・キヴォトス近海航路
「ようやく本土近海まできた、あー……もう、本校艦隊から離れて、単艦で先行偵察だなんて……」
「本土の様子がおかしいから、仕方ないでしょ? てーかサボるな小森、働けこの」
「私は巡察艇の艇長!! キャプテン!! ここにいるのが仕事!!」
「うっせ、調子こいてんじゃないよ」
「扱いひどっ!!」
「あれ? スミカー、なんかレーダーが変だよ」
「えっ故障です? 単艦行動中にレーダー故障とか困るんですけど、早く直してくださいよ」
「お前が直すんだよカス、働け。で、どんな調子だ?」「キャプテンは私ー!!」
「レーダーが突然真っ白になっちゃって。電磁嵐かも、ほら例の護衛艦隊が半壊したって時のデータに近くて」
「電磁嵐? 護衛艦溶かしたビームがどうとかって奴? あんなのお前信じてるのかよ、流石に話盛りすぎだろ」
「ですねー……あれ? なんか空がひか」
62:名無しの12使徒
オラァァァァァァァァァァ!!
63:名無しの12使徒
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
64:名無しの12使徒
マジッ!! 殴りだぁぁぁぁ!!
65:名無しの12使徒
パワァァァァァァ!!
66:名無しの12使徒
オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
67:名無しの12使徒
シャオラァァァァァァァァァア!!
68:名無しの12使徒
いっっったぁぁぁぁぁ!!
69:名無しの12使徒
いやったぁぁぁぁぁ!!
70:名無しの12使徒
最強ォォ!!
71:名無しの12使徒
無敵ィィ!!
72:名無しの12使徒
ヒナちゃんんんんんん!!
73:名無しの12使徒
わー……やってみるもんだね。いけなくはないかと、思ってはいたけど……。
74:名無しの12使徒
拳シュレッダー完了じゃんね!! シャオラァァァ!!
75:名無しの12使徒
流石だヒナ……ようやったで姉妹……誇らしいわ……!!
76:名無しの12使徒
闇落ちサンクトゥムタワーも殴れば壊せることがわかったよ、ヒナちゃんに感謝!!
77:名無しの12使徒
いけるやん!! やっぱお暴力に勝る解決法ないわ!!
78:名無しの12使徒
やってみるもんだね!!
79:名無しの12使徒
ん゛!! やはり暴力!! 暴力が全てをかいけつする!!
80:名無しの12使徒
力だけが正義でごわす!!
81:名無しの12使徒
パワァァァァ!! オブ!! ドリィィム!!
82:名無しの12使徒
「……皆、ありがとう……」
ヒナが諦めなかったからこそよ、こちらこそだろ。
83:名無しの12使徒
そうだそうだと、ダチョウも言っています!!
84:名無しの12使徒
ワハハ!! 流石に全員ズタズタだな。
85:名無しの12使徒
伊藤チェック不合格不可避……。
86:名無しの12使徒
流石に今回ばかりは見逃してクレメンス……。
87:名無しの12使徒
皆して全身ズタズタやんけ!! 昔みたいにブロリー状態までいってないけど、袖が無くなってて悟空みたいになってるわ!!
88:名無しの12使徒
エンジニア部謹製な超茶会服も、流石に堪えられんかったみたいやね。ヒビキ渾身の一品だった、ヒナの超風紀服もズタズタだ。
89:名無しの12使徒
ダチョウにはサイヤ人にはない恥じらいというものがあります……。
90:名無しの12使徒
キヴォトス所在、惑星サイヤ説。
91:名無しの12使徒
キヴォトス人はサイヤ人だった?
92:名無しの12使徒
「服はしかたないわ……けれど、ここまで傷を負うのは久しぶり。皆の怪我はどう?」
流血するようなダメージ、久しくなかったもんね。
93:名無しの12使徒
そこそこなダメージ感あるよ!! 全身超痛い!!
94:名無しの12使徒
聖なる鉄骨でシバかれた時にくらべれば、大したことないんじゃない?
95:名無しの12使徒
骨はかなり折れてる感あるけど、まぁそう。全然動ける、もう一本追加できてもおまかせあれだ。
96:名無しの12使徒
殴ってる最中から、なんか激アツ状態に入ったのか折れた端から治ってたぽいんだけど、それでもズタボロだよ!! すっごく折れてるよこれ!!
