機動戦士ガンダムSEED アストレイ3人娘生存ルート実況   作:島民

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 アセベでオーブ3人娘が新規絵とボイス貰って参戦するとか思わないじゃん……
 アサギのカードイラスト、ちょっと幼めに見えますがクッソ可愛い……可愛くない?


Part06 蟹になりたいね

 蟹になりたいね(レ)な実況はーじまーるよー! 

 

 M1アストレイのテストを進行していく傍らでサイドストーリーやイベントを進行していくことで戦いのヒントを得る事が出来ます。

 日が浅いのと、アークエンジェル入港イベントがやってくるまで数は知れていますがこなせるものはこなしておきましょう。

 

 今回こなすイベントは『力は心なり』と『蟹鍋』。

『力は心なり』は一旦道場で鍛錬をして格闘値を上昇させる事で進行していきます。

 内容としては「今日はお前らの根性叩きなおしてやっから俺が直々に空手を教える(AKYS)」ような内容です。AKYS枠の師範がガンダムファイター並みの人外なおばs……お姉さんなので体力を引き換えに格闘値を上げてもらいましょう。

 

 M1隊のメンバー一人を訓練につき合わせる事が出来るのですが、今ここで呼べるのは現時点で好感度が一番高いアサギだけなので彼女を呼んでおきます。

 呼んだ場合、対象の能力と好感度が上昇します。モビルスーツにも乗れるギャルゲーってどっかで聞いたことがあるような……まま、エアロ(PS2戦記)。

 

 

 アサギが「あいたたた……」と緩くなった道着で谷間が見えた状態で尻餅つくCGが出ますがホモくんはホモなので何も思いません。そうに決まってる(決めつけ)。

 子供のリョナラーなら喜ぶかもしれない(すっとぼけ)。

 

 

 次に蟹鍋ですが、こちらは単発イベントの為即終わるものですがホモくんのもとに蟹が届きます。

 送り主は先の事件で助けたという女の子の両親つまり、アスカ夫婦ですね。助けた相手が出向先のモルゲンレーテの人間の親族だったわけです。

 

 貰った蟹を食べると、水中戦適性が最大3ランクまで上がります。

 この適性というのがなかなかの曲者でして、こいつが高ければ高いほど実戦で発揮できる能力が底上げできるのですが、逆に低いと力を発揮できず虫も殺せません。

 

 ホモくんの現在の戦域適性は大雑把に表記すると

 地上:D

 空中:A

 水中:E

 宇宙:D

 

 微妙です。戦闘機乗りなのもあって一般兵に比べれば空中は上澄みとはいえフラガのおっさん(28)をはじめとした化け物連中と比較すれば少し足りません。加えてシュライク装備ではないM1の空中適性を考えるとあまり役に立ちません。

 今後しばらくした後のオーブ開放作戦で登場する連合軍のダガー乗りは

 

 地上:D~C

 空中:D~C

 水中:E

 宇宙:C

 

 とそれなりに動きますのでこれに備えて、能力値を上げないといけません。

 適性値は低ランクだとすぐ上がりますのであまり心配する必要はありませんが、問題は気を配るべき相手がホモくん以外にもいるということです。

 

 ホモくんが「君たちが弱いからッ! (投げやり准将)」して天下無双の活躍をしても3人娘が死ねば何も意味がありませんし、それにエネルギー切れでシャムスくんのようにハチの巣にされかねません。

 味方もちゃんとちゃんと戦えるようにして勝手に死なないようにしなければこの先生きのこれません。

 

 

 その為今回は蟹をM1隊メンバーに分配します。すると自身が上昇する適性こそ独り占めしたときより落ちますが、その代わり戦域適性が全員水中1ランクあがるのでお得という訳ですね。

 M1隊全員とエリカの好感度も上がりますのでうん、美味しい! 

 

 ですがエリカの好感度を上げ過ぎるとASTRAY編が始まってしまうのでほどほどに調整する必要があります。劾と協力してサハク家からの刺客を排除したり、ロウにM1を弄られて変態MSに仕上げられたり、ジュリを連れて火星編が始まったりとハチャメチャが押し寄せてきますがシナリオが逸れるのでキャンセルだ! 

 

 さて、これで準備は終わりました。

 この後アークエンジェルが入港してきます。すると模擬戦も明確に出来るようになるため本格的に開発に介入していきましょう。

 

 

 

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 どさっ

 と音を立てて発泡スチロールの箱が1つ。エリカの仕事部屋に置かれた。

 アサギ、ジュリ、マユラの3人か次々と置かれた発泡スチロールを見下ろす。

 持ってきたのはフカミだ。発泡スチロールから冷気が漏れ出ている事から中はキンッキンに冷えている。

 

「なんですこれ?」

 

 先に質問を投げたのはアサギだった。それにフカミは無言でその発泡スチロールをかぱっと開けると白く凍りついた六脚の黒い甲殻類がそこにいた。

 海産物に疎いフカミだが、これが上物であることは何となく察せられた。

 

「蟹……?」

 

「諸事情でシモンズ主任づてに送られてきた」

 

 モビルスーツのテスト稼働とフィードバック。これの繰り返し。M1隊の業務というものは概ねそれだ。そんな仕事終わりエリカの事務室で報告書を仕上げて提出しようとした矢先にこれだ。

 ほら食えよと言わんばかりに鎮座したそれを見てフカミは小さくため息を吐く。

 

「諸事情って?」

 

「つまりうんぬんかんぬんだ」

 

 ジュリの質問を煙に巻きながらフカミは再び蟹を箱に収める。

 

「うんぬん……かんぬん?」

 

