魔女学園のTS生徒〜被検体の俺は美少女の皮を着せられ、魔女学園(女子校)へ編入する事に〜   作:海神アリア

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さて、番外編の水着回、今夜は後編となります。
最初に言っておきますが、今回は文字数的なボリュームがかなりデカいです。

そして、内容的なボリュームにつきましては…是非、皆様の目で確かめてください。


第3章番外編 ナイトプールで"skin" ship!?②

 ◆

『人は身の丈に合わない事をすると大体失敗する』

 

 それは、誰であろうと18年も生きていれば嫌でも学ぶ事だ。そして今の私はと言うと…………

 

 ①日陰者の元男子大学生が、『美少女JKギャル』という真逆の存在に成りすます。

 

 ②『美少女JK』の身体で水着姿となり、ナイトプールという都会のキラキラした人間が行く様な場所へ繰り出す。

 

 ③日陰者の分際で『美少女ギャル』に成りすまし、何も知らない友達とナイトプールで遊ぼうとする。

 

 最早、絵に描いたようなトリプル役満である。確実にボロが出るし、何らかの罪に問われる可能性だってゼロじゃない。

 だが、見知った仲である女子高生の水着姿を目の前に、平静を保つ事など不可能だ。しかも聖は発育が豊かな方であり、否が応でも視線が胸部や太ももへと吸い寄せられる。それこそ『ギャルの力』を持って煩悩を払っている今だからこそ、こうして聖の目を見て話をする事が出来るのだ。オマケに、先程まで私の前で見せた『水着聖の恥じらい姿』は、長期間直視して良い物では無い。理性が壊れる。

 そりゃ、スタコラサッサと退散する選択肢だって存在した。が、声をかけてくれた友人に対して、それは些か無礼ではなかろうか? もし、偶々見かけたから声をかけた友人に、一目散に逃げられたら? 私だったら多少なりともショックだし、『何か気に触る様な事をしてしまったかな……?』と不安にもなる。そんな状態で、折角のナイトプールを楽しめる筈がない。しかも、『新調した水着を初めて着る』という晴れ舞台だ。それを台無しにする事は出来ない。そんな事をすれば、私の罪悪感が悲鳴を上げる。

 それに、そもそもの話、既に誘いの言葉を口にした以上、今更それを引っ込める事など出来るわけがない。謂わば乗り掛かった船。いや、此処はナイトプールだし、『乗り掛かったバナナボート』と言うべきだろうか? 

 

「それじゃ、早速2人であれ乗ろっか?」

 

 私は聖を連れて、『波のプール』へと向かった。人工的に波が作られるこのプールはかなりの広さを持ち、昼間は浮き輪に乗った子供達やビーチボールで遊ぶ学生達に人気の場所だ。しかし、夜はまた違った顔を見せる。『魔女』は限られた存在であるが故に、当然夜間の利用客は数を減らす。逆に言えば、この広いプールを少人数で利用出来る事になり、夜にしか楽しめない遊びが存在するのだ。

 私が売店でレンタルしたのは、二人乗りの『小型バナナボート』だ。これに跨って魔力を流す事で、モーターボートに引かれずとも推進力を出せる、夏の魔女の御用達アイテムなのだ! 

 

「これ、一度乗ってみたかったんだよねー♪ あーしが前側で良い? 自分の魔力で動かしてみたいからさ!」

 

「うん! なら、私は後ろ側に、失礼しまーす♪」

 

 私が前側に座って、バナナのヘタ部分を掴む。そして、聖が私の胴体に手を回す。友人の細い腕が腰回りに巻きつき、私は一瞬だけドキッとしてしまった。

 

「そ、それじゃ、出航しまーす!」

 

 照れ隠し混じりに船出の宣言をし、私は掴んだバナナのヘタに魔力を流す。すると、バナナボートはゆっくりと前進した。

 

「おおっ! ホントに動いた! コレ凄いね、聖ちゃん!」

 

「こういう『魔法のレジャー道具』って、凄いワクワクするよね。私も実際に乗るのは初めてだけど、結構楽しいよ!」

 

 ナイトプールという非日常的な場所故か、聖のテンションが普段より高めだ。教室でアニメ談義をしている時の聖も笑顔が多めだが、今日の聖はそれと同じくらい、或いはそれ以上に声色が明るい。

 

 そりゃそうか、私だって楽しいもん。こんな摩訶不思議なレジャー道具で、しかも魔女の友達と遊んでいるのだから。プールの上空を浮遊する魔法の照明が、水面に映って幻想的な光景を醸し出す。その風景を、バナナボートに乗ってのんびりと楽しむ。何とも乙じゃないか。波に揺られながらゆったりとプールを横断した所で、私は聖に提案する。

 

