦うつもりはない!」
「・・・そう、あなたが戦うつもりが無いなら、仕方ないわね。」
アキラは戦意が無いことが相手に伝わったと思った。だが、
「そっちが戦わないというなら、私は遠慮なくあなたを破壊させて貰うわ!」
そう言ってエウクランテ型の神姫は実体剣を構え、アキラに急速接近してきた。
アキラは相手が振りかざした実体剣を、マウントされていたブレイドで受け止めた。
「交渉決裂か・・・仕方がない、悪いけど君にはコイツの武装のテストに付き合って貰おうか。」
そう言ってアキラはブレイドを収納し、ワイヤーアンカー付きのハンドガン2丁に持ち替えた。
通常モードから、戦闘モードに切り替える。
「どうやらやる気が出たみたいね!」
エウクランテ型の神姫が再び切りかかってきた。アキラは振り下ろされた実体剣を苦もなく避ける。
相手はさらに実体剣で切りかかってきた。だが、いずれも全てアキラには当てられなかった。
「何で、何で当たらないの!?」
エウクランテ型の神姫は実体剣で横に切りかかる。
アキラは姿勢を低くし、同時に剣をハンドガンで破壊した。
「・・・動きに無駄が多いんだよ。」
「!?」
エウクランテ型の神姫はアキラから距離を置き、残った2連式の銃で攻撃してきた。
アキラはその銃撃を巧みに避けていると、突然、姿を消した。
「っ!・・・何処!?」
エウクランテ型の神姫が辺りを見回していると、いつの間にかアキラは目の前にいた。
彼が今、使用したのは、この身体の特徴の1つと言えるアクティブ・ステルス機能だった。
通常のステルス装備とは違い、レーダー波を分析し、逆に欺瞞情報を送り返すことにより相手に探知されにくくする電子対抗と、光学迷彩の技術によってセンサー及び視界からほぼ完全に姿を消すことができる。これにより、従来のステルス機能のように、常に機体表面を磨いたり電波吸収性塗料を塗装する必要が無いため、エネルギーがある限りはステルス機能が失われることはない。より高い隠密性を保てるだけでなく、パッシプ・ステルス機のように空力性能を犠牲にして機体形状を隠密性に特化した形状にする必要がないので、外装の自由が広がるメリットもある。
欠点は、ステルス機能を使用するのに膨大な電力を消費するため、素体のみだと活動時間が戦闘モードの半分以下に減少してしまうことである。そのため、電力不足の対策として大容量のアシストバッテリーを搭載した飛行ユニットを装備していない時はステルス機能を使用することが出来なくなっている。ただし、リミッターを解除すれば、短時間ながら素体のみでステルス機能を使用できる。
アキラは突きつけたハンドガンで相手の頭部バイザーを破壊した。
「くっ!」
エウクランテ型の神姫はすかさず近距離でアキラに銃を突きつけた。
アキラは引き金を引かれる前に脚部の補助スラスターでホバー移動して相手の後ろへ回り込んだ。
「速い!」
エウクランテ型の神姫が振り向くよりも前にアキラは背中の飛行ユニットをハンドガンで破壊した。
エウクランテ型の神姫は体勢を崩しながらもアキラに銃を向けたが、ほぼ一瞬でその銃を破壊された。
相手に武装は残っていなかった。アキラの勝利だった。
戦闘開始から僅か30秒程しか経っていなかった。
「どうする?まだ続けるのか?」
アキラは相手にハンドガンを向けたまま訊いた。
「っ・・・」
丸腰の彼女にはどうすることも出来なかった。唯一の手段として、肉弾戦が残されていたが、アキラに勝てる気はしなかった。
「(コイツ、強い・・・)」
エウクランテ型の神姫がそんなことを思いながらアキラを見上げていると、遠くから聞き慣れた声が聞こえた。
「ストップ、ストップ!!」
そう叫んだのは、アルトアイネス型のアイネスだった。
