機動戦士ガンダムSEED アストレイ3人娘生存ルート実況 作:島民
3人娘とM1を調教する実況はーじまーるよー。
という訳で模擬戦イベントで勝利したら発言力がかなり溜まりますのでこちらの指示を聞いてくれやすくなりました。
基本次のメインイベントが来るまでは真面目にお仕事をしていきます。
次のメインイベントというのは原作でアークエンジェルとカガリ様がオーブにやってくるイベントです。このイベントからM1周りのイベントが大きく変化していくので、その前にやっておくことはOSの経験値稼ぎと信頼度の上昇です。
業務を真面目にやればエリカには信頼されますが、他3人は満遍なく上げないと連携がとりづらくなったりします。
その為M1のテスト関係はアサギ、ジュリ、マユラの順番でコンビを組んで信頼度を上げていきます。
なお、ここで稼いだOS経験値はちゃんとOSチューニングに割り振って強化できるので無駄にはなりませんので下積みは大事。古事記にもそう書いています。
ですが、今回難物なのがマユラです。
ぶっちゃけジュリについては今後のイベントで勝手に上がりますし、アサギも真面目にM1と向き合っていれば大丈夫ですが、前回の模擬戦でかなり根に持っているのか定期的に喧嘩を売って来ます。
ここで喧嘩に応じなかった場合、エリカの信頼度は上がりますがマユラから敵視されますし、応じた場合テスト用のM1がやり過ぎて破損したりして整備チームにキレられますがOS経験値がかなり上がるのとマユラ関係のイベントが進行するので可能な限り喧嘩に応じてあげましょう。
なお、勝敗は問いません。
格闘戦で転倒させた方が勝ちなので一旦勝ちに行きます。先制攻撃するとひっどーいと文句言ってきて反撃かけてくるのでここでためらわず『反撃する』を選択しましょう。
右ストレートでぶっとばす(旧ハサ並感)
右ストレートでぶっとばす
真っすぐいってぶっとばす
真っすぐいってぶっとばす
ホモくんとマユラがムキになって殴り合いを始めるので、ここで一旦ホモくんを後退させてそのまま飛び蹴りをぶち込んでやるぜえ!(盟主王)
M1のOSが終わっているので絵面が最悪ですが、これも経験値のため。シュールとは言うまいな……
なおこのM1のテストが終わると時々報告書作っている所で3人娘のうち一人と会話イベントがランダムで発生します。
信頼度が上がるのでちゃんと見ておきましょう。ホモくんはホモなので17歳のメスには靡かないんだよなぁ!?
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
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「今日もM1アストレイ実機によるテストを行うわ。訓示、よろしくね」
「え?」
いつも通りエリカの事務室に集められたフカミらだったが、そのM1の完成度進捗の共有の後唐突に投げつけられた命令にフカミは一瞬言葉を失った。
──何言えば良いんだ? 俺
取り敢えず一旦アサギらの前に立ち、「おほん」とわざとらしく咳払いしつつ一瞬の考える時間を作る。
「えー、我々国防軍は牙なき者の牙であり盾である。だがしかし、牙も盾も質が無ければ意味がない。この仕事は牙を研ぐことであり、我々の奮闘が1秒でも早く彼らを護る事にも繋がるということをゆめゆめ忘れないで欲しい。それでは、仕事に取り掛かってくれ!」
我ながら心にも無いことを、と思いもする。
M1自体が完成すれば確かにオーブの自らの身を守るだけの力は相応のものとなるし完成するなら速い方がいい。けれどもこの訓示は自分の言葉とは正直言い難いものではある。先輩方の兵士たちの訓示を真似たキメラのようなものだ。
「「「はーい」」」
で、返ってきたのが
悲しいほどに
悲しいほどにゆるーい返事だった
あれ? きみらオーブ国防軍だよね?