「そう言えばさ、店員さんの話だと、前側に乗る人の魔力によってバナナボートのスピードが変わるんだって! 今度は、聖ちゃんが前乗ってみてよ! 聖ちゃんの魔力なら、モーターボート並の速さが出せるんじゃない?」

 

「ええっ!? さ、流石にそこまで速く走らせるのは危ないよ?」

 

「例えばの話だって! あーしの魔力だと、のんびりなスピードしか出せないから、ちょい速めのボートにも乗ってみたいなって思ったの。それに、折角だし操縦してみたいと思わない?」

 

「確かに、私も動かしてみたいな……。なら、ちょっとだけ交代ね」

 

 私と聖は前後交代し、聖がバナナのヘタ部分を掴み、私は聖の肩を掴んだ。

 

「よーし、『バナナボート:聖号』出発だー♪」

 

「しゅ、出発だー!」

 

 私の掛け声に、聖が若干恥ずかしがりながら応えると、聖号が前進する。

 

「おおおおお! あーしの時よりずっと速いじゃん! 凄いよ、聖船長!」

 

「でも待って! やっぱり私だと、どうしてもスピードが出過ぎちゃう! 誰かにぶつかったら大変だよ!」

 

 聖の言う通り、スピードはグングン増している。徐行している自動車と目算では同じくらいの速さだ。柔らかいバナナボートとは言え、時速30kmの勢いで衝突すれば只では済まない。

 

「……! 大変、茜ちゃん! 対向車だ!」

 

 聖の言葉通り、向こうからもスピードに乗ったバナナボートが迫ってきている。このままでは衝突してしまう。私は聖に提案をした。

 

「バナナのヘタから手を離して! まだ距離があるから、今の内に勢いを止めれば間に合うかも! 間に合わなかったら、わざと横に倒れてバナナボートから降りよ!」

 

「分かった!」

 

 聖がバナナボートから手を離すと、速度が少しずつ落ちていき……ある地点で『ガクンッ』と急ブレーキがかかった。

 

「うわっぷ!」

 

 慣性によって、私は自分の身体を聖の背中に押し付ける形となった。

 

「ひゃん!?」

 

 可愛げな悲鳴を上げた聖だが、その後私共々バランスを崩して、飛沫を上げて波のプールにて横転した。

 

 ………………

 …………

 

「『安全装置』、付いてたんだね……」

 

「私も、知らなかったな……」

 

 バナナボートを返した時に店員さんから聞いたのだが、人やバナナボートが近づくと、安全の為にブレーキがかかる様に魔法が組み込まれているのだとか。

 

「聖ちゃんにぶつかっちゃったけど、大丈夫だった? 痛くない、怪我とかしてない?」

 

「ううん、怪我もしてないし、私は治癒魔術師だから治せるよ。それに、その……『痛くはなかった』よ?」

 

「……?」

 

「私は、茜ちゃんのお胸が背中にぶつかっただけだから……」

 

 どうやら、茜ちゃんの豊満なGカップが、聖の身体を守るエアバッグになったらしい。

 

「本当に、痛くなかった?」

 

「大丈夫、平気だよ」

 

「だったらさ、どれくらい柔らかかった? あーしの、お胸の感触は?」

 

「ふえぇっ!?」

 

 顔を真っ赤にした友達が可愛かったので、私は彼女の腕に抱きついて自分の胸を押し当てた。

 

「どう、モチモチで柔らかい? 触ってて気持ち良い?」

 

「あ、茜ちゃん! あんまり、こういう事は……」

 

「ん? あーし、お友達には幾らでも触ったり揉んだりされてもへーきだけど? ほら、おっぱい揉むと癒されるって言うじゃん? それで、あーしのお胸の感触はどうよ?」

 

「や、柔らかい、です……」

 

 聖は耳まで真っ赤だ。ちょっと揶揄い過ぎただろうか? でも、折角ギャルになったのだから、こういうスキンシップを一度やってみたかったんだ。それに、自分から自分の胸を触らせるのは問題ない、筈だ。

 

 ◆

 プールで思いっきり遊ぶとお腹が減る。なら、次は軽食を取ろうじゃないか。

 

「水着で食事なんて、ちょっと大人っぽい体験だよねー♪ あーし、大人になったらホテルのプールにあるバーで、お酒飲んでみたいなー」

 

「旅行番組とかで紹介されてる、ハワイやグアムのホテルみたいな感じ? 確かに、そういうお洒落なホテルって憧れちゃうよね」

 

「そーそ! ま、記念すべき大人の階段第一歩目を、今日此処で聖ちゃんと一緒に上れて嬉しいよ!」

 

「そ、そう? そう言ってくれると、私も嬉しいな……」

 

 はにかむ様な笑みを聖は浮かべている。とは言え、友達と大人の階段を上れたのは、掛け値なしに嬉しい事だ。

 

「ところで、茜ちゃんは何食べるか決めた?」

 

「んー、悩み中。色々あって決められない……聖ちゃんは食べたい物ある?」

 

