トリニティの12使徒   作:椎名丸

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「……あぶな、かった……」
「なんて、強さなの……本当に、何なの……」

「ウェーイ!! こんーばーん!!」
「!?」
「あー、やっぱりアンタが砂狼姉? 美人じゃーん」

「……誰? 貴女も、私を捕まえに……きたの?」

「お、話はやーい、そうだよー……後輩達が随分可愛がってもらったみたいじゃん、けっこー有望なマンハンターばっかだと思うんだけど、けっこーやるねー」
「……っ、1人なら……」

「ひとりー? いやいや、今日は特別ってわけでもないんだけどさぁ? もう三人、来てるんだよね」
「!? なっ、囲まれて!?」

「では改めて、私達はぁ、よろしくネキ倶楽部ってクランなわけ、自己紹介はいじょ!!」
「よろしく……ネキ倶楽部!? 何!? それは!?」

「アビドスとはそれなりに因縁もあんのよ、ホシノのやつに借りを作れる機会なんてそうはないしさぁ、んじゃあとは言葉よりも拳のほうが雄弁ってやつっしょ!! それじゃあやろうかぁ!!」




44・アウト(ロー)ランダーズ

 1人の少女が道をゆく。その手の鮮やかな傘が陽の光を受けて、艶やかに透け、持ち主を淡く照らす……彼女の名は、ワカモ。

 

 狐坂ワカモは不良生徒である。

 

 ご存知二つ名は『災厄の狐』という中々厳つい代物で、それに相応しい暴れを長年キメてきた近年キヴォトスの名物生徒の1人。

 

 その名を聞けば震え上がる生徒も『そこそこ』いるという、結構な重犯罪生徒。賞金首としても、かつて920万円という高額な懸賞金がかけられたこともあり、名だたるダークサイド勢の中でも激アツランクに属する精鋭中の精鋭不良であった。

 

 シャーレへの道をたおやかに歩く、和服姿から想像もつかないマジでヤバい経歴。矯正局入りも実際一度や二度ではないという噂もあり、かつ明確に囚人扱いされる特別指導枠、それが7人も逃げ出した七囚人事件は記憶に新しい。

 

 狐坂ワカモはその七囚人のまさに筆頭、一度暴れを始めればその破壊規模は中々のもので、頭も回ることから特別要注意生徒としてマークされていた……だが。

 

「ワカモちゃんこんにちは、これから先生のとこかい?」

 

「ええ、ごきげんよう」

 

 シャーレに行く前に先生への手土産を買う菓子所、馴染みの店主に朗らかに挨拶される程度に馴染んでいる。災厄呼ばわりとはかけ離れた世間とのイメージ……別人過ぎてすれ違ったヴァルキューレ生徒が完全スルーしてしまう程度には、狐面を付けていない……穏やかな様子の彼女は今、シャーレへと向かっている。

 

 向かっているというか、一週間ぶりに帰るという感覚に近い。

 

 一時期ワカモはシャーレに住んでいるレベルで常駐していたので、感覚としてはわりとホームだ。セーフハウスを転々とする生活になって長いが、百鬼夜行を出てから、本当の意味で心落ち着ける場所といえば……シャーレ、先生の側。

 

 なんならソファーで寝落ちしている先生をよくベッドに運びつつ同衾していたりもする。寝ぼけた先生が「モフスタン共和国……」とか謎の寝言と共にワカモの尻尾に埋まって抱き枕にしていたり、甘噛してモフりちらかしていたりもしたが、同性なのでこれは事案ではない。

 

 カンナ、これはちがくて……毛布だと思って……。

 

「夏も始まったし、ここ最近物騒だから気をつけるんだよ、はい」

 

 先生お気に入りのお菓子を包んでもらい、ちゃんと提示された代金も払う。今の狐坂ワカモには普通に社会性があった。これが一般的な不良生徒なら値切りとかはあたりまえで、荒くれレベルが上がると踏み倒してくるが、ワカモはそんなことはしない。

 

 少し離れた店舗で、さきほどすれ違ったヴァルキューレ生徒に不良らしい振る舞いをした生徒が警棒でボコされている。インタビューを行うヴァルキューレの怒号、許しを請う不良の悲鳴が響く通りは穏やかながらも活気に溢れ、まさに日常である。

 

 暖かな陽気の……うららかな爆発音が響く平和な日。

 

 隣の区でETO学兵が不良生徒達の掃討戦してる真っ最中だし、そこかしこが焼き討ちされているというこの現実……店主はおろか通行人の誰もが、自分のところに火の粉が飛んでこなければ特に気にした様子がないのがキヴォトス中央。

 

 一般市民でこれなので、ワカモもその光景に違和感無く馴染んでいた。

 

 この商店街の市民達はワカモの二つ名を知っている、有名な不良生徒だと知った上でこの対応……不思議ですよね、どうしてでしょうね。

 

「ありがとうございます、けれど心配ありませんわ。わたくし、結構強いんですのよ」

 

「ほんとかい? ワカモちゃんは穏やかな子だから心配だよ」

 

 >>> 穏やかな子 <<<

 

 ほんとに災厄の狐と同一人物なんですか?みたいな空気感のまま会釈して店を離れ、遠くから爆発音とか悲鳴が響きまくる通りをしとやかに歩く彼女の姿は、とても災厄とか言われてる生徒の姿ではない。

 

 ワカモに対して「穏やかな子」とかいう文言が市民から出てくるこの環境、超絶有力指名手配犯である筈の生徒を普通に心配する市民、そんな市民達ですら夏が来たら危ないとか言い出してるこの認識。『外』の人々が見たら恐怖に凍りつく、試される大地。