97:名無しの12使徒
明らかに手とか腕とかバキバキになってる気がします!!
98:名無しの12使徒
ヒナちゃんがここまで怪我してるの久しぶりに見たかも、聖夜以来じゃない?
99:名無しの12使徒
そうかな? そうかも。
100:名無しの12使徒
いうて息さえできればどうということはない感。(スゥーハァーッ!!)
ヒナち「そうね」(スゥーハァーッ!!)
101:名無しの12使徒
うん、流石にズタズタにはなったけど、服と違って勝手に治るし。
102:名無しの12使徒
破れた服はごまかせないよぉ!! 変えの茶会服はお部屋だよぉ!!
103:名無しの12使徒
キヴォトスがヤバいぜ級の攻撃ではあるものの……まあ、いうてこの程度か。確かに大質量だし強攻撃だったけど……ガチで殴ったら普通に折れることがわかった今、伊藤チェックの方が強敵感ある。
104:名無しの12使徒
羽根にブラシガシガシされそうすぎるわ、今ので完全にボサってしまった……。
105:名無しの12使徒
偽サンクタワー、殴って普通に折れるならパワドリ砲でワンパンも可能なんじゃね?
106:名無しの12使徒
パワドリ砲の威力未検証ですけれど、流石に私達のガチパン以下の火力ってことはないでしょう、たぶん。
107:名無しの12使徒
ん、初撃は防いだけど追撃あるかな?
108:名無しの12使徒
各位、茶道の呼吸で直ちに回復、追撃の可能性を認む。臨戦警戒は解除しない、指揮艦本部の分析待ちだが、事前情報でも複数回同様の攻撃があると予測されている。
109:名無しの12使徒
Bチーム・Cチーム、アイ・コピー。
110:名無しの12使徒
ここにおかわりが落ちてきたりする感じは?
111:名無しの12使徒
いや、今のところミレニアム号に集まったデータからは、その兆候はない……ダブルタップは技術的にできないのか、意図してしないのかは不明、警戒は怠るな。
が、別の場所に出そうだな……反応あり。
112:名無しの12使徒
!? おかわりきてんじゃん!! 何処何処? 急いで回復してぶん殴りに行こ!!
113:名無しの12使徒
一回折れたんなら以降は余裕!! 引き続きダチョウ・シュレッダーにかけてやろうぜ!!
114:名無しの12使徒
まあまて、ちょっと妙な感じらしい。場所はトリニティとゲヘナの中間あたりだ……隣接地っていっても、緩衝地帯でもなく辺鄙な山と谷の間だな……このあたりに人は住んでない、無理に人力迎撃する必要はないそうだ。
115:名無しの12使徒
霧が濃くてイーグルアイから映像こないね。地図見た感じだと……確かに都市部からは相当離れてる、攻撃目標になるものないけど、橋頭堡にでもする気かな。
116:名無しの12使徒
イーグルアイの電波地形スキャンで見るに、古い廃墟みたいな町並みは霧の下にありますけれど……間違えて目標にしたとも思えないですし。
117:名無しの12使徒
無人地帯? なんだってそんなところに……。
あれ? この山だと一番近い人のいるところって、地下温泉アリウスの湯じゃね? 座標的には結構距離あるけど……あそこ地下都市だし、こんなクソでかい棒が落ちて来たら、崩れちまうかもしれねぇ……ヤバいぜ!!
118:名無しの12使徒
!? まさか、温泉への攻撃なのか!? 山の方角なら、狙いはアリウスの湯の源泉か!!
119:名無しの12使徒
温泉への直接攻撃!? そんなことが!?
120:名無しの12使徒
色彩さん、温泉開発に恨みでもある感じだったり?
121:名無しの12使徒
もしかしたら反温泉存在なのかもしれんし……。
122:名無しの12使徒
トリニティの領地にできた新しい憩いの場、アリウス生徒達の故郷な温泉を破壊しようだなんて許せねぇぜ!!
123:名無しの12使徒
せっかく本校移籍組とネオ・アリウス分校閥組が、温泉に浸かりながら近状報告会とかできるようになったところなのに!!
