機動戦士ガンダムSEED DESTINY 未来に繋ぐ希望の翼 作:Please
フォーススピリット、フォースインパルスに合体を終えた俺とシンは、白ザク、赤ザク、そしてアスラン機である緑ザクと一緒にユニウスセブンへ急行し、現場に到着すると既にジュール隊がアンノウンのジン部隊、カオス、ガイア、アビスと交戦を開始していた。
『チィ!あいつら!』
『あの三機、今日こそ!』
『目的は戦闘じゃないぞ!』
『解ってます。けど撃ってくるんだもの。あれをやらなきゃ作業もできないでしょ?』
確かにボギーワン側はアンノウンだけでなくメテオブレイカーを使用して破砕作業を行っているジュール隊にも攻撃を仕掛けている。
このままだとユニウスセブンが地球に落下し、予想以上の被害が起こる可能性がある。
「あの三機は俺とシン、ルナが相手をします。その間に破砕作業を急いで下さい」
自分で判断し、アスランに通信で伝えた俺はシンとルナと一緒に連合のモビルスーツに向けて進行を開始する。
インパルスはアビス、赤ザクはガイア、スピリットはカオスと交戦を始める。
アンノウンと交戦しているジュール隊を支援する白ザクとアスラン機はアンノウンをビーム突撃銃で撃破していく。
カオスと交戦している俺はスピリットのビームライフルで狙い撃つが回避される。
回避したカオスはビームライフルで友軍の破砕作業を妨害するが、そこへアスラン機が駆けつける。
カオスと交戦するアスラン機は徐々にカオスを追い詰めて圧倒していく。
ユニウスセブンの残骸に到着した友軍がメテオブレイカーによる破砕作業を開始する。
カオス、アビス、ガイアの相手をアスラン、シン、ルナに任せ、俺はレイと一緒に妨害してくるアンノウンの迎撃に専念する事にした。
スピリットのビームライフルでアンノウンを撃墜していく内にユニウスセブンにヒビが生じ、半分に割れる。
一旦戦闘を停止し、その光景を見ていたが、まだ砕くべきと思ったのか、アスラン機、ジュール隊のモビルスーツが破砕作業を再開する為、メテオブレイカーを運んでユニウスセブンに近付く。
それを見ていたアンノウンがビームカービンによるビームで妨害してくる。
黒ザクがアンノウンと交戦している間、同じように妨害してくるアビスとカオスをアスラン機と青ザクは隙のないコンビネーションで迎撃していく。
これがあの大戦を生き抜いてきたエースパイロット達の実力か…。
『シン!レツ!何をしている!作業はまだ終わってないんだぞ!』
俺と同じだったのか、少し慌てた感じで返事シン。
レイの通信による呼びかけで我に返った後、更に妨害してくるアンノウンを迎撃する。
しばらくアンノウンを撃破していると、ボギーワンからの帰還信号が発射するのが見えた。
ビームライフルと盾を失ったカオス、片足を失ったアビス、そして赤ザクと交戦していたガイアはボギーワンへと撤退していく。
深追いはせず、様子を見ているとミネルバからの入電が入ってくる。
それはミネルバの陽電子破砕砲タンホイザーで残っているユニウスセブンの残骸の破砕作業を行う為、各モビルスーツはすぐにミネルバに帰還せよという事らしい。
同じように入電を受けた友軍のモビルスーツはそれぞれの戦艦へ撤退を開始する。
各モビルスーツが撤退している間に遂にユニウスセブンの残骸の半分が地球の重力に引かれて落下を開始する。
そろそろ戻らないとこっちもやばいかもしれない。
「シン。俺達も…」
『待てレツ。あそこにいるのって…』
まだその場に残りユニウスセブンの破砕作業を行っている緑ザクを目撃し、コックピットのモニターで調べると、形式番号から見てアスランの乗るザクであった。
『全く、あの人は…』
「シン!」
俺はアスランを連れ戻す為にユニウスセブンに向かうシンを追いかける。
『何をやってるんです!帰還命令が出たでしょう。通信も入ったはずだ』
「早く戻らないとこのままじゃ…」
『ああ、解ってる。君達は早く戻れ』
『一緒に吹っ飛ばされますよ?いいんですか?』
「これ以上ここにいたら重力に巻き込まれて戻れなくなりますよ?」