「私は……強いて言えば、ハンバーガーかな? こういう場所って、駅前のバーガーショップとは違う、ちょっとリッチな味付けの物が売っているじゃない? 折角だし、食べてみたいなって」

 

「よし、あーしも『大人のハンバーガー』にする!」

 

「『大人の』って、あんまり強調すると逆効果じゃないかな?」

 

「それは……確かに、聖ちゃんの言う通りかも」

 

 私達は互いに顔を見合わせて、クスクスと笑い合った。そしてバーガーショップで注文を終え、席に着いたのだが……

 

「えっと……これって……」

 

「2人で飲むストロー、だよね?」

 

 そう、私達はハンバーガーとサラダを注文したのだが、お店のキャンペーンでサイドメニューが当たるくじを引いたのだ。その結果引き当てたのが、この『アオハルでアロハな桃色ジュース』とかいう代物だ。カップル用のドリンクらしく、それはドリンクに刺さっているカップルストローを見れば判断がつく。

 

(こういうメニューが普通に売られているって事は、つまり都会では女の子同士のカップルが普遍的に存在するって事……!? いや、それより……これ、どうしたら良いんだ!? 店員さんに流されるまま商品を受け取ってしまったけど、今から戻って普通のストローに変えて貰うべきか? 流石に、男子学生が女子高生とこういう事をするのは……マズいのでは……?)

 

 そんな事を悶々と考えていると、聖がお盆を置いて席に座った。

 

「まぁ、折角当たった物だしさ……飲んでみようよ、茜ちゃん」

 

 瞬間、私は自分の脳細胞が悲鳴を上げるレベルで思考を巡らせた。『なんて事はない、これは単なるお遊びメニューだ』、聖の軽く受け流す様な提案は、その様に言っている風にも取れる。つまり、ここで私が拒めば、私だけが変に意識している事になってしまう。それは都会のキラキラギャルのイメージにそぐわないだけでなく、聖視点だと『軽い提案を重く受け止められた上に、断られてしまう』と言う状況に陥る事になる。それは聖にとって、とてもショッキングな事態となるだろう。それは避けなければならない。だって、ナイトプールは女子高生の一夏を彩る、楽しい時間を送るべき場所なのだから! 

 それに、意外と都会の女子高生達は、こうして友達同士で仲良くドリンクを飲んでいる可能性だってある。そうだ、そうに違いない。だって、普通にお店のメニューにあるのだから。きっとそうだ! 

 

「うん、折角2人で当てたサイドメニューだし? 残念賞の駄菓子より断然美味しそうだもんね」

 

「えっと、それじゃ、『せーの!』で吸ってみる?」

 

「オッケー、それで行こう」

 

 私達は互いに顔を近づけて、ストローの端を咥える。

 

(いや、近い近い近い近い!!)

 

 頑張って平静を保っているが、文学系美少女である聖の顔面がすぐ目の前にあるこの状況は非常に心臓に悪い。いつもと異なりメガネを外した姿なのが、普段とのギャップがアクセントとなり、且つ聖が持つ『素材の良さ』を至近距離でぶつけられている。

 

「茜ちゃん、準備は良い?」

 

「モチ。行くよ、『せーの!』」

 

 私達は合図と共に、カップルストローを吸ってドリンクを味わった。

 

「あ、結構美味しい……」

 

 桃をベースとした、果物たっぷりのトロピカルなミックスジュースだ。東京のデパ地下や駅ナカにあるジューススタンドでは、500円から600円くらいするだろう。それを無料(タダ)で飲めたのだから、当たりくじには感謝だ。2人分の会計で引けた訳だし、当然聖にも感謝している。

 

「美味しいね、茜ちゃん」

 

「うん。味も濃厚で、何だか自然と笑顔になっちゃう」

 

 頬に残る果汁の味を噛み締める様に、左手が自分の頬を自然と押さえる。

 

「茜ちゃん、本当に美味しそうに飲むよね」

 

「えー? だって実際美味しいワケだし? それは普通じゃない?」

 

「ううん、そういう事じゃなくて。美味しい物を食べている時とか、楽しい事を体験している時とか、茜ちゃんの笑顔を見ると、私まで楽しくなってくるんだよ」

 

「何々、あーしの笑顔に惚れちゃったの、聖ちゃん?」

 

 冗談めかして返事をするが、内心では心臓がバクバクしている。もし、水着姿の美少女から褒められても尚、心拍数が普段と変わらない人間が居るのなら教えて欲しい。少なくとも、自分には無理だ。

 

「『惚れちゃった』とまでは行かないけど……茜ちゃんや蒼(・)蘭(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)みたいに、笑顔が素敵な人と一緒に居ると、私も嬉しい気持ちになるの」

 

「せ、せ、『蒼蘭』!?」

 