「アキラさん、待って下さい!」
アイネスの後方からアーンヴァルMk.2型のアンが飛んできた。
「勝手に戦ったら、マスターに叱られるのです!」
さらに後ろからアルトレーネ型のレーネが飛んでくる。
「俺だって、本当は戦いたくなかったんだ。急に彼女から攻撃を受けて、違法神姫扱いされて・・・」
アキラはエウクランテ型の神姫に向けていたハンドガンを下ろした。
「何がともあれ、無闇に他の神姫と戦っちゃ駄目~!!」
アイネスはアキラをキツく叱った。
「それに、彼女は悪い神姫ではありません。私達の知り合いです。」
「そうだったのか・・・」
アキラはアンに言われてエウクランテ型の神姫を見た。
「・・・アキラ!?」
エウクランテ型の神姫は何か思い出したような表情で言った。
「?・・・何で俺の名前を────」
「あなた、もしかして影山彰?」
「あ、ああ・・・そうだけど。」
アキラが答えると、急に相手が立ち上がった。
「じゃあ、あなたが噂の男性型神姫!?」
「ああ・・・そうだけど。」
アキラは相手の対応の変わりように少し戸惑っていた。
「そう言われて見れば、確かに体格が男っぽいわね。道理で声も男っぽいわけね・・・あっ、ごめんなさいね。いきなりこっちから襲ってきたりして。」
「あ、いや・・・こちらこそ、君の武装を壊してしまって・・・」
「良いのよ、こっちが悪いんだから。・・・私はクララ、よろしくね。」
クララは手を差し伸ばす。
「ああ、よろしく。」
アキラは差し出された手を握り、握手を交わした。
アンはヒナが居ないことに気がついて辺りを見回すと、いつの間にか後ろに立っていた。
何か落ち込んでる様子だった。
「どうしたの?ストラーフ。」
「・・・奴の戦闘が見たかった・・・」
そんなことをボソッと言った。
どうやら余程アキラの実力が知りたかったらしい。
「えぇい!こうなったら、今からでも私と勝負だ!!」
ヒナは開き直って刀をアキラに向けた。
「おいおい、勘弁してくれ・・・」
アキラは肩を落とした。
「やめて、ストラーフ!仲間同士で戦うなんて・・・」
アンはヒナを止めた。
「何でいつもそんなことばっかりするんだよ・・・」
アイネスは呆れながら言った。
「それに、早く帰らないと雨が降り出してしまうのです。」
6人は上空を見た。今にも降り出しそうな空模様だった。
「本当ね・・・そろそろ帰った方が良さそうね。」
「あ・・・でも、君、飛行ユニットが・・・」
クララの武装は胴体と脚部以外は殆ど先ほどの戦闘で破壊されていた。
「大丈夫よ。どうせここからそう遠くもないし・・・」
「いや、大雨で洪水が起きたときが心配だ。家まで送って行くよ。」
アキラはそう言うと、肩のバインダーと飛行ユニットを分離した。
すると、分離したパーツが合体して、支援戦闘機のミラージュに変形した。
「乗ってくれ、君の家はどっちだ?」
アキラはミラージュの上に乗ると、クララに手を指し伸ばした。
ミラージュはそれなりに大きいので、神姫2体が乗っても問題は無かった。
「うわぁ~、いいなぁ!・・・ボクも乗せてよ!」
「アイネスが乗ってどうするのです?」
ミラージュに乗ろうとしたアイネスをレーネが引き留めた。
「え~、良いじゃん。あんだけ大きいんだし・・・」
「でも、アキラさんのことも心配ですし、私達も一緒に行きましょう。」
結局、ミラージュの上にはアキラとクララが乗って、あとの4人もクララの家まで付き添って行った。
クララを送り届けたあと、雨がぱらつき始めていたので、5人は大急ぎでマンションへ戻った。
今回は書くことが多すぎていつもより長めになってしまいましたので、2つに分けました。
引き続き、Episode03をご覧ください。