『ミネルバの艦主砲と言っても外からの攻撃では確実とは言えない。これだけでも…』
命に関わる事でも決して引かない事を普通なら無謀というかもしれない。普通ならな。
しかし、アスランの覚悟といえる言葉を聞いた俺はそうは思えない。
俺とシンはメテオブレイカーに近付き、まだ破砕作業を行っているアスランを手伝う。
『貴方みたいな人がなんでオーブになんか…』
アスランがオーブにいる事に納得がいかないような発言をするシン。
そうしている間もメテオブレイカーを操作していると、アンノウン三機がビームを撃って妨害してくる。
『こいつらまだ!』
「こんな事態でもまだ来るのか…!」
アンノウンが撃ってきたビームをアスラン機が盾で防ぐが、その流れ弾がメテオブレイカーをかすめてバランスを崩してしまう。
『我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ!』
スピリットのヴァジュラ・ビームサーベルによる横一閃でアンノウンを撃墜するが、その直前のアンノウンからの通信による話が聞こえた。
『娘…?』
「どういう事だ?」
『なにを!』
アスラン機と交戦しているアンノウンも通信を繋いで話しかけてくる。
『此処で無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか!貴様等は!軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!何故気付かぬかッ!我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った道こそが唯一正しきものと!』
勢いに押されたのか、アンノウンの斬機刀による攻撃がアスラン機の右腕を切断してしまう。
それを見ていたシンはインパルスで援護に向かうが、もう一機のアンノウンに妨害される。
インパルスはビームサーベルでアンノウンの右腕を切断するが、アンノウンは両足を使ってインパルスを拘束してしまう。
最後の抵抗を見せるようにアンノウンはインパルスを巻き込んで自爆する。
『うわぁぁ!!』
「あっ!」
『シン!』
ヴァリアブルフェイズシフト装甲を纏っていた為、インパルスはかすり傷程度の損傷で済んでいた。
そうしている間にユニウスセブンの残骸が大気圏に突入してしまう。
『我等のこの想い、今度こそナチュラル共に!!』
そう叫びながら最後の一機であるアンノウンはアスラン機の片足にしがみついて巻き添えにしようとしている。
インパルスはビームサーベルでアンノウンがしがみついているアスラン機の片足を切断し、スピリットはアンノウンのメインカメラがある頭部をビームサーベルで刺し貫き、ユニウスセブン方面に向けてアンノウンを蹴り飛ばす。
アンノウンを引き剥がした後アスラン機の腕を掴んでユニウスセブンから離脱する。
『うわぁ!!』
蹴り飛ばされたアンノウンのパイロットは叫びながら機体と一緒にユニウスセブンに叩きつけられて爆散する。
ユニウスセブンから離脱に成功するが、それでも大気圏の引力には抗えず、俺とシン、アスランの三人は機体と共に大気圏に引きずり込まれて地球に落下し始める…。
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とあるニュースを聞いた俺は、ある人物達と一緒に避難の準備をしている。
その理由はあのユニウスセブンがこの地球に向けて落下を開始しているという事だ。
「さあ、みんないらっしゃい。わたくしに付いてきて下さいね」
「なぁに?」
「どこ行くの?」
「あーわかった!おつかい?」
優しい口調で子供達を集める女性。
そして彼女に話しかける子供達を見ながら、俺は後一人足りない事に気付く。
周囲を見渡すと、その一人は浜で空を見上げており、空には落下してくるユニウスセブンが見えた。
「そろそろ行くぞ」
俺はその男に歩み寄って声をかけ、少しの間ユニウスセブンが迫る空を見上げ、その後子供達と一緒にいる女性と共に避難を始めた。