 完全に納得がいかないマユラの疑問符が風邪のようにジュリとアサギに感染る。

 フカミは「取り敢えず返すか」とひとりごちながら踵を返そうとした矢先、エリカが事務室に戻ってきていた事に気付いた。

 

「フカミ三尉が以前、銀行強盗の件で助けた女の子のご両親がここに勤めててね。そのお礼ってとこかしらね。その蟹は」

 

 すると三人の視線がフカミに集中し、その当のフカミは何事も無かったかのように箱を持ち上げてエリカの方へ持っていく。

 

「え、助けてたんですか?」

 

 と、マユラ。

 彼女の認識だとうっかり不覚を取って偶然人質にされた間抜け野郎という認識だったらしい。無理もない。それにエリカが補足する。

 

「報道は女の子のことはほぼ言ってなかったから知らない人も多いわね」

 

 自らの身を犠牲にした感動物語よりは迂闊なオーブ軍人の屑の方がエンターテイメントとしては視聴率としては美味しいネタになるし、何より不覚を取ったことについては嘘は言っていないのは事実である。

 フカミとしては文句の言いようがなかった。不服を唱えた所で余計に惨めになるだけだ。

 

「一応、あの人質事件は女の子を助けてはいた結果ね。まぁ──同時に不覚を取ったのも事実だけど。それもあってアスカ夫妻が貴方によかったら食べてくださいって」

 

「……送り返してもらっていいっすか主任」

 

「あら」

 

 フカミは憮然とした態度で発泡スチロールの箱をエリカの前に置く。その態度にM1隊メンバーが「もったいない」と言わんばかりに「えーっ」と声を上げる。

 

「オーブ近海で取れる、高いヤツですよ!」

 

 と、アサギをはじめとした3人が異口同音を唱える。食べたいのか、この小娘達は。

 

「家族と食えばいいんですよ。あの娘さん、怖い思いをしたんだから美味しいもの食って元気出すのが一番でしょう」

 

 親もきょうだいも居ないフカミからすれば己で言っておいて真っ先に思い浮かんだのがトダカや幼少期世話になった大人たちだが、彼らも暇をしている訳ではない。

 出向前と比べれば外に出る手続きは多少楽になったが、悠長にそんなことをしつつ彼らと予定を合わせようなら蟹が不味くなる。

 

「そうは言ってもねえ。あの件でかなり感謝していたみたいだし、突っ返すなんて逆に失礼と思うけど。もしかして蟹、お嫌い?」

 

「…………いえ」

 

「じゃあ、大人しく受け取っておきなさい。貴方の選択の結果なのだから」

 

 蟹を食えと。こんなデカいものを。

 大体4人前くらいのサイズのデカブツを一人でどう捌けというのか。ちまちま食っていれば不味くなるのは必定。一気に美味しいうちに食ってしまいたいがどうしたものか。

 ひんやりと冷気を出す箱を横目にふとアサギ、ジュリ、マユラ、そしてエリカと順番に見やる。そして

 

「腹、減ってます?」

 

 その切り出しにM1隊のメンバーの眼が輝いたのは見なかったことにした。

 現金な奴らめ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カセットコンロから出る青白い炎でぐつぐつと音を立てて煮立つ鍋。

 煮詰められた蟹の黒い殻は赤く染まり、じわじわと蟹特有の味が拡散され、オーブが誇る農家が作った野菜たちがそれを吸っていく。白菜、しいたけ、豆腐、ニンジンとそうそうたるメンツが揃っている。

 調達はノリノリでM1隊メンバーが外で買い集めたものだ。

 

 キュッ、キュッ、とジュリが湯気で曇る眼鏡をふき取りながら外しつつ言葉を紡ぐ。

 

「確かこれ、サラリーマンの月給が悲鳴を上げるレベルの奴だって噂だったわね」

 

 そんなに高かったのか。

 モルゲンレーテは高給取りなのだろうか。なお、フカミは見せしめの減給処分を喰らっているので現状お世辞にも高いとは言えない。

 

「そうなのか?」

 

 蟹なぞ自分から好んで食べるものではない。

 特に家に帰るという選択肢そのものが機能していないフカミからすれば腹さえ膨れればそれでいいまであった。辛うじてあの下町のお好み焼きが食べたいとかそのような欲はあれど欲がその辺にいる庶民レベルだ。

 

「知らなかったんですね。通りで大盤振る舞いする訳か」

 

 ジュリが少し呆れたように小皿を他の3人に配る。

 

「撤回するなら今の内よ?」

 

「いや、もう手遅れでしょうよこれ。あの3人ノリノリで野菜搔き集めてきましたよ? 地味に高い奴。ここで撤回したら血祭りですよ」

 

 エリカのわざとらしい問いかけにフカミは引き攣った笑みで返す。

 とはいえ、どっちにしても持て余すものなのには違いない。M1隊とエリカに回したのはきっと間違いではあるまい。

 

「とりあえず食うか」

 

 待ってましたと言わんばかりに3人が身を乗り出す。

 なんという現金な。と突っ込むのも野暮だ。ぱん、と5人とも手を合わせた。

 

「「「いっただっきまーす」」」

「「いただきます」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兵隊の仕事をしてはいるという自覚はある。いずれ役割を全うしないといけないという覚悟はある。けれども進んで死にたいという訳ではない。オーブが戦争とは無縁のまま連合とザフトの戦争は終わってもらえればそれでいいと思っていた。

 仕事をして、飯を食って。

 そんな少し騒がしくも穏やかな日々が続けばいいと。呑気に思っていた。

 

 オーブが裏でやってきたことの結果が自分たちの喉元を突きつけていることなどあの時の()()()は知りはしなかった。

 

 




 7『白船来航』
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