 

 この地の名は学園都市国家キヴォトス。別名、野生の王国サバンナ。

 

 弱肉強食の大地では、災厄の狐といえども……単に危険な猛獣達の1匹にすぎなかった。なんならもっとヤバい連中がそれなり以上に闊歩してるんですよね、この国は。

 

 ワカモちゃんはサバンナ基準だと穏やかな子です。

 

 個人火力がさほどでもないので、ダチョウとかに比べたらまあ……周囲の被害も知れてるし……とか思われている。時間当たりで街を焼けるタイプの生徒でなければ、マジでヤバい猛獣とは判定されないのだ。

 

 これがサバンナである、認識がイカれてるよキヴォトス人。

 

 季節は夏、そんな過酷なサバンナの暑く熱い夏休みが、今始まろうとしていた……。

 

 

 だが狐坂ワカモ、高まる世間の熱い空気に対して昨今、全然興味がない。

 

 空に黒煙がいくつも立ち上る、キヴォトスD.U.の一角にあるシャーレビル。勝手知ったる歩みで中へと進み、クリアランスエリアの入口でIDカードを通せば、ワカモは何事もなく登録生徒区画へと……。

 

 ちょっとまて、なんで七囚人がシャーレの管理区画パスを? 指名手配生徒ですよね? 連邦生徒会どうなってんだ。実際良い顔をしている連邦生徒はあまりいない。しかし答えは簡単、シャーレは先生が「ヨシッ」と言えば……。

 

 

「あら、ワカモ、こんにちは」

 

「ごきげんよう、アル」

 

 

 キヴォトス最上位の、名だたるアウトロー生徒だろうと入部できるのだ。

 

 

「あら……先生は……」

 

「先生ならちょっと前から出張だよ、こんにちはワカモ」

 

「そうでしたか、ごきげんようカヨコ」

 

「モモトークで連絡とりあってなかったの?」

 

「……できれば、直接お会いしてお話ししたいですもの」

 

「そうよね、わかるわ……私達って結構留守を任されがちだから、もっと先生と一緒にお話ししたり、色々と動きたいところなんだけれど……」

 

「信頼されてるって意味なら、悪い感じはしないんだけどね」

 

 便利屋68の面々と普通に接するワカモ、どう考えてもこれまでの何かあったらすぐ着火する破壊衝動持ちの姿でなかった。アル達もハイグレード賞金首に対する応対ではない、それもわりと関係良好な生徒同士の距離感。

 

 この場にいる3人の生徒は、キヴォトスで最も名の売れた最上位のアウトローである。荒くれ率100%、停学中率も100%、とても連邦生徒会の影響管轄下にある連邦捜査部シャーレの構成員として適切ではない立ち位置の生徒。中でも便利屋68、そのリーダー……陸八魔アルの存在感たるや。

 

 便利屋68、ゲヘナより出て自活している生徒達4人で立ち上げた何でも屋事業の屋号。

 

 この世界線ではない所では、貧乏に耐えながら様々な事件に絡んではその日暮らしを面白おかしく過ごす少女たちの、青春カルテットに過ぎなかったのだが……。

 

 ここはサバンナである、アウトローの定義が違う。

 

 ダチョウの暴れる大地でアウトロー稼業として生きていくというのは並大抵のことではない。既に数々の大事件・騒乱をくぐり抜け、アルの侠気を世間に見せつけつつ、修羅の大地を駆け抜け続けた便利屋68の勇名は……陸八魔アルちゃん高等部2年生の夏にして既に全国規模。

 

 潜った修羅場の数と質が違う、仕留めた賞金首の数と質も。

 

 特に伊草ハルカを陣容に加えた今年度の活躍がハチャメチャだった。エデン事件こそ本格参戦しなかったが、中央外周問わず各地から依頼を受けては暴れ散らかしてきたアル達は……既に立派な賞金稼ぎ生徒……まあでも貧乏なのは別の世界線と大差ないです、アルちゃんが見栄とか侠気を出しちゃうから……。

 

 弱きを助け、強きを挫く。東に悪党あらばボコし、西に陰謀あらば暴き、北に貧しさに喘ぐ生徒あらば物を運び、南に賞金首あれば刈り取りに……。

 

 

「賞金が殆ど出せない? ……いいわ、ここで見捨てちゃ女じゃないもの!! そのお金は、貴女達の再起のためにとっておきなさい」

「は、はい!! 全部ぶっ潰します!!」「全部!? ちょっとまって!?」

「いよっアルちゃん、仁義だねぇ」

「社長……はぁ……まあいいか」

 

「そう……そんなことが、許せないね。いいわ!! ここでまってなさい。ハルカ、いくわよ!!」

「はい!! アル様!! 全てを破壊します!!」「全て!? ちょ!? まっ!?」

「社長……相手のヤクザ300人ぐらいだけど」「えっ!?」

「流石アルちゃん、不可能を可能に!!」「ちょ、ちょっとーっ!?」

 

「どういうことなの!? なんでこんなことに!? 私達はただ頼まれた荷物を持ってきただけじゃない!?」

「だから言ったのに……たぶん運び屋の身代わりにされてるって」

「あはは!! アルちゃんと一緒にいると飽きないね!!」

「アル様!! 私が全員ぶっ殺してきます!!」「ま、まってハルカーー!!」

 

 

 これ、被害額の少なくなったタイプのダチョウ活動じゃない?