 思わず声が裏返り、聖も少しビックリした表情だ。私はすぐさま取り繕う。

 

「あー……うん、あの子も可愛いもんね! 流石、メイド喫茶の看板メイド! そう言えば、蒼蘭ちゃんは最近どう? あーし、バイトの最終日シフト入れてなかったからさ、ちゃんと聖ちゃんやほのちと仲良くしてる?」

 

 胸部から聞こえてくる爆音をBGMに、私は茜ちゃんのお友達(自分自身)の様子を尋ねる。

 

「勿論。アルバイトの最終日ではね、蒼蘭ちゃんが炎華ちゃんと一緒に、サプライズで私のお誕生日会を開いてくれたんだよ。私、すっごく嬉しくてさ……あの時に食べさせて貰った蒼蘭ちゃんのパンケーキと、炎華ちゃんのオムライス、一生思い出に残る味だったな」

 

 幸せを噛み締める顔をする聖を見て、自分の心にジーンと込み上げて来る物があった。

 

「きっと、メッチャ素敵なお誕生日会だったんでしょ? あ、遅ればせながら、お誕生日おめでとう! プレゼントとかは無いけど、お祝いの言葉だけでも贈らせて!」

 

「あ、ありがとう、茜ちゃん」

 

「話は戻るけどさ、今の聖ちゃん、めっちゃ素敵な笑顔だったよ。見ているあーしも、聖ちゃんが感じた『幸せな気持ち』が伝わって来たもん。それに、バイト中の聖ちゃんだって、ほのちだって、笑顔が素敵だなメイドさんだったよ!」

 

「そ、そうかな……」

 

「そりゃそうだよ、自信持って! 聖ちゃんの笑顔、とっても可愛いから!」

 

「あ、ありがとう……えへへ……」

 

 聖は照れ照れした顔で、ハンバーガーを頬張った。私も、自分が注文したチーズバーガーを口にする。

 美味しい。確かに聖の言う通り、チェーン店とはまた違った味わいだ。上手く言えないが、口に広がる肉とチーズの旨味が、チェーン店と比較してワンランク上の、上品な味わいな気がする。最も、この心拍数の中で私の味覚が正常に働いている保証など無いわけだが。

 

 ◆

「ごめん、お手洗い行ってくるわ。それと、ついでに聖ちゃんのトレーも返して来るね」

 

 完食した私は徐に席を立ち、片手で自分のトレーを、同様に食事を終えた聖のトレーをもう片方の持った。

 

「そんな、悪いよ」

 

「へーきだって、丁度お手洗いと方向同じだし。先に流れるプール行っててよ」

 

「なら、私、今のうちに浮き輪借りてるね」

 

「ありがと、お願いね!」

 

 浮き輪やバナナボートのレンタルは無料なので、気兼ねなく友達に頼めて良い。私はトレーを返却し、そしてお手洗いではなく、人通りの少ない物陰へと向かった。

 

 何故か? 

 私の理性が崩れかけていたからだ。水着姿の聖と過ごす、夏の夜のひと時に。

 

(こ、これが都会の『アバンチュール』ってヤツなのか!?)

 

 尋常ではない心拍数に胸を押さえながら、私は悶々とした気持ちを噛み殺そうと努力する。落ち着け、『アバンチュール』ってのは男女の、それも恋(・)愛(・)関(・)係(・)を指す言葉だ。私と聖はあくまでお友達だ。それも、同じ学園に通う『瑠璃海 蒼蘭』とは違い、『小夏川 茜』は単なるバイト仲間だ。茜ちゃんは聖ちゃんとそこまで密接な関わりは無いし、バイト仲間のお友達にドキドキするのは不自然と言う物だ。幾ら普段見られない水着姿であろうとも、彼女の白くてきめ細やかな肌が顕になった服装であろうとも、聖の良好な発育が強調されていようとも、変に意識せず平静を保ち、尚且つ友達と夜のプールを楽しむのが『都会のギャル』というものじゃなかろうか!? 

 

 私は平常心を取り戻す為に、学園生活を共にして来た相棒……たわわに実った胸部の果実を揉む。そう、私には『自前の物』があるじゃないか。これがある限り、私は学友達に邪(よこしま)な考えを抱く必要はない。だって、手の届く所に、合法的に触れる物があるのだから。触れてはいけない友達の物など、意識する必要が何処にある? 