124:名無しの12使徒
ナギサ様の計らいでアリウス湯の利益をアリウス組の生活支援に回す話が決まったってのに……こんなのナギサ様に逆らってるも同然だろ、ぶっ殺そうぜ!!
125:名無しの12使徒
リーダー、もう落ちちゃう感じ? 今から走れば間に合わないかな?
126:名無しの12使徒
出現直前って感じのデータが出てるが、流石にD.U.の中心地からじゃ、走っても飛んでも間に合わないな。何かこう……魂斗羅スタイルでもいいから緊急展開する手段がほしいところだ。
127:名無しの12使徒
毎度都合よく掴まって移動できそうな防空ミサイルが近くにあるわけじゃないしね。
128:名無しの12使徒
各位動けるようになったら即時移動、しかし強行の必要はない……こいつの迎撃はミレニアムがやるそうだ。
パワーオブドリーム砲でお出迎えをするってよ。
129:名無しの12使徒
ん、もう撃てる感じ?
130:名無しの12使徒
ヒナちゃん「もう撃てるの? 大口径なのに随分と準備がはやいのね」
ワオ……もう次発が!? 120cm砲なのに装填速くない!?
131:名無しの12使徒
自動装填装置がパワフルなのもあるけど、どうも揚弾機と装填機までスミレとアケミが二人して砲弾人力で運んでるらしい。「機械で運ぶより速いですよ、良いトレーニングになります」とか言ってるわ……120cm砲弾をバーベル代わりにしてんの流石やね。
132:名無しの12使徒
スミレとアケミ姐さん? んまぁ、あの二人なら砲弾ぐらい余裕で持てるか……。
133:名無しの12使徒
砲弾運び、トレーニング枠なのわらっちゃうね!!
134:名無しの12使徒
というかアケミ姐さん何してんの? ミレニアムの生徒じゃなかったよね?
135:名無しの12使徒
スミレとはトレーニーフレンドだからな。クソ重たい砲弾運ぶトレーニングの機会があるって誘ったら、マチとかヘルメッツ連れて来てくれたらしい。他にも何かとミレニアム生徒の不得意な筋力いる仕事があるし人手が必要だから、丁度いいんで皆に手伝ってもらってるとさ。
136:名無しの12使徒
マチか、なら連れてる面々も精鋭任侠ヘルメッツだろうし、極道中学出も多い、頼りになろうよ。
137:名無しの12使徒
あ、あの……今ウタハ先輩が120cm砲弾の重量が10トンって言ってるんですけど……。
138:名無しの12使徒
アケミは35トンの戦車片手でひっくり返せるんだから、10トンぐらいの砲弾ならバーベルっていうより良いとこダンベル扱いだろ。適任すぎる。
139:名無しの12使徒
異様に装填速度が速いの半分人力だからか、筋肉装填装置すばらしいだろ!!
140:名無しの12使徒
最終的に筋力で解決するのがキヴォトス式効率化だからね!!
141:名無しの12使徒
ん!! 筋力に勝る効率はない!!
142:名無しの12使徒
考えるよりも早く拳を繰り出せば問題解決も最速なのだ、最高効率だろ!!
143:名無しの12使徒
コンピューターが考える時間、そこから機械が動く時間、全て筋肉で短縮できます!!
144:名無しの12使徒
ヒナ「そう……かしら?」
サバンナでは機械力より野生筋力のほうが仕事量が多い、間違いねえって!!
145:名無しの12使徒
実際車より自分で走ったほうが速いしな、私ら。
146:名無しの12使徒
ヒナち「そう……ね。そうかも、しれないわ」
そういうこった!!
147:名無しの12使徒
よく考えたら砲兵学生は皆して拳で砲弾薬室に叩き込んでるし、筋力装填はキヴォトス人の嗜みだよ。ちょっと大きいけど、鍛えた二人なら120cm砲弾も余裕な感じかも。
148:名無しの12使徒
んだ、まあそういうわけで、発射速度はマッスルフルスピード状態で理論上毎分1発らしいわ。実際には照準の時間とか計算の時間とかでもっと遅いが、弾込め自体は1分で終わる。カスのダークサンクトゥムが毎分落ちてこようがどうってことはねぇ……さっきので射表の調整とズレ予測の計算も終わったしな。
149:名無しの12使徒
流石ミレニアムの生徒。1発目の弾道見て、もう調整と計算終わったんだ。
150:名無しの12使徒
弾道学ばかりは筋肉解決できないから、ミレニアム生徒頼りだよ。
151:名無しの12使徒
いきなり筋力で解決できない問題出てきたな……ま、こういうのはかしこいミレニアム勢にお任せだろ!! 的確適所ってやつだ!!