 

 ダークサイドを狩る者。義理人情に厚く、法で裁けぬ悪を法の外側から討つ、正義の賞金稼ぎ兼独立傭兵クラン、時に仁義のためならダチョウどころか空崎ヒナとさえ相まみえる……その名は便利屋68……もう便利的な要素ないなこれ、誰が気軽に雑事の仕事頼むんだよこんなハードコアな連中に。

 

 ちがうのぉ!! そんなつもりじゃなくて……私のなりたいアウトローとは、これはちょっと……その、違うの!! もっとこう……ええと……とにかく!! 正義の味方でも賞金稼ぎでもないの私達は!!

 

 

「先生はどちらに?」

 

「百鬼夜行、もう何日も出てるし、ネット見てる限り現地荒れてそうだから……今日も戻ってこないと思う」

 

 行先が百鬼夜行……それで先生が自身に書き置きすら残さずに向かった意図を察したワカモだった。

 

「そう……なら差し上げます、日持ちしませんし」

 

 手持ち無沙汰になったワカモはデスクに座る2人の前に菓子折りを置き、そのまま去ろうとする。先生の居ないシャーレにさほど用事はない、待っていてもやってくるのは……。

 

「待って、来たのなら手伝っていって」

「お、お願いよ……助けると思って、ね、ね?」

 

 仕事だ。

 

 シャーレはその性質上膨大な頼まれごとがやってくる、先生は1人しかいないのに、どうやってそれらを日々捌いているかというと……。

 

「貴女が取り仕切っているのに、わたくしの出る幕ではありませんわ」

 

「借りれる手は、いくらあっても助かるから」

「書き物得意じゃない!! 字も綺麗だから連邦行きの書類はワカモにお願いしたいわ!! なんで漢数字しかみとめないのよ連邦は!!」

 

 比較的フリーの生徒達が、先生の出る幕でもないような案件……生徒間でどうにかなりそうな案件や、報告物とか書類等々は彼女達が結構色々と処理していた。まあ先生1人で全部やってたら死にますよね、そもそも先生はお話は出来ても実力行使する力はないので……荒事その他は結局生徒の暴力頼りな現実もあります。

 

 4人それぞれ得意分野が強い便利屋はシャーレ運営に大変助かるメンバーなのだ、ムツキとハルカは今、スマートな暴力行為案件に行ってます。経営顧問とかいって先生を捕まえたつもりが、捕まってしまったのはアル達でしたね。

 

 先生は1人しか居ない、分身して偏在できない以上は1つの案件を受ければ他のことは出来ない。それは当然なのだが……それを当然と受け止めない先生は、全身全霊で全ての時間を使って生徒達のために奔走しようとするので……。

 

「救護!!」 

 

 ゛ア゛ーッ!! ミ゛ネ゛ーーッ!!。゛

 

 定期的にこうなる。

 

 ほうっておくと寝る間もなく、ずっと生徒のために働こうとする肉体的一般通過成人女性は過労死待ったなしである。頑健なキヴォトス人をもってしても、恐怖に凍りつくブラックを超えた労働環境。まして先生は『外』の人間なので論外だ。

 

 そこを埋めるためのシャーレの生徒募集制度……ということで、実動部隊となる上位ID持ち……執務室のデスクに座れ、一部権限で情報の部分閲覧が許されている生徒は完全実力主義で一般雇用枠とは別枠だった。その筆頭は早瀬ユウカ、シャーレお机勢の頂点にして所属生徒達の総大将。

 

 たとえ総領主級生徒といえども、シャーレの中においてはユウカが頷かなければ予備費は1円たりとも動かせないし、特定の学園がシャーレを私物化することも許しはしない。ナギサがトリニティ産のお高級な茶葉を給湯室に私費で常設しようとした案件にNGを出したのは伝説だった。(これをされるとなし崩しに備品を全部用意され、トリニティの支配下になってしまうし、備品管理費の計算とか色々面倒になるため)

 

 慈愛の君にすらNOを言え、専横は許さないユウカは誰もが認める公平なシャーレ登録生徒勢の最先任。連邦の生徒じゃないのに連邦の権威を守ってくれてるの感動する、連邦生徒会はマジでユウカに相応のお手当だしたほうがいいよ……。

 

 しかしユウカは地獄学園ミレニアムの金庫番でもある、いかに初期メンで事実上のシャーレ立ち上げメンバー、最先任と言えども激務がすぎて、そう頻繁には在籍できない。そうなると比較的、シャーレに頻繁に待機しやすいメンバーがレギュラーとなる。

 

 そう、停学中だったり、退学していたり、学校がほぼ機能していなかったりする学園の生徒だ。

 

「やー、アルちゃん、カヨコちゃんやってる?」

 

 たとえばアビドスとかね。

 

「ちょっとホシノ、屋台じゃないんだから……」

「先生が居ないのに、千客万来だね」

 

「先生居ないんだ? ちょっと相談したいことがあったんだけどな……ああ、ワカモちゃんも居たんだ、お久しぶり」

 

「……」

 

 ピリつくほどではないがやや不穏な空気、まあ相手が相手なのでそれはそう。賞金稼ぎの王と取り下げられたとはいえ、賞金首の間柄が穏当なはずもない、ワカモはかつてホシノに仕留められたこともあるのだ。

 

「相談事? 何かあったの?」

 

「それがね、うちのシロコちゃんの生き別れのお姉ちゃんが見つかった話、もう回ってるでしょ? あの件でね……賞金額が上がっていってるから、ちょっとまずい事になりそうで」

 

「ああ……そのこと、とうとう賞金330万円になっちゃったね」

「300万円超えは不味いわね……あの子達が出てきちゃうわ」

「……よろしくネキ倶楽部、ふざけた連中ですこと」

 