 

 私のビキニはプールの水を吸って、じっとりとした感触を帯びていた。だが汗とは違う、不快感の無い湿気だ。そして水気を帯びた布の上から、包み込まれた果実を揉みしだく。蒼蘭ちゃん程ではないが、手に触れるとズッシリとした重みと柔らかさを堪能できる。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 もにゅん、もにゅんと揉む度に、指が乳房に沈む度に、水着から人肌により温められた水が滴り落ちる。その感触が、普段自分を慰める時より一層特別感と背徳感を際立たせる。

 

「はぁ……あっ、あぐっ……!?」

 

 突如、眼前とは別の光景が脳裏に浮かび上がった。

 流れるプール、その水中で苦しそうに踠く小柄な女の子の姿が。

 唐突に視界が切り替わった事で思わずこめかみを押さえるが、こうしてはいられない。言うまでもなく、今のは未来予知だ。体内の魔力が活性化され、これから起こる出来事が浮かび上がったのだ。私はプールサイドを速歩きで進み、流れるプールへ向かう。本当は走りたいくらいなのだが、慣れているプールサイドは滑りやすくて危険なのだ。走るとこっちが転ぶし、プールサイドで転ぶと結構痛いのだ。

 

 ◆

「あ、茜ちゃん。浮き輪、借りてあるよ! ……って、どうかした?」

 

 速歩きでここまで来た私に、聖は怪訝そうな表情を向ける。

 

「聖ちゃん、ごめん! 話は後で!」

 

 友人を残して私はプールへ入り、液体ゴーグルで保護された眼を見開いて、未来のビジョンと今視界に映る光景を照らし合わせる。

 

(あの子が溺れたのは……プールの排水口、あそこだ!)

 

 私は水流に乗って加速し、排水口へと急いで泳ぐ。其処には、壊れた排水口の防護柵と、足を取られて苦しそうに踠く女の子の姿があった。

 

(いや、まだ間に合う! 『時の戯曲(クロノ・アクト)-減速(ラングザム)』!)

 

 私は時魔法で、排水口から流れる水の時間を遅くした。そして、そのまま女の子の足を排水口から強引に引き剥がす! 彼女はプールの水流に乗って、排水口から離れていった。

 

(よし、これで助けられた……)

 

 ホッとした私は時魔法を解除した。してしまったのだ。

 

 自分はまだ、排水口から離れていないのに。

 

(ヤバっ、しまった!!)

 

 今度は自分が、排水口に脚を取られる羽目になった。しかも、最悪な事に、私はここまで息(・)継(・)ぎ(・)を(・)せ(・)ず(・)に(・)来てしまったのだ。

 

(マズい……息が……)

 

 最悪だ。最悪の凡ミス。吸い込まれた人を助けようとして急いだのが、逆に仇となった。吸い込まれたのは膝だから、水面に顔を出せない。懸命に手で水面をバチャバチャと叩くも、気付いてくれる保証はない。もう一度減速(ラングザム)を使おうにも、息も出来ない状態で、魔力消費の激しい時魔法を使う事は不可能だ。そうこうしている内に、本当に、息が……苦しく……。

 

「んぐむっ!?」

 

 突如、私の唇に温かい物が触れる。それは、聖の唇だった。彼女は水中で、私に酸素を分けてくれたのだ。いや、酸素だけではない。聖は、キスによって魔力を分けてくれるのだ。

 私はほぼ無意識の内に、『時の戯曲(クロノ・アクト)-減速(ラングザム)』をもう一度発動していた。私の身の回りのあらゆる物が遅くなり、排水口周りの水流も遅くなって、私達は抜け出す事が出来た。

 

(ヤバい、解除! 解除!)

 

 十分に距離を取った所で、私は時魔法を解除する。何故なら、自分の周囲を遅くしたままでは、ずっと聖(・)と(・)キ(・)ス(・)を(・)し(・)た(・)状(・)態(・)が続いてしまうからだ。何より、このままでは互いに新たな空気を取り込めないので、いずれ酸欠となる。

 

「ぷはぁっ!」

 

「はぁ、はぁ……茜ちゃん、大丈夫?」

 

「お陰様で、何とか。聖……ちゃんのお陰で、何とか息が持ったから抜け出せたよ。本当に、ありがとう」

 

 プールサイドに上がりながら、私は聖にお礼を言った。コンクリートの床に座り込み、大きく深呼吸をする。

 

「あ、あのさ……茜ちゃん」

 

「え……? 何でしょうか、聖ちゃんさん」

 

 何やら改まった態度の友人に、私は思わず畏まる。

 

「私が、プールの中でやった事……嫌じゃ無かった?」

 

 聖の言葉に、私は彼女と水中で交わしたキス、もとい人工呼吸を思い出した。

 

「いやいや、あれは人工呼吸で救命措置っしょ? 全然嫌じゃないよ?」

 

 あくまで軽く受け流す返事をしたが、当然強がりだ。軽い言葉とは裏腹に、心臓は物凄くバクバクしている。

 

「そっか、良かった……」

 

 聖は胸を撫で下ろし、安心した顔つきになってくれた。

 

(……ん?)

