時刻・AM01:21
D.U.湾岸エリア、第3空港
駐機場、滑走路より海上および上空。
1:名無しの12使徒
すげぇぇぇ!船が変形した!
2:名無しの12使徒
船が竜に!なんてかっこいいんだ!
3:名無しの12使徒
マジかよ!デカケツこんなことやれんのか!最高だろそんなの!
4:名無しの12使徒
かつてない浪漫溢れる変形にダチョウも思わず興奮!!
5:名無しの12使徒
デカケツはトランスフォーマーだった?
6:名無しの12使徒
大内「セレクションチーム、RABBITチームとの合流に成功。全員軽症、戦闘行動に支障はなさそうです。敵影捕捉、4脚タイプの歩行戦車と2脚逆関節タイプの軽装甲騎兵(キャバルリー)のみ。歩兵は見当たらず……飛行戦艦に目立った損傷はありません」
歩兵無し? 奪取が目的じゃないの? 妙なことするな。
7:名無しの12使徒
今の射撃はTOWか? 色んなところに対戦車ランチャーが隠してある、モエの奴かな、用意が良い。
E1、RABBITリーダーと繋げ。現時刻をもって無線封止の解除をSRTに通達。本隊とは不通だろうがこちら経由で現状を報告させる。2小隊で迎撃、スイッチしてRABBITに給弾を急がせろ。
8:名無しの12使徒
戦車1、爆発炎上。撃破を確認。陣地構築の上手さは流石SRTだ。数は地下程でもないとはいえ、4人で対戦車戦闘して防ぎきったなら十分すぎるわ。
9:名無しの12使徒
マアンナ号が無傷というのが気になる、歩兵無しなら初手破壊しにきてると思うんだけど。
10:名無しの12使徒
それは今後の状況次第だと思う、奪取が無理と見れば破壊に目標変えるでしょ。先遣かもしれんし。
11:名無しの12使徒
それもそう。
12:名無しの12使徒
ミヤコ< Rabbit1よりアポストルC1、繋がりました……救援に感謝します。ですがRABBIT小隊はこのまま戦闘に、地下の先輩達にも支援が…… >
アポストルC1よりRABBIT1、落ち着け。現状は沖のデカブツ以外は問題ない。そっちはこちらが受け持つ。セレクションチームに戦線をスイッチして後退、給弾して一息入れろ。心配するなミヤコ、私達が来た、以上だ。
13:名無しの12使徒
聞いてた通り真面目な子だね、そこそこ被弾してるっぽいのに。
14:名無しの12使徒
歩行戦車か。まあTOWで潰せる程度の装甲、私らなら素手だ。そして選抜もそこらの学兵とは鍛え方が違う、大した脅威でもない。
ウチ、蹴散らしてこい。特戦研がどういうものか教えてやれ。
大内「E1、ラージ!! 聞いたな? 全隊機動戦闘!! 蹂躙しろ!!」
15:名無しの12使徒
悲しいことにフィジカルの差は対人より、対戦車とか対機動兵器戦に出るんよね。握り拳で装甲板をブリキだぞオメェにできるかどうか、ここに絶対的な差が出てしまう。
16:名無しの12使徒
SRTと相性が悪いのが災いしたな。これがどこぞの学兵軍とかなら、ここまで苦戦させられることはなかった、一方的な虐殺だったろうに。全員が選抜射手で、隠密行動は私らに近い秘匿性があるのが強みだし。
17:名無しの12使徒
そもそも、特殊部隊って戦車を拳でワンパンすることは求められてなかったような? なんかこう……なんとなく役割が違ったような気がしなくもない。森に潜んだり、空挺してた記憶はあるんだけど。
18:名無しの12使徒
けどランチャーは背負ってたんでしょ? なら対戦車もしてたんじゃない? 今はランチャーの代わりに拳で済むだけっしょ、荷物が減って便利になったね。
19:名無しの12使徒
そうかな……そうかも。
20:名無しの12使徒
ドラゴンさん(仮)の火線が結構ヤバくて笑っちゃうね。対空砲こんなについてるとか、これ私ら対策なの? キヴォトスで近接対航空戦闘って概念あんまりないし、ドローン相手にしては高角砲が物々しい。
21:名無しの12使徒
対空ミサイルは私らに有効じゃないことはメタルタコ戦でデカケツもわかってる。高角砲と機銃を増設してきた説はあると思うね。
しかしかっこいいなドラゴンさん(仮)。けど、こうも火線を空に打ち上げられると本土から丸見えだ……ヴァルキューレが来ちまう。
22:名無しの12使徒
来たところでという悲しさがあるよ。カンナパイがきたらまた話変わってくるけどね、カンナパイ50mぐらいは水の上走れるし。
23:名無しの12使徒
あの人も大概人間離れしてるよな、初めて会った頃は一般通過ヴァルキューレ生徒だったのに。年次上がるごとに超強く、ヤクザ感ある険しい感じのお顔になっていったしさ。
24:名無しの12使徒
劇的ビフォーアフター、コウ・ウラキ状態、ヴァルキューレも大変なんやね。
25:名無しの12使徒
あ、あの……どう考えても私達のせいじゃ……。
26:名無しの12使徒
というかデカケツ・ドラゴン硬いぞ!! 武装は実弾とビームとレーザーとミサイルの全部盛り!! おわっ、ミサイルの弾頭は散弾!! 対人想定かよ!! これ完全に対策してきてるだろ!!
