魔女学園のTS生徒〜被検体の俺は美少女の皮を着せられ、魔女学園(女子校)へ編入する事に〜 作:海神アリア
今回も第3章の例に漏れず、シリアスな話となります。
そして今回、ある意味では第3章全体の印象を左右する話になると思われますので、よろしければ評価やお気に入り登録、感想などを通して、皆様が抱いた印象をお聞かせください。
◆◆◆
「掻い摘んで説明しますと、『リリス』と言うサキュバスは、我々や700年前の人々の敵ではありません。
彼女は
ステラの言葉には、ラジエルとショコラを除く、異世界人を含め全員がどよめいた。
「悪魔が、人助けをしたって事ですか? そんな事、あり得るんですか?」
直が恐る恐る、されど不思議そうに尋ねた。それはそうだ。悪魔とは本来、人を惑わし害を成す、時には生命や魂を奪う存在だからだ。
「確かに種族単位で見れば、悪魔は文字通りの悪しき者。ですが、この本に書かれている『リリス』は例外でした。何せ700年以上前、『赫の厄災』以前に我が主人、『アゲハの大魔女-マギナ・ロイジィ・スワローテイル』と出会って改心したのですから」
「何ですって!?」
声を上げたのは癒香1人だが、この話を始めて聞く者達にとっては衝撃の事実だ。
「私も驚きましたよ。『自分が介抱している勇者を襲おうとしたサキュバスを、力尽くで屈服させて使用人にした』なんて話、
「………………」
「そしてこの本によれば、主様と暮らす内に心を入れ替えたリリスは、自身の力を人や妖精の為に使う様になりました。そして彼女は、人間好きな妖精姫に連れられ、人里へ訪れ……後の伴侶となる人間と出会ったのです。
これが、
「え、じゃあ、ひじりんのご先祖様が…………サキュバスって事!?」
「ええ、炎華さん仰る通りです。そして、聖さんの今の姿は……所謂『先祖返り』という者でしょう。白百合家に流れる祖先の血と力が、現代にて覚醒したのです」
大聖堂は、再び静寂に包まれた。
母親の頬を伝い、地面に落ちる滴の音が聞こえるくらいに。
「え……なら、私が本で見た事は、今まで信じていた事は一体…………」
その場にへたり込む癒香に対し、普段表情の固い星屑の魔女でさえ、僅かに憐憫の色を浮かべた。
「書物に施された改ざん魔法、悪質なのはサキュバスの生態については嘘を書いていない所です。確かに、体液を介した魔力循環や毒への耐性は、種族単位で見られる特徴であると記されています。なので、癒香さんが聖さんの毒耐性を見て、改ざんされた本の内容と結びつけてしまったのでしょう」
『娘に対する接し方』、その是非は別として、癒香にはそうするに至った理由がある。白百合の家伝を紐解いたステラには、家主の事情を察していた。
それ故の慰めも、母親には届かなかった。
「私は……10年近くも、聖の事を『悪魔』だと疑い続けて…………
いや……嫌よ……聖…………聖!!」
「やれやれ……地下室に続いて、
聖女ショコラがため息混じりに、癒香の足元へ氷魔法を放った。
「何よ、これ……離しなさい! 離して!」
漆黒の氷、炎華を包んだ水と同じ様な色をした氷が、癒香の足をその場に縛りつける。
「いけませんね、いけませんよ。貴女に赦しの機会など有りません。ここは『断罪』の場だと言ったでしょう」
魔法を放った聖女の声色は、足元を凍て付かせる魔法よりも、何倍もの冷たさを孕んでいた。
「お母さん!」
直と彩月が駆け寄ろうとしたが、ショコラは断罪対象だけでなく、傍聴人達の足をも凍らせた。
「こんな氷、私達なら難なく壊せるわ! キリカ!」
「ええ、氷を柔らかくする事など造作も……」
アディラと菊梨花なら、氷魔法による拘束
「させませんよ、傍聴は静かにお願いします」
ショコラが部下に合図を送ると、正教騎士達は捕縛用の魔法を行使する。
「何よ、これ……光の鎖!?」
