機動戦士ガンダムSEED DESTINY 未来に繋ぐ希望の翼 作:Please
カオス、ガイア、アビスと交戦していたザクの救援に成功した俺達は先手を打つ為に動き出す。
『ハアァァ!』
まずインパルスが対艦刀・エクスカリバーでガイアに斬りかかるが、シールドで防がれて距離を取られる。
ガイアはバルカン砲で反撃し、その攻撃がインパルスに直撃するが、インパルスには全く効いていない。
それはインパルスとスピリットにはヴァリアブルフェイズシフト装甲が備えられているからだ。
ヴァリアブルフェイズシフト装甲
フェイズシフト装甲の改良型で、フェイズシフトを用いたモビルスーツの開発の折に発生した通電率と装甲強度の変化率を参照し、装甲に流す電流の量を装備や状況に応じて調整、装甲へのエネルギー配分を最適化しエネルギー消費を更に抑える事が可能となっている。
ちなみにインパルスとスピリットの装備はソードシルエットで、対MS格闘戦を想定した格闘戦用シルエットで、搭載される装備は全て近接戦闘用のものだが、ビームライフルはそのまま使用でき中距離戦闘にも対応可能となっている。
インパルスはガイアに向けてビームライフルを放つが回避されてしまう。
カオスがスピリットに向けてビームライフルで攻撃してくるが、それを回避してビームライフルで応戦する。
ガイアは四足獣形態のモビルアーマーに変形してインパルスに迫ってくる。
インパルスはエクスカリバーを分離させて二刀流で迎撃するが飛んで回避される。
ガイアはビーム砲でインパルスを攻撃するが、インパルスはシールドで防いで片方のエクスカリバーをガイアの方に向けて投げ放つ。
しかしガイアはインパルスの攻撃シールドで防いで距離を取られる。
『シン!レツ!命令は捕獲だぞ!解ってるんだろうな!あれは我が軍の…』
通信の相手の声はアーサー・トラインで、新造艦であるミネルバの副長を勤めている人物だ。
『解ってます!でも出来るかどうか分かりませんよ』
「シンの言う通りです。向こうは俺達を討つ気満々な様子ですからね」
それ程相手の抵抗も激しく、隙を突いて攻撃してもことごとく回避されたり反撃をしてくる。
ガイアはヴァジュラ・ビームサーベルでインパルスに斬りかかる。
インパルスはエクスカリバーで迎撃するが防がれて鍔迫り合いの状態になる。
『なんだってこんな簡単に!敵にっ!』
『今はそんなお喋りしてる時じゃないでしょ!演習でもないのよ!気を引き締めなさい!』
そうシンを叱るように通信で話しかける女性の声はタリア・グラディス。
ミネルバの艦長で、俺やシンのような若手達の上官を勤めている。
戦闘に集中していると、突然コロニー内に激しい揺れが生じる。
『な、何だ!?』
「この揺れ……まさかコロニーの外から?」
さっきの揺れを気にしている最中、ガイアがインパルスに向かってくる。
『くっそ!演習ではこんなっ!』
ガイアの相手をインパルスに任せてカオスの相手に専念していると、アビスが介入してくる。
アビスが腹部のビーム砲で撃ってくるが、それを回避してビームライフルで反撃しようとするが、そこへカオスが脚部のビームクローで斬りかかってくる。
回避に成功するが、カオスはビームライフルで追撃してくる。
スピリットのシールドで防御に成功するが、2機相手は流石に厳しい。
インパルスはガイアと交戦中で、ゲイツやディンなどの援護に来た友軍機はことごとく撃墜され、カオスとアビスの相手は俺がしなければならない状況となっている。
カオスとアビスのコンビネーションに応戦している最中、ガイアの攻撃を防ぎきれずに弾き飛ばされてバランスを崩してしまう様子を目撃する。
それに気付いたのか、俺の相手をしていたアビスはインパルスの背後に回り込み、追い打ちかけるようにビームランスでインパルスに向けて振り上げる。
「シン!ちぃっ!」
カオスをエクスカリバーで振り払い、ビームライフルでインパルスの援護をしようとした時、俺達の様子を見ていたザクが猛スピードでアビスをタックルで吹き飛ばす。