27:名無しの12使徒
サナ、待たせた。
28:名無しの12使徒
C2、C3。対空火器を潰していけ、今までの敵とは火力も装甲も違う、油断するな。
29:名無しの12使徒
C2・C3、ラージ。
30:名無しの12使徒
ドラゴンちゃん(仮)のメタルモデルとかほしいな、カイザーホビーにオネダリしてみようよ。
31:名無しの12使徒
変形モーションも完全再現してくれるという信頼感がある、やっぱりクオリティはカイザーホビーが一番!!
32:名無しの12使徒
ミレニアム級も作ってほしかったなぁ、あれ版権降りなかったんだっけ?
33:名無しの12使徒
そう、あれ一応ミレニアムの製品?だから。プラモはミレニアム・ホビー部が出してるけど、あれ出来がイマイチなんだよな……。
34:名無しの12使徒
金型と抜きは経験が物を言うから、工場長に学生が勝てるわけねぇんだけどさ。プラであれならメタルモデルだともっと無理でしょ、流石工場長、プロ金型屋さんだね。
35:名無しの12使徒
玩具以外も全部そうなんだけど、一品物はともかく量産前提になると途端にカイザーの独壇場になるの、やっぱトップTier民生企業だなって。
36:名無しの12使徒
ボールペン一本に至るまで妥協のないマスプロの仕上がり。キヴォトスの暮らしを豊かにするカイザーグループ……やっぱりダークサイド企業じゃないのでは?
37:名無しの12使徒
そう……すねぇ……。
38:名無しの12使徒
んでドラゴンちゃん(仮)はどうなの? 共有視界で見てる感じ……なんか固くね?ってのはわかるけども。あと弾当てた時、気になる紫電が走ってますねぇ!!
39:名無しの12使徒
いや、どう考えても電磁装甲だろ。銃弾効いてねぇし、ビームも弾いてるやん。
40:名無しの12使徒
だよねぇ……ついにデカケツも電磁装甲を導入って、これ技術流出なのでは? リオ会長ーッ!! 技術パクられてるじゃんね!!
41:名無しの12使徒
メタルタコ君はやわらか装甲だったけど、いよいよデカケツも新時代に突入か。
42:名無しの12使徒
射撃完全カットだ、これは強敵なんじゃないですかね!!
43:名無しの12使徒
デカくて硬い、火力もあるしシンプルな強さだよ。
44:名無しの12使徒
ちょっと質量差がすごいのと、空中だと踏ん張りが利かなくて、おパンチが刺さってもそんなにダメ入ってなさそう。それなりに装甲ベコベコになってるし、かなり嫌がってはいるけど。
45:名無しの12使徒
もう本土にはビームの閃光で何が起きてるのかバレてんだ、今更隠蔽もないだろ。取り付いて無呼吸乱打でボコすか、真実の羽ブチ込んでいこうぜ。
46:名無しの12使徒
そうするか、でも真実の羽(ノンチャージ)は爆発属性だから電磁装甲には効果薄いっていう……あっ!! 潜航された!! その手があったか!!
47:名無しの12使徒
しまったな、流石に潜って翼がガチ濡れすると空飛べなくなるし。
48:名無しの12使徒
ダチョウは海鳥じゃないから羽が濡れると飛べないよぉー!!
49:名無しの12使徒
そもそもダチョウは走鳥類で空飛ぶタイプの鳥類じゃなかった筈なのでは? ボブは訝しんだ。
50:名無しの12使徒
目標はマアンナ号だ、最後は上陸してくるだろ。空港岸壁で迎撃しろ。エリアを散開・旋回して索敵を継続、ビーチングの瞬間を狙え。
51:名無しの12使徒
Cコマンドユニット、アイ・コピー。ブレイク・ブレイク。
52:名無しの12使徒
空港側はどうなの? 地下はFOX達と合流できたし、RABBITも無事。問題なさそうだけど。
53:名無しの12使徒
地下通路は順調にボコしてます!! でもメチャメチャ撃たれててお洋服が心配です!!
54:名無しの12使徒
伊藤チェック不合格不可避……。
55:名無しの12使徒
なんで夏休みなのに身だしなみのチェックがあるんですか!! おかしいですよ!! お休みして!!