モビルスーツ格納庫に向かうアサギたちの背中を見送りながらふと、フカミは口を開いた。
「部活の部室でしたっけ、ここ」
「モルゲンレーテよ」
「…………」
エリカのマジレスを受けてフカミは完全に沈黙した。これ以上考えると脳がおかしくなりそうだったので思考も放棄する。
女子校の教師はこんな気分だったのか。スクール時代、女子校の教諭になると息巻いていた奴が居たっけ。あいつは元気かな、そんなどうでもいいことを思考しながら、フカミとエリカもまた3人を追って格納庫へと足を運ぶ。
◆◆◆◆◆
モビルスーツ、M1アストレイのテストにおいてここ最近やることがもっぱらデバッグだった。
作ったOSを突っ込んだM1を動かし、不具合を報告する。その不具合を修正したM1を動かして、不具合を報告し……一種のモグラ叩きだ。
M1が本格的にテスト再開が出来るようになってから1週間ほどトライアンドエラーを繰り返しているがまるで進んだ気がしない。
ちなみに着任時にあったらしいM1アストレイの重篤なバグ。
バグの内容は腕を機体を左右させながら両腕を上下に振るという謎ダンスを始めるバグだったという。
どういうバグだ。それは。
バグの無いソフトウェアは存在しない。だがバグを叩けばまた違うバグがモグラ叩きのモグラのように湧いてくる。
1歩進んでは1歩下がり、たまーにミリ単位でちょっとだけ進んでいたレベルの進歩を繰り返す。
出来の悪い生徒とずっと向き合っているような気分だ。
その点で言えばM1隊のメンツは相当ガッツがあると言える。こらえ性の無い人間なら心が折れている。
「フカミ機、出ます」
《マユラ機、行きます》
何度目か分からないような発進で、格納庫からまるで油の差さっていないブリキ人形のような挙動でのっしのっしと歩く。
こんな動作になるのは、『歩行』という行動そのものの難度が高いからだ。
──右脚の動きに違和感アリ、だな。
最初から最後まで違和感まみれだが、その中で一際酷いものをピックアップして直してもらう。
出る杭を虱潰しに打ち続けるのがエリカらの指定した方針だ。それをここ1週間従い続けている。
何もかもが欠陥と言えるような滅茶苦茶なOSだ。
こんな酷いOSを一体誰が作ったのか。責任者出て来いと言いたいし、いちから作り直した方が良いんじゃないかと素人ながらフカミは思うが、その辺の判断はエリカらプロフェッショナルがやることだ。
シミュレーションが目指した操縦感覚には程遠いそれを、のっしのっしと歩かせながらテスト用の空間にたどり着く。横には防弾ガラスに覆われたオペレーションルームがある。
そこにはエリカ、休憩中のアサギ、ジュリの姿があった。
《じゃあ、二人とも。モーションパターンN-X8をお願い》
《はーい》
「──了解」
人体のような滑らかで精密な動き。
それがモビルスーツの動きとしては理想なのだろうが、今この瞬間行われているのは不出来なロボットダンスだった。
「……たまに混ざるカンフーアクションじみた動きは一体何なんだ」
一体何を思ってこんなものを搭載したんだろうか。OSの開発者は。
そんな疑問をエリカ並びに開発者陣に投げつけてもはぐらかされるだけだろうが。報告書には7度投げつけても改善の兆しが一切見えないのはOSの根幹にまで食い込んでいるからだろうか。
エリカの指定した動作を一頻り終えた所で、次の指示が飛んでくる。
《じゃあ次は簡単な格闘をしてもらうわ。武器の使用以外は許可するわ。今回はそうね──コケた方を負けとします》
相手を組み伏せる以前の手押し相撲じみたものだ。
マユラ機がフカミ機の方を見た。そして今度は空手家のような正拳突きをするような動作をしながら通信を飛ばす。
《隊長さん》
「ん?」
《以前の模擬戦で後れを取ったけど、今度は負けませんよ》
「……」
フカミ機、臨戦態勢を取ろうとレバーを引く。
するとOSの何かが反応したのか、片足を上げ、両手をまるで威嚇する鷹のように上げた。
「…………」
《…………》
お互い兵器とは到底思えない動きをし合いながら静寂が始まる。