 

 一瞬、聖の口角が上がった気がした。『安心』とはまた違った気持ちの現れを、私は見た気がした。いや、気のせいか……多分気のせい、気にし過ぎだ。

 

 ◆

 あの後、流れるプールは安全の為に使用停止となった。プールのスタッフさんからは、御礼とお詫びとして今夜の利用料の返金と、次回以降に使える入場無料券をくれた。私と聖に2枚ずつ、合わせて4枚だ。最初に排水口から助けた子からもお礼を言われ、私は利用客の皆様から讃えられ、何だかちょっとしたヒーロー扱いだった。

 

「色々あったけどさ……思い出作りも兼ねて、最後にまたバナナボート乗らない?」

 

『ハプニングに遭遇して終わり』では、一夏の思い出としては不十分だろう。せめて何かナイトプールの施設を堪能して、『締め』とするのがベストな筈だ。

 

「バナナボートも良いけどさ、まだ行ってない場所に行くのはどう? ほら、あそこ」

 

 聖が指差したのは、ウォータースライダーだ。そうだ、すっかり忘れていた。大型プールの定番を外すのは頂けない。友人に言われて気付く様では、まだまだ『都会のキラキラギャル』の道のりは遠いという事か……。

 

「良いね! 行こっか、ウォータースライダー!」

 

「やった! 一緒に楽しんじゃおう、茜ちゃん!」

 

 そういうと、聖は徐に私と手を繋いだ。

 ……いや、プールサイドは滑りやすいし、『友達同士』で手を繋ぐのは別に不自然じゃ無いとは思うんだが……聖の指が、私の指と絡みつく様にして繋がるのは……少し背徳的と言うか、イケナイ感じがしてドキドキしてしまった。

 

 そうこうしている内に、ウォータースライダーの階段を上り、もうすぐ私達が滑る番となった。一緒に滑る訳だから、私達は当然2人乗りのフロートを選んだのだが……。

 

(どうしよ、今になって緊張してきた……)

 

 別にウォータースライダーが怖い訳じゃない。『聖と密着して滑る』事に緊張しているのだ。いや、落ち着け。友達同士、女(・)の(・)子(・)同(・)士(・)が仲良く滑るだけだ。身構える必要はない。バナナボートではギャルっぽいスキンシップまで出来たじゃないか。思い出せ、呼び起こせ、我が内に眠るギャル精神(マインド)を! 

 

「茜ちゃん、前どうぞ」

 

「へ?」

 

 あれこれ考えている間に、いよいよ私達の番になったようだ。

 

「あ、ごめん、考え事してた。それじゃ、お言葉に甘えて……」

 

 私が前に座ると、聖が後ろにくっつく様に座った。それを見たプールの職員さんから、乗り方について指摘をされる。

 

「前傾姿勢や垂直座りだと危ないので、後ろに倒れる様に座って下さいねー。それと、後ろの人は前の人の身体を脚で挟む様にして、より安全な座り方でお願いしますねー!」

 

 ……へ? 

 仰向け気味の姿勢で、後ろの人の脚に挟まれる……って? 

 

「それじゃ、茜ちゃん。ちょっと失礼するね」

 

 そう言うと、聖は太ももで私の腰回りを挟んだ。

 

「……!?」

 

(いや、待て待て待て!!)

 

 心臓が再び爆音を奏でる中、私は自身の声を内心に留めるのに全神経を使う。ここで変なリアクションを出せば、聖や係員さんは私を訝しむに違いない。穏便にこの場を納める為に、私は腰回りに感じる肌感覚をなるべく意識しない様に頑張った。

 

(す……すべすべで、柔らかい……)

 

 無理だった。いや、最初から絶対無理な話だった。課外授業の温泉で背中を流した時とは訳が違う。あの時触れたのは背中だけだったが、今回は発育良好な水着美少女の太ももだぞ? 

 ええい、ダメだ、邪な考えを捨てろ! 邪念抹殺、煩悩抹殺! 心を研ぎ澄まし、無我の境地へ至るのだ! 同じ学園で過ごす友達に、邪な気持ちを抱いてはいけないだろ! 

 

「ほら、茜ちゃん。私の身体に寄りかかって大丈夫だからさ……えいっ♪」

 

「あわわわわわ!?」

 

 今『もにゅん』って言った、私の後頭部で『もにゅん』って音した! どんな高級な低反発クッションでも出せない至高の柔らかさが頭に伝わって……いや、考えちゃダメだ、意識を無くせ! 

 いや、無理だ! 後頭部の感触を意識しない様にすると、今度は腰回りの感触に意識が持っていかれる! 