56:名無しの12使徒
お前はまだいいだろリク……私なんか毎朝毎晩伊藤チェックあるぞ!!
57:名無しの12使徒
伊藤の隣部屋で、かつクラスメイトという運命を呪うんだなスミ。お前は特に羽根のお手入れに怠りがあるので当然の扱いだろ。鳥類の自覚がねぇってやつだ。
58:名無しの12使徒
毛繕いは身だしなみの基本でしょうに……。
59:名無しの12使徒
インコとして恥ずかしくないのかよ。なってねぇダチョウだ。
60:名無しの12使徒
こんな面積毎日ブラシ入れてられるか!! 多少ボサってても見えてなきゃいいんだよ!!
61:名無しの12使徒
その台詞を聞いた先週の伊藤「そんなわけないでしょう!! おすわり!!」
伊藤は自分の羽よりスミの羽いじってる時間のほうが長いよな、たぶん。
62:名無しの12使徒
伊藤は翼が小さい勢だしねぇ、それいったらシマさんもだけど。
63:名無しの12使徒
なお、スミカをインコ美意識不覚悟で笑ってる私達も本格鳥類のシマさんからしたら「ダサ……少しは身だしなみに気を使ったら?」という、恥ずかしい姿の模様。
64:名無しの12使徒
セイア様の心の友、シマエナガズにすら「おめーら羽繕い下手すぎんだろ、鳥類の自覚あんのか?」って、つつかれる程度の生き物……ダチョウは不器用……。
65:名無しの12使徒
そういえば時々、毛繕いの仕方を教えてくれる感じの挙動してたような……。
あ、あの……これ、私達もしかして……シマさん達に同じ鳥類だと思われてます?
66:名無しの12使徒
!? 私達は鳥類じゃなかったんですか!?
67:名無しの12使徒
ダチョウとヒトの間を取った生命体の筈……でもシマエナガズにデカい鳥だと思われてるのは確実だろ、相互毛繕いもしてるし。てかシマエナガ族は確か、同じ群れでないと毛繕いしないって聞いたことがあるんだけども、仲間判定してもらえてる感。
68:名無しの12使徒
シマエナガズは私達の親戚だった!?
69:名無しの12使徒
シマさん小さいダチョウ説。
70:名無しの12使徒
でもシマさんおつり計算ができるんだよね……。前コンビニでセイア様が万札しかもってねぇからって、お釣りごまかされそうになってたの啄いてシバいてたし。
71:名無しの12使徒
1万円札でペットボトルお紅茶を1つ買うと……えーと……ダチョウより計算が、はやい!? ば、馬鹿な……そんなことが!? これじゃまるで私達がシマさんより頭が悪いなんてレッテルが!!
72:名無しの12使徒
レッテルも何も、否定しようがない事実だろ……。
73:名無しの12使徒
シマさんは暗算ができる、それだけで私達よりも上位の鳥類なんだ……。
74:名無しの12使徒
ば、ばかな……こんなことが……!! 私達は一応半分ぐらい人類の筈なのに……!!
75:名無しの12使徒
九九の斉唱はできるのに!! こ、こんなの納得できない!! トリニティの面子が立たないよぉ!!
76:名無しの12使徒
そういやセイア様、前からペットボトルティーを気つけ薬に使ってるけど。頂点お嬢様寮近辺じゃ売ってないからって一般学生区のコンビニに直接行くの、中々ロックだぜ。
77:名無しの12使徒
午前ティー、お嬢様界隈だと拷問用の劇物か気絶対策の薬枠なの、笑っちゃうね。
78:名無しの12使徒
久留島「気をしっかり、さあこれを」(気絶しかけた伊藤にペットボトルティーを突っ込む)
久留島もだいぶ茶会に染まってきたよね、どんな案件くらっても平然としてるけど。というか気絶してる姿も発狂してる姿もまだ見たことない。何時も穏やかな正義と矜持に溢れる、見た目だけ悪役令嬢。
79:名無しの12使徒
なお本人は一度も投薬(P茶)されたことがない模様。久留島見てるせいか、シスフに一度修行に出してから茶会に入れたほうが最強淑女になれるのでは説が世間ではちょっとある。
80:名無しの12使徒
P茶そんなに嫌なの? 午前ティーは甘くて飲みやすいと思うけど。ジュースとかは普通に飲む時あるのに、頑なにペットボトル紅茶を否定するティーパーティーメン。
セイア様がトコトコ自分でコンビニに歩いて買いにいくの、外部生が出くわしてビビってたの面白かったな。
81:名無しの12使徒
久留島は流石に外れ値では?全学トップ15に入る成績と、恵まれたフィジカルからして一般通過生徒じゃない。悪役令嬢っぽい言葉責め正論パンチすら優雅で無敵感ある。
P茶見るのも嫌っていうサンクトゥスの子に買いにかせるわけにもいかんしさ……。
82:名無しの12使徒
ハナコちゃんがセイア様と知り合ったのコンビニ前って本当? 前々から自分の足で行ってたとは聞いてたけどさ。昔から結構アクティブだね……茶会会館で強制缶詰にされてる時以外は、わりと出歩いてるし。警護のCチームが外回り多いのもそのせいだもんね。
83:名無しの12使徒
いや、初遭遇はコンビニじゃないな。すげぇセクシーに改造された茶会服着てる子が時々コンビニにいるけどあれは何? とは思ってたらしいが。
ナギサ様は前からコンビニとか大衆店と無縁だけど。今やコンビニと言わず何処に寄っても店員が直立不動になる存在感だから、中々気が休まらないやね。喫茶店一つ入るのも難しいとか、総領主の重責たるや。
84:名無しの12使徒
セクシーFOX専用茶会服……ハナコですら二度見する脅威の脇出し改造度。
ああ、それでハルナに喫茶店リクエストしてたんだ?