「物体ではなく、光属性の魔力による拘束……。マズいです、これでは私の魔法が…………」
氷魔法だけでは動きを封じる事が出来ない者、アディラ、菊梨花、そしてステラが光の鎖で雁字搦めにされる。
(ヤバい……あーしの魔法なら氷を溶かせるけど……もう魔力が……)
先程の特攻で、炎華は魔力を使い果たしていた。更に、先程ショコラから食らった漆黒の水魔法により、身体の疲労が著しい。先の
「さて、皆様には大人しくなって貰った所で……最後の仕上げに参りましょう。ヒジリが生まれ変わる為の儀式、その最終工程を」
聖女はそう言いながら、自身の腰に下げていた
「悪しき心を有した咎人は、その身に溜まった穢れた血を流してこそ、魂が浄化されるもの。無論、犯した罪禍の大きさによっては、痛みや苦しみを和らげる相応の慈悲を与えるのが通例ですが……ユカ・シラユリ、貴女にその様な慈悲は不要です」
虚な瞳をしたサキュバスの少女にメイスを握らせながら、聖女ショコラは冷やかな口調で告げる。
「貴女を含めたこの家の歴代当主は、誤った『知識』に気づく事なく後世に残し続けた。知識の誤りを正す機会を逃し続けた。知識とは本来人々を、特に世界の
そして貴女は、自分の娘が『先祖返り』による影響を受けていると気付かず……自分の娘を信じる事を怠った。加えて、ヒジリの善行を正面から受け止めず、サキュバスの体質のみに意識を向けた。偽りの知識で他者を傷付けるだけに留まらず、家伝の過ちに気づく機会を逃し、あまつさえ娘に対して不当な扱いをする。挙げ句の果てには自らの行いを棚に上げ、私達を家伝改ざんの犯人だと決めつける…………。これほど罪に塗れた者は、そうそう存在し得ないでしょう」
聖女は癒香の罪を改めて整理すると、メイスを握らせた少女の頭を撫でた。瞳を僅かに潤ませながら。
「辛かったでしょう、ヒジリ。『悪魔憑き』である私には、貴女の悲しみが痛いほどに分かります。貴女の人生に深く刻まれた辛い記録、それを濯ぐお手伝いをさせてくださいな」
すると、虚な瞳をした少女はガクン、と首を項垂れる。再び彼女が顔を上げると、その瞳は真紅に染まっていた。地下室で見せた、抑えていた感情が解き放たれた時と同じ瞳だ。
◆
聖はショコラに手渡された武器を手に、一歩、また一歩と、自分の母親との距離を詰める。彼女の脳裏には、悲しみや怒りといった、マイナスの感情が占めていた。
自分の事を『白百合 聖』として見てくれなかった、それが10年近く続いていたのだ。その悲しみを否定する資格など、誰にも無い筈だ。故に、
〈気をしっかり持って下さい、白百合さん! 〉
〈ヒジリ! 異世界人の言葉になんか、惑わされないで! 〉
学友の言葉も、
〈やめて、聖お姉ちゃん! 〉
〈私達の声が聞こえないの、聖!? 〉
姉妹の言葉も、
『──────!』
『─────────!』
今の聖には届かない。誰にも、この『断罪』を止める権利など、最初から無いのだから。
聖は、手にしたメイスの重さを確かめる様に軽く振った。これを脳天に振り下ろせば、確実に人は死ぬ。そう確信できた。ならば、後はこれを振るうだけだ。
『……………………』
癒香は、何も言わなかった。言葉を発する素振りすら見せなかった。謝罪も、命乞いもせず、己に下される罰を待っているかの様だった。
だからと言って、止める必要性など存在しない。親から不当な扱いを受けた少女の苦しみが、その程度で癒えるなら誰も苦労しない。故に、聖は武器を持つ右手で魔力を流し、無数の刃を携えたメイスを振りかざし…………
「あ…………れ…………?」
振りかぶった右手を、下ろす事が出来ずにいた。
何故なら、聖の脳裏を占めていたのは、マイナスの感情だけではなかったからだ。
『私は、聖が"優しい子"だって言うのは知ってる!』
『"自分がお母さんを殺した"なんて残酷な結末、聖が耐えられる訳ないでしょう!?』