 

「それじゃ、いってらっしゃーい♪」

 

「ちょ」

 

 係員さんがフロートを押し出し、私達はそのまま流れて行く。

 

「わ、結構速い!」

 

「2人乗りだから体重が重い分、スピードが出やすいんだね!」

 

 聖の言う通り、スピードが出るのが2人乗りの明確なメリットだ。グングンと速度が上がり、スライダーから見える景色も素早く流れて行く。お尻に伝わる水流の感覚も心地良いし、一緒に滑って正解だった。

 

「って、このスピードでカーブ突入!?」

 

「大丈夫だよ、茜ちゃん。このままコーナーで差をつけよう!」

 

「レーサーのノリ!?」

 

 何故かテンション高めの聖と共に、カーブによる遠心力が身体にかかる。ジェットコースターやウォータースライダーは、こういうグワンと来る負荷が醍醐味だ。それは私だって理解できる。

 だが、今私の腰や後頭部にかかる感触は、間違いなくウォータースライダーに於ける外れ値だろう。いや、決して嫌な感覚ではないし、そう言う意味での『ハズレ』ではないが……

 

「ひ、聖ちゃん! 大丈夫!? あーしの体重、めっちゃ掛かってない!?」

 

 遠心力のせいで、親友にかかる負荷は結構な物の筈だ。

 

「大丈夫、大丈夫! 茜ちゃん全然重く無いよ!」

 

 聖は楽しそうに返答してくれるが、

 

(柔(やわ)わわわわわ!?)

 

 私はそれどころではなかった。

 

 ………………

 …………

 

 何だかんだで、10回以上滑ってしまった。

 

「楽しかったね、茜ちゃん!」

 

「うん! ライトアップされたプールも綺麗だったし、一緒に滑ると速くて楽しかったし……」

 

 頭に感じた肌触りは極力意識しないように頑張った。それを抜きにしても、ウォータースライダーは楽しかった。それは、事実だ。

 が、私の思いを知ってか知らずか、

 

「『茜ちゃんの特等席』は、座り心地良かった?」

 

 聖はイタズラっぽく質問して来た。

 

「……そりゃ勿論! 温かくて優しく包み込んでくれる、超高級シートだったなー♪」

 

 内心ではちょっぴりヤケになりながら、私は特等席のレビューを口にする。そりゃ、聖は男子学生特有の悶々とした思いなど知る由も無いのだから仕方ない。仕方ないんだけどさぁ……! もうちょっと、こう、手心をですね……。

 

「喜んでくれて良かった。それと、茜ちゃんと遊べて楽しかったよ」

 

 ナイトプールを彩る照明や、プールに浮かぶ光るボール。それらが水面に反射して、幻想的な夜を演出している。色とりどりの光に照らされた聖の笑顔は、可愛らしくも何処か妖しく、艶っぽく見えてしまった。

 

「うん、あーしも楽しかった! 友達とナイトプールなんて、ちょっぴり大人な体験だったし!」

 

 私は脳内のギャルスイッチを思いっ切り叩き入れて、親友に対して浮かんだ邪念を取り払う。

 

「茜ちゃん」

 

「はい」

 

 改まって名前を呼ぶ聖に、私も思わず畏まる。

 

「最後に一つだけ、『思い出作り』をさせて」

 

「……へ?」

 

 そう言うと、聖は流れる様に、私に顔を近づけた。

 

 ◆

 茜ちゃんと初めて会った時から、私は何となく感じていた。『蒼蘭ちゃんと似ている』と。

 笑顔が素敵な女の子、私達が使う魔法にキラキラと目を輝かせる女の子。可愛くて、ちょっぴり抜けている所があって、それでいて、時にはカッコいい一面を見せる、素敵な子。

 蒼蘭ちゃんもそうだった。異世界の魔物や魔法使いと戦う時、可愛い蒼蘭ちゃんはとてもカッコいい魔女に変身する。茜ちゃんもそうだった。家出少女の影子ちゃんへのお持てなしや、今日溺れている子を助けに行く時の茜ちゃん。彼女の横顔は、誰かを助けようとする時の蒼蘭ちゃんとそっくりだった。だから、私は茜ちゃんを手助けしたいと思って、一生懸命に泳ぐ彼女に着いて行った。そう思ったからこそ、茜ちゃんを助けるのに間に合った。

 

 そして、私が茜ちゃんに人工呼吸……ううん、『キス』をした時、私はハッキリと感じた。

 

(茜ちゃん……蒼蘭ちゃんと同(・)じ(・)味(・)だ……)

 

 より正確に言うと、2人には『共通する隠し味』の様な物を感じた。身近な食べ物で例えると、蒼蘭ちゃんの魔力はハチミツに近くて、茜ちゃんはホットミルクに近い魔力だ。表面的には確かに違うけれど、『サキュバスの味覚』は誤魔化せない。メイクを決めて、新しい水着を着て、ナイトプールで明るく振る舞う目の前のギャルは、私が知っている蒼蘭ちゃんの、私が知らない一面だった。

 

 さて、それを踏まえると……波のプールでは、茜ちゃんはちょっぴり激しめのスキンシップをして来た。

 

(だったら……私からもスキンシップして良いよね?)