85:名無しの12使徒
そうやね、そこは流石ハルナだ。雰囲気や茶のクオリティもだが、客層も良いわ。ナギサ様が茶会服で入っても騒がれたことはないからな。正しく一流の店、そして立地も隠れ名店ポジで荒くれが来ることもないし。
86:名無しの12使徒
ほえー、飯屋だけじゃなくてお茶にも詳しいの流石ハルナだね。
87:名無しの12使徒
一応、良いところのお嬢でもあるからな。色々教わったがどれも良い感じだった、ハナコも気にしてたから今度連れて行くか。そういやハナコのやつ、やたらハルナに会いたがってるが……いつの間に仲良くなったんだ?
88:名無しの12使徒
それはなんか、ちょっとわずかにヤバそうな予感がする……。
!! C3よりオールコマンド、空港岸壁部ポイントD-1滑走路付近に敵浮上、タイプドラゴン。お出ましだ。
89:名無しの12使徒
D-1滑走路の先? 随分回り込んだな、夜の水中だと完全に見えないから移動に気付けないね、やっかいだ。
90:名無しの12使徒
水中速度も良好、侮れんね。しかしマアンナ号からはむしろ離れてる、陽動か? まだ駐機場側が戦闘中だよね、制圧されそうとかある?
91:名無しの12使徒
いや? 大内達が合流してからは逆に押してる。単に私らに頭抑えられてるし、圧力を警戒しただけじゃないかな。やっぱデカケツは考える頭あるよ……ってなんかこれ、チャージしてるっぽくね?
92:名無しの12使徒
やべっ、これゲロビっぽい!! 遠距離攻撃か!! 駐機場まで遮蔽物ないぞ!! あの船デカすぎて何処からでも見える!
93:名無しの12使徒
不味い!! マアンナ号は起動してないから電磁装甲がONになってない!! 抜かれるぞ!!
94:名無しの12使徒
というかまず大内達とRABBITだろ!! 退避させろ!!
95:名無しの12使徒
間に合わない!! キリコ!! アキと並んで皆の盾に!! 射線を塞いでカットだ!!
96:名無しの12使徒
ほいよ!!
97:名無しの12使徒
ダチョウにビームなんぞ効くわけな、おわっ!? あっちぃぃぃ!! これビームじゃなくない!? 熱くない!? 火炎系じゃないこれ!?
98:名無しの12使徒
火炎放射!? 一面火の海になってる!! ナパームだ!!
99:名無しの12使徒
マアンナ号を狙うと見せかけて火炎放射で私らを仕留めにきたのか! ビームなら耐性があるけど……。
100:名無しの12使徒
グワーッ!? 流石に予想してないわ!! あっつっっっ!!
101:名無しの12使徒
茶会服は耐火素材だけど、ダチョウは鳥だからローストチキンにされちゃうよ!!
102:名無しの12使徒
アバーッ⁉︎ これがほんとの焼き鳥ってね!! あちちちちち!! というか息できないわ!!
103:名無しの12使徒
ダチョウってチキンだっけ!? オーストラリア?とか言われてなかった!? 笑っちゃうぐらい熱いけど、やっぱ私らは遮蔽物枠だね!! ちゃんと後ろは守れてるっぽい!!
104:名無しの12使徒
今カットいれる!! ってまた潜航した!! 逃げるな―っ!!
105:名無しの12使徒
オーストラリアってコアラの事じゃなかったけ?
スルッと海に逃げ込みやがったな、巨体のわりにワニみたいに動くなこいつ。
106:名無しの12使徒
……デカさに反してなんとテクニカルな、やるなぁ。
107:名無しの12使徒
アキ、キリコ、無事か?