「は、早い…」
あのザク…一体誰が操縦しているんだ…。
ザクのパイロットの反応速度に驚いていると、ザクはすぐにガイアに向けてビームトマホークを投げる。
ガイアはその攻撃をシールドで防ぎ、起き上がったアビスは反撃にザクに向けて高ビーム砲を放ってくる。
ザクはそれをシールドで防御するが耐えきれずに片腕を損傷してしまう。
アビスは更に高ビーム砲で追撃するが、ザクはすぐに体勢を立て直し、回避に成功して戦場から離脱するように後退していく。
それを確認した後スピリットのビームライフルでアビスを攻撃するが回避される。
「シン!」
『わかってる!』
俺の声に応えるようにシンはインパルスのエクスカリバーでアビスに斬りかかるが、それも回避される。
ビームサーベルで斬りかかるガイアの攻撃をインパルスはシールドで防ぐ。
スピリットのエクスカリバーでガイアを後退させた後、スピリットとインパルスは背中合わせの状態で三機の次の動きを伺う。
『レツ!気を付けろよ』
「シン!お前もな」
シンと通信で短く確認を取っていると、ガイアがビームサーベルで再び斬りかかってくる。
それを回避した後、インパルスは背中に装備しているフラッシュエッジビームブーメランを抜いてガイアに向けて投げ放つ。
ガイアはその攻撃をシールドで防いで後退した後、今度はアビスが肩部のビームを撃ってくる。
インパルスの前に立ち、シールドで防いだ後、スピリットのビームブーメランをアビスに向けて投げるが、ビームランスで弾かれてしまう。
そんな攻防戦を繰り返していると、一発のビームがアビスを襲う。
ビームが飛んできた方向を見てみると、そこには白いザクと赤いザクがこっちに向かって飛んで来る。
あの二機は確か、ミネルバに配属されるモビルスーツで、俺とシンの知り合いが操縦している機体だ。
白のザクに続いて赤のザクがアビスに向けてビーム突撃銃を撃つが、シールドで防がれながら後退される。
白のザクはビーム突撃銃でカオスを攻撃するが、シールドで防がれてしまう。
その隙を突いてスピリットのエクスカリバーでカオスに斬りかかるが回避される。
しかし、それだけで終わらずにビームライフルで追い撃ちをかけるが、シールドで防がれる。
インパルスの方はガイアと交戦中で手が離せない状態だ。
敵の次の行動を確めていると、インパルスと交戦していたガイアの動きが突然止まる。
それを好機と見たシンは、インパルスのビームブーメランをガイアに向けて投げ放つが、間に入ったカオスのシールドで弾かれ、ビームライフルで応戦してくる。
インパルスがその攻撃を回避したの確認した後、スピリットのビームブーメランでカオスを攻撃するが回避される。
その間にガイアを先頭に、次はカオスが離脱し、アビスは俺達に砲撃を行いながら離脱していく。
『逃がすかっ!』
三機を追ってインパルスは奴らが撤退した方へ飛んでいく。
「シン!」
インパルスに続いて三機を追撃していると、突然赤のザクのブースターの一部から小さな爆発が発生して徐々に降下していく。
大した損傷もないから問題はないだろう。
もう少しで追い付きそうになった時、カオスとアビスがビームによるコンビネーションで攻撃してくるが回避に成功する。
『なんて奴等だ、奪った機体でこうまで!』
「まるで機体の性能を把握しきっているみたいだ」
『脱出されたらお終いだ!その前に何としても捕らえるぞ!』
奪ったばかりとは思えない三機の動きに驚きながら対応していると、白のザクのパイロットから通信が繋がる。
白のザクのパイロットの名前はレイ・ザ・バレル。
シンや俺のようにミネルバに所属するモビルスーツのパイロットで、出身と年齢は不明だが、俺達とはそれ程変わらない。
『解ってるけど…!』
「こいつら、抵抗が激しいから…!」
カオスとアビスの相手をしている最中、ガイアはビームライフルとビーム砲でコロニーに穴を開けようとしている。