152:名無しの12使徒
適材適所じゃなかった? というわけで次発いきました!! 今飛翔中!!
153:名無しの12使徒
あたれぇぇぇぇ!!
154:名無しの12使徒
終末誘導無しで本当に当たるのかな……。
155:名無しの12使徒
実際には飛翔中に砲弾側でちょっと補正してるらしい、内緒だぞ。コトリとヒビキが現場でウタパイの代わりに色々頑張ってる感じだ、計算得意なミレニアム生が沢山つめてるみたいだしな、ようやっとる。
156:名無しの12使徒
おっと、さりげない連邦法違反きたな。そういやリオ会長もだけど、ウタハパイセンが現地にいないのなんでだろ、あんな超兵器パイセン無しで大丈夫?
157:名無しの12使徒
ミレニアム号側も色々手を加えるところがあるらしくてな……そろそろ着弾だ。
158:名無しの12使徒
弾速本当に秒速6キロは尋常じゃないよパワドリ砲……。
159:名無しの12使徒
3 2 1 今、インパクト。
160:名無しの12使徒
!! 当たった!!
161:名無しの12使徒
直撃しましたわ!! 流石おやりになりますわねミレニアム!!
162:名無しの12使徒
すげぇぇぇぇ!! こんな長距離射撃であたんのかよ!!
163:名無しの12使徒
マジかよ!! ほんとに当てた!!
164:名無しの12使徒
んんん!! ミレニアムの技術は世界いちぃぃ!! できんことはないぃぃ!!
165:名無しの12使徒
目標、2つに折れた後に空中で崩壊中、砕けながら落ちていってますわね。
166:名無しの12使徒
折れた慣性には耐えられない程度の強度、となれば一本一発で十分撃破できそうやな。各隊移動中止。今後の展開に備えるが、先ずは補給と回復だ。これからティーポットが回される、移動に使え。茶会服の変えも用意してもらうが、それは後発の便だな。
167:名無しの12使徒
ミカ様「ほんとにあたっちゃった……すごい、けど……なんか砲弾、最後あたり不自然な曲がり方してなかった?」
ミカ様!! それ以上いけませんわ!!
168:名無しの12使徒
ヒマリちゃん先輩「………風の影響でしょう、計算の結果ですよ」
不味いぜ!! リンちゃんさん・カヤちゃんさんの熱烈な視線だ!!
169:名無しの12使徒
ウタハパイセン「うん、我がエンジニア部の開発した完全オリジナル誘導砲弾さ、終末期になるとバインダーで空気抵抗を調整して」
ヒマリちゃん先輩「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
リンちゃんさん「のちほど……詳しいお話を、お聞きしたいと思います」
カヤちゃんさん「よろしいですね? おぼえとくんですよ?」
ウタハパイセン……。
170:名無しの12使徒
完 全 オ リ ジ ナ ル 誘 導 砲 弾。
171:名無しの12使徒
不味いぜ!! ウタパイお逮捕の予感!!
172:名無しの12使徒
とっても連邦違反です!! なんてことだ!! もう助からないぞ!!
173:名無しの12使徒
いうて補正なかったら流石に当たってないので、これは有能回ですよ。
174:名無しの12使徒
エリアの電波障害が低減、ミレニアム号HQとの通信回復。迂回多いから通信状態は悪い、繋ぐよ。
ナギサ様「皆さん無事ですか!? 怪我は大丈夫ですか!?」
無事でーす!! 怪我は……なんか治りました!!
ナギサ様「治った!?」
ミカ様「そんな気は、してたけど……数分で治っちゃうんだ……」
175:名無しの12使徒
ナギサ様にご心配させてしもうた、ダチョウは恥ずかしか!!