108:名無しの12使徒
ガチでローストされるところだったわ……フル羽シールドしてたから、まあ一応平気。
109:名無しの12使徒
羽毛が結構チリチリに……後でモモイ達にブーブー言われそう。
110:名無しの12使徒
かつてない強敵感あるよ、水中に潜んで強襲してくるなんてね!
111:名無しの12使徒
ダチョウに火耐性が無いことを見抜いてのインフェルノ・ファイアとは、たまげたな。
112:名無しの12使徒
茶道の呼吸できなくなるから、わりとマジで私ら特効かもしれない。しかも夜の海に潜航されると手出しが難しいし……強敵だ。
113:名無しの12使徒
ビームとレーザーの熱は平気なのに、火炎放射はダメージ通るの謎すぎるよね!!
114:名無しの12使徒
どうする? 乾くまで飛べなくなるけど海に潜ってみる?
115:名無しの12使徒
よせ、夜の海に潜っても何もできんだろ……あっちの方が水中は速い。昼ならともかく視界ゼロじゃ捕捉もできない。
116:名無しの12使徒
向こうはマアンナ号に向けて射線ブッパできればいいんだ、こんな形で守勢不利になるなんてな。守勢になることが稀だから、ちょっと新鮮な苦戦の仕方だ。
117:名無しの12使徒
埋立地の空港って立地が最悪だよ!どこから浮上して仕掛けてくるかわからないよ!
118:名無しの12使徒
地味に参ったな……ワニワニパニック状態だろ。
119:名無しの12使徒
空港が広すぎて、4人だと空から見つけてもナパーム吹かれる前に飛び込んでの先制が難しいな。浮上地点に皆が居ない所を選んでるっぽいし、向こうはカオル達が見えてるよこれ。
120:名無しの12使徒
デカケツマトン期待のニューフェイス、ガチで強くてアガッてきちゃうね!でもリアル焼き鳥は勘弁してください!
121:名無しの12使徒
てめぇぇ!! ダラダラチマチマやりやがって!! こうなりゃ夜明けまで焼き鳥チキンレースしてやっか!? 私らがこんがり焼き上がるのが先か、お前が駆逐艦の蒲焼になるのが先か、ためしてやるぜ!!
122:名無しの12使徒
落ち着けサナ、デカケツは頭が良い。そういうヤケを狙ってるんだ。
123:名無しの12使徒
けどよリーダー、このままだと埒があかねぇぜ!!
124:名無しの12使徒
潜望鏡も出してねぇのに、お前らの位置を正確に測ってるということは、地上に別の目があるんだ。
歩行戦車はまだ海中から揚陸してきてるのか? 見てるとしたらそいつらだ。ぶっ潰せ、行動パターンが変化したら当たりだな。
125:名無しの12使徒
なるほどね!! 流石リーダー!!
126:名無しの12使徒
給弾が終わったRABBITは空いてるな? 索敵に回せ、隠れた偵察ドローンがいるかもしれん。怪しいものは全て撃て、連中の目を潰すんだ。
C1、セレクションFを率いて強攻しろ。揚陸してくる戦車を水際で撃破、阻止攻撃で索敵の目を潰していけ。
127:名無しの12使徒
C1、ラージ。Cユニットは警戒続行。私は上陸阻止の指揮をとる、各位散開。
128:名無しの12使徒
Cコマンドユニット、アイ・コピー。
129:名無しの12使徒
RABBITリーダー、給弾は終わっているな? 索敵だ、目を潰す。照明弾をありったけだ。もう隠蔽の必要はないだろ、景気よくいこうや。
130:名無しの12使徒
ミヤコ「RABBITチーム、アイ・コピー。RABBIT3、照明弾!!」
モエ「RABBIT3、ラージ。3カウントで全周射出、さーん、にー、いーち……閃光注意!!」
うお、まぶし!!
131:名無しの12使徒
まあいうてスズミのアレよりはマッチ棒みたいなもん、今こそ欲しいな特製閃光弾。
132:名無しの12使徒
あのミラクル閃光弾を照明代わりにするのは、危険が危ないと思うんだけど……。
133:名無しの12使徒
モエ「!! マアンナ号の上部甲板に未確認物体あり!! 何かが船に取り付いてる!!」
マジか!? 暗くてわかんなかったけど、いつのまにか工作ドローン?に取りつかれてたのか!! 私らの目を掻い潜って!?
134:名無しの12使徒
RABBITは下の昇降口守ってたから上甲板は死角だったな……いや、4人で400m級の飛行船完全ガードはキッツいわね。上ってことは艦橋か? 侵入されているかも。
135:名無しの12使徒
いつの間に取り付いてたんだ……いやまあ、艦橋に入ろうったって、そう簡単には……それにミレニアム級は完全マニュアル操作だ。ハッキングしたところで制圧なんてできないと……!?