『くっそー!!』
インパルスはガイアの背後を狙って2本のビームブーメランで攻撃するが、アビスのビームによる一斉射撃でビームブーメランを破壊されて妨害されてしまう。
俺とシンの機体の武装もそろそろまずいな。
「ミネルバ!俺とシンにフォースシルエットを!」
『は、はい!』
この状況を打開する為にミネルバに通信を繋ぎ、フォースシルエットを要請をした後、カオス達と交戦しているシン達の援護に向かう。
その間もガイアは尚もコロニーの壁を攻撃を続けている。
『くそ、あいつっ!』
ガイアを仕留めようとするインパルスをカオスが妨害し、更にカオスはインパルスのエクスカリバーをビームクローで叩き折ってしまう。
それを見た俺はシンの援護の為、カオスに向けてビームライフルを撃つが回避されてしまう。
そんな攻防戦を繰り返していると、白のザクが俺達の前に現れてカオスのビームライフルの攻撃をシールドで防ぐ。
「シン、来たぞ!」
フォースシルエットの姿を確認した俺はシンに通信を繋ぎ、フォースシルエットの方へ向けて上昇を開始する。
『シン!レツ!急げ!』
レイが敵を食い止めてくれている間に俺とシンは換装を始める。
スピリットとインパルスの装備が外れフェイズシフトが解除された後、フォースシルエットの装備が二機の背中に取り付けられた直後、再びフェイズシフトが発動し、フォーススピリットとフォースインパルスとなる。
フォーススピリットとフォースインパルスは、中近距離戦闘を想定した機動力強化用の機体で、大推力のスラスターと複数のバーニアスラスターを持ち、放熱板を兼ねた6枚の翼を備え、宇宙空間や大気圏内を問わず高い飛行能力を発揮するようになっている。
『はあぁぁ!!』
換装を終えたインパルスが先陣を切って背中からヴァジュラ・ビームサーベルを抜いてカオスに向かっていく。
カオスはビームライフルで迎え撃つが、インパルスは機動力を活かして全てのビームを回避して斬りかかる。
追い打ちにスピリットのヴァジュラ・ビームサーベルでカオスに斬りかかるが回避される。
しかし、そこへ更に追い打ちをかけフォースの機動力を活かしてカオスの背後に回り込んで蹴り飛ばす。
それを見ていたのか、アビスがスピリットとインパルスに肩部からのビーム砲を放ってくるが、俺はその攻撃を回避し、シンはインパルスのシールドで防ぎながらアビスの近くに接近してシールドによるタックルを食らわせる。
アビスを突き飛ばしたインパルスはガイアに突っ込んでいく。
カオスとアビスがビームによる攻撃でインパルスを妨害するが、フォースの機動力を活かして全て回避し、尚もガイアに接近する。
更に妨害しようとするカオスとアビスをスピリットのビームライフルで食い止める。
『落ちろーッ!』
インパルスが後少しでガイアに辿り着こうとした時、インパルスの背後からカオスが高ビーム砲を撃ってくる。
インパルスは回避に成功するが、高ビームはコロニーの壁を貫き、コロニーに大穴が開いてしまい、とてつもない引力が生じる。
それを利用してガイア、アビス、カオスが宇宙へと撤退していく。
『くそー!』
三機を追ってインパルスも宇宙へと出ていってしまう。
『シン!』
「迂闊に出てったら…全く」
シンの先走りに呆れながらも俺達も後を追って宇宙へ向かう。
カオス、ガイア、アビスを追って宇宙へ飛び出したものの、三機の姿が見当たらない。
『くそー…どこだ!』
シンが焦りを露にしながらも三機を探索している。
『シン!一旦退くんだ!闇雲に出ても…!』
「レイの言う通りだシン!余り前に出るな!」
俺達がシンを呼び止めていると、突然無数のビームがインパルスを襲う。
『…どこから?』
インパルスはその攻撃の回避に成功するが、どこからの攻撃かわからない。
『シン!』
「気を付けろ!さっきの三機の可能性がある!」
敵の次の攻撃に備えて警戒を強めて周囲を確めていると、突然謎のモビルアーマーと戦艦が俺達の背後から姿を現した。