176:名無しの12使徒
姉妹間はここで遅延なしだから向こうの様子もこっちの様子もわかるけど、指揮所からは私らの様子わからないもんな。
177:名無しの12使徒
マコトちゃん様「キキキ……よくもやったものだ……」
イブキ「皆かっこよかったー!! ヒナ先輩すごーい!!」
ヒナちゃん「ありがとう……マコト、私に折れなければ誰にも折れない、だったわね……どう?」
マコトちゃん様「キッシッシッ!! 大いに褒めてやろう!! 望みどうりな!!」
ヒナちゃん「別に、貴女に望んではないわ」
ヒナちゃん照れてる!! めずらしいよ、マコトちゃん様とヒナちゃんが仲良ししてる!!
178:名無しの12使徒
お政治スタンスの反りが合わないだけだし、元々仲悪くはないんでは?
179:名無しの12使徒
指揮所全員が慌ててる中、一人イブキを膝に座らせて足組み片肘大物ポーズでどっしり皆のマジ殴り突入を見守ってるマコト様、カリスマしかねぇ。ヒナに発破かけるのといい、揺るぎない信頼を感じる……いざ有事はこれよ。イロハが慕うのもわかるな。
180:名無しの12使徒
平時は小学生だけど、肝心な時のマコトちゃん様はただの高身長カリスマ指導者のイケメンだからさ。
181:名無しの12使徒
普段のトラブりで「な、なにぃぃぃ!?」とか言ってる時とか完全に遊んでる時の台詞だからな……実際は全然焦ってる感ないって、これ見たらわかるわね。
182:名無しの12使徒
リンちゃんさん「サンクトゥムタワーは損傷があるも健在……皆さん、迎撃の成功に、心から感謝します。連戦を強いる心苦しさはありますが、以後も同様の攻撃が複数回予想されます、備えてください」
あいよぉ!! おかわりお待ちしてます!! お次の場所は?
183:名無しの12使徒
カヤちゃんさん「次の落着場所は不明です……セイアさんもリオさんもくたばってるんで、何も予測できなくてわりと困るんですがこれ……」
じゃあダチョウ、何もわからないまま走ります!!
184:名無しの12使徒
とりあえず走り回って放牧に出てればいい感じ?
185:名無しの12使徒
サバンナ巡回の旅って奴だ。
186:名無しの12使徒
それはかまわないんだけど、わりと運だよりだよな。移動時間のロスが……。
187:名無しの12使徒
ウタハパイセン「大丈夫さ、こんなこともあろうかと、緊急展開手段は用意してあるよ」
おっ、流石ウタハパイセンだ!!
188:名無しの12使徒
ミカちゃん「ティーポットは回してるけど……緊急? やな予感しちゃうかな……」
キサキちゃ「なんかもう、顛末が予想できるようになってきおったの……」
キサキちゃもミレニアム面への理解が進んできたね!!
189:名無しの12使徒
ウタハ先輩「アリーヴェデルチ君V2を密かに各地に配置してあるんだ。マップに共有する、弾頭に乗り込んでくれれば、文字通り音速で現着できるさ」
カヤさん「アリーヴェデ……あのミサイル!? 弾頭に搭乗!? 何考えてるんです!? というかV2!? 各地に配置!? マジで何してんです!?」
V2!! ついにアリーヴェデルチ君の最新モデルがお披露目!!
190:名無しの12使徒
1発につき乗員2名まで輸送可能!! 目標に学兵運びつつ弾道弾攻撃可能な、魂斗羅の精神が形となったかのような夢の超兵器だぜ!!