『それでも私は、聖をこのままにはしたくない!』
それは、地下室で聞いた蒼蘭の言葉だった。人外の姿となっても尚、変わらず信じてくれた親友、『瑠璃海 蒼蘭』。彼女の想いもまた、聖の脳内で反響していたのだ。
「どうして……腕が、動かせないの……?」
母への怒りは確かに存在する。だが、ここで武器を振り下ろせば……命懸けで自分を『親殺し』にさせまいと尽力してくれた蒼蘭の想いを裏切る事になる。その二律背反が、聖の腕を押し留めていたのだ。
「何をしているのですか、ヒジリ? 恐れる事はありません、不安に感じる必要など有りません。貴女はこの儀式によって、失われた人生を取り戻せるのですよ? 呪われた半生には自分の手で終止符を打ってこそ、新たな門出を迎える事が出来るのです」
「あ……ああ…………」
聖の右腕に力が込められる。それは、ガタガタと音を立てるメイスの振動で分かる。だが、それでも腕の位置は固定されたままだった。
「何故です!? 何故、躊躇うというのですか!?」
自身の同類と思っていた少女の行動に、聖女は『信じられない』と言わんばかりの声を上げる。
「それはね、『聖が優しい子だから』よ。異世界の聖女様」
「なッ、今の声は……!?」
『予想外』などと言う生優しい現象ではない。絶対に有り得ない事が発生し、聖女は度肝を抜かれた。
操られている筈の瑠璃海 蒼蘭が、自分の意思で喋っているのだ。
「一体何故……!? サキュバスの魅了からは、簡単には逃れられない筈……!」
「答えは『コレ』だよ、シスター14(フォーティーン)!!」
蒼蘭は隠し持っていた白銀のナイフを、聖女ショコラの太ももへ突き刺した。
「ぐっ……! 銀製のナイフ……ですが、貴女はヒジリを刺せなかった……」
「ええ、だから代わりに、自分の脇腹を刺したのよ。聖に、その……色々と身体を
蒼蘭の言葉で、ショコラは思い出した。地下室を出る直前、蒼蘭が脇腹を負傷していた事を。あれは戦闘で負った傷ではなく、暴走した聖の力に完全に飲み込まれない為の自傷行為だったのだ。
「なら……魅了されていないのだとしたら……まさか、今までの貴女の行動は……!?」
「ええ、バレようものなら一発アウト、一か八かの名演技って事よ!!」
常日頃から『美少女の皮』を纏って暮らし、暇さえあれば鏡の前で色々な少女の姿となり、更にはメイド喫茶のアルバイトで『看板娘』と『ギャルっ子メイド』を演じきった。そんな『雨海 惺』だからこそ決行出来た奇策である。
そして蒼蘭は負傷したショコラの傍をすり抜けて、聖に抱きついて訴えかける。
「聖、しっかりして! 貴女の願いを思い出して! 聖は、家族と仲良く暮らす事を夢見ていたんでしょう!?」
「蒼蘭……ちゃん……?」
聖の瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。だが、それでも腕の力を弱める事は出来なかった。
「私、ちゃんと見てたから! お母さんを傷付けずに、聖は踏み止まってた! 聖の優しい心は、まだちゃんと残ってる!」
「蒼蘭ちゃん……。どうして……? 私はサキュバスなのに、どうして蒼蘭ちゃんは、変わらずに接してくれるの……?」
親友の疑問に、蒼蘭は笑顔で返答する。
「貴女は『白百合 聖』、サキュバスの血を受け継いでいてもいなくても……私の大切な、初めて出来た『魔法使いの友達』なのよ!」
『自分の信じたいものを貫き通せ』
大魔女マギナから送られた第三の助言だが、蒼蘭が信じるものは決まっていた。聖を信じると、最初から心に決めていたのだ。故に、彼女を救う為に、危険極まりない賭けに出たのだ。
「全く……何処までもボク達を楽しませてくれるじゃないか、セイラ! だが、ショコラの邪魔とは頂けないな! 大人しくしていてくれ給え!」