136:名無しの12使徒
!? 船体の色が!! 電磁装甲が展開された!! 船が起動してるぞ!! 制御奪われてんじゃないかこれ!?
137:名無しの12使徒
は!? デカケツのハッキングってそんなことができんのかよ!?
138:名無しの12使徒
うっそだろおい!?
139:名無しの12使徒
やられた!! 駆逐ドラゴン自体が最初から陽動だ!!
私らが到着する前にはもう船に取りついてやがったんだ!! あのステルスドローンで運んだのは歩兵か!! 艦橋に直接侵入されてる!! 飛行戦艦を奪われるぞ!!
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「なんてこと……!! 船を奪われたら……ッ!!」
「モエ!! なんとかできないのかよ!! 来た時、艦内に一度入ったんだろ!! 何かシステムに枝とかつけてないのか!! 制御を取り返せるパスワードとか!!」
「無茶言わないでよね!? あれは外部操作は基本受け付けない作りなんだから!!」
「ど、どうしよう!? どう、しよう!?」
RABBIT小隊が補給していたコンテナの上から、更に見上げる巨大な飛行戦艦、マアンナ号の船体が薄く輝き始め、次第に船体色が灰色から輝く白に中央から変わっていく。それは鉄壁と名高いミレニアムの守りの盾、電磁装甲が展開されたことを意味する。
つまり、船が起動しているのだ。
ミレニアム級飛行戦艦マアンナ号は、連邦生徒会最上位執行役員がもつセキュリティキーがなければ艦橋に入れないようになっている。FCSの始動にはまた別のキーが必要だ。SRTの生徒であるRABBIT3、風倉モエは戦闘前の陣地構築中に船が使えないかと一度船内に立ち入ったが、クリアランスレベルのために艦橋には入れていない。
それにミレニアム級はそれぞれの部署で個別に人間がマニュアル操作しなければ動かせない、AI自動化システムを一切廃した作りだ。強奪・ハッキング対策として、物理的に操作する人員を用意しなければいけないが……。
にも関わらず、船は奪われつつある。
「まだ主機が動いてない、飛び立つ前になんとかしないと!!」
< 無駄な努力って感じ >
「!? オープン回線!? どこの……!!」
< ここまでの物量をしのぎ切ったのは、素直に褒めてあげましょう >
< で、でも。私達の勝ち、です!! >
「通信に割り込み!! 発信源は……マアンナ号からじゃない!! どこか別の所から!! 逆探できないぐらい遠い!?」
それは今まで一度も姿を現さなかった、黒幕と思しき「敵」の声。
「お前達がやったのか!! 何処の誰だ!! 何のつもりだ!!」
< 私達はデカグラマトンのエンジニア、この船は私達が有効に活用させてもらいます、ご苦労さま >
「デカグラ……マトン」
白い敵性機械群、その名はデカグラマトン……。その情報は、連邦生徒会にもある程度開示され、伝えられている。ミレニアム級を始めとした調月リオの「対策」を講じるべき相手、謎多き勢力の名だ。
しかし全て機械族であり、多くは発声機関さえ持たないため言葉を通じて対話できる存在ではない。ミヤコが持ちうるデカグラマトンの情報ではそうなっていた。しかし、今通信機から聞こえてくるのは……明らかに少女の声音。
連邦最強の兵器を奪取して彼女達は何をしようというのか。それを防ぐためにこそ……自分達、法執行機関の生徒がいる。止めなくては、そして目的を探らなければならない。
「……何をするつもりなんですか。貴女達は」
< ま、まだ開示できる状態にはないんです……準備が終わったら公開しても大丈夫だと、思うので…… >
< 問題ない範囲でならいいんじゃない? >
< そうですね。ではまず、この場に軍団を送り込んだ理由ですが……忌々しい、あのイカれ戦艦の片割れ……こんなものを大した警備もなく置きっぱなしなんて、これはもう私達にさしあげますってことでしょう? >
デカグラマトン達の目的は戦力の増強。そのためのマアンナ号の奪取だ。
しかし何故、叡智なるデカグラマトンの手の者が、人間の作った兵器を?