先に動けば負け、とか既に彼らの間で無言の戦いが始まっているとかそんな達人の間などという高尚なものでは決してない。お互い機体のOSの乱心に絶句しているだけだった。
先手を打ったのは──
げしっ
フカミのM1の右ストレートだった。
だが腐ってもバランサーが働いたのか、少しよろめくだけで終わった。
《いきなりなんてひっどぉい!》
容赦ゼロのストレート一発に思う事があったのか、マユラが不満を述べる。だがフカミは一切悪びれず。
「先手必勝」
と短く返した。
《あーもう怒った!》
返す刀で同じく右ストレート。フカミ機のM1の頭部に炸裂した。M1本体はさしたるダメージはなかったがコックピットが酷く揺れた。当たり方は先ほどのフカミ機の一発の比ではない。
「ってぇ!」
《目には目を歯には歯をってヤツ?》
「目どころか脳天まで行きかけてたぞ! にゃろ……!」
マユラ機は右、左、脚部をはじめとした下半身の動きを最低限にした状態でただただ拳を放つ。
「上等!」
加減を捨ててフカミ機は小さくジャンプして後方に距離を取る。
1歩1歩転倒のリスクを背負うくらいなら一度に大きく移動した方がいい。それがこの不完全なOSとのフカミなりの向き合い方だった。
《こんなに跳ぶなんて……!》
のっしのっしと、まるでガンを飛ばしているヤンキーのように肩で風を切るように後退したフカミ機に迫る。そんなマユラのM1を前に、フカミ機はスラスターに火を入れそして──
跳び蹴りを放った。
そんなフカミとマユラが滅茶苦茶な殴り合いをしている中で、無線機越しにエリカとアサギの声が聞こえてくる。
《中々面白い動きをするわね、彼》
《主任。これ、データになるんです?》
《データは多い方が良いわ。それに彼の動作報告はかなり細かいし。現状第一課題としている動作速度の向上には繋がっているもの》
《へー》
といった具合の気の抜けた会話劇が繰り広げられる一方でマユラ機とフカミ機が双方倒れていたのをジュリが「もうモビルスーツで格闘技する何か作った方が良いんじゃないかしら」と呟いていた。
◆◆◆◆◆◆
テストが終わればあとは報告書を仕上げてそのままエリカに提出するという運びとなっている。
M1の操縦で違和感はなかったか、自身の操縦で思考したことなどなど文章化する必要がある。
「こういうの、M1の動作記録そのまま提出すればいいと思うんですけどね」
それをやるのはもっぱらフカミ本人とM1隊3人組の内1人がローテーションを組んでいる。ジュリもマユラもこの手の仕事が苦手らしく不満たらたらだ。今日はアサギが当番のようだ。四苦八苦しているのかキーボードをたたく音が短くしたと思ったら止まり、しばらくしてまた鳴ったと思いきや止まり……を繰り返している。
フカミ当人はこの手の作業にさしたる苦手意識もなくただ淡々とPCのキーボードをたたき続けていたが、一般的に言えば嫌がられる仕事なのには違いない。実際問題先ほどのアサギのような意見は正直フカミとしても同意したい所でもある。だがそうはいかないのだ。
「まー、ユーザーの意見というものは馬鹿にはならん。事実上兵士たちを代表して伝えているようなものだし、俺たちの意見がM1の使用感に繋がると言っても過言じゃないしな。後内容によっちゃ偉い人を納得させて予算下ろしてもらうの武器にもなり得る。ここでM1が凄い完成度になったら最高だし。ま、自分の食い扶持を守ると思って、ね?」
「……大人なんですね」
嫌味と取れるようなニュアンスはなく、ただ朴訥な感想として飛んでくる。けれどもそれをフカミの脳裏で否定の言葉が湧いてくる。
大人――自分が何か『こうだ』と自覚してなったのではなく気づいたら『なっていた』そんな曖昧なものだ。大人と言える大人とは何なのか。どういうものなのか、考えてみて真っ先に思い浮かぶのが勝手に無責任に自分を産んで蒸発した両親などという存在ではなく恩師のトダカだ。
それと比べてしまえば程遠い存在だ。大人でありたいと大人のふりをして抵抗し続けるデカいガキだ。
「スレただけだ。大人だったらマユラの喧嘩を買ったりしない」