今まで静観していたラジエルが、予想だにしていなかった出来事を前に、愛弟子のサポートに出る。正教騎士が使った光の鎖は、大賢者たる彼女もまた行使可能だ。空中に出現した魔法の鎖が、聖から引き離すべく蒼蘭を捕縛しにかかる。
が、光の鎖は蒼蘭に届かない。
『雷光のルーン』によって繰り出された電撃魔法が、鎖を薙ぎ払ったからだ。
「抜け出すのに、些か時間を要してしまいましたよ……。ですが、蒼蘭さんの邪魔はさせません!」
「ステラさん!」
ルーン使いの魔女は、光属性と相殺する闇属性のルーン文字を、気付かれない様にこっそりと用いて拘束を抜け出したのだ。
「くっ……ヒジリ! 迷ってはいけません、惑わされてはいけません! 貴女には、幸せになる権利がある! 憎しみを晴らす権利がある! 今こそ貴女の思うがままに行動して良いのですよ!」
ショコラの言葉によって、再び聖の瞳が紅色の光を宿した。サキュバスの力、悪魔の魔力。それを彼女が思うままに行使すべく、聖は蒼蘭の頬を両手で挟んだ。
「………………!!」
そのまま目を瞑り、蒼蘭の唇を奪い…………。
(ああ……これが、聖の真意って訳ね…………)
そして、大聖堂の時は止まった。
今のキスは、蒼蘭から魔力を奪う為のものではない。蒼蘭に魔力を与え、彼女の心拍数を上げて魔力を活性化させる為だ。そして、潤沢な魔力を蓄えた状態で活性化させる事で、『時の魔女』の本領が発揮される。
「
蒼蘭は走り出し、動けない炎華を抱き抱え、再び聖の元へ馳せ参じた。そして、時は再び動き出す。
「今、何が……」
「おい、金髪の娘は何処いった!?」
傍聴者を見張っていた魔術師達は、目の前で起きた出来事に着いていけない。視線の先にいた筈の炎華を、数秒の間見失った。無論、その隙に、
「『ヒーリング』! からの、『リフレッシュ・オーラ』!」
炎華を蝕んでいた傷と疲労感を、正気を取り戻した聖が治癒させた。
「ひじりん……ありが……んんッ!?」
聖は友人からの礼を遮る様に唇を重ね、魔力が限界に近いであろう炎華にも魔力を譲渡する。
「ぷはぁっ……あ、ご、ごめんね、炎華ちゃん。炎華ちゃんの身体、魔力不足で大変な状態だったから……」
「あー……ううん、大丈夫。それと、ありがとう。ひじりんも、それからセーラもね!」
唐突に唇を奪われ、一瞬だけ茫然とした炎属性のギャルだが、聖から供給された魔力のお陰で、見事に元気を取り戻した。
「良かった……聖も、炎華も、無事でいてくれて……」
蒼蘭は安堵のあまり、大きく息を吐いた。まるで、今の今まで息を止めていたのかと錯覚するほどに。だが、無理もなかろう。聖の身柄と正気を取り戻す方法が、魔法でもない原始的な演技しかなかったのだから。蒼蘭はずっと、生きた心地がしなかったのだ。
「何故です……何故ですか、ヒジリ! 貴女は、幸せになりたくはないのですか!? 呪われた人生に、終止符を打ちたくはないのですか!?」
「シスター14……私は、私を信じてくれた人の事を、私を助けに来てくれた人達の事を、裏切りたくない!」
聖の叫びに呼応するかの様に、彼女の身体が光に包まれた。そして、光が収まった時にはサキュバスの姿は何処にもなく、黒髪をおさげの髪型に纏めた女子高生の姿があった。
「聖……良かった、私の声、届いていたんだね」
「うん……届いていたよ、蒼蘭ちゃん」
そう言うと、聖は再び蒼蘭と抱擁を交わした。互いの体温や脈を確かめる様に、相手の無事を確かめる様に。
「ヒジリの姿が戻った……という事は……!」
「洗脳が解けたのですね、白百合さん!」
アディラと菊梨花も歓喜の声を上げ、炎華も同調する様に彼女へサムズアップのポーズを取る。
「よし、ひじりんも取り戻せた事だし、取り敢えずは……『
燃え盛る炎の猛禽が、光の鎖を次々に破壊していく。それに併せて、炎華が『ファイア・ボール』で皆の足元にある漆黒の氷を溶かした。
「これで皆、自由の身だ!」
炎華はニカっと笑ってVサインを出す。