< 人間の作った物なのに、様子がおかしすぎるんだよね!! >
< ど、どうかしてますよぉ……なんでビーム砲や20トンの爆弾連射してくるんです? 環境破壊なんてレベルじゃないですよぉ…… >
「そうですね……」「ミレニアムはイカれてるよ……」
「ミヤコちゃん!? サキちゃん!?」
「くひひ、私も使いたいなぁ……」
< やっぱり人間基準でも様子おかしいんだ…… >
ミレニアム号とかいう超科学の移動要塞とその艦載機、スーパーアバンギャルド君RSCを前に、マジのガチで手も足も出なかったデカグラマトン達は一同ドン引きだった。
どうやって飛んでるのかさえわからない重武装に謎の装甲と、性能もそうだが、地形ごと大破壊してくる攻撃に全く躊躇いがないことも恐怖を煽る。
そして、ついでにやってきた人間らしき物の暴虐たるや、明らかに知識にある人間のそれを超越して余りあった。しかもキヴォトスの情報を収集するにあたり、あのような存在は「珍しくない」という絶望的現実を観測してしまう。
ネットの海に存在するホラー映像の数々。あれはダチョウっていう生き物なんだ……やっぱり人間じゃなかったんだな……けど、各地に近似の連中が結構生息してるって何? 怖すぎるでしょ……。
そしてついにデカグラマトン達は、ゲヘナのデーモンロードという存在を知る。
恐怖映像ってレベルじゃなかったです。けど……映像じゃ「本物」は伝わらないよね、本人はもっと怖いですよ。
理解不能の存在を前に心身共にボコボコにされてしまったセフィラ達は、考えた。そして答えを見出す。
セフィラ達一同の答え、それは自分達自身を強化という名の……修行と気合でカバーであった。
思索の使徒たる者の出した答えは、なんと根性論!!
サバンナに生きる者らしくなってきたね。素質あるよ。実際、破壊されて廃棄されていた人類製の微妙なデザインの兵器から回収した、あの謎の装甲を部分的に模倣することにも成功したので、気合は全てを解決する。
だがエンジニア三姉妹は……。
あの船、もう一隻あるっぽいから奪って戦力にしよう!! ハッキングで動かせないみたいだけど、直接操作できるドローンを送り込めばいいじゃない!! 丁度湾岸の空港に放置されてるし、海行ける子で今行こ!! 誰か空いてる? コクマー空いてる? ならありったけ兵隊乗せたり牽引して数でゴリ押そう!! 速攻してイカれ生物枠が現れる前に奪って逃げよ!!
そういうことになった。
< 変数は排除しないと……もうあれ変数ってレベルじゃなくない? >
< なんで飛んでるの……人間って飛べない筈じゃ…… >
最初こそ尊大な様子だった通信機越しの声が、段々萎んでいったのも無理もない。強力な生徒達に防がれ、時間を稼がれている間に……ついに登場してしまった、ダチョウの脅威再びである。
しかし。
< でも、こんなに上手くいくなんて……あの人間やめてる人達が出てきた時は、もうだめかも……コクマーちゃんまで酷い目にあっちゃうって思ったけど…… >
< まさか手玉に取れるなんてね!! もうさいこー!! 勝てる!! 勝てるってこれ!! >
< フフフ、結果論ですけど、私達の勝利は近いですよ >
< というか今優勢だよ!! めっちゃがんばってる!! 勝てる!! 勝てるんだ!! >
「なんでこいつら、追い詰められてた感出してるんだ?」
サキは知らないが、デカグラマトン達は少し前に壊滅する寸前まで追い詰められていたりしたんですね。セフィラ全員ズタズタにされつつも、どうにか皆生還できたのは奇跡のそれじゃない? みたいにお互いの無事を称え合うとかしてたんですよね。
< 頑張って!! 頑張ってコクマー!! そのまま、そのまま焼き鳥に!! >
< 怪物は消毒ーーっ!! 火は清らかーーっ!! >
「「「……」」」「思ったより愉快な連中だね、くひひ」
3人の黒幕が、かなり必死な感じで「勝ってくれ」と、推定あの竜に願っている交戦相手が一体誰を指しているのか……RABBIT小隊の面々は、明確な敵、黒幕を前にしても、まあそうだよねという感想で少し気が抜けてしまう。
いうなれば、これまであまりにも多く見てきた……命乞い寸前で足掻くダークサイド民の姿そのものだったからだ。
ダチョウは怖いよね、わかるよ。凶暴だし、あんなの明らかに人間じゃない。
しかし戦艦の奪取は成功しつつあり、恐鳥の攻撃は守りに徹しているのか低調。本当に成功しつつある。三姉妹の努力とコクマーの文字通り死力を尽くした酷使によって。ダチョウが8匹もいるという、一般的に考えて「おしまい」に近い極限の戦場で……。
なんとデカグラ三姉妹とコクマーは今……優位にあった。