 逃亡者アヌビスシロコことシロコ*テラー、賞金に群がるマンハンターをどうにか撃退し続けてたら……賞金がどんどん加算されて、いよいよ大台突破であった。

 

 別に現状犯罪生徒というわけでもないのに、マコトがかけた賞金のせいで「ボコして捕まえてもかまわないんだろ? いくぜぇぇぇ!! 高額賞金首だ!! ヒャッハァ!!」とかいう事態になってるアヌビスシロコあまりに可哀想……。

 

 賞金設定から僅か1日を待たずして、全キヴォトスから美味しい獲物を見つめる熱い視線を注がれているシロコ*テラーに、逃げ場はどこにもなかった。

 

 情報料10万円というのもまた痛い、マンハンターではない一般市民や生徒からも通報されまくるので、路地裏ですら心休まらない状態に追い込まれてガチでキツい状況。

 

 当然傷も癒えていない……1日かけても骨のヒビが治らないの? 随分と打たれ弱いな……とか言われてしまう魔境。茶道の呼吸は上位生徒達にとってもはや人権スキルであった。

 

 リジェネを標準で積んでないと即詰むような修羅の国に普通の子を送り出すんじゃないよ!!

 

 だが、これがサバンナである。狩られるような弱者に人権はないのだ。

 

 ところで結構アナーキーな倶楽部の名前がでましたね、これは?

 

「そう、よろしくネキ倶楽部が出てきちゃう。ただでさえ大怪我してるっぽいし、襲われる前にできれば保護してあげたくてね」

 

「砂狼シロコに勝てるなら、あの連中にも多少怪我があっても勝てるでしょうに」

 

「いやーそれがねワカモちゃん、彼女どうも打たれ弱いみたいで……様子を聞くに、まだ全壊した肋骨が治ってなさそうなんだよね、心配だよ」

 

「普通、肋骨全壊は半日で治ったりいたしませんわ……イカれてる貴女達を基準にしないでくださらない? でもそう……なら捕まるかもしれませんわね」

 

 狐坂ワカモ、残念ながら茶道の呼吸未習得勢……普通の子である。

 

「私は骨折れたことないからわかんないけど、そうかな?」

 

「そうですわ」

 

 まあそうでしょうね、ヒナちゃんに「頑丈ね、流石だわ」とか関心されてたレベルですもんね貴女は。やきうのラフプレーとはいえ、ダチョウの攻撃で骨にヒビも入らないのはマジでヤバいですよ。

 

 そんなホシノが懸念し、ワカモがあの連中と呼ぶ集団、よろしくネキ倶楽部。それは300万円以上の賞金加算実績のある賞金首を狙って活動する、ガチで危険なマンハンター生徒達の4人組クラン。

 

 強者や楽しそうな賞金首を好んで狙う、野生の猛獣生徒である。(賞金かかってなくても面白そうなら襲ってきます、倫理観ゼロ勢)

 

 マダム・ベアトリーチェを最近強めに悩ませているマジでヤバいタイプの生徒たち、その筆頭は伝説級生徒、戸塚(普通科高等部2年、備考・ギャル)。スーパーエクストリーム野球でも活躍した、趣味は拷問とネイルというダチョウやシロコと気が合いそうで、実際合ってた本当に危険な生徒だった。

 

 戦闘力こそ一人ひとりはワカモよりも低い。だがこの連中は全員茶道の呼吸持ち、サバンナの野生動物の中では強めのスキルばかりを積んだ危険な猛獣……数値以上の脅威度に低い倫理観、高い戦闘スキルと状況判断力。

 

 そのレベルが4人もいるトップランクのマンハンタークラン……いかな砂狼姉でもかなり厳しい相手。よろしくネキ倶楽部は4人いれば、ほぼ2.5ダチョウぐらいの戦闘力があるのだ。

 

「シャーレを経由して、家族の意向で過剰に痛めつけないようにって連絡を入れればいいかな」

 

「そうしてもらえるとおじさん助かるよカヨコちゃん、何故かライバル判定されててモモトークのアドレス教えて貰えないんだよね。まあ、手加減してくれるかは元々低い賭けだけどさ……」

 

「何故も何も、マンハンターしてる生徒ならそうでしょ……賞金王の小鳥遊さん」

 

「うへ……そんなに頑張ってたかなぁ」

 

 ホシノですら「まあたぶんよろしくネキ倶楽部が来たら無理だろうな……ひどい怪我にならなきゃいいけど」とか思ってる現状はあんまりであった。連戦に次ぐ連戦で、実際シロコ*テラーはクタクタである。この状況で2.5ダチョウパワーの野生動物に襲われたら、よくて骨折、悪ければ入院だ。

 

 そしてよろしくネキ倶楽部はダチョウ寄りの倫理観の生物なので容赦は期待できない。だからホシノは先生の助力を願ってシャーレにやってきたのだが……。

 

「ちょっと待ちなさいホシノ、だったら先に見つけて助けないと……怪我してるんでしょ!?」

 

「え? そりゃもちろん、皆で散って探し回ってるよ?」

 

「アビドスは5人じゃない!! 誰かに相談したの? もっと頭数が必要だわ。カヨコ、ワカモ、私達もいくわよ!! ムツキとハルカにも連絡をして、急がないとお姉さんが危ないわ!! マンハンターじゃない生徒にもお願いして、私達で保護するのよ!! 怪我人を更に怪我させてどうするの!!」

 

「アルちゃん……」

 

「逃げ回ってるのも何か理由があるのよ……その話をまず聞かないと、それを解決できないと、ずっとすれ違ってばかりじゃない、だめよそんなのじゃ!!」

 