 

 そう思ったからこそ、ウォータースライダーでは茜ちゃんに……蒼蘭ちゃんに、ちょっぴり激しめのスキンシップをした。私の脚で蒼蘭ちゃんの腰を挟んだり、私のおっぱいに寄りかからせたり。蒼蘭ちゃんがドキドキしているのは、見ればすぐに分かった。

 

 本当は良くない事かもしれない。でも、『いつもとは違う蒼蘭ちゃん』があまりに新鮮で、可愛くて、彼女に触れたい気持ちが抑えられなくなった。そして、それは今でも抑えきれないから……

 

 私は茜ちゃんの頬に、唇で触れた。

 

「え……ふえっ!?」

 

「今夜の事、忘れられない思い出にしたいからさ……ちょっとした、『魔女からのおまじない』だよ」

 

 照れ隠し混じりに言ってみたけれど、私の頬が熱くなっているのが分かる。そして、茜ちゃんの頬も負けじと真っ赤になっていた。

 

「うん……聖ちゃんと過ごした楽しい時間、大切な思い出にするね!」

 

 少しの間、真っ赤な顔で固まっていた『蒼蘭ちゃん』だけど、最後にはいつもの、素敵な笑顔で返してくれた。

 

 ◆

 暁虹学園の女子寮、ナイトプールから帰ったその夜、蒼蘭は自動販売機で飲み物を買っていた。

 

(売店はもう閉まっているから、ふと飲み物が欲しくなった時に自販機は助かるよな)

 

 既に姉の部屋を借りて、『着替え』を済ませている。瑠璃海 蒼蘭としての、いつも通りの女子寮ライフ。だから当然、寮内の学友とバッタリ出会う事も珍しくない。

 

「あ、蒼蘭ちゃん」

 

「ひ、聖!?」

 

 蒼蘭は一瞬背筋を伸ばすも、すぐさま平静を装った返事をする。

 

「奇遇だね、聖も喉が渇いたの?」

 

「うん。それと、いつも麦茶だから、偶には違うのが飲みたくなって」

 

 そういうと、聖は小銭を入れて自販機のボタンを押す。

 

「あ、ブレンド茶? 時々無性に飲みたくなる事あるよね」

 

「うん。麦茶とは違うまろやかな味で美味しいよね」

 

「後は、夜に炭酸のジュースとか」

 

「夜にジュースはカロリー高いよ?」

 

「でも、夜に飲むと背徳の味がするよ?」

 

「まぁ、気持ちは分かるけど……」

 

 蒼蘭は取り止めのない会話を友人とする。そう、あくまで偶然出会った友達同士、決して『ナイトプール帰りの友達同士』ではないのだ。水着のギャルになって、ナイトプールの主役を気取った事も。聖と一夏の思い出を作った事も。それらを『瑠璃海 蒼蘭』がやった事は誰も知る由の無い、自分だけの秘密なのだから。

 

「私ね、今日茜ちゃんとナイトプールで遊んで来たんだ」

 

「そ、そうなんだ! そう言えば、茜は新しい水着を買ったって言ってたよね!」

 

「うん。とっても似合ってたから、蒼蘭ちゃんも茜ちゃんと水着で遊ぶ時があれば、褒めてあげて」

 

「勿論!」

 

 そう、誰も知らない秘密の筈だ。

 

「蒼蘭ちゃん」

 

 聖は蒼蘭の名を呼ぶと、徐に彼女の頬に触れた。聖が口づけをした、右側の頬に。

 

「…………へ? ど、どうしたの?」

 

「ううん、何でもない。強いて言えば、蒼蘭ちゃんのほっぺ、スベスベで柔らかそうだったから……つい触りたくなっちゃった」

 

 イタズラっぽい聖の声色だが、彼女の意味深な表情には、何処か艶っぽいところがあった。

 

「あ、ありがとう……わ、私も最近、スキンケアとかもっと意識する様にしたから、それが原因かもね! それじゃあ、おやすみなさい、聖!」

 

「うん、おやすみなさい、蒼蘭ちゃん」

 

 そそくさと自分の部屋へ戻る蒼蘭を見送った後、彼女の頬に触れた自分の指を、聖はペロリと舐めた。

 

(これは……『私だけの秘密』だね♪)

 

 自分だけの秘密というのは、時に人を特別感に浸らせる。ただ一人、蒼蘭の秘密を知った聖は、その特別感が齎す甘い味を、静かに味わっていた。




沙織お姉ちゃん「」←返事も無ければ脈も無い。唯のしかばねの様だ。

番外編であるのを良い事に、頭に思い浮かんだシチュエーションをふんだんに盛り込みました。お楽しみ頂けましたら幸いです。

そして、来る第3章の終盤戦、その決着や如何に……!

と言ったところで、番外編は御開きと致します。
次回の更新ですが……すみません、未定です。10月中には投稿できる様に頑張りますが、気長にお待ち頂けますと有り難いです。

【10/11:追記】
本日19:00、第3章31話投稿します!
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