191:名無しの12使徒
ニヤ様「弾頭に……乗り込む!? え、何? 何言ってるんですぅ!? 中央生徒は頭がおかしいんですぅ!?」
トモさん「? ロケット移動ならこちらもしますけれど、百鬼夜行では使われないのですか?」
ニヤ様「はぁぁぁ!? ちょ!? 貴女同じ外周圏生徒ですよね!? まるで私だけがおかしいみたいに言わないでくださいよぉ!? キサキさん!? キサキさんのとこは、山海経はしませんよね? ね!?」
そういや百鬼夜行勢は魂斗羅仕草してるのみたことないなぁ。
192:名無しの12使徒
キサキちゃ「……まぁ……そうじゃの……偶には、あるかの……」
ニヤちゃんさん「なんで!? おかしいでしょうが!! どうかしてるんですよぉ!!」
主にアキが帰りに防空ミサイル借りて帰ってきてるしな、最初は驚かれたけどもう慣れたろ。ミナぐらいのフィジカルしてれば常用できると思うけど、山海生徒は魂斗羅仕草怖がるよね。
193:名無しの12使徒
チェリノ「マリナ達保安委員がシャーレの当番日によく使うぞ」
トモエ「私達は列車で向かいますけれどね……」
レッドウィンター生は寒さに強い。高高度順応ヨシッ、ミサイルで飛んでる程度じゃそよ風だし、行きも帰りも速いってんで、やり方が周知されてからは人気だよね。弾代がかかるってんで旅費が電車より高めなのが難点。
194:名無しの12使徒
あ、ニヤさんが考えることをやめた感。まあ百鬼夜行は観光文化だ、そんなに急いで移動するのは風流じゃないだろうしな。
195:名無しの12使徒
ミカ様「アキちゃん行ってきますでミサイル発射させて普通に掴んで飛んでいくから、感覚麻痺してたけど……やっぱりおかしいんだよ……女の子以前に、人間のすることじゃないよ……」
ナギサ様「そう……ですよね……」
流石にはしたない行為枠だったかもしれん、そう考えると密閉完全搭乗型のアリーヴェデルチ君V2はお淑女ポイント減点対象外になる夢の乗り物かもしれんで。
196:名無しの12使徒
ならこれで解決だね!!
197:名無しの12使徒
リンさんとカヤさんがドン引いてる……。
198:名無しの12使徒
移動手段は解決したな。偽タワーの落下攻撃が何回あるか判らないが、まあ多くても3桁ってことはないだろう、初戦は防衛だ。手際よくブチ折って、カスの思惑もよろしくニキしてブチ折っていこう。
しかるのち反撃だ、セイア様のお望みを叶えねばな。かつてないぐらい激しく、惨たらしい拷問をきめてやるのだ。張り切っていこうや。
199:名無しの12使徒
ん!! セイア様のお望みを叶える時が楽しみだよ!! きっとお喜びくださるよ!!
ヒナちゃん「そうね、頑張りましょう」
ヒナちゃんの控えめなムンッかわいいね!!
200:名無しの12使徒
間違いねぇぜ!! 楽しみじゃねぇか!! さあいくぜぇぇぇ!! セイア様のお望み通り、ナギサ様に逆らう奴らは皆殺しだぁぁぁぁ!!
・
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・
空間座標 ???
位相を異にする空間の中で、白い僧服に身を包んだ三人の姿がある。
彼らは無名の司祭、そう呼ばれし旧世界の復権を目指して暗躍する者達……今現在の世界の者ではなく、並行次元観測によって自分達が破壊した世界とは違う世界線たる、このキヴォトスを観測・発見し、侵攻を企てた面々。
全ての並行次元における名もなき神。現在の忘れられた神々の力、存在を否定し、復権するという計画を一段階進めることに成功した集団である。今回彼らが多くのリソースを注ぎ込んだその企みは半ば成功し、観測した『位相次元D893+S』と呼称する世界への侵攻、この可能性の世界を破砕しエネルギーを吸い尽くすという、奇襲からの楔の打ち込み……詰めの局面へ至っていた……のだが。
完全に予想できるわけないことが、起きる。
「り、理解できぬ!! 理解、できぬぅ!!」
「ば、ばかな……あり、ありえん……ありえんーー!!」
「こ、こんな……ばかなことが!?」
半狂乱になって喚いていた。
まあ、そうでしょうね。
「なんなのだ!? 何故、何故、何故!?」
「拳で……楔を!? 馬鹿げている!!」
「名も無き神でもそこまではしねーぞ!!」
そうかな? そうかも。
超常的な現象を前に震撼するしかない侵略者、チーム無名の司祭……迫りくる野生の暴力を前に、出だしから赤信号であった。
まあ侵攻開始前からやや違和感はあり、便宜上司祭Cとされる人物から「なんか様子おかしくね?」という懸念は出ていたものの……成功体験とこの世界のエネルギー資源に目がくらみ、棚上げされていた。
この次元に満ちているエネルギーは自分達が勝利し砕いてきた可能性次元のそれとは文字通り桁違い……いうなればその……パンパンなのだ。
パンパンに膨らんだ風船みたいな、そんな感じ。
今にも炸裂しそうなほど豊かなエネルギーにあふれている。これならさぞ吸い上げきった時に得られる力は凄まじく、数多の並行次元への更なる侵攻の大いなる原動力となろう……復権の時は近い!! と、勇んで準備をした。
だが、彼らは知らなかった。風船の中身は危険性の低いヘリウムではない、水素だ。それも風船の紐が導火線になったタイプの、ニトロが混入した水素入り風船という表現が正しい。
もちろん偵察という意味で観測もしたし、『色彩』の誘導もプレナパテスを得て、アヌビスを仕立て、準備も滞りない。何かやけにパワフルな感じがするが、生徒など所詮忘れられた神々の落し子。アトラ・ハシース顕現のための手は打った、発動すればもはや勝ち確、対戦ありがとうございましたガハハな勝利宣言という夢と希望に彼らは満ち溢れていた。
……その瞬間までは。
その目で見るがいい!! これぞ崇高へきざはしたる世界!! 対戦よろしくお願いします!!