 キヴォトス人にあるまじき常識人にして心優しい善性の少女、陸八魔アル。神話級生徒、小鳥遊ホシノを一喝。これができるからこそ、一目も二目も置かれるのだ。

 

 普段から賞金首を狩りすぎているがため、砂狼姉に賞金がかかっているせいでホシノの感覚が大分怪しくなってることを見逃さず。怪我人を労るという当たり前のことを当たり前に、心のままに行う……まさに人としての器を見せるその姿。

 

 打算はない、ただ心のままに、正しいことをしてしまうのが陸八魔アルだ。

 

 自然体だからこそ、その姿は荒んだ少女達の心を打つ。

 

「……いいでしょう、伝手を通して話を回します、何か情報が聞けるでしょうし」

 

「ありがとうワカモ、助かるわ!!」

 

「……ありがとね」「貸しにしておきますわ」

 

 ダークサイドにも、アウトローにも、沈んでしまった暗がりの中でも輝く星が必要だ。表舞台の普通の生徒でいられなくなった少女達にとって、お人好しで、慈しみがあり、優しい人柄なのに見栄を張りがちなアルの姿は……どこか先生に重なるところがある。

 

 ワカモは先生に出会ってから、随分と構われてきた。

 

 明らかに心に深く傷を追い、それが破壊衝動の元となっていると感じた先生は……ワカモを一時期できるだけ側に置き、集中してケアを行った。今のかなり抑えられたワカモの姿は先生の献身の結果だ。

 

 過ちは時に厳しく叱りもするが、常に可愛がりつつ……達人の距離感で先生はワカモに接する。シャーレの仕事に同行させ、暴力以外で人と接する機会を増やしてケアを繰り返した。病的に約束を守ろうとするその気質は、何らかの裏切りを受けたのだと睨んだ先生の、常に真摯で誠実に接する日々。

 

 そして先生は荒事があるとわかっている仕事には、頑なにワカモを伴わなかった。どんなに危ないからわたくしをと懇願しても、頑として譲らない、争いの場から徹底して遠ざけた。

 

 そういう時、必ず先生の側に侍る生徒は……小鳥遊ホシノ達、アビドス。そして空崎ヒナ、美甘ネル、剣先ツルギ、そしてあの恐鳥……12使徒。

 

 かつて争っただけでなく、そういう面でもホシノ達に複雑な思いがワカモにはあった。

 

 そうして置いていかれるワカモを時に優しく諭し、共に思いを共有してくれる。義理堅く、約束は違えず、仁義に生きる生徒がここに1人。

 

 いまだ先生以外の他人には無関心寄りのワカモが、近くに居てもストレスを感じない、数少ない存在……それが、陸八魔アル。

 

 気難しめなこのワカモですら焼いてんだから、他所がどうなってるかなんてお察しだろ、皆さんもとっくにご存知なんだろ? ということでアル様は自分の望んだ方向とは若干違う形で有名生徒だった。

 

「とにかく急ぎましょ、先生にも一報入れておかないと……」

 

「もうモモトークで伝えたよ、けど変だね? 既読がつかない」

 

「え?」

 

 先生はモモトークで話しかければ大抵直ぐに返信してくれる、それが難しければ少し後でねスタンプが押される。連絡自体が取れないということはまずないのだ。

 

 小さな違和感に、4人はお互いの顔を見合わせた。

 先生のいる百鬼夜行で何かが起きている?

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 

1:名無しの12使徒

シュロ「 た わ ば !? 」

ポチ「キャーン!! クゥーン……」

 

シュロちお疲れー、ポチも二度と逆らうなよ。

 

2:名無しの12使徒

ダーク・ポチとセットで無想転生(偽)使ってきた時は驚いたけど、まあ所詮ジツだよりのカスだったね。

 

3:名無しの12使徒

無想転生(偽)剥がれたらカスじゃねぇか、フィジカルがゴミすぎる、これで怪談のつもりとは笑かすぜ。

 

4:名無しの12使徒

けどキョジツテンカホージツらしい技がマジであるとは思わなかったな、ホラーをキメればリアルで強くなるとは、怪談にそんなパワーがあるとはたまげたね。

 

5:名無しの12使徒

まあいうて、先生がマエストロおじ呼んでくれてないと無想転生(偽)破れなくて詰みパターンあったかもよ? ナグサのオーパーツ謎ライフル一丁じゃ若干キツかったでしょ。

 

だが私らにはこれがある、ゲマ研謹製、神秘的グレネードピストル、奇跡の力……アメミットがよ!!

 

6:名無しの12使徒

マエストロおじがちょっと位相?いじくってくれるだけで無敵バフなんぞ一発貫通よ。流石ゲマ研だ、こういうオカルト案件には最強だね。

 

でも何が凄いって無限湧きの雑魚にも無想転生(偽)バフが入って物理無効っていう、リーダーのおパンチがすり抜けたの見たときは感動した、これはマジで凄いジツだと思うよ。

 

7:名無しの12使徒

ユカリもそうだし、ナグサっちのメンタルズタズタでお可哀想な感じだったの悲しいぜ、キキョウちゃんさんもさぁ……そういう事情があるんなら、もっと早めに私らを呼んでくれてもよかったんやで。

 

レン、何よりお前自身もな……ダチだろ。

 

8:名無しの12使徒

レンゲ「アタシらの事情で皆を中央からホイホイ呼べるかよ……けどさ……ありがとな!!」

ナグサ「……その、ありがとう」

キキョウ「身内案件なのに12使徒を呼びつけろって? 冗談いわないで……でも、お礼はしとく……」

ユカリ「大感謝ですわ!! マジ感謝ですわ!!」

先生「皆ありがとう、旅行で来てたのに手伝ってくれて助かったよ、街の被害も少ないと思う、これならきっとお祭りも……」

 