ホドがそれこそ炙りタコにされそうなぐらいボコされた、以前の悲劇的な光景からは考えられないほどに。コクマーの戦術は今、4人しかいないとはいえ……あのイカれた鳥を抑えているのだ。
< あのモンスターを倒し、この船を私達仕様に改装すれば、あの宇宙怪獣とか呼ばれてる何かだって怖くない!! 勝てる……勝てるんだ!! >
「現実を見たほうが良いと思います」「いや……空崎ヒナは無理だろ」
「ミヤコちゃん……サキちゃん……私も、無理だとは、思うけど……」
現実は非情だ、宇宙怪獣にビーム兵器は効かない。まあ無理である。
< コクマーが頑張ってくれてるうちに、私達は本来の目的を果たさないと。そろそろ主機関の始動方法もわかります、直接乗り込まないと動かせない仕組みには困らされましたけど、操作できる人型ドローンを送り込んでしまえばこちらのもの >
< そういうわけだから、ここらでお別れだよ >
< お、お疲れ様でした……コクマーちゃんが大怪我しないうちに帰らないと >
低い轟音と共に、ミレニアム級の特徴的な主機の駆動音が夜の空に響き渡り、係留索を引きちぎりながら……ゆっくりとその巨大な船体が空に浮かび上がっていった。
「!! 不味い、プロペラが回る!! 飛んでいったらもう追いつけない!! モエ!! ヘリを回してくれ!! 直ぐに乗り込まないと!!」
「RABBIT3!! 直ぐに行動を……?」
「あーごめんごめん、今諸々終えたところだから。ちょっと最後の準備と確認をね」
「モエちゃん?」「確認ってなんだ?」
< 諦めたんですね、潔いですよ >
「RABBIT1、再度確認。戦艦マアンナ号が万一防衛できず、敵勢力の手に落ちそうになった場合、艦の無力化措置はやむを得ない、そうだよね?」
「ええ、それは先輩達とも……モエ、まさか」
「くひひ……いやー、これはもう緊急の事態。だからさぁ、仕方ないよねぇ……!!」
「おい!! お前まさか!!」「え? え?」
「これなーんだ」
モエの手にあったのは、スイッチ。所謂C4といった爆薬に点火するための、2度押し型の軍用起爆装置。
爆薬を起爆させるための、トリガー……。
爆破魔、風倉モエが今までにない恍惚と共に撫でるそれが、起爆信号を送る……爆薬とは。
「一言ぐらい相談してくださいモエ!!」
「お前後で覚えとけよ!!」
「え? えっ!? え!?」
「ミユ!! 走って!! 急いで退避を!! オールコマンド!! 全隊緊急退避!! 緊急退避!! マアンナ号が!! マアンナ号が!! 自爆します!!」
< フフフ、自爆装置があることはわかっています、制圧済みですから無駄ですよ >
ミレニアム級にはミレニアム・サイエンススクールの作品として当然あるべきもの、自爆装置が存在する。まあ自爆装置のないミレニアム製品とか偽物を疑うべき所なので必然だが、三姉妹達はミレニアム真実を知って「イカれてんのか!?」とドン引きしつつ、システムをちゃんとロックした。
しかし。
「くひひ……違うんだなぁ、これが」
< え、何? 何なの? >
ロックしたのだ、船は自爆しない、できない……筈だ。
だが、風倉モエは一度マアンナ号に乗船している。艦橋には入れなかった。だから目的を変えたのだ……「処置」すべきものは、別にあった。
それは、船体下部。爆弾庫の中にある……。
「くひひひ!! 私も使ってみたかったんだよね……すぅぅぱぁぁグランドぉスラムくーん!!」
2 0 トン地中貫通爆弾、スーパーグランドスラム君。
それは「いらないっていったじゃないですか!! 武装減らせって言ったよな私!!」と、防衛室長な不知火カヤちゃんが納品説明を受けてキレ散らかしてた、ミレニアム対地の最終兵器。
爆弾庫に抱えられた弾数、なんと 2 発。
「減らしたわ、半分に」 調月リオはそう言った。
そういうことじゃねぇんだよな。
< えっちょ、まっ >
< ぜ、全機攻撃して!! そのスイッチを押させるなー!! >
< 人間こわいよぉーー!! >
「くひひひひ!! いいや限界だ!! 押すね!!」
カチッ、カチッ。
・自爆装置
ミレニアム・サイエンススクール製品の標準搭載装備。
今更説明も何も……自爆します。特に理由はないです。
浪漫とかじゃなくて、ミレニアムの発明品は爆発することで完成する、そういう理念が形になった機構なんですよ、わかりますか? この思いが。
・コクマーちゃん
うわあぁぁぁぁ!! ダチョウがいるぅぅぅぅ!! きいてないぃぃぃ!!
ひぃぃぃぃ!! 痛いぃぃぃーーー!! なんでパンチ一発でこんなー!!
うわぁぁぁぁ!! 今の危なかったぁぁぁぁ!! 死ぬぅぅぅぅ!!
いそいでー!! いそいでくださいぃぃぃ!! こんなギリギリ長くは頑張れないですぅぅぅ!! なんで火で炙ってへいきなんですかぁぁ!! おかしいですよぉぉぉ!! うわぁぁぁぁぁ!!