奇 跡 の カ ー ニ バ ル 開 幕 だ !!
この世界の砂狼シロコにアヌビスシロコがボッコボコされてしまう事故でワンアウト。
即全国指名手配されて追い回され、そのへんの一般っぽい生徒にボコされたあたりでツーアウト。事実上のゲッツー。
そして、世界侵食のために落した虚妄の柱が、拳で砕かれてスリーアウト……いや!? それは!? なんなんだよこれはよ!? 夢でも見てるみたいな大破壊!! だが広がる光景は現実です!! 轟音を立てて砕け散る楔の柱!! これは現実!!
そう……この世界は自分達の知るものと見た目 だけ は同じで、他は何もかも異常強化されすぎて様子のおかしくなった世界であった。野生の王国と化したキヴォトス『位相次元D893+S』は、この世の全てが暴力によって『対話』される修羅の国だった。
ここはサバンナである、通常の世界とは違う。
彼らは、よりによって一番危険な世界を引き当てたのだ。
無名の司祭達の攻撃は1回表ノーヒットで終わってしまった、これからキヴォトス側の攻撃回になってしまえば……あのパワーが凶暴性を顕にして襲いかかってくることになる。こんなのありえない。
侵攻するにしたって、慎重に探ればもう少しやりやすい世界も見つかった筈だ。どう考えても他に選択肢はあったでしょとしか言いようがない。鬱展開上等のろくでもない世界線、バッドエンドに突き進みそうなダークサイド優勢の世界もあった。
数多の可能性の中から、彼らは最高の当たりを引いた。かつてない、見たことのないファンタジアが眼前に広がっている。
元々キヴォトスは力……パワーサイドに偏りがちな世界であるから、一歩間違えば近似値の世界もそれなりに見つかってしまう。それでも……ここよりは遥かにマシだ、どう考えてもこれは普通ではない。
極限まで『暴力の可能性』を突き詰めた、数ある世界線の中でも最も危険なサバンナの荒野を「凄いエネルギー量だ!! イケるやん!!」で彼らは選択した……勢いをつけた自殺でしかないでしょこれは。
このサバンナにまさか観光気分で来たのかい君達は? どれほど獰猛な猛獣達がひしめいてると思う? ここはサファリパークじゃないんだよ。
神秘的エネルギーで世界がパンパンだということは、そのエネルギーを生成している側が異常値であることぐらい、冷静になればわかりきったことだ。成功体験と欲目に眩んで手を出してみれば、初手でこの有様。
サバンナの洗礼である。野生のご機嫌なご挨拶に無名の司祭達は震撼した。
「こ、こんなもの……一体、どうすればいいのだ!!」
「色彩の汚染が、効かないだと……何故反転しない!! こ、こんな、馬鹿なことが!? ありえん、本質は変わらぬはずだ、何故影響を跳ね除けられるのだ!!」
「だから言ったのだ!! 様子がおかしい、危ういのではないかと!!」
「そもそも殴ってあの質量が止められる筈がない!! 何が作用してあのようなことになる!! 理解できぬ!!」
割とシャレになってない現実である、次元の向こうからノーリスクで攻撃しまくれるとはいえ、こんな有様では先に自分達のリソースが尽きる。司祭達も持ち出しゼロで侵攻しているわけではないのだ。
「計画が!! 成り立たぬ!!」
「嚮導者を用意してもこれでは意味がない!! 完全に力負けしているではないか!!」
もうだめだ……おしまいだ……。
生徒という存在を下に見ていてる司祭達をして、流石にグレートヒナちゃんパンチ(強)は恐怖と絶望を感じる領域のパワーだった。あれは確かに一番強い個体に思われるが、近似値が明らかに複数いる。
あれが、複数?