いいってことよ、私らは取り巻き潰してポチにお灸据えて、ボコしてお膳立てしただけだもんよ、あとはシュロちをこれから拷問するだけだからさ。

 

9:名無しの12使徒

シュロち「えっ!?」

先生「えっ!?」

 

あ? お前これだけお調子こいといてインタビューされないとでも思ってんのかよ? ナメてんのか? 土下座しろドゲザ、ナグッサとユーカリとキキョウキャットに随分煽り散らかしたらしいな? 払ってもらおうじゃねぇかよ、そのツケをよ。

 

10:名無しの12使徒

先生「リョウコ!? イト!? まって!! ユ、ユイ!? な、なんとか、ね? ね?」

 

途中参戦だから事情は殆ど知らないですけど、泣きはらしたナグサの顔をみれば事情は察するよ。だから私もリョウコとイトを止めないです、先生。

 

11:名無しの12使徒

なんだかよくわかりませんけど、怪文書がどうとかわけわかんねぇことのたまってるんじゃねぇですわよ。オラッ、頭が高いですわ。立場ってものをわかってらっしゃる?

 

シュロ「あ゛ばーーーッ!!」

 

12:名無しの12使徒

とりあえず関節全部逆にしとくか? リーダー。

 

13:名無しの12使徒

そうやな、物理的に動けなくしておくにこしたことはないだろ。ニヤさんもインタビューしたいことが山程あるだろうし……リョーコ、ユイ、逆関節にしといてくれ。

 

14:名無しの12使徒

A3・A4、ラージ。

 

15:名無しの12使徒

シュロ「や、やめ!! やめろぉぉぉぉ!! コ、コクリコさまぁぁぁぁ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!!」

 

ノーダメージ戦術してると痛みに耐性がなくなるだろ、ここらで骨折とか脱臼に慣れといたほうがええて。お前1年坊だろ、これから3年間どうやってキヴォトスで生きていくつもりだ? ジツに頼るな、身体を鍛えてカラテを磨け。

 

16:名無しの12使徒

サバンナでダメージ耐性がないとか、儚い生き物過ぎて危ないよ。もっと酷い大怪我になる前に、物理耐性上げとかないと後が大変だからね。

 

17:名無しの12使徒

コクリコ? 黒幕の名前か? こいつは熱いインタビューが必要そうだな……楽しくなってきたぜ!!

 

18:名無しの12使徒

先生「あぁぁー……シュロ……その、そのへんにしてあげて……」

 

先生は優しいな、しかたねぇ……先生を泣かせるわけにはいかねぇからな、今日は四肢逆関節化ですませといてやるか、まあ後は独房でニヤッちさんに詳しい話してもらうとしようか。

 

19:名無しの12使徒

マエおじ「先生、大変興味深いものを見せてもらった、感謝する」

先生「マエストロさん、こちらこそ……作業中だったのに態々来てもらって……」

マエおじ「かまわぬ。先生、そなたの願いであればいつでも駆けつけよう……これはこれでインスピレーションにもなる、しかし奇談、いや怪談か……私はこれについて専門的知識がない。ゴルコンダ、いや、デカルコマニーこそが詳しいか」

 

マエおじは漢だね、ガチすごい彫刻やってる途中だってのに抜けてきてくれるなんて。

 

20:名無しの12使徒

その、マエストロさん、助力に感謝です。ガチ物理無効はわりと困ったギミックだったから来てくれて助かりました。アメミットの調整が無かったら被害はもっと大きかったかも……そっか、先生に呼ばれてきてたんですね。

 

21:名無しの12使徒

マエおじ「大した作業ではなかった、礼を言われるほどのことではない」

先生「というか爆発しなくなるタイプの銃に変化するなら、そっちのほうがその……周りの被害がないから、そのぉ……良いかなって」

マエおじ「セレクターで切り替えできるようにしておいた、元の属性状態には選択で戻せる」

先生「えっ!?」

 

流石、ほんと腕の良い職人だぜマエおじは!!

 

22:名無しの12使徒

前触れ無く登場したレジェンド彫刻家マエストロおじを見て完全に固まってたニヤっちさん趣深かったね。

 

23:名無しの12使徒

そらまぁ、まず外周圏まで気楽に呼び出せるような人じゃ絶対にないし……ナギサ様のお願いですら、私ら経由しないと依頼を受けてはくれないという。

 

24:名無しの12使徒

超ストイックで感動する、でも先生とも仲良いよね、困ってるっていったらすぐ来てくれたみたいだし。そっか、マエおじもゲート=ジツ使えたんだね、ゲマ研ダークサイド大人の嗜みなんかな。

 

25:名無しの12使徒

マダム使えたっけ? 使えたら逃走にも使ってそうなんだけど。

 

26:名無しの12使徒

マエおじ「ベアトリーチェは逃走という行為を嫌うゆえな」

 

ん!! 流石マダム!! 山よりも高いプライド!! そうこなくちゃ!!

 

27:名無しの12使徒

やっぱマダムもゲマ研だな、そういうところ大好きだよ。

 

28:名無しの12使徒

ゲマトリア神秘研究所に後退の二文字はないのだー!!