「あー、喧嘩……マユラも別に隊長さんのこと嫌いでやってるって感じじゃないんですけどね……多分」
時々マユラがフカミに対抗意識を燃やしてくるときがある。
理由としてはまぁ当然……と言った具合だが。
「真っ先に背後からサーベルで刺されたんだ。そりゃ文句の一つや二つも言いたくもなる」
「あちゃーやっぱりそれ引きずってるか」
ジュリとアサギとは割と比較的真っ当に決着をつけたが、マユラの場合そもそも勝負になっていなかった。当然マユラの犠牲で対処方法にこぎつけられた2人なのでマユラが特段駄目という訳ではない。
『近くに居たお前が悪い』という奴だ。近くにジュリが居ればジュリが刺されていたし、アサギなら先にアサギが刺されていた。それだけだ。
当然そんなフカミの考えなぞ知る訳もない。言ってもいないのだから。
「あの……同じこと言うようですけど」
「ん。分かってる、引き続き受けて立つ」
「受けて立つんですね……」
大人げないけれども火種は自分という自覚がフカミにはあった。苦笑いするアサギが心なしか少し嬉し気だったのは彼には知る由もない。
「よし。終わった」
雑談中に仕上がった報告書データに保存ボタンを押しデータをそのままエリカのPCに送信する。今エリカは別の仕事でこの場にいないがいずれ報告書に目を通してくれるだろう。
「えっいつの間に……速い」
PCを落として立ち上がるフカミに向かいの席にいたアサギが顔を上げる。
既に窓の外は真っ暗だ。時計も既に一般家庭なら風呂に入っているかどうかの時間帯まで回っていてそれまで延々と作業をしていたという訳だ。現在進行形でエリカも動き回っていることを考えるとゆるい空気感に反して中々ハードな仕事だ。
「にしても……俺と3人、報告書分ける必要あったのかねえ」
妙な話だ。既に3人分元々一括にして出しているというのならばフカミのぶんも集約してしまえばいいものを。それならフカミが3人分の意見や報告をまとめつつ自身のものを仕上げることが出来た。
なのに何故フカミだけが――そんな疑問に答えてくれる人間はここにはいなかった。
「分かりませんよそんなこと……んー……」
ヤケクソ気味に伸びをするアサギの背後に回り彼女が作業しているPC内の報告書を覗き込む。
まだ中途半端な状態だった。それに加えて――
「……誤字ってる」
「え、どこ!?」
「今出てる上から4行目。M1アストレイって記述がM1アストレアになってる」
その指摘が事実であることを目の当たりにしたアサギががっくりと項垂れる。
「報告したいことに対して規定文字数が多すぎるんですよこれ……隊長さんどうしてるんです?」
フカミ当人は実際操作感の変わりようを一つ一つ文章化しているので特に文字数で困らされたことはないが、それが出来るのはおそらくフカミ当人がまだ『ネタ切れ』を起こしていないからだ。規定文字数は下手な学生レポートの何倍も要求されるので苦手な人間だと朝まで終わらない。
じゃあそれを考慮して出来ることは――
「読書感想文ってあるだろ」
「ものすごく思い出したくない単語が来ましたね」
「分かる」
唐突な切り出しと共に嫌な思い出を掘り起こされたのか心底嫌そうな顔をアサギはする。この辺はフカミも同じだった。大人に対しての機嫌取りのような本とその感想を手書きで書かされていた時の絶望感と手の痛さは二度と思い出したくもない。
「文字数稼ぎは得意でな」
ニタァ……と笑うこの瞬間、最早軍人ではなくその辺の悪ガキだろう。
「あー、そういうこと」
それに同じようにアサギもその辺の悪だくみをする悪ガキじみた笑みで返した。
最低でも0時前までに終わらせよう。そうフカミは思いながら文字稼ぎ出来そうな所を探しながらアサギと打ち込みを再開した。
それはそれとして。いい加減なもので仕上げるのもよくないので取り敢えず質問なりなんなりして引き出させたが。
「終わったーーーーーっ!」
「はい、お疲れ」
日が変わる1時間前。アサギの苦行苦役あらゆる何かから解放されたような声が静かな部屋にこだました。