様子がおかしすぎる、こんなのありえない……彼我の攻防能力は絶死の領域、あり方を曲げて無力化しようにも汚染も効かないのだ。つまり、手立てがない。
というかもうあれ神々そのままだろ、パワーダウンしろよ!! 人間の形してるなら人間らしい能力になってしかるべきだろ!! ナーフされろ!!
現状司祭達は、絶対にここから出られない。あれがもし次元防壁を超えて振るわれた場合、自分達がどうなるのかなど考えなくてもわかる。一刻も早くアトラ・ハシースの方舟を顕現させて一方的な力関係に持ち込まねば、真っ赤な【死】の警告灯が頭上に超速で点滅してしまうのだ。
真っ当にやってもこれは……いやー……キツいです。
しかし世界から力を吸い上げるべき楔、虚妄のサンクトゥムはブチ折られ……おい、神秘パワー関係なく火砲でも折られてるぞイカれてるのか!! どっから湧いて出たそのイカれた移動要塞とクソでかいレールガン!! 技術パクッてるとかそういう次元じゃねぇ!! 流石にそんなの作った覚えはないわ!!
射的のマトみたいに高高度から落とす質量兵器を迎撃するんじゃねぇ!! また折った!! 折りやがった!! これで3本目!! リソースが、消える!! 消えていく!!
正直勝てる要素あるかこれ? このままやっても勝機はゼロだ。アトラハ・シース顕現まで持ち込むためのエネルギーが得られない、それはイコール敗北だ。
だから司祭達は、禁断の手に打って出ることにした。
「……やむを得ぬ!! こうなれば……!! 奴らの力をそのまま利用してくれる!! 場所はいい!! とにかく数を打って大地に落し、その全てからエネルギーを吸い出して順次攻撃だ!! とにかく押すのだ!!」
「!? 馬鹿な、この世界を破壊しそのエネルギーを奪うためにきているのだぞ!! 本末転倒ではないか!!」
「勝てねば意味などない!! 最後に残ったリソースが使えればよいのだ、奴らの力そのものを利用して完全なる勝利を掴む他にない!!」
「……理解できる。勝たねば次もない」
「この世界の脅威は、この世界そのものに迎撃させる!!」
「あの連中から奪い取ったものを利用する、プレナパテスを出せ!! 奴に使わせるのだ!!」
「自滅せよ!! 狂った神々の化身よ!! お前達をこれより襲うのは、お前達の世界そのものだ!! 滅びよ!! 理解できぬ世界!!」
・アリーヴェデルチ君V2
高機動ミサイルシステム「アリーヴェデルチ君」の改良正式量産型。
搭載されるアバンギャルドタイプの旧式機体の在庫が払底したため、新規に改良量産された、形状は旧型と同様だが、全体的に性能向上タイプ。
肝心のミサイル本体はノーズコーン部に2名の学兵を乗せて目標に向かって強行させることが可能なように、搭乗しやすい改良と大型化を果たしている。炸薬量は変わらずだが大型化した分、余裕があり、人員を乗せない場合は炸薬の追加や、装甲の追加で弾頭の貫通弾頭化も可能。
光学迷彩を搭載しており、町中にも隠匿が可能で対レーダー塗装もあり、対抗撃破が難しくなっている。既に複数生産され、キヴォトス各地に密かに配備されているが、どのような手段をもって実行されたのかは不明である。
・エースコンバット8、発売おめでとうございます。
本当にすごい体験でした、販売前から気になりすぎていて、おかげで全然更新に手がつきませんでした。そのだけの作品でしたね……是非皆さんも体験してください、最高の最高でした。