 

29:名無しの12使徒

ダークサイドの美学ってものをわかってるぜ、復帰してから評価爆上げだ。

 

30:名無しの12使徒

しかし先生が来てたのが、百花繚乱絡みだとはね。てっきりマコト様と一緒に百鬼夜行に来たのかと。

 

31:名無しの12使徒

百鬼夜行でこんな謎のイベントが開催中だったとは知らなかったね、けどリーダー達がナギサ様達と一緒に到着したタイミングでよかったよ。途中参戦できたし、自治区に大したダメージもなく終わった。

 

32:名無しの12使徒

まあ踊りの舞台は燃えたが……まあええやろ、踊りなんて別に畏まってするもんじゃない。踊って神さんに祈りを奉納っていうなら、誰がどこでしたっていいんだしな。

 

ユカリ「え?」

 

33:名無しの12使徒

? そういうもんだろ、神さんってのはそんな心の狭い輩がやってる稼業じゃない。巫女以外が踊っちゃいけないなんて誰が決めたんだよ。それこそ全員でBON踊りでもしたほうが絶対よろこぶぞ神さん。

 

34:名無しの12使徒

特定の決まった家の誰々って、それ単なるその家の権威づけだもん。たぶんそういうの嫌いだよね神様って。

 

35:名無しの12使徒

そういうこった。ユカリ、舞台もなくなったから丁度いいだろ、まだ今年もやるんなら皆で踊っちまおうぜ。そっちのほうが皆の祝い事って感じだろ。

 

36:名無しの12使徒

ユカリ「……ふふ、あはははは!! ツバメさん!! さいこーですわ!!」

 

調子でてきたやん、最近元気無かったとか聞いてたから、よかったよ。

 

37:名無しの12使徒

ん……若干炭火の香りがした気がしたけど、気のせいかな?

 

38:名無しの12使徒

まあツバメはこれぐらいならいつものことだし……。

 

39:名無しの12使徒

??? なんなんだよ?

 

てか、いつまでもナギサ様達から離れてるわけにもいかんな、撤収しよう。Aチーム、帰投準備。

 

40:名無しの12使徒

ほいよ。それじゃ先生、レン、私らはナギサ様の警護に戻るわ、不寝番してるイチカも寝かせてやらにゃ、お片付け丸投げになっちまうが悪いな。

 

レンゲ「いいさ、ありがとな!!」

先生「皆ありがとうね、ナギサ達によろしくね!!」

 

41:名無しの12使徒

せっかくの御殿様タイムを邪魔しそうになってたホラー・カスはシバけたし、これで百鬼夜行での揉め事は概ね終わりかな? 手早く片付いてよかったよ。

 

42:名無しの12使徒

せっかくイブキちゃんを皆で可愛がりすることで穏やかな休暇になってんだ、邪魔されては困る。先生が先んじて色々この案件動いててくれて助かったよ、トリゲヘのお休暇に影響無く、なんとかナギサ様が就寝中に戻れる。

 

43:名無しの12使徒

今夜は何事もありませんでしたってやつだ。

 

先生がシャーレしばらく留守にしてるって話だったけど、この案件だったんだな。

 

44:名無しの12使徒

先生も毎日ガチ忙しいからさ……アル様達がわりと専属ぎみで留守預かってくれてるから、出先にほいほい出れるって話だけど、あれしてるとユウカが……。

 

45:名無しの12使徒

ん……他人の酷使はNGなのに自分が過労死しそうっていう、あのザマでも先生に私を呼んでくださいって言うユウカ、正直ワーホリなのでは?

 

46:名無しの12使徒

困ってる人ほっとけないタイプなんだと思うけど、連邦の人事部が常に怪しい目でユウカを見てるのもわかるよ、そら連邦にも居てほしいわ。

 

47:名無しの12使徒

お、狼煙。ミチルパイセンだ、掃討完了って意味かな。

 

48:名無しの12使徒

夜明けが近いから、あえて目立たない色の狼煙使ってくるの古風だよ、流石ガチ忍者。

 

49:名無しの12使徒

散開して市街区の掃討してた忍術研が戻ってくるか……しかしあの三人は普通にジツで無想転生(偽)破れるのやべーな、やっぱ忍者はすげーよ。

 

50:名無しの12使徒

ミチルパイセン「それはぁ……もう見た」

 

忍者に二度も同じ技が通用すると思っている、お前らの姿はお笑いだったぜ。

 

51:名無しの12使徒

無想転生(偽)のギミック看破するの一瞬だし、ハジャ=ジツ仕込んだ銃剣をイズナとツクヨに配ってサクサク始末していくのガチ強者って感じだわ。

 

52:名無しの12使徒

フニャフニャ状態から忍者の顔に切り替わる瞬間カッコよすぎだったな。

 

53:名無しの12使徒

「怪談!? 怪異!? なんなのぉ、にょえぇぇぇぇ!?」からの、スッと沈黙してのシームレスなSEKIRO SHADOWS DIE TWICE移行には感動したね。

 

54:名無しの12使徒

私達より機動力あるのマジでヤバいよ……忍者って空を走れるんだ……。

 

55:名無しの12使徒

ん!! 羽根がなくても空を走れば飛んでるのと同じ、そう……忍者ならね!!

 

56:名無しの12使徒

共闘できてガチで感動した、マジで神話級生徒だわ……確かに影分身使えば街中に溢れて散開したカスを1人で掃討できるわな。リアル影分身間近で見れて最高だったよ!!