「聖…………!」
拘束が解けた癒香は、娘に駆け寄り、抱きしめようとした。
「…………!」
が、身を強張らせた聖を見て、癒香は立ち止まる。
「あ…………」
それは、母と娘の双方から発せられた言葉だった。気不味い雰囲気が生まれるも、癒香が先に話を切り出した。
「…………聖、貴女さえ良ければ……後で、改めてちゃんと話をさせて。ただ、今は……貴女に謝罪させて。
許さなくて構わない。ただ、『ごめんなさい』とだけ、言わせてくれないかしら?」
「…………………………」
聖は、何も答えなかった。目を瞑り、顔を背け、それでも彼女は……母を責める事はしなかった。癒香の事情は、薄らと残っていた聖の自我が記憶している。それでも、母親からの謝罪と併せて尚、彼女にはまだ気持ちの整理が必要だった。勿論、それを否定する者は、この場に存在しない。彩月も、直も、今はただ、見守る事しか出来なかった。
「まぁ、ここに居る全員、色々と言いたい事はある筈よ。でも、先ずはこの場を脱する事が最善じゃないかしら?」
「アディラ!」
この重苦しい空気を打開してくれた財閥令嬢の言葉に、蒼蘭は内心で感謝を浮かべていた。
「うん、アディラの言う通りよ。先ずは皆で無事に帰る事が最優先!」
「そうね、貴女のその
「あっ…………」
アディラに言及され、蒼蘭は今更気がついたのだ。スリットの入った露出度高めのシスター服、これをまだアディラと菊梨花には見せていなかった事に。
「いや、これは私が好き好んでしている訳じゃないと言いますか……沙織お姉ちゃんから託された、『悪魔退治の秘密兵器』でして……」
胸部の露出された箇所に、財閥令嬢からの突き刺す様な視線を受けながら、蒼蘭は必死に弁明した。
「と、兎にも角にも……聖の救出は成功したわ! 後は…………」
次に続けるべき言葉が、蒼蘭は咄嗟に浮かばなかった。
(どうする……? このまま逃げるか、或いは悪魔騒動の主犯格をここで倒すか……どっちを選ぶべきなんだ……!?)
聖女ショコラの計画を破綻させた以上、みすみす見逃してくれるとは蒼蘭も考えていない。だが……中庭で圧倒的な実力を見せたラジエルだけでなく、ショコラまで相手をするのは些か……否、とんでもなくハードルの高い話だ。
(取り敢えず言える事は……逃げるにしろ、戦うにしろ、ここからが『大詰め』って事だよな……!)
そう、聖を助け出した以上、救出作戦のハッピーエンドはすぐそこにある。
「ああ……貴女は……何という事をしてくれたのですか! 『セイラ・ルリウミ』!!」
だが、そのハッピーエンドへ辿り着くのは容易ではない。その事実を、聖女ショコラの全身から迸る魔力と共に、蒼蘭は肌で感じるのであった。
謎の教祖S.A.「蒼蘭ちゃん復活ッッ! しず君復活ッッ! さぁ、讃えよ、喝采せよ、我らの天使をッッ!!」
⬇︎
謎の教祖S.A.「」←やっぱりへんじがない。ただのしかばねのようだ。
蒼蘭ちゃん復活、聖も復活!
第3章も終盤戦、作者たるもの、ここいらで大きく盛り上げたい所なのですが……
申し訳ありません! 次回の投稿予定日はまだ未定です!
お盆休みの内に書けるところまで書くつもりなのですが、シリアス章のクライマックス、且つ筆のおっっそい私こと海女神アリアの執筆という事もあり、確たる予定は言えません。
なので、例によって例のごとく、次回投稿を気長にお待ちくださいませ。
それと……これも確定事項ではありませんが、今って夏じゃないですか?
確定ではありませんが、折角のサマーシーズンですし……もし、仮に、このシリアス真っ只中で『水着回の番外編』を投稿したとしても、生暖かい目で見て頂けますと嬉しいです。
『ああ、コイツ(海女神アリア)は暑さで疲れてるんだな』的な認識で構いませんし、仮に投稿された場合は憐れみとお恵みの感想とか頂けますと嬉しいです(強欲)