 

57:名無しの12使徒

いいなぁ、うらやましい……私も間近で見たかったなぁ。

 

58:名無しの12使徒

無音で音速移動してたけど、ネルパイセンに匹敵する。その上で完全隠密だ。掴み合って殴り合ったらたぶんネルパイのがパワーはありそうだしインファイトならまず競り勝てるだろうけど……影分身使えるからな……そういう次元の話じゃない。

 

59:名無しの12使徒

組み討ち成功しても、それが本体じゃないとかが容易に想像付く……ハズレ引いた瞬間ジエンドだもんね。

 

60:名無しの12使徒

流石にあれを見るに、残念だが私らの勝ち目は薄いな。12人揃った状態でも影分身をどうにかできないかぎり競り負ける。それに技の引き出しがありすぎる、あきらかに使ってない技も術も絶対無数にあるぞ、外周圏最強の存在は伊達じゃないわ。

 

61:名無しの12使徒

神話級生徒にタイマンで勝てるのは神話級だけ、現状だとヒナちゃんとホシノパイセン、あと鉄骨握った状態のミカちゃんかな。ツルギパイセンとネルパイセンは現状分が悪いか……。

 

62:名無しの12使徒

ツルギパイとネルパイ、最近2人で会って修行してるっぽい、流石ストイックだよね。

 

63:名無しの12使徒

まけてらんねぇだろ、私らもお修行しようぜ!!

 

64:名無しの12使徒

だね、それにもうすぐ中央の掃討も終わるし。

 

65:名無しの12使徒

ヒナちゃんチャレンジしてきた勇敢な連中も打ち止めかな、セイア様の3日以内オーダーに間に合った、8人アタックだったけど、ETO連合学兵軍が結構がんばってくれたのもあって、なんとかなった!!

 

66:名無しの12使徒

スケジュール無事完遂!! これは褒められの予感だね!!

 

67:名無しの12使徒

ヴァルキューレも警備部とか機動隊は結構働いてたっぽいんだけど、他はなんか妙に低調だったんだよな。

 

あ、そういや連邦でクー騒ぎがあったんだっけ、あれのせいか? そっちはどうなったの?

 

68:名無しの12使徒

ん? それっぽい面々全員ボコして吊るした後すぐ移動したから、よくわかんない。アオイちゃんさんがなんとか切り盛りしてるんじゃないの?

 

69:名無しの12使徒

何もわかんないから、とりあえず全員殴りました!! クーはおしまいです!!

 

70:名無しの12使徒

ほーん、ならええか、どうやらリンちゃんさんとカヤちゃんさんも無事だったみたいだしな。連邦もすぐ落ち着くだろ。

 

71:名無しの12使徒

じゃあ無事、夏のお祭りの開催を待つばかりって感じかな、一体何が来るんだろ?

 

72:名無しの12使徒

セイア様のキレ方がハンパなかったから、相当迷惑なカスが湧くんじゃないかと思うが……。

 

73:名無しの12使徒

あれ? ゲート=ジツ?

 

74:名無しの12使徒

黒おじやん……って、どうしたんだよその傷!?

 

75:名無しの12使徒

黒おじが、ボコボコにされてる!?

 

76:名無しの12使徒

一体何が!? どんなヤバいテロリストがエントリーしたっていうんだ!? 

 

77:名無しの12使徒

どこのどいつにやられたんだよ、ゆるせねぇぜ!!

 

78:名無しの12使徒

あ、あの……いつもは私達がこのぐらいの有様にしてると思うんだけど……。

 

 





・厄災の狐

狐坂ワカモの二つ名だが、正史ほど恐れられる存在ではない。
だって暴力性でいったら中坊ダチョウのほうが遥かに激ヤバだったし……。
強さも1ダチョウ程度っていったら全然程度ではないけど、上位層はだいたい2ダチョウからだから……なんというか、ソロだとそんなに脅威じゃないんですよね。

最も危険な彼女の能力は、敵対組織をその場で乗っ取って軍団を編成する、マネジメント力なんですよ。敵集団のボスに成り代わって敵を味方に、それを特攻させて火の海にしつつ、自分はスッと消えれる、なのにそこで作った伝手を保持したままっていう、異様な組織統率力なわけですわ。

こういうことができる生徒が頭悪いわけもなく……ということでシャーレで机事やらせてるほうが平和だってわけ、先生は良く生徒を見てるよね。それはそれとしてモフりまくります、ヨシヨシヨシヨシヨシ。


・便利屋68

ゲヘナでは在学中の学校離脱企業は許さてれてません、学園に所属し、学校に利益を上げる形であれば許されます。温泉開発部とかがそう。

風紀委員だけでなく万魔殿からも本当に不思議がられているのだが、どうして態々ゲヘナを離脱して起業する必要が? 学園の庇護もあるし、そんなに上納金払いたくなかった? でもそんなに高額でもないし、赤字なら税も下がるしちゃんと還付があるんだけど……ヒナとマコトは訝しんだ。

まあでも学法違反は違反だから……何か恩赦の機会があるまで、口座は凍結しとくね……。学園に戻ってきたら解除するから、いつでも戻っておいで。


・よろしくネキ倶楽部

マンハンター協会登録ハンター生徒の中でも最上位帯のクラン。
賞金300万円帯を超えた、ガチの強い賞金首、中でも獲物として相応しい連中のみを狙うハイランクマンハンター4人組、ほぼマイルドダチョウであり、極めて危険。

アビドス高校とは傭兵業、賞金稼ぎ稼業で共にやりあっており、そこそこ因縁のある面子だったりする。アビドス廃校事件ではカイザーに雇われたヘルメットが潰走した後に雇われた傭兵が彼女達であった。先生の指揮もあって撃退には無事成功したものの、アビドス側も物資を相応に喪失するなど無傷で撃退できたわけではない。

彼女達が撃破されたのちに雇われた、PMC理事の最後の手段が、便利屋68の雇用であったのだが……陸八魔アルに仁義のない偽りの依頼などすればどうなるか……結果はごらんのとおりであった。

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